たまには「大人」のヒット曲
今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/
ここ2週、アルバムチャートは1位2位がデッドヒートを繰り広げていましたが、今週は1位、圧勝です。
今週の1位は、山下達郎のオールタイムベスト「OPUS~ALL TIME BEST 1975-2012~」。初動売上は27万5千枚で、2位以下を引き離しての1位獲得。強さを見せ付けました。直近のオリジナル「Ray Of Hope」は初動10万4千枚だったので、普段、オリジナルまでは買わないようなライトリスナー層が多く購入した模様。ちなみに、ベスト盤としては2002年の「RARITIES」以来。こちらは初動売上14万枚だったわけで、この初動売上も上回るヒットとなっています。(まあ、もっとも「RARITIES」はどちらかというとレア音源集だったのですが)アイドル系が席巻している今のヒットシーンの中では珍しい「大人向け」のヒットなわけで、こういう30代40代向けのヒット曲も、もっと売り出してほしい、と思ってしまうわけですが。あ、だからといって、氷川きよしみたいな演歌じゃなくて・・・。
2位は、先週1位だったSuperfly「Force」がワンランクダウンながらもベスト3をキープ。3位には、アメリカのパンクロックバンドGREEN DAYの「¡Uno!」がランクインしてきています。
GREEN DAYは、11月に「¡Dos!」、来年1月に「¡Tré!」というアルバムのリリースも予定しており、3部作の第1弾となるアルバム。タイトルは、スペイン語で「1」「2」「3」の意味。最近、「アメリカン・イディオット」や「21世紀のブレイクダウン」のヒットで、社会派というイメージもついてきた彼らですが、本作は、初期GREEN DAYにもどったかのような、底抜けにポップなパンクアルバムになっています。初動売上は2万6千枚。前作「21世紀のブレイクダウン」は初動6万枚だったので、残念ながら、こちらからは大幅減になってしまいました。
続いて4位以下の初登場アルバム。まず4位にSCANDAL「Queens are trumps-切り札はクイーン-」がランクイン。初動売上は3万5千枚で、前作「BABY ACTION」の3万7千枚よりダウン。ここ3作、3万5千枚前後でウロウロしている感じ。
7位には、絢香の「ayaka's BEST-Ballad Collection-」が入ってきています。タイトル通り、バラードナンバーを集めたベスト盤。企画盤的な要素が強かったためか、初動売上はわずか1万8千枚。直近のオリジナル「The Beginning」の10万8千枚から大幅ダウンとなっています。
最後10位には「THE IDOLM@STER ANIM@TION MASTER 生っすかSPECIAL 03」。TBS系アニメ「THE IDOLM@STER」のキャラクターによる歌やドラマを収録した企画盤の第3弾。初動売上は1万3千枚と、第2弾から横バイ。ここらへん、おそらく全く同じ人が3枚、買っているんだろうなぁ。
アルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に。
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