なにわのゴッドねえさん、韓国へ
今、なにかと話題の日韓関係ですが、大西ユカリの最新アルバムは、その「韓流」をテーマとした作品。それも、なんと、韓国でもアルバムを発売しました。
Title:直撃!韓流婦人拳(韓国盤)
Musician:大西ユカリ
で、日本盤も発売。
Title:直撃!韓流婦人拳
Musician:大西ユカリ
韓国盤は、ほぼ全編、韓国語で歌われており、一方、日本語盤は、日本語。それだけではなく、収録曲も微妙に異なっています。
大西ユカリの新曲なだけあって、「韓流」といっても、もちろん消毒されまくったようなK-POPではありません。いつも通りのドロドロの歌謡曲路線。「韓流」なんて言葉が入ってくる前に、私たちが韓国に対してイメージしていたのは、こういう音楽だったのでは?
もちろん、彼女らしい、真っ黒なグルーヴ感は、今回のアルバムでも健在で、迫力ある彼女のボーカルと共に、パワフルな演奏を楽しめるアルバムになっています。
・・・が、2枚のアルバム、聴き比べると、「韓国盤」の方がおもしろかったです。「韓国盤」の方が、よりアレンジが、バンドのグルーヴを生かした、ソウルフルでファンキーなアレンジの曲が多かったのが1点。もう1点は、やはり韓国語のリズムが、普段聴きなれないだけに、新鮮さを感じられた、という点でしょうか。
正直、「日本盤」の方は、「普通のムード歌謡」といった雰囲気も強く、目新しさも感じられなかったように思います。日本盤の方が、日本語で歌われているだけに、「歌詞」という側面で、韓国盤より強みがあるのですが、その「歌詞」の部分も、いかにもムード歌謡といった感じで、ピンと来ず。
最近は、政治的にもいろいろと問題が出てきている日韓関係ですが、それはひとまず置いておいて、特に韓国盤は、要チェックな内容だったと思います。パワフルななにわのおばはんパワーは、韓国でも全く変らず健在でした。
評価:
韓国盤 ★★★★★
日本盤 ★★★★
ほかに聴いたアルバム
OZBUM~A・UN~/OZROSAURUS
OZROSAURUS5年ぶりとなるニューアルバム。全体的に、ヘヴィーな曲が減り、聴きやすい内容に。いままでのアルバムは、あまりにヘヴィーで、かつボリューミーな内容に、少々尻ごみしてしまう部分があったのですが、そういう意味では聴きやすいアルバムになっていました。メロウなナンバーがあったり、「阿吽」みたいにアカペラのラップがあったり、バリエーションもあります。ただ、ヘヴィーさが薄まった反面、ガツンと来るような曲が少なくなってしまったような気も。ここらへん、ほどよい聴きやすさと、インパクトのあるヘヴィーさを両立するのは、確かに難しいとは思うのですが・・・。
評価:★★★★
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