紅白効果は?
今週の集計週は12月31日から1月6日。世間はお正月休み真っ盛りで、例年のことながら新譜はかなり少ないチャートに。そのため、今回もシングル、アルバムは同時にアップです。
今週のシングルチャート
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まずはシングル。紅白の影響を受けて、人気上昇中のあのバンド(?)の新曲が1位獲得です。
今週1位を獲得したのは、ベスト10で唯一の新譜。ゴールデンボンバーの「Dance My Generation」が初の1位獲得です。なんでもインディーズでは初のシングルで「初登場1位」だそうです。ただ、ここ最近、インディーズとメジャーの垣根がほとんどなくなっている状況で、むしろ、ゴールデンボンバーってインディーズだったんだぁ、といった感想の方が出てくるぐらいで・・・。
おそらく、今年の紅白でもっとも話題となった出演者の一組が彼ら。ただ、事前の話題の割りには、パフォーマンスがしょぼくて、正直期待ハズレだったのですが、一気に知名度があがったのか、人気の方はうなぎのぼり。このシングルは初動12万4千枚を記録。ゴールデン・イクシオン・ボンバー DT名義だった前作「DT捨テル」の2万1千枚はもちろん、ゴールデンボンバーとしての前作「酔わせてモヒート」の5万1千枚も大きく上回りました。
さらに今回、このシングルのヒットのみならず、紅白で歌った「女々しくて」も、先週の31位(1千枚)から4位(8千枚)に大幅アップし、ベスト10に返り咲き。その「DT捨テル」も59位から15位にランクアップ。まさに紅白効果がはっきりあらわれた結果になっただけではなく、過去盤がランクアップするという、大ブレイク前夜の状況に。2013年はゴールデンボンバーの年になるか??
ただ、ゴールデンボンバーでは如実にあらわれた紅白/年末の賞レース出演効果ですが、昨年に引き続き、今年もほとんどあらわれず、事実上、ゴールデンボンバーくらい。2位にはAKB48「永遠プレッシャー」が、先週の8位からランクアップし、ベスト3に返り咲いていますが、売上は1万4千枚から1万枚にダウン。AKB48では同じく「UZA」が12位から8位にランクアップし、ベスト10返り咲きを果たしていますが、売上は4,828枚から5,048枚とほぼ横バイ。他にも、こちらも一部紅白で話題となったももいろクローバーZ「サラバ、愛しき悲しみたちよ」が10位から6位にランクアップしていますが、5,496枚から5,697枚とほぼ横バイ。確かに「売上が落ちなかった」という意味では強かったかもしれませんが、紅白効果というよりも、お年玉で一時的にお金持ちになった中高生が、いままでほしくても買えなかったCDを買った、という、いつも年初のヒットチャートにあらわれる効果の影響ではないでしょうか。
ちなみに3位は乃木坂46「制服のマネキン」が先週6位からランクアップし、ベスト3返り咲きを果たしていますが、売上は2万枚から1万枚と大きくダウンしています。
ベスト10以下を見ても、紅白効果は限定的なようで、斉藤和義「やさしくなりたい」が、ベスト200圏外から28位にランクアップしたのが一番目立つところ。ここ数年の現象ですが、紅白で、あらためて今年のヒットチャートを振り返り、ヒット曲を買いなおすという人が少ない、というのは、ひょっとしたら、もっと危機感を持ってもいい現象かもしれません。そんな中、ゴールデンボンバーの奮闘は、あらたな人気者の登場を予感させますが。
今週のアルバムチャート
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今週のアルバムチャート。ベスト10圏内に初登場はゼロという結果に。
1位は先週から変わらず。EXILEの弟分ユニット、三代目J Soul Brothersの「MIRACLE」が、2週連続の1位を獲得。また、2位にはEXILEのベスト盤「EXILE BEST HITS-LOVE SIDE/SOUL SIDE-」が先週の3位からランクアップ。EXILEがらみの作品が1位2位に並ぶ結果になりました。
3位は、FANKY MONKEY BABYSの「ファンキーモンキーベイビーズ5」が先週の2位からランクダウン。先週の紅白でもパフォーマンスを披露しましたが、残念ながら紅白効果はほとんどあらわれなかった模様。
で、基本的にベスト10の顔ぶれは先週から変わらずなのですが、唯一、ベスト10に返り咲いたのが10位にランクインした嵐「Popcorn」。先週の11位からランクアップし、ベスト10返り咲きです。ただ、売上は先週の1万1千枚から1万枚にダウン。ベスト10入りしているアルバム全体の売上が落ちた影響の模様です。
そんな訳で、いつものことながら、ちょっと寂しかった今週のヒットチャートは以上。来週・・・も新譜少な目のチャートは続きそう??
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