でっかい でっかい 夢を見よう!!!
Title:24HOURS DREAMERS ONLY!
Musician:N'夙川BOYS
いやぁ、完全にはまりました!N'夙川BOYSの最新作、楽しすぎます!!
もともと、「モテキ的音楽のススメ映画盤」ではじめて聴いた音源「物語はちと?不安定 」がはまり、その後、アルバム「PLANET MAGIC」を聴いて、その時もはまりました。その後リリースされた最新アルバム。「PLANET MAGIC」があれだけ良かったアルバムだったので、それに比べると、はたしてどうなんだろう・・・という不安半分、期待半分で聴いてみたのですが・・・これが、期待を大きく上回る傑作でした!
彼らの作品の大きなポイントは、無条件で聴いていて楽しい!という点。軽快なバンドサウンドに、飛びぬけてキュートでポップなメロディーラインはインパクト大。特にメロディーラインに関しては、キャッチーなフレーズが印象に残るのですが、「路地裏BE-POP」みたいに、ちょっと90年代的な要素が入っていたりして、どこか懐かしさという要素も入ってるようにも感じました。
また、紅一点リンダdadaのキュートな歌声も彼らの曲がポップである大きな要素。一方では、もうひとりのボーカリスト、マーヤLOVEなロッキンなボーカルとの掛け合いのバランスが非常におもしろいものとなっています。
この2人の掛け合いが、時として、デゥエットソングみたいな「男女の掛け合い」というポピュラリティーを与えているだけではなく、例えば「24hour」では、2人同時に全く違うフレーズの全く違う歌詞のパートを歌うといった、スリリングな展開があったりして、単なる計算されたポップソングとは異なる、ロックンロールらしい緊張感を生み出したりもしています。
ロックンロールらしい緊張感といえば、そのバンドサウンドもそう。ベースが入ったり、シンセが入ったりする曲もありますが、基本的に、ギター×2+ドラムスという、ベースレスな編成。ベースレスというと、メンバーが所属しているKING BROTHERSのかつての編成や、WHITE STRIPES、今のチャットモンチーと同じですが、それらのバンドと同様、ギターとドラムだけというシンプルなサウンドだからこそ生まれる緊張感が、これまた曲をロックなものとして仕上げています。
つまり、ロックンロールの迫力と、ポップスとしてのワクワク感を同時に詰め込んでいる彼ら。ただ、もともとロックンロールというのは、リスナーを楽しませ、踊らせるための音楽で、そういう意味では、ロックンロールの本質に立ち返ったようなバンド、ともいえるかもしれません。14曲入りながらも、わずか45分という長さも、ちょうどよい!いやぁ、かなりはまってしまいました。前作に引き続きの大傑作です。
評価:★★★★★
N'夙川BOYS 過去の作品
PLANET MAGIC
ほかに聴いたアルバム
STRIPE PANTHER/SHERBETS
ベンジー率いるSHERBETSの新作。正直、ここ最近、ほとんど期待していなくて、それでも一応聴いてしまうのですが・・・やはり予想通り(?)いまひとつな出来。バンド色は薄めですが、かといってアレンジがユニークな訳でもなく、メロも良いわけではなく、似たような雰囲気の曲が並んでいます。ベンジーって、結局、こういうタイプの曲しか出来ないんだよなぁ・・・ならば、たとえ駄作で終わっても、ガラリと雰囲気が異なる曲を作ったほうがおもしろいと思うんだけどなぁ・・・。
評価:★★★
SHERBETS 過去の作品
MIRACLE
GOD
MAD DISCO
FREE
ランドマーク/ASIAN KUNG-FU GENERATION
アジカンの2年ぶりとなる新作は、全体的にミディアムテンポな曲が目立つ作品に。特に前半に関しては、ちょっとアジカンっぽさの薄いアレンジの曲もあったりするのですが、後半に行くと、アジカンらしい分厚いバンドサウンドのパワーポップが並びます。安定感があり、安心して聴けるアルバムになっている一方、かつての勢いがちょっと薄れ気味?
評価:★★★★
ASIAN KUNG-FU GENERATION 過去の作品
ワールドワールドワールド
未だ見ぬ明日に
サーフ ブンガク カマクラ
マジックディスク
BEST HIT AKG
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