細長く続くアイドルグループ
今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/
新譜ラッシュが続くシングルチャート。今週は10曲すべてが初登場。
そんな中で1位を獲得したのがモーニング娘。の「Help me!!」。1位獲得は2009年の「しょうがない 夢追い人」以来、4年ぶり13作ぶりの1位復帰。オリコンによると、3年代(90年代、00年代、10年代)での1位獲得は女性グループでは初ということ。ただ、もっとも90年代にヒットを飛ばしていたグループとは、名実共に「別物」なわけで・・・。とはいえ、「卒業」「新加入」を繰り返すこのシステムは、確かに全盛期からの凋落は早かったものの、その後、細く長く続いたという意味では、結果的には「成功」だったわけで。初動売上9万3千枚は、前作「ワクテカTake a chance」の8万1千枚よりアップ。ただ、前々作「One・Two・Three」は初動10万枚だったので、一時期よりは回復したものの、決して人気は上り調子という感じではないのですが。
2位は韓流。人気アイドルグループSUPER JUNIORのメンバーのうち3人によるユニット、SUPER JUNIOR-K.R.Y.「Promise You」がランクイン。いかにもK-POPっぽい、メロウな、というよりも甘ったるいバラードナンバー。初動売上は6万9千枚。SUPER JUNIORとしての直近のシングル「Sexy,Free&Single」の10万9千枚からはさすがに大きく下回っています。
3位は、avexの男女7人組ダンスグループ、AAAの「Miss you」。こちらもR&B風のバラードナンバー。初動売上は3万9千枚で、前作「虹」の4万枚からは微減。
4位以下も初登場が並びます。4位はサカナクション「ミュージック」。ご存知、エレクトロでダンサナブルなロックナンバーが人気のバンド。本作も、最初、エレクトロでダンサナブルなアレンジが印象的なのですが、どこか切ないメロが印象に残ります。初動売上3万5千枚は、前作「夜の踊り子」の3万枚からアップ。初動売上の過去最高枚数を更新しています。
で、実は今週、5位以下9位まではズラリ、モバゲー用ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」登場キャラクターによるキャラクターソングが並びました。
5位 十時愛梨(原田ひとみ) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 013 十時愛梨(アップルパイ・プリンセス)」
6位 小日向美穂(津田美波) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 011 小日向美穂(Naked Romance)」
7位 多田李衣菜(青木瑠璃子) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 012 多田李衣菜(Twilight Sky)」
8位 川島瑞樹(東山奈央) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 014 川島瑞樹(Angel Breeze)」
9位 本田未央(原紗友里) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 015 本田未央(ミツボシ☆☆★)」
このシリーズ、一度に大量のシングルを出して、大量にシングルチャート上位に食い込んでくることでおなじみで、昨年4月にも5枚同時にベスト10入り、8月にも5枚同時にリリースして、うち2作がベスト10入りしています。ただ、昨年4月は、最高位につけたのが双葉杏(五十嵐裕美) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 002 双葉杏(あんずのうた)」で初動3万7千枚、8月は神崎蘭子(内田真礼) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 006 神崎蘭子(華蕾夢ミル狂詩曲~魂ノ導~)」で初動2万3千枚だったのに対して、本作は最高位の5位でも1万9千枚と順調に右下がり気味。単なるキャラクター人気に起因するものか、純粋に飽きられてきたからなのかは不明なのですが。
楽曲は、基本的にどれもいかにもなアイドルソング。まあ、わざとそういう「わかりやすい」作風にしているのでしょうが。ただ、ポップソングとして手堅く押さえる部分は押さえている印象もあります。
そして初登場最後、10位にはヴィジュアル系ロックバンド、バロック「たとえば君と僕」がランクインしています。ヴィジュアル系としては比較的癖のないメロディアスなポップスロックなので、比較的、幅広い層に受け入れられそう。初動売上1万枚で、前作「キズナ」の1万4千枚からダウン。前々作「メロウホロウ」の水準まで戻っています。
今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは、明日更新の予定!
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