富山から世界へ!
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド
会場:富山県南砺市ヘリオス/フローラルパーク 日時:2012年8月25日(土)、26日(日)
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドというイベントをご存知でしょうか?毎年8月、富山県南砺市で行われる、日本最大級のワールドミュージックのイベントで、毎年、ワールドミュージックと呼ばれるジャンルの著名なミュージシャンが参加しているイベントです。今年で、なんと22回目を数え、ある意味、フジロックよりずっと歴史のある音楽イベント。ワールドミュージックを聴き出して、このイベントについて知り、以前から行きたいなぁ・・・と思っていたのですが、今年、ようやく足を運ぶことが出来ました!
会場は、高岡市から城端線というローカル線で30分程度の、福野という駅から徒歩。
↑駅を出たところの写真。こんな感じののどかな田舎町。ちょっと離れると、田んぼが広がります。
ちょうど私が駅に降りると、スキヤキ・パレードが、駅前から、この日の会場であるフローラルステージに向けてパレードの最中でした。
こんな感じで、トラックに乗りながら、スティールドラムが楽しげに演奏されていたり・・・
こんな感じで、山車も出てきたり。他にも、地元の中学の吹奏楽団が演奏していたり、ドラムを抱えて、楽しげに演奏する集団があったり、無国籍な、とても楽しげなパレードがにぎやかに進行していました。
で、そんなパレードを楽しみながら、まずこの日のライブ会場であるフローラルステージへ。会場は、南砺市園芸植物園の一角に野外ステージを設置した会場。
ステージの雰囲気はこんな感じ。ステージの前はスタンディングゾーン。ちょっと後ろに下がったところに、テントと椅子と机がセットされていました。
で、ステージの周りには、こんな感じで、屋台が並んでいて、食事とビール片手にライブを楽しむことが出来ます。
スキヤキ・スティール・オーケストラ
まず登場したのは、スキヤキ・スティール・オーケストラという、このイベントをきっかけに誕生した市民楽団。ただ、市民楽団といっても、CDデビューをしている、かなりの本格派。スティール・パンを使った、涼しげで楽しい演奏を聴かせてくれたのですが、この日のスタートにふさわしく、いきなり大盛り上がりのステージになりました。
途中、「ジュピター」などおなじみの曲を挟み、「Pump yuh flag」(旗を振れ)という曲では、会場に、旗(バンダナ?)が配られ、みんなで旗を振りながらの激しい演奏で、一気にヒートアップ。さらに、この日も参加しているPERNETTのCDに、演奏で参加したらしく、PERNETTが登場し、彼のボーカルのもと、1曲を披露し、盛り上がります。スタート間もないのに、一気にヒートアップした、楽しいステージでした。
キウイとパパイヤ、マンゴーズ
で、続いてはキウイとパパイヤ、マンゴーズという7人組のバンド。軽快なラテン風のリズムをベースにしながらも、レゲエっぽい曲や、あるいは、創作民謡とかで、日本の民謡みたいな曲を歌ったり。無国籍な雰囲気が漂う、非常に楽しく軽快なポップス。最初は、後ろの椅子席でマッタリ見ていたのですが、途中から、ステージ前で踊りだしてしまいました。
この頃には、多くの人には、たくさんの人が踊っていました。妙に外国人の比率が多く、黒人のお兄ちゃんが、周りの人をまきこみながら、楽しげに踊ってた姿が印象的。また、子どもも多く参加していて、まさに老若男女、国籍を問わず、みんなで楽しく踊っている姿が印象的でした。
途中、ライブでは「キウイとパパイヤ、サカキマンゴーズ」として、一緒にステージにも立つという、親指ピアノ奏者のサカキマンゴーも登場。彼の爽やか親指ピアノの音色が、キウイとパパイヤ、マンゴーズの曲にもピッタリマッチしていて、会場はさらにヒートアップしていました。いやぁ、楽しかったなぁ~。楽曲は音色がとても爽快で、ラテンから民謡から、無国籍な雰囲気はあるものの、基本のメロディーは至ってポップで、いい意味で耳なじみやすい楽曲だったと思います。とても楽しいステージでした!
PERNETT
この日の最後は、PERNETT(ペルネット)という、コロンビアから来たミュージシャン。大きなアフロヘアが印象的で(笑)、見た目からして、かなりのインパクトのあるミュージシャンです。楽曲は、最近、クラブ・シーンで流行っている、デジタル・クンビアという、クンビアという、コロンビアの伝統的なダンス音楽に、電子音を取り入れた音楽。
彼自身、エフェクターを扱いつつ、シンセの音などが入ったステージだったのですが、メインとなるビートは、あくまでも生音のドラムとパーカッション。そのため、電子音は、楽曲のスパイスみたいな感じになっていて、ダイナミックなドラムとパーカッションでのクンビアのビートで、会場は再びダンスホールと化していました。
正直なところ、ボーカリストとしての彼は決して上手い感じではなくて(失礼!)、最初、ちょっと心配していたのですが、曲が進むにつれ、そんなこと、全く気にならないほどの楽しいリズムを聴かせてくれました。特に、リズムにのって、彼自身、ダンスを踊るのですが、それがまた、とてもユーモラスで・・・。また、彼が歌うメロディーも、ラテン音楽らしい、日本人の琴線にも触れそうな、郷愁を誘うメロディー。これがまた、なんともいえない味がありました。
18時半スタートで、最後、高岡行きの終電がったので、私は後ろ髪引かれる気分で、21時25分くらいには会場を離れましたが、会場は、ペルネットの楽しげなビートで、まだまだ盛り上がっていました。
この日のライブは野外ライブ、ということもあって、野外独特の開放感もあり、とても楽しかったのですが、それ以上によかったのが会場の雰囲気!上にも書いたのですが、外国人比率が妙に高かったのも印象的ながら、子どもからお年寄りまで、年齢層が非常に幅広かったのも特徴的でした。
なんというか、雰囲気としては、夏フェスと、村の夏祭りを足して2で割った感じ。自由な感じがあって、どんな人も拒絶しないような開放感があって、とても幸せな気分になり、満ち足りた感じになりました。特に、子どもたちが、音楽にあわせて、無邪気に踊っている姿を見ると、こちらも幸せになりますね~。幸福感いっぱいに、この日は高岡のホテルに一泊しました。
その2に続く
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