楽曲の良さを再認識
今回は(ちょっと遅くなりましたが)8月と9月にリリースされたスキマスイッチ関係の2枚のアルバムをご紹介。
Title:DOUBLES BEST
Musician:スキマスイッチ
まずはスキマスイッチのセルフカバーアルバム。ファン投票により選曲された12曲について、2人だけの演奏により、再アレンジした作品になっています。2人だけの演奏というコンセプト色が強く、いわばスキマスイッチという2人組ユニットの原点回帰ともいえるアルバムになっています。
2人のみでの演奏というコンセプトもさることながら、発表から月日がたっている曲も多く、そのため、原曲からアレンジを明確に変えた曲も目立っています。「ふれて未来を」は、原曲より、よりメロウになり、「藍」ではピアノのみのバラードナンバーに。ここらへんは2人のみの演奏が際立った内容になっているのでしょうか。
ちょっと変わったところでは、「螺旋」が裏打ちのリズムでレゲエ風になっていたり、「ボクノート」がアカペラになっていたり、ここらへんは、明確に原曲から変わっていました。ただ、とはいうものの、再アレンジは、あくまでも原曲のイメージに沿ったもの。原曲からのイメージを大きく変えた曲はありません。
それだけに、「あ、この曲はこういう解釈もあったのか」といったような、新鮮味はありません。ただ、とはいっても、原曲のイメージを崩さなかっただけに、原曲の良さを再認識できる企画盤だったと思います。やはり、スキマスイッチはいい曲書くなぁ、と実感した作品でした。
評価:★★★★★
Title:TOUR 2012 "musium"
Musician:スキマスイッチ
これが3枚目となるライブ盤。あまりライブミュージシャンというイメージはないのですが、ライブ盤を3枚を出している点がちょっと意外な印象も。ただ、ライブでは、原曲に比べてライブ向けのアレンジがほどこしてあり、若干、楽曲が爽やかになっています。
選曲も、基本的に最新アルバム「musium」からの楽曲が多いものの、代表曲もカバーされており、ベスト盤的な要素も。観客とのやりとりもそのまま入っていて、ライブ会場の臨場感も味わえます。ライブ、楽しそうですね。以前、一度行ったことがあるのですが、また久しぶりに足を運んでみたいなぁ・・・そう思わせてくれるライブ盤でした。
評価:★★★★★
スキマスイッチ 過去の作品
ARENA TOUR'07 "W-ARENA"
ナユタとフカシギ
TOUR2010 "LAGRANGIAN POINT"
musium
ほかに聴いたアルバム
珍文完聞-Chin Bung Kan Bung-/The SALOVERS
これがメジャーデビュー作になる5人組ロックバンド。2010年にはFUJI ROCK FESTIVALの「ROOKIE A GOGO」に出演するなど話題を集めています。ちなみにボーカルがあの古舘伊知郎の長男ということでも話題に。CD屋で積極的に推されていて、試聴してみて、なかなか悪くなさげなので聴いてみたのですが、うーん、試聴した時の印象に比べると、ちょっと弱い感じが・・・。楽曲のタイトルにも歌詞にも、突飛なモノがあるのは、お父さん譲りなのでしょうか(笑)ひとつの個性としておもしろいのですが、楽曲自体は平凡なギターロックといった感じ。決して悪くはないのですが、メロも歌詞もアレンジも、特にずば抜けている感じもなく、中途半端といった印象も。これからの成長次第といった感じか?
評価:★★★★
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