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2012年12月27日 (木)

まだまだ現役!

Title:GRRR!
Musician:THE ROLLING STONES

今年、結成50周年ということで大きな話題となったTHE ROLLING STONES。当初は、50周年という記念すべき年にしては、少々話題に乏しい感もあったものの、写真集の発売やドキュメンタリー映画の公開、さらには、ついに待望のライブも実施されました!残念ながらライブについては、来日の予定がないものの、やはり日本で一番大きな話題になったのは、このベスト盤と、このベスト盤に収録されている、久々の新曲2曲ではないでしょうか。

今回のベスト盤は、4種類が発売されています。もっとも、昨今のアイドルみたいに、ファンなら4種類買え、という訳ではなく、内容は重複したもの。基本は、CD3枚組、全50曲入りのバージョンが2,980円。さらに、このバージョンが、DVDサイズのボックスに収録されており、写真集がついてくるデラックス・エディションが5,000円也。さらにさらに、曲数を80曲に増やし、さらにボーナスディスクをつけ、そのうえ、7インチEPまでつけた全5枚CD+1EPのスーパーデラックスエディションが15,000円という、マニア向け。逆に、エントリーエディションとして、CD2枚組40曲に絞った、2,500円というバージョンもあります。

個人的には、スーパーデラックスエディションに惹かれつつも、さすがに15,000円という価格には手が出ず。最初、写真集がプラスされただけで、約2,000円の追加出費かぁ、ということで迷っていたのですが、結果、デラックス・エディションを購入。ただ、ハードカバーの写真集は、ミュージシャンの写真が載っているかと思いきや、キース・リチャーズのギターやら、チャーリー・ワッツのキック・ペダルやら、ツアーの告知ポスターやらの写真が載っている「資料集」としての要素が大きい、ハードカバーのしっかりした内容。ファンなら、2,000円追加出費する価値は十分にあるのではないでしょうか。

逆にエントリーエディションは、通常盤と500円程度の差しかなく、やはり完全な入門者にとっては、2枚組40曲は(確かにストーンズの魅力を伝えるには、最低、この程度は必要なのでしょうが・・・)ちょっと敷居が高い感じも。個人的には、1,500円程度で、CD1枚組全12曲程度、という形式が、完全な初心者には手が出しやすいのでは?とも思ったりして。

で、肝心の3枚のCDは、60年代中盤の初期作品が収録されたDISC1、60年代から70年代の、もっとも脂ののった時期のDISC2、70年代後半以降の曲と、新曲が入ったDISC3という構成に。やはり初々しさが残るDISC1と、代表曲の連続のDISC2が、素直に一番、魅力的。DISC3は、この2枚に比べると、若干、マンネリ気味な側面も?

そしてやはり注目は2曲の新曲。そのうち、特に「Doom And Gloom」は、ロックンロールなナンバーで、若々しいサウンドに勢いを感じられ、結成50年という大ベテランながらも、若手バンドに負けない現役感を感じさせるナンバーになっています。「One More Shot」も、彼らしい、ソウルの要素を感じられるロックンロールナンバー。こちらは逆にベテランらしい安定感を思わせるナンバー。ただ、どちらも、いまなお現役であるこということを感じられる楽曲に仕上がっていました。

そんな訳で、名曲の数々に、彼らの偉業を感じつつ、これからの活躍も楽しみになってくるベスト盤でした。次は、来日公演!実現してくれないかなぁ・・・。

評価:★★★★★

The Rolling Stones 過去の作品
Shine a Light: Original Soundtrack
Some Girls LIVE IN TEXAS '78
CHECKERBOAD LOUNGE LIVE CHICAGO 1981(邦題 ライヴ・アット・ザ・チェッカーボード・ラウンジ・シカゴ1981)
(MUDDY WATERS&THE ROLLING STONES


ほかに聴いたアルバム

PART LIES,PART HEART,PART TRUTH,PART GARBAGE,1982-2011(邦題:グレイテスト・ヒッツ~パート・ライズ、パート・ハート、パート・トゥルース、パート・ガービッジ、1982-2011)/R.E.M.

昨年9月、突然の解散を発表した、アメリカを代表するオルタナティヴバンドが、約30年のキャリアを総括したベスト盤。新曲3曲を含み、彼らのオールキャリアの代表曲が収録されています。

全2枚組の内容になりますが、泥臭く、いかにもアメリカンロックという雰囲気の、DISC2に収録された曲に比べると、DISC1に収録された初期のナンバーは、ロックというよりもギターポップのような、ポップス色も強い内容で、個人的には、初期のナンバーの方が好みかも。とはいえ、30年以上第一線で活躍を続けた彼ららしい名曲揃いで、あらためて解散を残念に感じます。

評価:★★★★★

R.E.M. 過去の作品
Accelerate
COLLAPSE INTO NOW

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