アットホームな3時間
中川敬×リクオ ~中川敬セカンド・ソロ・アルバム『銀河のほとり、路上の花』発売記念ツアー~
GUEST:Dr.Kyon
会場 得三 日時 2012年11月21日(水) 19:00~
昨年リリースされた、ソウルフラワーユニオン中川敬のソロアルバム「街道筋の着地しないブルース」は文句なしの傑作で、個人的には、昨年No.1のアルバムでした。そして、今年、ついにソロツアーを開催。毎年恒例12月のソウルフラワーユニオンのライブに今年は行けないので、それでは、ということでライブに足を運んできました。
会場は名古屋・今池の得三というライブハウス。結構知名度の高いミュージシャンのライブも行われているのですが、足を運ぶのはこの日がはじめて。おそらく満員で200名くらいの小さなライブハウスで、この日は机と椅子が出されていました。椅子に座り、ビールとおつまみを注文して、ライブのスタートを待ちます。
7時10分過ぎくらいに、ライブがスタート。まずは中川敬と、共演のシンガーソングライターでピアニストのリクオの2人がステージに登場しました。まずは2人で、中川敬の最新アルバムから「世界はお前を待っている」からスタートします。
その後は一度リクオは退出し、中川敬のソロでのステージ。「それでも私は海が好き」や、二階堂和美のカバー「女はつらいよ」、また前作に収録されていた「少年」や、ニューエストモデルの曲など、最新アルバムからの曲を中心に何曲か披露。合間合間にMCをはさみながらの、のんびりとした雰囲気のライブで、「今日はいろいろな曲をやります」というMCと共に、山口百恵の曲をワンフレーズだけ演ったりと、いつものソウルフラワーのライブともちょっと異なるアットホームな雰囲気でライブは進んでいきます。
そして、中川敬のソロに続いては、ゲストである、元BO GUMBOSのキーボーディスト、Dr.Kyonが登場。中川敬とDr.Kyonの2人で1曲披露。ニューオリンズ風のピアノが軽快なナンバーで、会場は盛り上がります。
その後は中川敬がバックに下がり、Dr.Kyonのソロステージ。彼の曲は、ニューオリンズ風のピアノがとても楽しいナンバーで、1曲、パンキッシュで激しいニューオリンズナンバーのカバーがあり、とてもワクワクするような演奏を聴かせてくれました。
さらにリクオが加わり、ピアニスト2人の共演。どちらも爽やかで軽快、それでいてロッキンなピアノが魅力的で、そんな2人によるピアノの共演は、とても楽しく、同時にとても激しいセッション。踊れて、そして2人のプレイにはまり込んでしまいました。
で、Dr.Kyonが下がり、リクオのソロステージのコーナー。生ビールのジョッキ片手に、のんびりした雰囲気でのステージで、彼の曲も、ソウル風の聴かせるミディアムテンポなナンバーが多く、しばしまったりした雰囲気でのライブになりました。ウルフルズのウルフルケイスケらとバンド、マジカル・チェイン・クラブ・バンドを組んだそうで、そのバンドからの曲も数曲。「アリガトウ サヨナラ 原子力発電所」なんてそのまんまの社会派の曲もあったり、最後は、そのバンドのナンバー「Happy & Sad Song」で楽しい雰囲気でステージは終わりました。
ここで中川敬が再度登場。ソウルフラワーユニオンの「死ぬまで生きろ」をアコギと、リクオのピアノで披露し、会場は盛り上がります。さらに、Dr.Kyonも登場し、3人でのセッション。ここでBO GUMBOSの「あこがれの地へ」、さらに「魚ごっこ」と、BO GUMBOSのナンバーが続きます。正直、この2曲がこの日一番盛り上がっていました(^^;;Dr.Kyonはアコーディオンを奏でて、3人で楽しく盛り上がります。
その後はアンコールへ。やがて3人が再度登場し、ここで、ソウルフラワーユニオンのおなじみのナンバー「満月の夕」へ。アコギとピアノでしんみりと聴かせます。その後は、おそらくリクオの曲で、アップテンポなナンバーをもう1曲演り、アンコールは一度終了します。
さらに、アンコールがわきおこり、ダブルアンコールへ。2度目のアンコールでは、再びBO GUMBOSのナンバーで「ポケットの中」。会場はまたもや沸きあがります。最後にライブは最高潮となり、ライブは幕を降ろしました。
全3時間弱。長丁場のステージでしたが、非常に楽しく、気がついたら3時間たっていた、そんなステージでした。特に、会場が狭かったせいもあるのですが、曲の間にMCが入り、客とのやり取りなどもあり、とても暖かい雰囲気のアットホームなステージでした。
中川敬のソロアルバムリリース記念ツアーだったのですが、中川敬の曲は思ったより少なく、リクオ、Dr.Kyon3人がほぼ対等に、それぞれの歌を歌うステージ。中川敬の、特に1stアルバムからの曲がほとんどなかったのはちょっと残念でしたけど、BO GUMBOSのナンバーは、私も大好きですし、リクオの曲も、ピアノの音色がとても軽快で、ソウル風のポップナンバーが、壺にはまり、とても楽しく聴くことが出来ました。3人とも、音楽的な根っこは似ているような感じなので、ステージでの3人の息もピッタリ。BO GUMBOSのカバーでは、BO GUMBOSのステージは残念ながら見ることはもう出来ないのですが、そのステージがどんなけ楽しかったのか、ちょっとだけ垣間見れたような気もするステージでした。
そしてやはり、中川敬のステージは最高ですね。次のソウルフラワーのステージは、残念がらいけないのですが・・・また、その次のソウルフラワーのライブには、是非とも足を運ばなくては。文句なしに、とても楽しいステージでした。
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