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2012年9月24日 (月)

鳥肌モノのコラボ

Title:The Best of Soul Extreme
Musician:福原美穂

昨年は、「The Soul Extreme」と名付けた2枚のミニアルバムをリリースした彼女。デビュー当初は、平凡なJ-POPを歌わされ続けていた彼女ですが、このアルバムで、本格的なソウルミュージックに挑戦し、彼女の「本当にやりたい音楽」への欲求を充たすことの出来た作品に思われました。

その2枚のミニアルバムに続いてリリースされたのが今回のアルバム。「The Soul Extreme」シリーズに収録されたコラボ曲を収録しつつも、基本的に新曲がメインとなるオリジナルアルバムになっています。

「Soul Extreme」というタイトルがついているように、基本的にパワフルなソウルナンバーがメイン・・・・・・なのですが、やはり本格的なソウルでは、売れないんでしょうかねぇ(T T)。ミニアルバムに比べると、もうちょっとポップス路線に寄っている印象は否めませんでした。

それでも、「DON'T TAKE IT AWAY」のような抑えたボーカルでもしっかりと曲を聴かせる表現力には、デビュー当初からの大きな成長を感じますし、逆に「Cinnamon Dreams」では、これでもかというほどの、パワフルなボーカルを聴かせてくれます。

LEONA LEWISとのコラボ「Save Me」でも、日本代表として、イギリスの歌姫との堂々たるデゥオを聴かせてくれますし、特によかったのが、Charaとのコラボ「Kiss!Kiss!Kiss!」。Charaの、舌ったらずなロリータボイスと、福原美穂のパワフルなボーカルの対比が非常にユニーク。でも、これだけボーカルのタイプが違う2人が、1つの曲を作り上げられるのは、やはり両者、ボーカリストとしてベースにしっかりとした基礎体力があるからなんでしょうね。

最後は、再びA.I.とのコラボのバラードナンバー「You Are My Reason」で締めくくり。この日本を代表するソウルシンガーの2人のコラボは、どの曲も、本当に鳥肌モノ。これでもかというほど、両者、己のパワーを出し尽くしています。

これでもかというほど、福原美穂のボーカルを味わうことのできる傑作アルバム。「ソウル」をテーマとした2人のミニアルバムを経て、ひとつの到達点に達した感のある作品だと思います。このソウルフルなボーカル、是非とも体感してください!

評価:★★★★★

福原美穂 過去の作品
RAINBOW
Music Is My Life
Regrets of Love
The Soul Extreme EP
The Soul Extreme EP II


ほかに聴いたアルバム

リヴスコール/THE BACK HORN

これで3作連続ベスト10ヒットを記録し、なにげに安定した人気を誇るギターロックバンド、THE BACK HORNの新譜。確かに、ダイナミックなサウンドに、ほどよくポップなメロディーラインは耳を惹きますし、このアルバムも、特に前半、そのへヴィーなサウンドに思わず聴き入りました。ただ、そのへヴィー路線は、少々マンネリの兆しも見えているのは気になるところ。とはいえ、幻想的な「風の詩」や、ファンキーな「星降る夜のビート」など、バラエティーある作品を挟みながら展開するので、全13曲は、それなりに飽きずに聴くことは出来ました。

評価:★★★★★

THE BACK HORN 過去の作品
BEST
パルス
アサイラム

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