K-POPブームはどうなる?
今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/
ここ最近、K-POPブームの行方について、気になるところなのですが・・・
今週1位は、韓国の女性アイドルグループ少女時代の「Oh!」がランクイン。今風のエレクトロチューンと、アイドルポップらしいかわいらしさを上手くミックスさせた曲は、やはりよく出来ているなぁ、と思います。ただ、初動売上は6万6千枚と、前作「PAPARAZZI」の9万5千枚より大きくダウンしています。
例の竹島をまぐる騒動の後、K-POPに対する風当たりが日本でも強くなっています。ただ、韓流アイドルに関して、チャートの動向でいえば、そう大きな動きはありません。もっとも、K-POPブームとはいえ、数万以上の初動売上を記録しているのは、東方神起やKARAくらいで、他は、精々、2、3万程度。CD売上不況の影響で、それなりに上位に食い込んできますが、AKBやジャニーズ系に比べると、ブームとしては決して大きくありません。また、この2、3万の熱烈な韓流ファンは、おそらく日本が韓国と戦争をはじめても、韓流を買い続けそう・・・。そう考えると、竹島問題が出ても、急速にチャート上からK-POPが消えるということはなさそうです。
とはいえ、2枚前の「MR.TAXI」では初動10万枚を記録していた少女時代が、売上形態の影響もありそうですが、大きく数値を落としており、ここらへんはやはり竹島問題の影響も否定できなさそうな気もします。
2位は、先週1位のSKE48「キスだって左利き」が、ワンランクダウンながらも、2週連続ベスト3をキープです。
さて、続いて3位ですが、今週は3位4位といわゆるキャラクターソングが並んでランクインしています。それも、別の媒体の。3位はアニメ「黒子のバスケ」のキャラソン、緑間真太郎(小野大輔),高尾和成(鈴木達央)名義による「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング DUET SERIES VOL.3(とある信者の果敢な毎日)」、4位には、PSP用ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪ All Star」の挿入歌、寿嶺二(森久保祥太郎),黒崎蘭丸(鈴木達央),美風藍(蒼井翔太),カミュ(前野智昭)名義「うたの☆プリンスさまっ♪ デュエットCD 嶺二&蘭丸/藍&カミュ(RISE AGAIN/月明かりのDEAREST)」がそれぞれランクインしています。
ミュージシャン名とタイトルが長すぎて、なにがなんだかわからなくなってきているんですが(苦笑)。
どちらも、タイトルチューンを聴いてみましたが、男性のキャラクター性を前面に出そうとしているナルシスト感たっぷりの楽曲で、正直、女性のキャラソン以上にファン以外が聴くのは辛いかも・・・。ちなみに「黒子のバスケ」キャラソンは、直近の「DUET SERIES Vol.2」が初動1万6千枚だったのに対して2万4千枚とアップし、初のベスト3入り。「うたの☆プリンスさまっ♪」は直近の蘭丸&カミュ名義のシングルが初動1万4千枚から1万7千枚にアップしています。
ちなみに、「黒子のバスケ」のキャラソンで、緑間真太郎を演じている声優、小野大輔の本人名義のシングル「Lunar Maria」も今週ベスト10入り。9位に入ってきています。こちらもナルシスティックなビジュアル系風なポップスで、ファン以外が聴くのはちょっとキツイかも。前々作「熱烈ANSWER」以来のベスト10ヒット。ただし、初動売上9千枚は、12位に終わった前作「DELIGHT」の1万3千枚よりダウン。
さて、その他のニューシングルは・・・6位に氷室京介「WARRIORS」がランクイン。初動売上1万6千枚で、前作「IF YOU WANT」の2万1千枚よりもダウン。ちょっと厳しい初動売上に。
7位には、女性アイドルグループももいろクローバーの「行くぜっ!怪盗少女 ~Special Edition~」が入ってきています。もともと2010年にリリースされたメジャーデビューシングル。楽曲が次々と変化し展開していくのは、前山田健一らしい感じ。初動売上1万枚は、直近の桃黒亭一門名義でリリースした「ニッポン笑顔百景」の3万4千枚よりダウン。まあ、再発盤なので、このダウンは仕方ないところ。ちなみにオリジナルは、最高位3位、初動売上2万3千枚を記録しています。
最後10位には、GARNET CROW「Nostlgia」がランクインです。今回は名探偵コナンタイアップはついていません。いつまでも変らない90年代風J-POP路線は、ある意味、孤高の存在?初動売上はわずか7千枚で、「名探偵コナン」タイアップがついた前作「Misty Mystery」の1万1千枚より大幅ダウン。ただ、わずか7千枚でベスト10ヒットですか・・・うーん・・・。
そんな訳で、全体的にはちょっと低調だった今週のシングルチャート。アルバムチャートは、また明日に!
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