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2012年12月12日 (水)

アニメとEXILEが目立つチャート

先週に引き続き、アルバムの新譜が少なめだったので、今週もシングル、アルバム同時にアップです。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、AKB48ご本人様たちのご登場です。

今週1位はAKB48「永遠プレッシャー」が1位獲得。初動売上は107万3千枚。前作「UZA」の112万8千枚より大きくダウン。ただし、今回は、じゃんけんで中央で歌う人を決める、いわゆる「じゃんけん選抜」だった影響が大きく、次回作は下げ止まりそう(?)。もっとも、昨年の「じゃんけん選抜」のシングル「上からマリコ」は119万8千枚を売り上げているため、それに比べても下落傾向なのは明確ですが。

2位初登場はEXILE ATSUSHI「MELROSE ~愛さない約束~」。見てわかるとおり、EXILEのメンバーによるソロ作。ソロシングルとしては3作目なのですが、前2作が、いずれもEXILEのシングルの両A面としてリリースされていたので、単独での発売はこれがはじめて。初動売上は9万2千枚は、EXILEとしての直近作「BOW&ARROWS」とほぼ同水準なので、十分健闘といったところ。ただ、自身の名前に「EXILE」とわざわざ冠しなければいけないあたり、ソロとしての先が見えているような・・・。

3位4位には、GLAYの2作同時リリースのシングルが並びました。3位は「JUSTICE[from]GUILTY」、4位は「運命論」。「JUSTICE~」はエッジの効いたギターサウンドのロックチューン、「運命論」は、バラードナンバー。どちらもいつものGLAYらしい作風だけど、バンドサウンド色が強くなった感じも?初動は前者が4万6千枚、後者が4万5千枚。前作「Bible」の初動4万9千枚よりは若干ダウンしてしまいました。

続いて、それ以下の初登場曲ですが、7位に韓国の男性アイドルグループ2AM「誰にも渡せないよ」がランクイン。前作に続き、王道のバラードナンバー。初動売上1万9千枚は、前作「For you~君のためにできること~」から横バイになっています。

で、表題の通り、今週はアニメがらみのナンバーが目立ったチャート。以下、4曲の初登場はいずれもアニメがらみ。

まず人気動画サイト、ニコニコ動画がらみの作品。6位にEGOIST「名前のない怪物」、9位に√5「新星Ω神話(ネクストジェネレーション)」がそれぞれランクイン。EGOISTは、初音ミクがらみの作品で人気を集めたsupercellプロデュースによる女性ミュージシャン。この曲は、フジテレビ系アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」エンディングテーマ。アニソンというよりも、YUIあたりのガールズロックを彷彿とさせるようなナンバー。初動2万1千枚は、前作「The Everlasting Guilty Crown」の3万1千枚よりダウン。

一方、√5は、人気動画サイト、ニコニコ動画で人気を博したシンガーたちによるユニット。テレビ朝日系アニメ「聖闘士星矢Ω」主題歌。一昔前の特撮モノの主題歌そのもののようなメロと、打ち込み主体のアレンジが非常にチープで、聴いていてちょっと厳しいものが・・・。初動売上1万2千枚は、前作「Love Doctor」の1万3千枚から若干ダウン。

そしてもう2曲は、いずれもアニメ「黒子のバスケ」のキャラクターソング。8位に青峰大輝(諏訪部順一) 「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング SOLO SERIES Vol.9(UNSTOPPABLE)」、10位に笠松幸男(保志総一朗) 「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング SOLO SERIES Vol.11(NEVER LOOK BACK)」がそれぞれランクインしています。初動売上は、それぞれ1万4千枚、1万1千枚。直近は、「Vol.6」~「Vol.8」が同時リリースされており、「Vol.6」の12位初動8千枚が最高だったので、それよりは大幅アップ。唯一ベスト10入りしている高尾和成「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング SOLO SERIES Vol.5(F.O.V.)」の9千枚よりもアップしています。また、「黒子のバスケ」がらみのキャラソンとしては、直近が緑間真太郎(小野大輔),高尾和成(鈴木達央)「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング DUET SERIES VOL.3(とある信者の果敢な毎日)」が初動2万4千枚なので、こちらからは大きくダウンしています。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は、ベスト3がベスト盤で占めました。

まず1位はEXILEのベスト盤「EXILE BEST HITS -LOVE SIDE / SOUL SIDE-」がランクインしています。EXILEのメンバーが積極的にテレビに出ていたり、かなりプロモーションをかけているようですが、初動売上は38万2千枚。オリジナルとしての直近「EXILE JAPAN」の35万枚よりはアップしていますが、ベスト盤としてはかなり微妙な数字。ベスト盤を乱発している影響も強いみたいで、ベスト盤として直近のバラードベスト「EXILE BALLAD BEST」の初動94万枚から大幅減という厳しい結果になっています。

2位3位は年末の紅白を最後に活動休止を宣言したYUIのベスト盤が並んでランクイン。「GREEN GARDEN POP」が2位、「ORANGE GARDEN POP」が3位に入ってきています。初動売上はそれぞれ11万6千枚、11万5千枚。直近のオリジナル「HOW CRAZY YOUR LOVE」が初動13万3千枚なので、ベスト盤にも関わらずオリジナルよりもダウンというちょっと厳しい結果に。

続いて、4位以下の初登場ですが、まずは6位。韓国の男性アイドルグループBIGBANGの、日本のドームツアーを記念してリリースされた企画盤「SPECIAL FINAL IN DOME MEMORIAL COLLECTION」がランクイン。初動売上4万5千枚は、直近のオリジナル「ALIVE」の5万2千枚よりダウンとはいうものの、企画盤という内容ではかなりの健闘。もう、ここらへん、固定ファンで売上が固められている感じか?

7位には、浜崎あゆみのミニアルバム「again」がランクインです。デビュー15周年の5ヶ月連続リリースの第2弾。初動売上は3万4千枚で、第1弾「LOVE」の6万4千枚よりダウン。もっとも、発売日が12月8日の土曜日で、集計対象期間が短かった影響も大きいのでしょうが。

最後、沖縄出身のバンド、HY「Route29」が9位に入ってきています。NHK連続テレビ小説「純と愛」の主題歌「いちばん近くに」を歌った影響か、紅白初出場2度目の紅白出場を決めた彼ら。(すいません、当初は「初出場」と書いたのですが、今回、2度目の出場みたいです)その「いちばん近くに」も収録されたアルバムです。ただ、売上は、初動売上が急減した前作「PARADE」の2万4千枚からさらにダウンの1万8千枚。かなり厳しい状況になってきました。紅白出場で、起死回生なるか?

そんな訳で、チャート評は以上。また来週は水曜日にシングルチャート評の予定!

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コメント

HYは今回が初出場ではなく、2010年に『時をこえ』で初出場を決めているので、出場は今回で2回目となります。

○第61回NHK紅白歌合戦(2010年) - Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC61%E5%9B%9ENHK%E7%B4%85%E7%99%BD%E6%AD%8C%E5%90%88%E6%88%A6

それにしても、おっしゃる通り、HYも最近セールスが下落傾向なのが、僕もちょっと気になります。
ただ、前作『PARADE』発売時に、ドラマ主題歌などのタイアップがなく、
これと言った話題性がなかったのも、かなり致命的になってしまったのではないかと思います。

最も2000年代初頭に台頭したミクスチャー系バンドも次々といなくなってしまっている印象なので、
かろうじて生き残っている彼らには、まだ何とか頑張って欲しい所です。

投稿: HK | 2012年12月13日 (木) 01時14分

>HKさん
ご指摘ありがとうございます。てっきり、初出場と勘違いしていました。ちょっと遅くなりましたが、修正しました。
HYをはじめ、オレンジレンジとか、2000年代初頭のミクスチャー勢が、かなり厳しい状況になってしまっていますね。もっと人気が持続しそうに感じたのですが・・・。それ以前の90年代のバンドが、いまだに根強い人気を続けているだけに、余計目立つ感じがあります。ただ、HYも、一時期に比べて、曲に勢いがない点、気になりますが・・・。

投稿: ゆういち | 2012年12月21日 (金) 00時08分

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