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2013年2月10日 (日)

懐かしくも新しい??

Title:LONERISM
Musician:TAME IMPALA

オーストラリアはパース出身のKevin Parker率いるサイケデリックロックバンド。これが2枚目となるアルバムのようですが、各種メディアなどで大きな話題に。「NME」では、年間ベストの1位に選出するなど、注目を集めています。

という訳で、おくればせながらアルバムをチェック。曲を覆いつくすようなギターノイズにドラムス。曲によっては、シンセなどでスペーシーな雰囲気を醸し出しつつ、幻想的な世界観をつくりあげています。

そんな感じで書くと、イメージとしては、シューゲイザー系の流れか?という感じにもなるのですが、楽曲のイメージとしてはもっと昔。70年代、いや、もしくは60年代あたりの匂いすら感じられる雰囲気のバンドになっています。

おそらく、そんなイメージを醸し出している大きな要素がメロディーライン。そのサイケな音に隠されて、ボーカルが後ろにまわってしまっているのですが、シンプルで人なつっこいメロディーラインが特徴的。どこか懐かしい匂いのするメロディーラインが、オールドスタイルな雰囲気を醸し出していて、聴いていて、60年代あたりの空気を感じてしまうのでしょう。

特にシンプルなギターロック「Keep On Lying」などは、そんな60年代、70年代の空気感がたっぷりですし、サイケっぽいアレンジながらも、メロがシンプルでポップという意味では、続く「Elephant」なんてまさにそんな感じ。タイトルが長い「Nothing That Has Happened So Far Has Been Anything We Could Control」なんかも、サイケなアレンジながらも、メロはどこかビートルズ風??

そのため、新鮮味がないといえば新鮮味がないのですが、一方で、一回りして「新しい音」ともいえなくもない??ただ、どちらにしろ、ポップなメロディーのため、いい意味で聴きやすいアルバムになっているのは事実。そのサイケな音と、ポップなメロディーに、ついついはまってしまうような作品でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

EL CAMINO/THE BLACK KEYS

アメリカの2人組ロックバンド、THE BLACK KEYSの新作。ブルースや、昔ながらのロックンロールスタイルに大きな影響を受けたガレージロックは、非常にどす黒いグルーヴィーな音を醸し出していて、直感的に心地よいサウンドになっています。メロディーは哀愁たっぷりで、日本人好みのメロかも?ヴィンテージなスタイルの、ロックンロールらしいロックンロールのアルバム、といった感じ。

評価:★★★★★

LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL/ADELE

2011年にリリースしたアルバム「21」が、全世界で2,000万枚を超えるモンスターヒットを記録したADELE。こちらはそんな彼女の2011年9月に行われたロイヤル・アルバート・ホールでのライブの模様を収録したベスト盤。DVDとCDの2枚組となっています。

CDもいいのですが、やはり注目はライブの模様をそのまま収録したDVD。1曲1曲、曲の内容を丁寧に解説し、歌に入るというスタイルで、老若男女に支持されているところといい、シンプルなラブソングメインの曲といい、アレンジはシンプルであくまでも歌詞とメロディーが主体というスタイルといい、ある意味、日本で言うところの「歌謡曲」的な位置付けにあるのかなぁ、なんてことを思ったりしました。

もうひとつ印象に残ったのは彼女のボーカルで、DVDで聴くと、CDで感じたよりもパワフルなボーカルだなぁ、ということを感じます。で、ライブで見る彼女がやけにおばちゃんっぽい・・・(^^;;まだ若干23歳なはずなのですが、妙に恰幅のいいスタイルといい、豪快な笑い方といい、なんか彼女のイメージが一変しました(笑)。いや、あのおばちゃんっぽい豪快な雰囲気は好感が持てましたけどね。ミュージシャンとしてはもちろんのこと、ボーカリストとしての実力も感じることの出来るアルバムでした。

評価:★★★★★

Adele 過去の作品
19
21

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