チャートの谷間
今週のアルバムチャート
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今週は、初登場が少なめの「チャートの谷間」的な週でした。
まず今週1位は、韓流男性アイドルグループ2PMのニューアルバム「LEGEND OF 2PM」という仰々しいタイトルの作品が獲得。シングルアルバム通じての初となる1位獲得。初動売上5万枚は、前作「2PM BEST~2008-2011 in Korea~」の2万9千枚からアップ。ただし、前作は韓国のヒット曲を集めた、全韓国語のアルバムだったので、純然たるオリジナルとして前作「REPUBLIC OF 2PM」の初動5万枚からは横バイという結果になりました。
2位は先週1位の浜崎あゆみ「LOVE again」がワンランクダウン。2週連続でベスト10入り。3位には、EXILEの事務所所属、当初はEXILEのATSUSHIも所属していた男性ボーカルグループDEEPのベスト盤「DEEP BEST」がランクイン。ベスト3入りはアルバムでは初。初動売上1万4千枚は前作「YOUR STORY」の1万3千枚よりも若干アップながら、ベスト盤ということを考えると、浮動層を取り込んだとは言い難い結果かも。
続いて、4位以下の初登場ですが、今週、純粋な新譜は1枚のみ。4人組ロックバンドBase Ball Bearのベスト盤「バンドBのベスト」が6位にランクインです。初動売上は1万1千枚。直近のミニアルバム「初恋」の9千枚よりはアップしていますが、フルアルバムとしての前作「新呼吸」の初動1万2千枚からはダウンしており、こちらも浮動層を取り込んだとは言い難い結果に。ちなみにベスト盤としては2作目で、インディーズ時代の曲をまとめた前のベストアルバム「完全版『バンドBについて』」は初動8千枚。さすがにこちらよりはアップしました。
もう1枚。ベスト10以下からランクアップしてベスト10に初登場した作品が。それが、グラミー賞にノミネートされた作品を収録した、毎年おなじみのオムニバスアルバム「2013 Grammy Nominees」。先週の20位から9位にランクアップ。売上も、先週の5千枚から9千枚にアップしています。10日に授賞式が行われ、日本でも話題になりましたが、その影響が大きいのでしょう。
ちなみに、グラミー賞の公式サイトはこちら。"Winner"をクリックすると、今年の受賞作が見られます。通常は、「主要4部門」と言われる「最優秀アルバム」「最優秀レコード」「最優秀新人」「最優秀楽曲」が話題となりますが、その他にも膨大な量の賞があることがわかります。クラシックや子供向けアルバム、コミックアルバムなんていう部門もあったり、意外なところでは、ライナーツノートやアルバムのパッケージなどに対する賞があるのもユニークなところ。主要部門以外は、作詞、作曲、編曲程度しか授賞対象とならない日本のレコード大賞とは格の違いと、音楽業界の奥の深さの違いをまじまじと感じます。
今年はFUN.やMumford & Sonsなど、ロック系が目立った印象もあるグラミー賞。そのFUN.のアルバム「SOME NIGHT」は今週、12位までランクアップ。ポップで聴きやすいアルバムなだけに、日本でもブレイクしていいと思うのですが・・・。
さて、洋楽といえば、ここ最近、ロングヒットを続けているONE DIRECTIONの「TAKE ME HOME」とBRUNO MARS「UNORTHODOX JUKEBOX」。今週はONE DIRECTIONが6位から4位に、BRUNO MARSが8位から7位にランクアップ。ただし、売上的にはONE DIRECTIONが1万6千枚→1万4千枚、BRUNO MARSが1万1千枚→9千枚と徐々にダウン。とはいえ、まだまだロングヒットは続きそう。
また、邦楽勢からもMONGOL800の「800BEST -simple is the BEST!!-」がロングヒットを続けており、今週で4週目のベスト10入り。先週から変わらず10位にランクインという結果に。もちろん、かつての大ヒットアルバム「MESSAGE」の時のような勢いはありませんが、やはりあのアルバムを買ったようなえ、ベスト盤ということで久しぶりに手を取ったという方も少なくないのでしょうか。
今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に。
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