男性グループが目立つチャート
今週も、アルバムの新譜が比較的少なめ。ということで、シングル・アルバム同時にチャート評をアップしました。
今週のシングルチャート
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今週のヒットチャートは、妙に男性アイドルグループの目立つチャートになりました。
まずはベスト3。1位にジャニーズ系、NEWS「WORLD QUEST」、一方3位には韓流男性アイドルグループSHINee「1000年、ずっとそばにいて・・・」と2組の男性アイドルグループがランクイン。2位だった先週1位AKB48「永遠プレッシャー」を挟む形になりました。
NEWSは日テレ「FIFAクラブワールドカップジャパン2012」イメージソング。かなり難易度の高そうなポップスで、聴いていて、歌唱力的にかなり厳しいものが・・・。初動売上は13万枚。前作「チャンカパーナ」の24万4千枚から大幅ダウン。ただ、前作は特典や、CDのリリース形態でかなりドーピングしているので、単純比較は出来ないかも。もっとも、前々作「Fighting Man」の15万枚からもダウン。
2位SHINeeは、爽快なポップナンバー。こちらも初動4万枚は、前作「Dazzling Girl」の9万7千枚より大幅ダウン。前々作「sherlock」の4万8千枚よりも下回る、ちょっと厳しい結果に。
男性グループは、4位以下も続きます。まずは日韓アイドルグループ。4位に日本勢Lead「Still」、5位に韓流U-KISS「Distance...」が並んでランクイン。
Leadはマイナーコード主体のエレクトロ風のポップナンバーで、K-POPと歌謡曲の中間あたりを行くような路線。前作「Wanna Be With You」は初動2万3千枚で、自己最高位3位を記録しましたが、本作は、初動3万枚とさらにアップ。U-KISSは、ありがちなR&B風のウインターバラード。初動2万9千枚は、前作「One of You」から横バイ。
さらにアイドルグループではなく、ロックバンドなのですが、こちらも男性のバンドが2組ランクイン。6位にLUNA SEA「The End of the Dream」、10位にバロック「キズナ」がそれぞれランクイン。一応、どちらもヴィジュアル系で括られそうなバンドです。
LUNA SEAは、ヘヴィーなバンドサウンドに対比するような、河村隆一の端整なボーカルで、ちゃんとLUNA SEAらしさを作り上げているのはさすが。ベテランとしての安定感も感じられます。初動2万2千枚は11年4ヶ月ぶりのニューシングルとなった前作「THE ONE -crash to create-」の2万3千枚から微減。
LUNA SEAに比べるとバロックはかなり軽く感じてしまいますが、打ち込みも入れて、それなりにポップにまとめあげています。2ヶ月連続リリースの第1弾。初動売上1万4千枚は、前作「メロウホロウ」の1万枚よりアップしています。
男性グループは以上ですが、さらに男性ボーカリストがもう1人。7位に三浦大知「Right Now」がランクイン。今風のエレクトロポップとなった新作で、初のベスト10ヒットとなった前作「Two Hearts」の9位初動1万6千枚を、順位、初動売上ともに上回る2万1千枚を記録し、勢いを見せつけました。
そんな男性勢が強かった今週のチャートですが、唯一の女性勢の初登場が8位真野恵里菜「NEXT MY SELF」。来年2月にハロー!プロジェクトを卒業するそうで、ハロプロ最後のシングルとか。爽やかなポップチューンは、まるっきり90年代のガールズポップといった感じ。初動売上1万8千枚は、前作「Song for DATE」の1万2千枚よりアップ。「卒業」のアナウンス効果・・・というよりも、パッケージ数の増加が原因か?
今週のアルバムチャート
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今週1位は、先週と変わらず。
EXILEのベスト盤「EXILE BEST HITS -LOVE SIDE / SOUL SIDE-」が2週連続で1位にランクイン。ナンダカンダ言っても、やはり強さを感じます。初登場最高位は2位、人気声優水樹奈々のニューアルバム「ROCKBOUND NEIGHBORS」がランクイン。初動売上9万6千枚は、オリジナルとしての前作「IMPACT EXCITER」の9万3千枚よりもアップし、強い人気を感じます。
3位には、韓国の男性アイドルグループSS501のメンバー、キム・ヒョンジュンのソロアルバム「UNLIMITED」がランクインしています。初動売上は7万1千枚。B'zが楽曲を提供して話題となった、直近のシングル「HEAT」の初動18万3千枚からは大幅にダウンしています。
続いて、4位以下の初登場ですが、まず4位に、ケツメイシ「KETSUNOPOLIS8」。タイトルは、いつも通りですが、表記がカタカナからアルファベットに変更になっています。前作「ケツノポリス7」は、初動売上が、前々作「6」の26万枚から8万7千枚に大幅ダウンしたのですが、本作はさらにダウンしてしまい、初動売上は5万6千枚。メジャーデビュー以来、はじめてベスト3から陥落という結果になっています。
5位には、ロックバンドflumpool「experience」がランクイン。こちらもメジャーデビュー以降、3作連続最高位2位だったのが、ベスト3からも陥落。初動売上5万枚も、前作「Fantasia Of Life Stripe」の8万1千枚からダウンしてしまいました。
そして初登場最後には、10位に、アメリカのパンクバンドGREEN DAYの、3作連続リリースアルバムの第3弾、「¡Tré!」がランクイン。見事、3作連続ベスト10入りとなりましたが、初動売上1万9千枚は、「¡Uno!」の2万6千枚、「¡DOS!」の2万2千枚から順調にダウン。ま、3作連続リリースでは、こういう風になっても仕方ないのでしょうが。
そんな訳で、今週もシングル、アルバム同時紹介となったチャート評。次回は、また来週の水曜日に!
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