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2013年1月21日 (月)

待望の復活!!

Title:SHAPE5
Musician:ZEPPET STORE

ZEPPET STOREというバンド、ご存知でしょうか。あのX JAPANのhideによって見出され、hideのレーベル「LEMONed」は、もともと彼らを世に送り出すために設立されたレーベルだったとか。その後、徐々に人気を伸ばし、1999年にリリースされたアルバム「CLUTCH」では、オリコンチャートベスト10入りを記録しています。

その後は残念ながら人気は伸び悩み、2005年には惜しまれつつも解散。各自ソロ活動を続けていましたが、2011年3月に東日本大震災でのチャリティー目的で再結成。新曲「SMILE」を配信でリリースし、さらに2012年12月13日、hideの誕生日にあたるこの日に、8年ぶりとなるニューアルバムがリリースされました。

まず、やはりヘヴィーなギターサウンドでガツンと来る「NOTHING」の出だしから、うれしくなってしまいます。イギリスのギターロックからストレートな影響を受けたサウンドに、メロディアスなメロディー。さらに、この「NOTHING」の最後では、初期ZEPPET STOREを彷彿とさせるような、シューゲイザー風のノイズギターで締めくくるところがちょっとうれしいところ。

アルバム全体としては、やはり後期のヘヴィーなサウンド志向がそのまま続いているような印象を受けます。特に今回のアルバムは、英語詞と日本語詞が混在しているのも大きな特徴。英語詞の曲については、洋楽テイストが強く、サイケの雰囲気な「TWILIGHT」など、バンドサウンドを前に押し出した曲が多かった印象が。

一方、日本語詞の曲に関しても、そのギターサウンドを前面に押し出しているものの、彼らの持ち味であるメロディーを、より前に押し出したような曲が多いのも特徴的。「COLORS」「ファイティング」あたりは、メロディーメイカーとしての彼らの本領が発揮された曲、とも言えるかもしれません。

基本的にヘヴィーなサウンドを主軸としながらも、ポップス方面に振れた曲も多く、ZEPPET STOREのかつての活動で発揮していた魅力を、全方向的に打ち出した印象もあるアルバムで、そういう意味では、これがZEPPET STOREについて最初に聴くアルバム、としても最適な1枚。勢いという意味では、正直、全盛期には劣るものの、待望の復帰作としては十分納得のできるアルバムだったと思います。

こういう骨太でポップなギターロックバンド、少なくなってしまっただけに、彼らの復帰は非常にうれしいところ。今後もコンスタントに活動を続けてくれるのでしょうか?これからの活躍にも期待!!

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

ワンダーポップ/宇宙まお

なぜか妙にROCK'IN ON JAPAN誌でプッシュを受けている女性シンガーのメジャーデビューミニアルバム。ポップというイメージが強かったのですが、アルバムでは意外とバンドサウンドを前に出してきており、むしろロックというイメージが強いかも。確かに「あの子がすき」など、知らず知らずに口ずさみそうなメロを書いてきていて、悪くはないのですが、ずば抜けたものにも欠け、なぜ、あれだけプッシュされるのか、少々不思議な面も・・・。

評価:★★★★

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