たまには「大人」のヒット曲 その2
今週のアルバムチャート
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今週のアルバムチャートは、話題のあのベスト盤が見事1位獲得。
松任谷由実のオールタイムベスト「日本の恋と、ユーミンと。」が見事1位を獲得。初動売上は33万6千枚。直近のオリジナルアルバム「Road Show」の3万3千枚の10倍以上。先日リリースされた山下達郎のベスト盤が初動27万5千枚だったので、それを上回る結果に。さすがに1998年にリリースしたベスト盤「Neue Musik」の初動127万枚には大きく及ばなかったものの、それでも圧倒的な強さは、女王ユーミンの人気が、まだまだ健在であることを証明しました。
2位は加藤ミリヤの「TRUE LOVERS」。さすがにユーミンからは大きく引き離されて、初動売上は5万8千枚。直近は、昨年8月のベスト盤「M BEST」の16万からは大きくダウン。オリジナルとしては前作「HEAVEN」の15万枚からも大きくダウン。ここ最近、アルバムは初動15万枚の横バイだったのですが、大きく初動売上を落とす結果になっています。
3位は、こちらもなにげに強いですね~JUJUのベスト盤「BEST STORY ~Life stories~」が先週と変わらず3位をキープ。「BEST STORY ~Love stories~」も5位にランクインしています。
さて、続いて4位以下の初登場ですが、まず4位。70年代初頭に活躍した伝説のロックバンド、Led Zeppelinが、2007年12月にイギリスO2アリーナで行われたアトランティック・レコードの創始者、アーメット・アーティガンを追悼するコンサートで再結成ライブを行い大きな話題を呼びましたが、そのライブの模様を収録したライブ盤「Celebration Day」(邦題:祭典の日(奇跡のライブ)が、ランクインしてきています。初動売上は3万3千枚。ちなみに、Led Zeppelinの直近作は、2007年にリリースされたベスト盤「MOTHERSHIP」で、この時は初動1万8千枚を記録しています。その数値を上回る売上に、いかにたくさんの熱心なファンが、このライブ盤を心待ちにしていたかがわかります。
6位には、グッと雰囲気がかわって氷川きよし「演歌名曲コレクション17~最後と決めた女だから~」がランクイン。初動売上2万9千枚で、前作「演歌名曲コレクション16~櫻~」の4万枚から大きくダウンしてしまう結果となっています。
7位には3人組ロックバンドback numberの「blues」が入ってきました。前作「スーパースター」に続く2度目のベスト10入り。初動2万6千枚も、前作の1万枚から倍増以上という好セールスを記録しています。
8位には、パンクミュージシャンKen Yokoyamaの「Best Wishes」がランクイン。AIR JAM復活と共に、Hi-STANDARDとしての活動も再開した彼ですが、ソロとしても今後も活動を続けていくのですね。初動売上1万9千枚は、前作「Four」の2万4千枚からダウン。
ベスト10最後、9位にちょっと興味深いアルバムがランクインしています。大友直人指揮、東京交響楽団演奏による「佐村河内守作曲:交響曲第1番《HIROSHIMA》」がランクイン。佐村河内守は、広島出身の作曲家で、音楽大学に進まず、独学で作曲の知識を身につけるも、35歳の時に、両耳の聴覚を完全に失い、自殺未遂も起したとか。その壮絶な人生にNHK総合テレビ「情報LIVEただイマ!」にて特集で取り上げられ、一気に注目が集まり、クラシックファン以外からも支持を集め、なんとアルバムが見事ベスト10入りを記録しました。その壮絶な人生もさることながら、それ以上に作曲家としての評価も非常に高いらしく、注目を集めているそうです。
今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。
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