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2012年9月 3日 (月)

33年ぶりの来日公演!

THE BEACH BOYS JAPAN TOUR

会場 日本ガイシホール 日時 2012年8月10日(日) 17:00~

Beachboys

ブライアン・ウィルソンを加えたオリジナルメンバーで再結成され、アルバムもリリースされたTHE BEACH BOYS。その来日コンサートが行われる、とあって、さっそく出かけてきました。「THE BEACH BOYS」名義では、ちょくちょく来日しているのですが、ブライアン・ウィルソンを加えたメンバーといては、なんと33年ぶり。それだけに、注目度も非常に高いステージ。貴重なリビング・レジェンドの公演、ということもあり、足を運んできました。

会場は、日本ガイシホール。名古屋では、かなり大きな会場なのですが、残念ながら、客の入りは、アリーナ席がようやく埋まった程度。スタンド席は、ほとんど人が入っておらず、ガラガラの状況。正直、ちょっと寂しいものもありました・・・。

開演時間の17時になると、まずは、スペシャルゲストのAMERICAというバンドが登場しました。すいません、このバンド、「名前はどこかで聞いたことあるような・・・」程度の認識(^^;;在英のアメリカ人により結成されたバンドで、かつてTHE BEACH BOYSのオープニングアクトを何度か務めたことがあるバンドだとか。タイプとしては、いかにも70年代的なアメリカンロックのバンドといった感じで、ちょっとサザンロックやフォークロックなどの色合いも感じる音に。バックには、70年代のアメリカの世相を感じさせる映像なども流され、リアルタイムに聴いていた世代には「懐かしさ」を感じさせるような、そんな演出になっていました。

で、このAMERICAの演奏が約50分程度。その後、長めの休憩を挟み、お待ちかね、ついにTHE BEACH BOYSのライブがスタートしました!

「BOYS」といっての、ステージ上に並ぶのは、平均年齢69歳の「おじいちゃん」たち(失礼!)。とはいえ、やはり往年のメンバーが並ぶということで、リアルタイムを知らない私にも感激するものがありました。特に、ブライアンが元気にステージ上にあらわれたのは、やはり感動すらしました。

ライブは「恋のリバイバル(Do It Again)」からはじまり、まさにヒット曲の連続の出し惜しみなしのステージになります。序盤から「Little Honda」「Catch A Wave」と盛り上がります。1曲あたり2、3分という短いナンバーが多いこともあり、次から次へと切れ目無く曲が続いていくように進んでいきます。個人的には、序盤で一番のってきたのが「409」や「Shut Down」のあたりかなぁ。ここらへん、ポップでキュートな曲の連続で、否応無く、身体が動いてしまう曲の連続でした。

中盤では、「新曲です」というマイク・ラヴの紹介と共に、最新アルバムから「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ(That's Why God Made the Radio)」に、「英雄と悪漢(Heroes and Villain)」もちゃんと披露。さらに後半、「Forever」では、オリジナルメンバーで1983年にわずか39歳でこの世を去った、デニス・ウィルソンに捧げるという形で、彼の映像が流れ、続く「神のみぞ知る(God Only Knows)」では、おなじくオリジナルメンバーで98年に亡くなったカール・ウィルソンに捧げるという形で彼の映像が流され、彼が歌う映像にあわせ、ブライアンが歌うというスタイルで披露されました。この演出には、なかなか感動させられました。

その後、終盤には、待ってました!「Sloop John B」に「素敵じゃないか(Wouldn't It Be Nice)」とPet Soundsからのおなじみのナンバーが連続。個人的に大好きなアルバムからのナンバーが、オリジナルメンバーにより生で聴けて感激の一瞬。どちらも美しいハーモニーで私たちを魅了してくれました。

そして本編最後は「California Girls」「Help Me, Rhonda」「Rock and Roll Music」と来て、「Surfin' USA」と来る軽快でハッピーなロックンロールナンバーの連続。ヒット曲の連続で終始盛り上がりっぱなしの会場をさらに盛り上げ、本編が終わります。

で、アンコールとなったのですが、この日は、アンコール、あっという間に出てきました(^^;;アンコールでは「kokomo」からスタート。続く「Barbara Ann」では、ブライアンがキーボードを離れ、ベースの演奏をはじめたため、歓声が起こります。ここでは、メンバー全員がステージ上で各々楽しげに踊り、会場全体がハッピーな雰囲気に。そしてラストは「Fun, Fun, Fun」で、テンションが最高潮になる中、ライブは終了。アンコール含め、約2時間弱のステージでした。

ライブは、往年のヒット曲を出し惜しみなく披露。バックには、往年の懐かしい写真なども次々と流され、ファンにとってはたまらない演出になっていました。33年待ったファンの壺をついた選曲に演出だったのではないでしょうか。

そういう意味では、確かに「同窓会」的も感じられました。また、メインボーカルの声については、やはりどうしても寄る年波には勝てず、音域が狭くなっていました。特に、ブライアンがボーカルを取った曲ではちょっと苦しそうな感じも・・・・・・。

とはいえ、全体的には、安定感のある演奏は言うまでもなく、「音域が狭くなった」といっても、曲の良さを壊さない程度。そういう意味では、まだまだバリバリの現役感も同時に感じられました。そしてなによりも素晴らしかったのはコーラスライン。久々の再結成と信じられないくらい、息のあったコーラスを、ほぼパーフェクトに聴かせてくれました。その美しく、ピッタリと合ったコーラスに、鳥肌がたつほど。それほど素晴らしい内容でした。

ポップで楽しいヒット曲の連続に、あっという間に2時間が過ぎていく、とても楽しいステージでした。確かに、懐かしさも感じられたライブだったのですが、決して錆びた「懐メロ」になっておらず、決して若手ミュージシャンに負けないパワーも感じられる、「懐かしい」という要素を取り去っても、十分すぎるほど素晴らしいステージだったと思います。まさに美しいポップミュージックと共に、夢のような2時間でした。

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