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2012年12月11日 (火)

変身するぞ

Title:変身
Musician:チャットモンチー

昨年9月、ドラムの高橋久美子が突然脱退し驚かせたチャットモンチー。しかし、もっと驚いたのはむしろその直後。新生チャットモンチーは、なんと、新メンバーも入れず、かつ基本的にサポートもいれず、いままでベースだった福岡晃子がドラムにまわり、ギター+ドラムという2ピースバンドとして活動を再開しました。

タイトルそのまま「変身」と名づけられた今回のアルバム。1曲目を飾るタイトルチューン「変身」は、まさに新生チャットモンチーを高らかに宣言する曲でした。

「変身するぞ
裏切りのサプライズ踊って
変身するぞ
どうせ嫌いになんてなれないだろ?」

(「変身」より 作詞 橋本絵莉子)

と歌い上げるこの曲には、2ピースバンドになったチャットモンチーとしての決意と、ある種の自信を感じさせます。

そんな自信を裏付けるかのように、バンドとしての力強さをより感じさせるアルバムになっていました。ベースレスとなり、最小限の音でつくられた楽曲ゆえに、音はよりタイトに、緊張感あるサウンドになっています。イメージとしては、WHITE STRIPESに近い感じの音・・・まあ、彼らも同じくベースレスの2ピースバンドなので、どうしても似たようになってしまうのかもしれませんが・・・特に、序盤に関しては、より迫力あるバンドサウンドが前面に出ている楽曲が並んでいて、ゾクゾクと鳥肌が立つような音を聴かせてくれています。2ピースバンドとなり、バンドとしてもさらなる成長を遂げたようにも感じます。

ただ、一方では、2ピースになったという点以外は、基本的にはいままでのチャットモンチー。ヘヴィーなバンドサウンドと対照的なほっこりした歌詞が特徴的な「テルマエ・ロマン」といい、コンビニへのプチ・デートの模様を描写した「コンビニエンスハネムーン」といい、等身大の歌詞が、相変わらず彼女たちらしく、また、どこかかわいらしさも感じさせます。

個人的には、チャットモンチーの最高傑作?ともいえるくらいの内容だったと思います。ただ、ちょっと残念だったのは、メロディーに関しては、ちょっとインパクト薄めだったかなぁ、という点。文句なしの傑作だったのですが、その点だけは、ちょっとマイナスだったかも。ただ、それをおぎなってあまりある傑作アルバムだったと思います。2ピースバンドとなった彼女たちのこれからも大変楽しみです。

評価:★★★★★

チャットモンチー 過去の作品
生命力
告白
表情
Awa Come
YOU MORE
チャットモンチーBEST~2005-2011~


ほかに聴いたアルバム

thread/10-FEET

ヘヴィーなギターロックをベースに、レゲエやスカの要素を入れたバラエティー性。一方ではメロディーは至ってポップで、メロディアス。しっかりとインパクトもあり、確かに、この手のメロコア系バンドの中での人気の高さはうなずけるところが。安定感があり、ある種安心して聴ける、という点も人気の大きなポイントか?ちょっと目新しさに欠ける点もあるけど・・・。

評価:★★★★

10-FEET 過去の作品
VANDALIZE
Life is sweet

White/大橋トリオ

大橋トリオのニューアルバムは、数々のミュージシャンたちとコラボした作品。ただ、ちょっと残念だったのは、様々なミュージシャンとのコラボに関わらず、基本的な路線はいつもの大橋トリオと同じく、ジャジーなポップという点。いつも通り、良質なポップだったのですが、コラボだからこそ生まれたような、新しい「大橋トリオ」があまり見れなかったのはちょっと残念だったかも。ただ、そのような中でも、平井堅と矢野顕子のボーカルはやはり迫力があり、耳を惹きつけるものがありました。さすが。

評価:★★★★

大橋トリオ 過去の作品
A BIRD
I Got Rhythm?
NEWOLD
FACEBOOKII
L
R

FAKE BOOK III

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