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2012年10月 5日 (金)

ラスト・ソウルマン、久々の新作

Title:Bravest Man in the Universe
Musician:Bobby Womack

60年代から活動を続ける、代表的なソウルシンガー、ボビー・ウーマック。ラスト・ソウルマンという愛称でも親しまれ、また、最近では、あのGorillazのアルバムにゲストで参加したことでも、その名前を知った方も少なくないのではないでしょうか。

そんな彼が、なんと1994年の「Resurrection」以来、オリジナルアルバムとしては18年ぶりとなる新作をリリース。さらに、そのプロデュースを手がけているのが、AdeleやRADIOHEADもCDをリリースしたイギリスのインディーレーベル、XLレコーディングスの代表責任者リチャード・ラッセルと、あのblurのデーモン・アルバーンがプロデュースを手がけたということで大きな話題となっています。

確かに、Gorillazのアルバムに、ボビーが参加しており、デーモンとの交流は以前からあったものの、この組み合わせは非常にビックリ。御年68歳の超ベテランでありながら、いまだに若手ミュージシャンとのコラボを行おうという姿勢には、ただただ頭が下がるばかりです。

で、その成果なのですが、メロと彼のボーカルについては言うまでもありません。というか、18年というブランクを感じさせない現役感。メロウに聴かせるメロディーラインに、いまだ衰えないパワフルなボーカル。ちょっとしゃがれた渋い声も、またなんとも言えない味があります。

ただ・・・その一方で、肝心のトラックの方が、いまひとつ期待はずれというか、ボビーの声とメロディーに対して、少々チグハグな印象がありました。いわゆる今風な、ポストロック志向なアレンジなのですが、曲によっては、少々音が過剰に感じたり、ボーカルに比べて、変にインパクトがあるだけに、前に出すぎているように感じたり。正直、ちょっといまひとつに感じました。

ちょっと気になってしまうのですが、最近のデーモンの仕事ぶりが、例えば自身のソロ作にしても、Rocketjuice and The Moonとしての活動としても、ちょっと不調気味に感じてしまいます。やけに凝った音づくりをしているのですが、以前のようなポピュラリティーを感じられず、なんか、微妙に中途半端に感じてしまう・・・。このアルバムも、そんな印象が否めず、惜しい感じがしてしまうアルバムになっていました。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

GOLD COBRA/LIMP BIZKIT

ギターのウェス・ボーランドが復帰し、約6年ぶりとなったLIMP BIZKITの新作。一言で言えば、王道のラップメタル路線が相変わらずといった感じで、ファンにとっては安心して聴ける感じでしょうか。

評価:★★★★

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