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2012年9月

2012年9月30日 (日)

女王として、勢いは続く

Title:Uncontrolled
Musician:安室奈美恵

前作「Checkmate!」は、一種の企画盤的な内容だったので、純然たるオリジナルとしては、「Past<Future」以来となります。「Past<Future」の頃の「第二次安室奈美恵ブーム」的な盛り上がりと比べると、ちょっと一段落した感はあるのですが、安室ちゃん人気は相変わらず。「Checkmate!」でも感じたのですが、ここに来て、流行に左右されない人気を確保した、女王としての貫禄を、このアルバムでも感じました。

特に、1曲目「In The Spotlight(TOKYO)」に、2曲目の「NAKED」。ある意味、このアルバムの「つかみ」ともいえる、この2曲にまずゾクゾク。ここ最近の彼女らしい、ダンサナブルなエレクトロナンバーなのですが、彼女のボーカルはもちろん、そのタイトなトラックを含めて、アルバムの幕開けを飾るにふさわしい、とんでもないカッコいいナンバーで、グッと惹きつけられました。

今回のアルバムも、基本的に「Past<Future」と同じ路線の、今風のエレクトロなR&Bナンバーがメイン。まさに、今、流行のサウンドといった感じなのですが、特に、リズムにエッジを効かせたロッキンなサウンドに、安室奈美恵の歌唱力のためか、あまりベタさは感じません。

今時、こういう言い方はまだ有効なのか疑問なのですが、洋楽テイストが強いのは、前作から引き続いて。ただ、今回のアルバムは、「Past<Future」に比べると、J-POP路線に少々シフトしたように感じました。バラードナンバーの「GetMyselfBack」「Love Story」あたりは、少々歌謡曲っぽさもありますし、「Fight Together」は、前向き応援歌的な歌詞も含めて、少々「ベタ」なJ-POP。そこらへんの路線は賛否ありそう・・・。ただ、ラストを飾る「Tempest」は、壮大な雰囲気のバラードなのですが、いかにも日本風という感じのナンバーで、こちらには、逆に、日本の歌姫として、彼女だからこそ歌える曲のようにも感じました。

前作の感想に引き続き、これだけの歌唱力の持ち主だったら、もっと、ソウル風なナンバーとかも歌って欲しいなぁ、と思ってしまうのは、単純な私の好みの問題なのですが(笑)、少々J-POP路線にシフトした点を差し引いても、本作も文句なしの傑作だったと思います。

AKBがらみやらアイドルやらK-POPやら、いろいろ言われる今の日本の音楽シーンですが、それでも彼女みたいなシンガーが、ちゃんと売れているという事実は、やはりまだまだ捨てたものじゃない、と思ってしまいます。日本を代表する歌姫として、ますます大きな存在となっていく彼女。これからの活躍も楽しみです!

評価:★★★★★

安室奈美恵 過去の作品
BEST FICTION
Past<Future
Checkmate!


ほかに聴いたアルバム

キーゼルバッファ/bomi

今年7月に行われた、「SAKAE SP-RING」で偶然見て、その楽しいポップサウンドに、一気に気に入った女性シンガーbomiの、デビューミニアルバム。オルタナ系ロックっぽいサウンドに、キュートなメロで、かわいらしいルックスということで、イメージとしては木村カエラっぽい感じ?

このアルバムも、ポップでキュートなメロが魅力的だったのですが、正直なところ、「SAKAE SP-RING」で感じたほどの楽しさはなかったかも。軽快な「PANIC☆アルバイター」なんかは、そのライブで感じた楽しさを反映したようなポップな曲だったのですが。10月にフルアルバムがリリースされるみたいなので、勝負は、そちらのアルバムか?

余談なのですが。

彼女、在日韓国人なのですが、デビュー当初のプロフィールでは、その点がかなり強調されていたのですが、公式サイトを見ると、そこらへんの記述が、今のプロフィールなどでは、完全に削除されていました。確かに、最近の政治状況を鑑みると、仕方ない部分もあるのかもしれませんが、彼女には関係ない話ですし、こういう「配慮」をせざる得ない状況ってのは、悲しいな・・・。

評価:★★★★

ChoiceII/NONA REEVES

アメリカのヒットチャート王手、Billboradが、日本で立ち上げたレーベル「Billborad Record」の企画として、Billboardチャートを賑わせたヒット曲をカバーする「Choice」企画。これは、NONA REEVESによる第2弾。相変わらずのマイケル・ジャクソンや、ある世代には懐かしいHUEY LEWIS & THE NEWS「THE POWER OF LOVE」(「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の主題歌)、ちょっと意外なところでは、blurの「TENDER」などもカバー。相変わらずNONA REEVESの(西寺郷太の?)ポップソングに対する愛情あふれるカバーアルバムになっています。それだけに聴いていて楽しいのですが、愛情あふれすぎて、ある意味、新しい解釈みたいなのがあまりないのは残念?

評価:★★★★

NONA REEVES 過去の作品
GO
Choice

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2012年9月29日 (土)

カップリングを含めたシングル集、なのですが・・・

Title:TM NETWORK ORIGINAL SINGLES 1984-1999
Musician:TM NETWORK

前々回は小室先生、前回は木根尚登の、それぞれソロアルバムを紹介しましたが、ついにご本家登場です(笑)。といっても、ファンからは、「またかよ」の苦笑いが漏れそうな、ベスト盤です。

で、今回のベスト盤は、シングルを集めたシングルコレクション・・・といっても、これも2008年と2009年に「TM NETWORK THE SINGLES 1」「2」がリリースされているので、またかよ、といった感じは否めません。

ただ、今回のアルバム、それでもわざわざ聴いたのは、カップリング曲を含めてのベスト盤だったから。カップリングを含めてのベスト盤ははじめてで、そういう意味では、貴重な内容、と言えるかもしれません。また、この手のベスト盤にしては珍しく、半分「なかったこと」のようになっている、「Nights of The Knife」以降の作品が収められているのも特徴的。あらためて、チェックしてみるのも悪くないかも。

このアルバム、シングルベストでありながら、曲順が、発売順ではありません。なんでも、発売順ではなく、「作成順」に並べたから、ということ。これに関しては、ある意味、ユニークな試みで、TM Networkの歩みが、より明確になっています。Disc1の頃の作品に関しては、サウンドがあきらかにチープで、時代を感じられたり、逆に、「Kiss You」の段階で、ラップを取り入れているあたり、時代の半歩先を行って、先駆的な音楽をポップに取り入れる小室哲哉らしい感覚の鋭さを感じられたり、あらためて、曲順に聴くと、いまさらながら気がつくことがあったりするのもおもしろいところ。

ただ、一番残念なのは、カップリングを含めたベストにも関わらず、未収録になっている曲がある、という点。そのことについては、不確実な情報ですが、Amazonのレビューに、レコード会社に問い合わせた方がいるみたいで、その返答として、選曲は「オリジナル」という基準で選曲され、別バージョンやライブバージョンは収録しなかった、ということ。え~!でも、この手のシングルベストは、カップリングでよくありがちな、アルバムに収録されない、リミックスバージョンやライブ音源などのレア音源を、聴けるのが大きな売りなのでは??

これだけベスト盤を発売していながら、いまだに「オリジナル」のみの収録に拘る方向性が不明なのですが・・・。TM NETWORKなんて、所詮時代の徒花のポップミュージシャンで、いまさらレア音源なんか、何の価値もない、なんてことを思っているんじゃないか??なあんか、乱立されるベスト盤といい、なんか、ミュージシャンに対するレコード会社からの「愛情」が薄いように感じてしまうんだよなぁ。

そんな訳で、どうもファンにとっては煮え切らないベスト盤。カップリングを含めた、パーフェクトなシングルコレクションなら、これだけベスト盤が乱立した今でも、ファンにとっては十分聴く価値がありそうなのですが・・・。

評価:★★★

TM NETWORK 過去の作品
SPEEDWAY
TM NETWORK THE SINGLES 1
TM NETWORK THE SINGLES 2

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2012年9月28日 (金)

キネバラはやはり素晴らしい

先日の小室先生作品に続き、TM Networkを影で支えたバラード職人、木根尚登関連の作品が、ソロ活動20周年記念ということで、今年に入って3作発売されています。

Title:キネバラ
Musician:木根尚登

木根尚登といえば、おそらく一般的なイメージで言えばTM Networkの中で、小室哲哉と、ボーカルの宇都宮隆の影に隠れて、目立たない存在、ということになってしまうでしょう。(もっとも、既に「TM Network」と言われても、メンバーをイメージできるのは、30代後半以上になってしまいそうですが・・・。)ただ、TMのファンであれば、木根尚登といえば、「キネバラ」と呼ばれる、小室哲哉の書くメロディーとは異なる、フォークの影響を強く受けたバラードナンバーで、TM Networkの楽曲に幅と深みを与えてた、というイメージも強いのではないでしょうか。

このアルバムは、木根尚登作曲によるTM Networkの楽曲を、彼自身がセルフカバーした楽曲。最初、宇都宮隆の声で聴きなれた曲を、木根尚登ボーカルで聴くと、違和感があるのでは?と思ったのですが、これが不思議なほど違和感がありません。というよりも、なにげに実は声質が2人って似ているんですね。アレンジも、アコギメインのアレンジになっていて、こちらも打ち込み主体の原曲と比べて、違和感があるかな、と思いきや、全く違和感なし。むしろ、シンプルなアレンジで、木根尚登の書くメロディーの良さを再認識できました。

キネバラが好きだった人はもちろん、かつてのTM Networkファンも、是非ともチェックしてほしい1枚。ちょっと懐かしさもありますが、今なお光輝く、時代を超えた魅力も感じさせる名曲群です。

評価:★★★★★

Title:キネベス
Musician:木根尚登

こちらは、彼のソロ作品のうち、2001年から2010年の間に発表された曲をまとめたベスト盤。それなので、TM活動中のソロ作や、小室哲哉プロデュースで唯一のベスト10を記録した「REMEMbER ME?」は収録されていません。

2000年代といえば、TM Networkの活動停止からは時間が経ち(散発的に活動をしていましたが)、小室系ブームも終わった頃。それだけに、ソロ活動初期と比べると、木根尚登の知名度も、一般的には低くなってしまった頃。しかし、この頃の楽曲も、ソロ初期やTM時代の曲と比べると、全く衰えていません。

フォークからの影響を感じる曲は相変わらずながらも、エレクトロサウンドのイントロが、ちょっとTMっぽい「青空」や、パーカッションの音を前面に押し出して、怪しげな雰囲気をかもす「RUNNING ON」など、バラエティーがあり、なによりも派手さはない代わりに、圧倒的な安定感があります。

かつてキネバラが好きだったけど、最近はご無沙汰で・・・という方にこそお勧めしたい1枚。やはり彼はメロディーメイカーとして一流のものがあるなぁ、と再認識できるベストでした。

評価:★★★★★

Title:キネメロ
Musician:木根尚登

そして第3弾となるが、彼が他のミュージシャンに提供した楽曲を集め、セルフカバーした作品。で、冒頭からいきなり、渡辺美里に提供した「さくらの花の咲くころに」!!いやぁ、個人的に、渡辺美里に提供した曲といえば「kick off」とかも好きなんだけど、やはりこの曲だよねぇ~・・・と思いながら聴くと、やはり名曲!と思いきや、やや違和感が・・・(^^;;

で、正直、この微妙な違和感は、アルバム全体についてまわりました。やはり、女性ボーカルに提供した曲って、歌詞なども含めて、女性向けで、彼が自ら歌うと、少々違和感があるんですね。女性ボーカルの曲を、あえて男性が歌うというと、徳永英明のカバーがあるのですが、あれは、彼のボーカルが中性的だから成り立つんですね。木根尚登のボーカルは「男らしい」という感じではないのですが、やはりどこか違うなぁ、と思ってしまいました。

とはいえ、このアルバムでも、彼のメロディーがとても魅力的な事実は変りません。そういう意味では、要チェックな1枚、ではあるとは思うのですが・・・。上2枚を聴いて、気に入ったら、という感じかなぁ。

評価:★★★★

ちなみに、第4弾として、ソロの初期作品を、セルフカバーでリメイクした「キネソロ」も9月にリリースされていますが、こちらはまだ聴けていません。近いうちに聴く予定なのですが、こちらも楽しみです!

木根尚登 過去の作品
NEW TOWN STREET
中央線

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2012年9月27日 (木)

今週もデッドヒートの1位2位

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週も先週に続き、1位と2位が僅差で競り合う、デッドヒートのヒットチャートになりました。

デッドヒートの末、1位を獲得したのはSuperflyの「Force」。これで、デビューアルバムから5作連続の1位獲得で、1stから5thまでの連続1位獲得は、女性ミュージシャンとしては宇多田ヒカル以来4人目だそうです。ただ、初動売上11万9千枚は、前作「Mind Travel」の16万6千枚から大幅ダウン。次回作の1位は、ちょっと厳しいかも・・・。

で、そのSuperflyに初動11万枚で惜しくも敗れたのがSKE48「この日のチャイムを忘れない」。今週のシングルチャートでは、初動50万枚超えで1位でしたが、アルバムの初動はわずか10万枚強という結果に。

3位は、先週2位だったコブクロ「ALL SINGLES BEST 2」がベスト3をキープ。3週連続のベスト3入りとなりました。

続いて、4位以下の初登場ですが、まず4位に、Carly Rae Jepsen「KISS」がランクイン。カナダ出身のシンガーソングライターで、同じくカナダ出身の人気アイドルシンガー、ジャスティン・ビーバーが見出したことでも話題になりました。軽快なガールズポップは、日本人にも耳なじみやすい感じで、いきなりのベスト10ヒットを記録しています。

5位には、くるり。ニューアルバム「坩堝の電圧」がランクイン。ちなみに読み方は「るつぼのボルツ」だそうです。しばらく2人組として活動していた彼らが、新メンバー2人を加え、4人組となってはじめてのアルバム。ただ、初動売上は2万9千枚で、前作「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」の3万3千枚からダウン。直近で発売されたベスト盤「ベスト オブ くるり/TOWER OF MUSIC LOVER 2」の1万9千枚よりはアップしています。

7位には、こちらもくるりと同郷、京都出身のロックバンド10-FEET「thread」が入ってきています。初動売上2万7千枚は、オリジナルとしては前作「Love is sweet」の2万5千枚よりアップ。ちなみに直近作はベストアルバム「10-BEST 2001-2009」で、こちらの初動8千枚より大幅アップ。ただし、こちらのベスト盤、レコード会社側が勝手にリリースしたアルバムのため、売上が極端に悪いのは、その影響が大きいかと。

8位初登場となるのが、韓国の男性アイドルグループ超新星のニューアルバム「GO FOR IT!」。初動売上は2万6千枚。前作「4U」の2万7千枚から、ほぼ横バイとなっています。

9位には、フジテレビ系アニメ「ギルティクラウン」の劇中ミュージシャン、EGOISTによるデビューアルバム「Extra terrestrial Biological Entities」がランクイン。EGOISTとしてのシングル「The Everlasting Guilty Crown」は初動3万1千枚を記録しましたが、アルバムでは、初動2万5千枚に留まりました。

そして最後、10位には、Michael Jackson「Bad」がランクイン。こちらは、1987年にリリースされ、全米はもちろん、日本でも1位を獲得した、マイケルの代表作。このたび、リリースから25周年ということでリマスターされ、さらに未発表音源などをつけたボーナスディスクをつけて再リリースされました。まあ、この手の「○周年記念盤」やリマスター再発盤は、洋楽では珍しくもなんともないのですが、普通は一部のファン向け商品。それが、見事ベスト10入りするあたり、あいかわらずの根強いマイケル人気を感じさせます。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2012年9月26日 (水)

すっかり涼しくなってきました。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、またAKB関連が1位獲得です。

今週の1位は、AKB48の姉妹ユニット、SKE48「キスだって左利き」がランクイン。いかにも秋元康といった感じのタイトルセンスですね。初動売上は51万1千枚。前作「アイシテラブル!」の47万3千枚からアップ。前作は、前々作の49万5千枚からダウンし、頭打ちになった感がありましたが、再度、盛り返してきました。

2位初登場は、氷川きよし「最後と決めた女だから」。いつも以上にど演歌といった感じ。初動5万6千枚は、前作「櫻」の4万6千枚からアップ。前々作「情熱のマリアッチ」は6万枚だったので、ここ最近、5~6万枚前後で推移している感じ。

3位には、ポルノグラフィティ「カゲボウシ」がランクイン。NHKドラマ「つるかめ助産院~南の島から~」主題歌のしんみり聴かせるアコースティックなナンバー。初動売上2万9千枚は、前作「2012Spark」の3万5千枚よりダウン。前作は、前々作の3万1千枚からアップしたのですが、再び初動売上を落としてしまいました。NHKドラマというタイアップの弱さと、ちょっと地味な曲調の影響でしょうか?

以下、4位からの初登場曲は・・・

5位に韓国の女性アイドルグループ2NE1「I LOVE YOU」がランクインです。今風エレクトロとアイドルポップの中間を行くような曲調。アルバムではベスト10入りしていたものの、シングルでは初のベスト10入り。ただし、初動売上は1万3千枚で、最高位14位だった前作「SCREAM」の6千枚よりアップ。ただし、「SCREAM」は、同時発売だったアルバムからのリカットだったので、純粋な新作である前々作「GO AWAY」と比べると、前々作は最高位12位だったものの、初動は1万4千枚と、本作では若干ダウンとなりました。

8位には、いきなりランクインしてきました。UNISON SQUARE GARDEN「リニアブルーを聴きながら」。下北沢を中心に活動している3人組ギターロックバンド。オルタナ系ギターロックと、ギターポップの中間を行くような、耳障りのよいキュートな曲調が特徴的なナンバー。初動売上1万1千枚で、前作「流星のスコール」は、初動7千枚、最高位21位だったのですが、本作はアニメ映画「劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-」主題歌というタイアップ効果もあり(また、全体的に低水準なチャートだったこともあり)初のベスト10ヒットとなりました。7千枚→1万1千枚という微妙なアップで、人気上昇中のバンドだっただけに、アニメタイアップ効果によるものか、純粋にバンド人気によるものか、ちょっと微妙なところ・・・。次のシングルかアルバムの動向に注目といった感じか。

9位には、中島美嘉「明日世界が終わるなら」がランクイン。映画「バイオハザードV リトリビューション」日本版主題歌。このタイトルは、やはり映画からの影響でしょうか?初動売上1万枚で、前作「LOVE IS ECSTASY」から横バイ。

最後10位には、ビジュアル系バンドSuG「sweeToxic」がランクイン。軽快なダンスポップナンバーで、ビジュアル系としては癖がなく、もっと売れそうな印象が・・・ってことを毎回書いていますね。初動売上は1万枚で、前作「不完全Beautyfool Days」の1万4千枚からダウン。

今週のシングルチャートは以上。明日はアルバムチャートです。

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2012年9月25日 (火)

小室哲哉上級者向け

4月に久々のニューシングルが発売されたり、久々のライブを開催したり、なにげに騒がしくなってきているTM NETWORK周辺。うーん、やはり中学から高校のあたりにはまったミュージシャンなだけに、この歳になっても、その活動が気になってしまいます。というわけで、今回から3回連続で、TM NETWORKがらみの作品を紹介します。

Title:Far Eastern Wind-Complete
Musician:小室哲哉

その第1弾は、まず小室先生のソロ作!もともと、2008年にiTunes Storeのみで販売された、「Far Eastern Wind」シリーズに、書き下ろしの1曲を加えた全5枚組でリリースされた新作となります。

その「Far Eastern Wind」シリーズは、それぞれ「Spring」「Summer」「Autumn」そして「Winter」と四季をテーマとした4枚。タイトル通り、「Far Eastern」=「極東」=「日本」をテーマとしており、基本的に和風なアンビエント作品。それぞれ四季をイメージした通り、「Spring」はなにかがはじまるような、「Summer」は、夏らしい爽やかな、「Autumn」と「Winter」どこか温かみのあるようなサウンドが綴られています。

基本的には、音数を絞ったエレクトロ路線。一般的な小室系のイメージで聴くと、そのイメージから大きく異なる内容になっています。・・・とはいえ、「Summer」に収録されている「夏の終わり」など、メロディーが出てくると、いかにも小室らしさが表に出てきて、消そうとしても拭いきれない小室メロが、随所に見え隠れ。まあ、ここらへんで楽しめるのは、かなりコアな小室ファンくらいかもしれませんが(^ ^;;

そして、今回の新曲となる「五常」は、なんと1曲で70分以上の長さとなる作品。美しい雰囲気のサウンドが印象的で、「五常」というのは、儒教で説く、5つの徳目だそうですが、「四季」をテーマとした4枚のアルバムに続くと、どちらかというと、その「四季」を総括し、日本の美しい自然をテーマとしているのかなぁ、なんてことを考えてしまいました。

さて、そんな小室哲哉の今回のソロアルバム。正直、小室哲哉としてはちょっと物足りなかったかなぁ、と感じました。小室哲哉というと、イメージとしては、時代の半歩先を行く音を、誰でも楽しめるようなポップな音に落とし込んで、多くのヒット曲を生み出してきた、というものがあるのですが、今回のアルバム、時代の半歩先、という感じはしません。確かに、音数を絞ったエレクトロ路線は、今風ではあるものの、よくありふれた、という感は否めません。

また、やはりこのアルバム、決してポップではありませんし、小室系らしいわかりやすいフレーズも皆無。全5枚組というフルボリュームもあわせて、かなりの小室哲哉上級者向けアイテム。そういう意味でも、一般的にはお勧めできない作品かと。

そんな訳で、「よくありふれた」感で★マイナス1、一般的にお勧めしにくい、という意味で、★もうひとつマイナス。ただ、その一方、決して「売れる」ための音楽ではない、ということで、小室先生自体、とても自由に曲をつくっている感じも受けました。そういう意味では、「時代の半歩先を行っていない」という感想は、正直、ちょっと的外れなのかもしれません。

あまりお勧めできる作品ではないものの、小室哲哉のファンなら、とりあえず要チェックといった感じでしょうか。ここ最近、再び数多くのミュージシャンに楽曲を提供しはじめた彼。再び、小室先生の時代はやってくるのでしょうか??

評価:★★★

小室哲哉 過去の作品
Digitalian is eating breakfast 2

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2012年9月24日 (月)

鳥肌モノのコラボ

Title:The Best of Soul Extreme
Musician:福原美穂

昨年は、「The Soul Extreme」と名付けた2枚のミニアルバムをリリースした彼女。デビュー当初は、平凡なJ-POPを歌わされ続けていた彼女ですが、このアルバムで、本格的なソウルミュージックに挑戦し、彼女の「本当にやりたい音楽」への欲求を充たすことの出来た作品に思われました。

その2枚のミニアルバムに続いてリリースされたのが今回のアルバム。「The Soul Extreme」シリーズに収録されたコラボ曲を収録しつつも、基本的に新曲がメインとなるオリジナルアルバムになっています。

「Soul Extreme」というタイトルがついているように、基本的にパワフルなソウルナンバーがメイン・・・・・・なのですが、やはり本格的なソウルでは、売れないんでしょうかねぇ(T T)。ミニアルバムに比べると、もうちょっとポップス路線に寄っている印象は否めませんでした。

それでも、「DON'T TAKE IT AWAY」のような抑えたボーカルでもしっかりと曲を聴かせる表現力には、デビュー当初からの大きな成長を感じますし、逆に「Cinnamon Dreams」では、これでもかというほどの、パワフルなボーカルを聴かせてくれます。

LEONA LEWISとのコラボ「Save Me」でも、日本代表として、イギリスの歌姫との堂々たるデゥオを聴かせてくれますし、特によかったのが、Charaとのコラボ「Kiss!Kiss!Kiss!」。Charaの、舌ったらずなロリータボイスと、福原美穂のパワフルなボーカルの対比が非常にユニーク。でも、これだけボーカルのタイプが違う2人が、1つの曲を作り上げられるのは、やはり両者、ボーカリストとしてベースにしっかりとした基礎体力があるからなんでしょうね。

最後は、再びA.I.とのコラボのバラードナンバー「You Are My Reason」で締めくくり。この日本を代表するソウルシンガーの2人のコラボは、どの曲も、本当に鳥肌モノ。これでもかというほど、両者、己のパワーを出し尽くしています。

これでもかというほど、福原美穂のボーカルを味わうことのできる傑作アルバム。「ソウル」をテーマとした2人のミニアルバムを経て、ひとつの到達点に達した感のある作品だと思います。このソウルフルなボーカル、是非とも体感してください!

評価:★★★★★

福原美穂 過去の作品
RAINBOW
Music Is My Life
Regrets of Love
The Soul Extreme EP
The Soul Extreme EP II


ほかに聴いたアルバム

リヴスコール/THE BACK HORN

これで3作連続ベスト10ヒットを記録し、なにげに安定した人気を誇るギターロックバンド、THE BACK HORNの新譜。確かに、ダイナミックなサウンドに、ほどよくポップなメロディーラインは耳を惹きますし、このアルバムも、特に前半、そのへヴィーなサウンドに思わず聴き入りました。ただ、そのへヴィー路線は、少々マンネリの兆しも見えているのは気になるところ。とはいえ、幻想的な「風の詩」や、ファンキーな「星降る夜のビート」など、バラエティーある作品を挟みながら展開するので、全13曲は、それなりに飽きずに聴くことは出来ました。

評価:★★★★★

THE BACK HORN 過去の作品
BEST
パルス
アサイラム

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2012年9月23日 (日)

幻のミュージシャン

Title:街の灯
Musician:エド

今回紹介するミュージシャンは、おそらく、名前も全くご存じない方が多いでしょう。かくいう私も、彼について知ったのは、某レコードコレクター誌のこのアルバムの紹介記事が最初でした。

エドこと藤田利秋は、1950年静岡県浜松市生まれ。1970年初頭に名古屋でライブ活動をスタートし、その後、拠点を東京に移します。その後、自らのバンド、エドズ・バムや、エド&ジャミンを率いて、1970年代後半から1980年代にかけて、ライブ活動を続けますが、1990年代あたりに、その名前を聞かなくなります。そして2000年5月、生まれ故郷の浜松の駅前のベンチで、冷たくなっている姿を発見され、わずか50年の生涯に幕を降ろします。

生前残した音源は、1981年にリリースされたオムニバスアルバム「THE VOCALISTS」へ参加した楽曲だけとのこと。ただ、R&Bとレゲエの影響を強く受けた楽曲は、そのライブを見るものに強いインパクトを与え、まさに「伝説のミュージシャン」となったそうです。

このプロフィールが強烈にインパクトを覚え、今回、この伝説のミュージシャン、エドの音源を集めた初のアルバムを聴いてみました。生前に音源をほとんどリリースされなかった幻のミュージシャン、ということで、その楽曲は、今聴いても、身じろぎするような、強烈なアングラ臭が漂ってくるのではないか、と想像し、アルバムを聴いたのですが・・・

結論としては、楽曲は思った以上にポップで聴きやすい内容でした。

正直言ってしまうと、「時代を超えた」という感覚はなく、むしろ歌謡曲テイストやフォークあたりの影響も感じるのメロに、やはりどこか70年代あたりの匂いは感じてしまいましたし、歌詞に関しては、正直なところ、やはり70年代テイストを感じます。

ただ、そのサウンドに流れるグルーヴに関しては、時代を超えた強烈なインパクトを感じます。R&Bとレゲエの影響を受けたその横ノリのうねるようなリズムは、強烈。時折かさなるブルージーなギターもまた、独特の哀愁を楽曲に与えていて、思わず聴きほれてしまいます。

この手の音は、CD音源以上で、ライブで聴いたら、もっと強烈だっただろうなぁ・・・そう感じる瞬間が、いくつもこの音源にはおさめられています。それだけ、リアルタイムで彼を見た人たちに強力なインパクトを与えた理由も、理解できるような気がしました。

曲によっては、ライブ音源そのままのためか、音も決して良くなく、メロディーと歌詞がちょっと時代を感じさせるところから、興味のある方は・・・になってしまいますが、この伝説のミュージシャン、気になった方は、是非チェックを。強烈なグルーヴは、今聴いてもやられちゃうと思いますよ。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

9 Gates For Bipolar/Oblivion Dust

復活後第2弾。約4年ぶりとなるオブリのニューアルバム。復活後第1弾となった前作から、打ち込みの要素を強く感じるようになったのですが、今回の作品では、その要素がさらに前面に。ポップでメロディアスなメロディーは相変わらずなのですが、サウンドが以前より軽くなった印象も。相変わらずの疾走感ある楽曲に、ケン・ロイドのボーカルは文句なしにカッコいいのですが、以前のようなオブリらしいダイナミズムは薄くなってしまったかなぁ。

評価:★★★★

Oblivion Dust 過去の作品
OBLIVION DUST

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2012年9月22日 (土)

「目」にまつわる物語

Title:メカクシティデイズ
Musician:じん

人気動画サイト「ニコニコ動画」で人気を博し、メジャーデビュー作となる本作が、いきなりオリコンベスト10入りを記録した、じんによるデビューアルバム。例により、ボーカロイドの初音ミクを使用した作品になっています。

まずおもしろかったのが、楽曲自体が、オルタナ系ギターロックの影響を強く受けたサウンドになっている、という点。例えば2曲目「カゲロウデイズ」の出だしのギターサウンドなんかは、ちょっとSPARTA LOCALSっぽい感じも受けました。

例により、音をこれでもかというほど詰め込んだような、オーバーアレンジ気味なのは少々食傷気味で、アルバムの途中で、少々お腹一杯になっちゃいそうなのですが、ギターロック好きにも、十分気に入る音なのではないでしょうか。

また、このアルバム、すべて「目」にまつわる歌詞になっているとか。また、このアルバム発売と同時に、彼の世界観を体現化した、小説と漫画も発表されているそうです。

アルバムと同時に、その世界観を体現化した小説を発表・・・と言うと、30代後半の私くらいの世代の人間にとっては、TM Networkの「CAROL」を思い出してしまいました(笑)。これは勝手なイメージなのですが、なんとなく、聴いているリスナー層が、かつてTM Networkを聴いていたようなリスナー層とかぶっているような気も・・・(^^;;

それだけに、歌詞にも力を入れているみたいで。で、これは決してけなし文句ではないのですが、印象としては、「高校生の妄想みたい」というイメージを受けました。それはようするに、あの世代ではよくありそうな、世の中に対する違和感、世間に対してどこか斜に構えて見る感情。そういう感覚を、上手く物語り的にまとめて歌詞にしている、という感じを受けます。

少々現実ばなれしたような設定や、妄想ちっくな部分が、正直、受け入れられないような人もいそうな感じはするのですが、彼らしい個性がしっかりと発揮されているように思います。ただ、残念なことに、やはりボーカルがボーカロイドで、かつハイテンポな曲が多いために、肝心の歌詞が、いまひとつ聴き取れない。おそらく、動画サイト主導の人気で、動画サイトでは歌詞が表示されるため、気にならないのかもしれませんが、CD単体で聴くと、この点については、とても残念に思いました。

そんな訳で、一般的に受け入れられなさそうな部分も感じられる一方で、今の若い世代の叫びをきちんとつかんで楽曲にまとめあげている感じも受け、そういう意味では、「初音ミク系」の枠組みを超えて、おもしろさも感じられる1枚でした。正直言うと、先日紹介した米津玄師みたいに、ボーカルも生声の方がおもしろいと思うのですが・・・。今後に期待。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

蛇姫様/女王蜂

昨年、急速に注目を集め、「孔雀」を聴いた時は、かなりのインパクトを感じました。ただ、インパクト主導すぎて、後にいまひとつ残らないものを感じてしまいましたが、このアルバムもそんな感じ。ヘヴィーなサウンドと、歌謡風メロという組み合わせに、インパクト十分なのですが、つかみのインパクトが強すぎて、聴き終わった後に、肝心の内容に、あまり印象が残らない感じも。ライブはすごい、と聴いているだけに、ちょっと残念な感も・・・。

評価:★★★★

女王蜂 過去の作品
孔雀

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2012年9月21日 (金)

2012年期待の女性ラッパー

Title:FANTASEA
Musician:Azealia Banks

Fantasea

タイトルといいジャケットといい、どこかディズニーを彷彿させるのは、ニューヨーク出身の女性ラッパー、Azealia Banksが、7月にリリースしたミックステープ。Azealia Banksは、毎年、イギリスBBCが、今年活躍が期待されるシンガーを選ぶ「Sound of 2012」の3位にランクイン。今、もっとも期待されているラッパーの1人です。

今回、彼女の曲をはじめて聴いた訳ですが、軽快で、とにかく楽しい!リズミカルなトラックが大きな魅力で、そんなトラックにのる彼女のラップもさえまくっています。このアルバム、序盤はエレクトロなナンバーが続いたかと思えば、「FUCK UP THE FUN」はアフロっぽいリズムが心躍らせますし、「CHIPS」ではダブステップからの影響を感じさせます。

その後も、爽やかなポップチューン「JUMANJI」や、トラックが独特のトリップ感を醸し出している「AQUABABE」など、1曲1曲が、バリエーションにあふれ、とてもユニーク。ただ、どの曲も、決して難解ではありません。最初に書いた通り、ダンスフロアで流れたら、無条件で身体が踊りだしそうなテンポよいリズムには、誰もがすぐ楽しめるポピュラリティーを感じさせます。

終盤には「ESTA NOCHE」みたいな、メロウなR&Bを聴かせるような曲もチャッカリ収録されていたりして、最後の最後までバラエティーあふれ、リスナーを飽きさせないアルバム。なにより、これだけいろいろなトラックを織り交ぜつつも、このアルバムタイトルやジャケットのように、終始ディズニーの映画のような、楽しさを兼ね備えた作品なのがいいですね~。

52分程度という長さながらも、ボリューム感があり、かつ、最後まで飽きさせない内容が、とても素晴らしい作品でした。来年2月には、待望のデビューアルバムのリリースも控えているとか。これからが楽しみです!

ちなみにダウンロードは、こちらのサイトから。

評価:★★★★★

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2012年9月20日 (木)

デッドヒートの1位と2位

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は、1位と2位が僅差で競り合う、最近珍しい、デッドヒートのヒットチャートになりました。

結果、1位はPerfume「Perfume Global Compilation "LOVE THE WORLD"」が11万8千枚、2位は先週1位のコブクロ「ALL SINGLES BEST 2」が11万5千枚。わずか3千枚の差でPerfumeが1位獲得となりました。

1位Perfumeは、10月からの初のワールドツアー(・・・といっても、アジア4カ国ですが)を控えてリリースされたコンピレーションアルバム。「世界で受けそうな曲」をテーマとして選曲したそうです。ただ、初動売上はオリジナルとしての直近の「JPN」の22万6千枚から半減。アルバムの性質上、ベスト盤的な捉えられ方をされなかったため、ファンズアイテム的な位置付けになってしまったのでしょうか?浮動層への売上がほとんどなかった点が、気にかかります。

3位は西野カナ「Love Place」で、先週の2位からワンランクダウン。とはいえ、2週連続ベスト3をキープしています。

続いて、4位以下の初登場ですが、まず4位にASIAN KUNG-FU GENERATION「ランドマーク」がランクイン。前作「マジックディスク」から2年3ヶ月ぶりという、ちょっと久々となるアルバム。初動売上は5万2千枚で、前作の7万1千枚からダウンしてしまいました。

5位にはタッキー&翼「TEN」が入ってきています。前作「TRIP&TREASURE」は、初動1万9千枚と、前々作「Two You Four You」の7万3千枚から大幅ダウンし、今後も心配されましたが、本作はなんとか初動4万9千枚まで回復しています。それでも最近は、2人ともあまりテレビでも見かけなくなりましたし、ジャニーズ系としてはかなり厳しい位置付けになってきたような感は否めませんが。

6位にモーニング娘。「13カラフルキャラクター」がランクイン。初動売上は1万4千枚で、前作「12,スマート」の1万1千枚から若干アップ。ここ最近、オリジナルアルバムの初動売上が1万→1万1千枚→1万4千枚と、少しずつですが、回復傾向にあります。

続いて7位に入ってきたのはT.M.Revolution「T.M.R. LIVE REVOLUTION 11-12 -CLOUD NINE-」。T.M.Revolution初のライブアルバムで、2011年8月10日、11日の両国国技館でのライブの模様を収録したアルバムだそうです。初動売上は1万1千枚で、直近のアルバム「宴-UTAGE-」の3万7千枚を大幅に下回りましたが、ライブ盤という形態の影響でしょう。

8位には、人気女性声優寿美菜子「My stride」がランクイン。これが1stアルバム。シングルは4枚発売していますが、いずれもベスト10入りならず。直近のシングル「ココロスカイ」は最高位14位初動6千枚でしたが、アルバムでは初動1万枚と、なんとかベスト10入りを果たしました。

そしてベスト10最後。9位には、今年でデビュー31年目となる超ベテランバンド、スターダスト・レビューのニューアルバム「B.O.N.D」がランクイン!いきなりのベスト10入りは、かなりビックリなのですが、ベスト10入りは、1993年の「SOLA」以来なのでは?とはいえ、初動売上は9千枚で、オリジナルとして前作「太陽のめぐみ」とほぼ同水準。単純に、低水準のチャートの影響といった感じ。とはいえ、もちろんアルバムの売上が落ちる中、ある一定の人気を保つ彼らはさすがなのですが。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2012年9月19日 (水)

初登場は少なめ

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、比較的初登場は少なめのシングルチャート。とはいえ、6曲が初登場なのですが・・・。

今週も、先週に引き続き1位はジャニーズ系。KAT-TUN「不滅のスクラム」が獲得。TBS系ドラマ「ドラゴン青年団」主題歌になっています。初動売上は15万7千枚。前作「TO THE LIMIT」の15万6千枚から、ほぼ横バイ。ここ最近の初動売上は、23万1千枚→18万1千枚→15万1千枚→19万3千枚→15万6千枚と来ており、ようやく、初動売上が安定してきた感が。

2位はBUMP OF CHICKEN。フジテレビ系ドラマ「息もできない夏」主題歌「firefly」がこの位置につけています。「firefly」と「蛍」という意味。なんとなくバンプらしいタイトルで、曲調もバンプらしい、アップテンポで、ちょっと切なさを感じるギターロック。ただ、初動売上は7万8千枚と、前作「グッドラック」の14万8千枚から半減近いダウン。もっとも、前作は、ライブの先行予約抽選券が挿入されていたので、その影響もあったとは思うのですが。

3位はNMB48「ヴァージニティー」が、先週の16位からランクアップで、一気にベスト3返り咲き。これは、申込の不備などでキャンセルとなった握手券付劇場盤が、再発売された影響と思われます。

以下、ベスト4からの初登場は、6位まで一気に飛んで、韓流男性アイドルグループ2AM「For you~君のためにできること~」がランクイン。TBS系ドラマ「走馬灯株式会社」主題歌。メロウなR&Bバラードナンバー。初動売上は1万9千枚で、前作「電話に出ない君に」の1万6千枚から若干アップ。ただし、前々作の「Never let you go ~死んでも離さない~」の2万6千枚の水準からは下回りました。

続いて8位に、絢香やYUIの後輩的位置にいるシンガー家入レオ「Bless You」が入ってきています。楽曲的には、相変わらずYUIに似たようなイメージで・・・。前作「Shine」の1万9千枚から初動売上は若干ダウンの1万7千枚。今回はTBS系「COUNT DOWN TV」オープニングテーマという程度のタイアップだったので、こんなものか・・・。

9位にはSCANDAL「ピンフィールサーファー」がランクイン。出だしはロックっぽいのに、サビになると一気にアイドルソングになるというのが、彼女たちらしいのか?初動売上1万1千枚は、前作「太陽スキャンダル」の3万1千枚から大幅減ですが、これは9月26日にアルバム「Queens are trumps-切り札はクイーン-」の発売が控えている影響。

最後10位には、人気女性声優竹達彩奈「♪の国のアリス」が入ってきました。イントロのピアノの音で、これは!と思ったら、案の定、作詞作曲編曲は、あの末光篤!つーか、ボーカルを変えれば、そのまま末光篤の曲になりそうな、彼らしさ満載の曲になっています。初動売上1万枚は、デビューシングルである前作「Sinfonia! Sinfonia!」の1万4千枚からはダウン。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは、また明日に!

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2012年9月18日 (火)

なにわのゴッドねえさん、韓国へ

今、なにかと話題の日韓関係ですが、大西ユカリの最新アルバムは、その「韓流」をテーマとした作品。それも、なんと、韓国でもアルバムを発売しました。

Title:直撃!韓流婦人拳(韓国盤)
Musician:大西ユカリ

で、日本盤も発売。

Title:直撃!韓流婦人拳
Musician:大西ユカリ

韓国盤は、ほぼ全編、韓国語で歌われており、一方、日本語盤は、日本語。それだけではなく、収録曲も微妙に異なっています。

大西ユカリの新曲なだけあって、「韓流」といっても、もちろん消毒されまくったようなK-POPではありません。いつも通りのドロドロの歌謡曲路線。「韓流」なんて言葉が入ってくる前に、私たちが韓国に対してイメージしていたのは、こういう音楽だったのでは?

もちろん、彼女らしい、真っ黒なグルーヴ感は、今回のアルバムでも健在で、迫力ある彼女のボーカルと共に、パワフルな演奏を楽しめるアルバムになっています。

・・・が、2枚のアルバム、聴き比べると、「韓国盤」の方がおもしろかったです。「韓国盤」の方が、よりアレンジが、バンドのグルーヴを生かした、ソウルフルでファンキーなアレンジの曲が多かったのが1点。もう1点は、やはり韓国語のリズムが、普段聴きなれないだけに、新鮮さを感じられた、という点でしょうか。

正直、「日本盤」の方は、「普通のムード歌謡」といった雰囲気も強く、目新しさも感じられなかったように思います。日本盤の方が、日本語で歌われているだけに、「歌詞」という側面で、韓国盤より強みがあるのですが、その「歌詞」の部分も、いかにもムード歌謡といった感じで、ピンと来ず。

最近は、政治的にもいろいろと問題が出てきている日韓関係ですが、それはひとまず置いておいて、特に韓国盤は、要チェックな内容だったと思います。パワフルななにわのおばはんパワーは、韓国でも全く変らず健在でした。

評価:
韓国盤 ★★★★★
日本盤 ★★★★

大西ユカリ 過去のアルバム
HOU ON
やたら綺麗な満月


ほかに聴いたアルバム

OZBUM~A・UN~/OZROSAURUS

OZROSAURUS5年ぶりとなるニューアルバム。全体的に、ヘヴィーな曲が減り、聴きやすい内容に。いままでのアルバムは、あまりにヘヴィーで、かつボリューミーな内容に、少々尻ごみしてしまう部分があったのですが、そういう意味では聴きやすいアルバムになっていました。メロウなナンバーがあったり、「阿吽」みたいにアカペラのラップがあったり、バリエーションもあります。ただ、ヘヴィーさが薄まった反面、ガツンと来るような曲が少なくなってしまったような気も。ここらへん、ほどよい聴きやすさと、インパクトのあるヘヴィーさを両立するのは、確かに難しいとは思うのですが・・・。

評価:★★★★

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2012年9月17日 (月)

美メロの連続がたまりません!

Title:WRITE ME BACK
Musician:R.Kelly

前作「Love Letter」は、50年代から60年代のソウルマナーにそった名曲が揃っていて、大きな評判になったR.Kelly。続く新作も、またもや傑作!今回の作品は、もうちょっと時代が下がって、70年代や80年代風?ただ、ちょっと懐かしさを感じられつつ、ソウルミュージックが持っている心地よさやパワフルさを、全面に感じられる作品だったと思います。

アルバムは、軽快で爽やかな「LOVE IS」からスタート。続く「FEELIN' SINGLE」は、どこか80年代っぽい雰囲気?バラードナンバー「WHEN A MAN LIES」の美メロなどもたまりませんし、続く「CLIPPED WINGS」のコーラスにも、ゾクゾクするものがあります。

後半にも、「ALL ROUNDS ON ME」のような、ロックンロール風のダンスナンバーやら、タイトルそのまま「PARTY JUMPIN'」みたいな曲もあったり。ただ、どの曲も一環して、美しいメロディーラインが光る曲ばかり。美メロの連続に、聴いているだけでワクワクしてきます。

この作品、ポップで爽やかな曲が並んでいたのですが、アルバム全体として感じられるのが、悪い意味での気負いがない、という点。決して、ド派手なポップソングも、これでもかといった感じに盛り上げるバラードもありませんが、逆に、メロディーを生かしたシングルな構成で、本来の曲の良さが、より表に出ていたと思います。

また、そんな曲を歌うR.Kelly自身が、とても楽しそうなんですよね~。本当に、純粋に「歌」を歌うのが好きなんでしょうね、彼は。そんな彼の気持ちが、こちらまで伝わってきて、楽しくなってくるようなアルバムでした。

評価:★★★★★

R.Kelly 過去の作品
Double Up
Untitled
Love Letter

EPIC

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2012年9月16日 (日)

夢の共演!

Title:CHECKERBOAD LOUNGE LIVE CHICAGO 1981(邦題 ライヴ・アット・ザ・チェッカーボード・ラウンジ・シカゴ1981)
Musician:MUDDY WATERS&THE ROLLING STONES

ローリング・ストーンズ結成50周年企画の一環としてリリースされたライブアルバム+DVD。1981年11月22日に、シカゴで行われたシカゴ・ブルースの代表的なミュージシャン、マディ・ウォーターズのステージに、ローリング・ストーンズのメンバーが参加した模様を、そのまま収録したライブ盤になっています。

国内盤では、ライブCD2枚組に、DVDという構成になっていますが、やはり、個人的に一番興奮してしまったのがDVDの方。まさに、ブルースの本場、シカゴのブルースライブの模様を、そのままパッケージしたかのような内容。マディ・ウォーターズを中心に、まだまだ若い、ジュニア・ウェルズがボーカルにハーモニカ、さらにバディ・ガイがギターで参加していて、ステージ上で共演する姿が、そのままパッケージされている姿には、もう感涙モノです。

まさに本場のブルースのライブはこんなんだったんだよなぁ・・・と感じるのは、よくあるライブのスタイルみたいに、曲をきちんと決めて、最初の予定通り進行していく感じではなく、ステージ上でジャムりながら、その場の雰囲気で曲を進めていく感じ。とても自由さを感じられ、ステージ上で、気の合うメンバー同士のセッションは、とても楽しそう。それと同時に、スリリングさを感じられるステージに、知らず知らずのうちに釘付けになってしまいました。

マディ・ウォーターズは、この後、体調を崩して、晩年のステージ。また、彼は、この直前の1980年に唯一の来日公演を行っているのですが、そのときの評判はあまり芳しくなかったとか。おそらく、全盛期と比べると、そのパワーは落ちてしまっていたのかもしれません・・・・・・が、そのステージ上に構えるマディに、決して衰えは感じられません。ボーカルも、そのギタープレイも、実にパワフル。多くのブルースミュージシャンに囲まれる中、王者としての貫禄も十分です。

・・・・・・と、ここまでローリング・ストーンズについての話が出てこなかったのですが・・・正直言うと、ストーンズ目当てにこのアルバムを買うと、ちょっと厳しいかもしれません。

このライブにおいて、ストーンズはあくまでもゲスト。途中、何曲かで、ミックがボーカルでちょろっと歌い、キースとロン・ウッドがギタープレイを聴かせてくれるくらい。確かに、ブルースの大御所の横で、とてもうれしそうに、しかしどこか緊張した面持ちのストーンズのメンバーは、見ていて微笑ましさすら感じられるのですが、あくまでもストーンズ目当てに、このアルバムを購入して、満足できるのは、かなりストーンズ上級者かと思われます。

そういう意味では、ブルース好きには文句なしに★★★★★、ストーンズファンには★★★といった感じの作品。ただ、ブルース好きには、DVDを見るだけで、本当に痺れてしまう作品だったと思います。

評価:★★★★★

The Rolling Stones 過去の作品
Shine a Light: Original Soundtrack
Some Girls LIVE IN TEXAS '78

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2012年9月15日 (土)

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド その3

その2からの続き

そして14時半からは、ヘリオスステージでのライブがスタートします。

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会場は2階席まであり、2階席は椅子席、1階席はオールスタンディング。最初は、2階席で椅子に座って、まったりしながら、ライブを見ていました。

OKI

最初に登場したのはOKI。バンドなどは全く率いず、ステージ上に、彼1人だけたっていました。そして奏でる楽器は、トンコリという、アイヌの民族音楽。この音色だけをバックに、歌を奏でます。

午前中のシンポジウムでは、「反原発」を訴え、熱く語っていたOKI。もともと、とても深い彫りのある顔立ちの方で、それだけに、熱いステージを・・・と思ったのですが、そこで歌われたのは、静かなトンコリの音色にあわせた、静かな優しい歌でした。

トンコリは、アンプにつながれていたのですが、ダブのように、エフェクトがかけられ、そこに彼の意外にも(失礼!)繊細な歌声で優しく歌われます。ダビーなトンコリの音色がなんとも、幻想的で、うっとりしてしまいました。このトンコリの音色自体、弦楽器なのですが、ギターとはまた一風異なった、ハープのような美しく、そして非常に澄んだ音色が印象的。しばし、会場は夢のような空間となり、みんなしんみりと聴きほれました。

最後は、タイトル通りのロックナンバー「サハリン・ロック」で締めくくり。この曲では、トンコリをかき鳴らし、いままでの曲とはまた異なった、ダイナミックな雰囲気に。それもまた、楽器本来の音の美しさと相成り、なんとも不思議な感覚に。最後の最後まで、OKIの歌の魅力と、そしてトンコリという楽器の魅力に惹かれていったステージでした。

スキヤキ電気ボックス

続いて登場してきたのが、スキヤキ電気ボックスというグループ。こちらは、このスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドのために結成されたグループで、メンバーは、前日のライブにも登場した、コロンビアのデジタル・クンビアのミュージシャン、ペルネットに、親指ピアノ奏者、サカキマンゴー、そしてアフリカ・パーカッション奏者の山北紀彦というメンバーでした。

なんでも、このライブの前に現地入りして、3人で合宿をして、作り上げた作品だとか。山北氏の演奏は、今日はじめて聴いたのですが、イメージ的には、その3人の音楽を融合させた感じなのでしょうか?基本的に、ラテン風の軽快なリズムをベースに、山北紀彦のテンポのよいパーカッションに、サカキマンゴーの心地よい親指ピアノの音色が印象的。また、「電気」という名前の通り、ペルネットの奏でる電子音が、かなり前面に出ていました。ペルネット本人のステージ上に、エレクトロ色の強いステージ。ただ、このエレクトロのビートが、なぜか生音のビートにもピッタリあっていて、決して無機質な感じがしなかったのが不思議な感じ。

OKIの時は、2階席でまったりと聴いていたのですが、やはり前の方で見たい!とばかりに1階へ。オールスタンディングで、楽しく踊りながら聴いていました。楽曲は、それぞれのオリジナルがベースだったのでしょうか?鹿児島で歌われている「茶わんむしの唄」をクンビアにアレンジした、サカキマンゴーの「茶わんむしのクンビア」も演奏していたりして。この曲、1度聴くと、メロディーが忘れられない・・・。約1時間のステージでしたが、3人の息もピッタリで、とても楽しいステージでした。

GNAWA DIFFUSION

そして、最後に登場したのは、グナワ・ディフュージョンというミュージシャン。グナワは、もともと、中世にマリやギニアから北アフリカに移住させられた黒人部族の末裔の名称で、その彼らが奏でていた音楽。「モロッコのレゲエ」とも呼ばれているらしく、非常にトランシーな音楽性が特徴だそうです。

グナワ・ディフュージョンは、そんなグナワに、レゲエ、ロック、HIP HOPなどの要素を加え、大人気を博したバンド。ここ最近、活動休止していたそうですが、このたび、活動を再開。その活動再開後、初となるライブが、ここ、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドだったそうです。

メンバーは、総勢8名となる大所帯。ちょっとアラブの音楽の要素も混じった、哀愁ただようメロも印象的なのですが、なによりロックの要素を加えたダイナミックな演奏がやはり、ロック好きとしては心地よく、身体に響きます。また、ギターの人が、頂上から、ボンボンがぶらさがったような帽子をかぶり、そのボンボンを振り回しながら、楽しそうに演奏していたのが、やけに印象に残りました(笑)。

楽曲は、レゲエの要素も加わった、横ノリのビートが、とても心地よい感じ。メンバーにはマンドリン奏者もいて、マンドリンの哀愁たっぷりの音色も、また、楽曲を、より哀愁漂うものとしていました。ただ、一方では、メンバーにはDJもいて、レコードのスクラッチ音を入れてきたり、サンプリングが入ったりと、そういう意味で、今風の音もしっかり鳴っていてました。

オオトリを飾るにふさわしい、とても魅力的なステージで、どこか異国情緒が漂いながらも、リズムとメロは、ストレートに心に打つ、彼らの曲に酔いしれます。後半では、なんとステージに、サカキマンゴーとOKIが登場!親指ピアノとトンコリの音色が加わり、ステージ上はかなりにぎやかな状況に。楽しいライブが続きます。

・・・・・・が、私は残念ながら、この日、名古屋まで帰る必要があったため、この途中で退席(T T)。とても後ろ髪を引かれる思いで、会場を去りました。すごく楽しいステージだっただけに、とても残念だったのですが・・・・・・。

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3日間のうち、2日参加したスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド。今回初参戦だったのですが、感想としては、「最高!!」の一言です。心の底から楽しいステージの連続で、その後、しばらくは、この日のステージを思い出して、余韻に浸っていました。っていうか、いまだに時々思い出しては、余韻に浸っています(笑)。

なにより素晴らしかったのは、このフェスの客層の幅広さ。大人から子ども、外国人からおじさん、おばさんまで、ほとんどの年齢層が、等しく音楽を楽しんでいたイベントでした。これだけ幅広い層が参加する音楽イベントって、なかなかないんじゃないかなぁ。フジロックとかも、年齢層が幅広いけど、やはり子どもは、親の付き添いって感じになってしまうし・・・。

参加したミュージシャンは、どなたのステージも素晴らしく、甲乙つけがたい内容。なのですが、あえていえば、やはり2日目のOKIのステージが、特に素晴らしかったです。ただ、おそらくライブとしては、2日目のヘリオスステージの方が良かったのかもしれませんが、幸福度があふれて楽しかった、という意味では、1日目のフローラルステージが楽しかったですね。野外でビールを片手に、踊りまくれたというのはもちろん、なによりも、客層の広さが半端なく、子どももたくさん、大人と一緒に楽しそうに踊っていた姿が、とても心に残りました。

本当に、楽しめたフェスで、また来年も、機会があれば、是非足を運びたいです!場所は、富山と、東名阪いずれからもちょっと距離がある場所ですが、わざわざ足を運んで、文句なしに満足する内容だと思いますよ。心から満たされた気持ちになり、音楽の素晴らしさを再認識できた、素晴らしいフェスでした。

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2012年9月14日 (金)

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド その2

その1から続き

高岡から、再び城端線に乗り福野へ。参加2日目となる26日(日)は、朝からの参加となりました。

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まず、最初に参加したのは、10時半からスタートした入場無料のシンポジウム。会場は、この日のライブが行われる円形劇場ヘリオスも入った福野文化創造センターのアートスペースでした。(左写真は、福野文化創造センターの外観)

シンポジウムは、金沢大学の粕谷雄一教授をコーディネーターに、パネラーとして、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドの実行委員長、橋本正俊氏、キウイとパパイヤ、マンゴーズの廣瀬拓音氏に、OKIに、さらにグナワ・ディヒュージョンのアマジーグ・カテブという、超豪華なメンバー。テーマは「日本にワールドミュージックは育つのか?~世界から南砺 南砺から世界へ~」でした。

ただ、肝心のシンポジウムは、このテーマから微妙にはずれて(笑)、「ワールドミュージックとは何か?」みたいな感じの話に、メンバー各々の「ワールドミュージック論」を語っていました。OKIさんは「ワールドミュージックではなく、(庶民が作り上げるという意味での)PEOPLE'S MUSICだ」という熱い持論を語っていましたし、一番印象的だったのが、廣瀬さんの意見で、「もともと『音楽』というのは、鑑賞するためにつくられた言葉で、例えば、仲間と酒を飲んだ時に、カラオケなどで歌われる、わけのわからない『うた』こそが、『うた』の本来の原点なのではないか」(大意)というもの。なんでも、今は、ホストクラブのコールに興味を持たれているみたいで、要するに、「聴かせるために作られた音楽」ではなく、「日常や非日常の場で、私たちが場を盛り上げたりするために、無意識に口から出てくるような『うた』こそが、本当の音楽の原点ではないのか」という話。もうちょっと詳しいお話も聴いてみたい感じもしたのですが、残念ながらこの日はあまり時間がなく。

最後は、OKIさんが、この場でひとつだけ言いたいことがある、ということで「反逆せよ」と、反原発を訴えていました。この日も「NO NUKES」と書かれたTシャツを着ていましたし。

全体的には、なかなか興味深い意見も聴けて、おもしろかったのですが、ちょっとまとまりはなく、あまり深くつっこめない感じだったのがちょっと残念。もうちょっとテーマを具体的にした方が、よりおもしろい意見が聴けたのかな、なんてことも思ったりしました。

で、次のヘリオスステージは、14時半から。その間、この福野文化創造センター前の広場では、数多くのお店が出店していて、ビールにおいしい食事を楽しみました。

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インドネシア人(と思う)のお母ちゃん手作りのナシゴレンや、おいしいドネルケバブをビールで流し込みます。この日も非常に暑い日になり、野外はちょっとキツイものがあったのですが、昼間からアルコールでいい気分に(笑)。

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で、こちらが同じく広場に立てられた、カフェステージ。ここでは、DJや、主に地元のアマチュアミュージシャンのステージが楽しめました。

最初は、DJで、グナワ・ディフュージョンのDJ BOULAONEが、ワールドミュージックなどを中心に、テンションのあがる音楽を流していて、カフェステージはかなり盛り上がっていました。

バッキバ

で、このカフェステージのミュージシャンとして、まず出てきたのが、バッキバという世田谷から来た音楽集団。20人くらいの大人数での集団で、その大人数で、アウファイアという、ブラジルの大太鼓を叩きまくるステージ。いやあ、これは否応なしにテンションあがりまくるでしょう。太鼓の強いビートに、カフェステージは一気にノリノリになっていました。

世田谷出身のグループということで、歌詞に世田谷の地名のみを織り込んだ曲があったりして、どこかユーモラスも。とにかく、無条件でハイテンションになれる、とても楽しいグループでした。

ににぇむにぇ

次に登場してきたのは、ににぇむにぇという、女性2人組のミュージシャン。大きなギターみたいな楽器を持っての登場で、こちらはコラという、西アフリカの民族楽器だとか。この楽器だけでかなりのインパクトがありました。

このコラという楽器、ちょっといかつい(?)外見とは異なり、とても繊細なハープのような音が出る楽器で、しばし熱いカフェステージに清涼感が。心地よく、彼女たちの演奏に耳を傾けました。ほどよいビールでちょっと酔っていたため、後半、心地よい音楽でちょっとウトウトしてしまったのですが(^^;;まあ、それも音楽が気持ちよかったから、ということで(笑)。

その3へ続く

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2012年9月13日 (木)

堂々の1位だが・・・。

今週のアルバムチャート

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驚異のセールスを記録した前作に続く2作目のベスト盤が1位獲得

1位は、コブクロの2作目となるベスト盤「ALL SINGLES BEST 2」がランクイン。昨年8月に活動を一時休止していたものの、今年4月に活動を再開。先日行われた、復帰後初のライブは、フリーライブという形態ながら5万人を集め、話題となりました。

前作「ALL SINGLES BEST」は累計300万枚という、驚異的な売上を記録しました。ただ、本作は、初動売上39万5千枚。直近で発売されたカバーベスト「ALL COVERS BEST」の29万枚、直近のオリジナル「CALLING」の23万1千枚は上回りましたが、ミリオン突破も厳しい状況かと。ただ、「ALL SINGLES BEST」も初動55万6千枚ながらも、ロングヒットの末、300万枚という記録を達成しているだけに、このアルバムもロングヒットの可能性もあるのですが・・・。

2位は西野カナのニューアルバム「Love Place」が入ってきました。初動売上は16万7千枚。前作「Thank you,Love」の17万8千枚から若干ダウン。ただ、前々作「to LOVE」は初動29万枚で、前作は、そこから大きくダウンしていただけに、下げ止まった感も。

3位には、KARA「KARAコレクション」がランクイン。KARAのメンバーそれぞれのソロ作がまとめて収録された企画盤的な内容。そのためか、初動売上はわずか4万7千枚。前作「スーパーガール」の初動27万5千枚からは大きくダウンです。

続いて、4位以下の初登場ですが・・・

まず5位に5人組バンドAqua Timez「because you are you」がランクイン。初動売上1万4千枚は、前作「カルペ・ディエム」の2万枚からダウン。ここ数作、5万9千枚→2万枚→1万4千枚と推移しており、下落傾向が続いていますが、ようやく下げ止まった感も?

6位は「THE IDOLM@STER ANIM@TION MASTER 生っすかSPECIAL 02」がランクイン。TBS系アニメ「THE IDOLM@STER」のキャラクターによる歌やドラマを収録した企画盤の第2弾。先日ランクインした第1弾は、初動1万4千枚でしたが、本作は、初動1万3千枚とほぼ横バイ。ここらへん、固定ファン層が根強いような感じ。

7位には、ジャズピアニスト上原ひろみのプロジェクト、上原ひろみ THE TRIO PROJECT「MOVE」がランクインしています。同じ名義の前作「VOICE」は、最高位18位、初動5千枚に留まりましたが、本作は、初動1万枚と倍増。見事、ベスト10入りを記録しています。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2012年9月12日 (水)

軽快なスカパンクと思ったら・・・

今週のシングルチャート
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今週1位を獲得したのは、関ジャニ∞「あおっぱな」。タイトル通り、青春パンクっぽい雰囲気もある、軽快なスカパンクチューンで、作詞作曲は誰だろう?と思ったら、怒髪天の増子直純と上原子友康のコンビでちょっとビックリ。テレビ朝日系ドラマ「ボーイズ・オン・ザ・ラン」主題歌。話題の漫画のドラマ化ですね。曲自体はドラマとあってそうなのですが、ジャニーズ系とこのドラマ、全く内容にそぐわないような・・・。

ちなみに、初動売上は20万8千枚と、前作エイトレンジャー名義「ER」の33万枚から大幅ダウン。ただ、前作、前々作と、同時購入でイベントに参加できる特典があったため、その影響が大きかった模様。その1作前の「ツブサニコイ」は初動15万2千枚ということを考えると、まあ健闘といった感じか。

2位初登場はEXILE TRIBE「24karats TRIBE OF GOLD」がランクイン。EXILE TRIBEとは、EXILEと、その関連ミュージシャンたちによる派生ユニットの総称のようで、フジテレビ系ドラマ「GTO」主題歌となったこの作品は、EXILEと三代目J Soul Brothersのコラボとなっています。初動売上は15万4千枚。EXILEの前作「BOW&ARROWS」は初動9万2千枚、三代目J Soul Brothersの前作「0~ZERO~」は10万1千枚なので、どちらからもアップ。通常、この手のコラボは、お互い単独作よりも売上を落とすのですが、今回は異例のヒットとなりました。

3位は、先週1位だったAKB48「ギンガムチェック」が2ランクダウンながら3位をキープしています。

4位以下は、まずアイドルが2組。4位に℃-ute「会いたい 会いたい 会いたいな」、7位に桃黒亭一門「ニッポン笑顔百景」がそれぞれランクインしています。

「会いたい 会いたい 会いたいな」って、お前は西野カナか!って感じなのですが、今風の打ち込みのリズムと、80年代アイドル歌謡曲みたいなメロのアンバランスさが印象的なナンバー。初動4万7千枚は、前作「君は自転車 私は電車で帰宅」の4万枚から大きくアップ。ここ最近、イベントなどの効果なのか、初動売上がいきなり増加してきています。

桃黒亭一門は、アイドルグループももいろクローバーZの変名ユニット。TBS系アニメ「じょしらく」エンディングテーマで、落語を題材とした楽曲。初動売上3万4千枚は、前作「Z女戦争」の6万7千枚から大きくダウン。前々作「猛烈宇宙交響曲『無限の愛』」の3万9千枚を下回ってしまいました。企画モノ的な内容の影響でしょうか。

一方、こちらもアイドル系。なにかと話題の日韓関係にめげずに、今週も韓流アイドルグループが2組ランクイン。7位に男性アイドルグループU-KISS「One of You」、10位に女性アイドルグループORANGE CARAMEL「やさしい悪魔」がそれぞれ入ってきています。

U-KISSは、よくありがちなエレクトロポップ風のアイドルソング。初動売上2万9千枚は、前作「Dear My Friend」の2万2千枚からアップ。ORANGE CARAMELは、これがデビューシングルなのですが、同じく女性アイドルグループのAFTERSCHOOLからの派生ユニット。この曲は、なんとあのキャンディーズのカバー・・・って、そういうのってアリなの?初動売上1万2千枚は、AFTERSCHOOLとしての直近作「Lady Luck」の1万3千枚からほぼ横バイ。

他にランクインしてきたのは・・・5位にYUI「fight」がランクイン。こちら、「第79回NHK全国学校音楽コンクール(中学校の部)」課題曲でNHK「みんなのうた」でも流れています。これで、とりあえず紅白は決定ですね。初動売上は4万1千枚。前作「Green a.live」の5万5千枚よりダウン。ここ2作、減少傾向が続いているのが気になるところ。

8位は、西川貴教率いる4人組バンドabingdon boys school「WE aRE」が入ってきています。PS3用ゲーム「戦国BASARA HDコレクション」主題歌。出だしは、ゴリゴリのロックナンバーなのですが、曲がはじまると、典型的な90年代J-POPといった感じで、ちょっとガクっというった感じ。初動売上1万6千枚は、前作「From Dusk Till Down」の2万2千枚からダウンしてしまいました。

最後、もう1曲。PSP用ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪All Star」のキャラソン、黒崎蘭丸(鈴木達央)/カミュ(前野智昭)名義「うたの☆プリンスさまっ♪ アイドルソング 蘭丸&カミュ(BRIGHT ROAD/絶対零度Emotion)」がランクインしています。タイトル通り、思いっきりアイドルソングなのですが、ここまでベタでナルシスティックな曲は、いくらキャラソンといっても、珍しいような・・・今回も、思わず苦笑いしてしまいました。初動売上1万4千枚は、同シリーズのキャラソンとして前作「うたの☆プリンスさまっ♪ アイドルソング 嶺二&藍(溺愛テンプテーション/WinterBlossom)」の初動2万枚よりダウン。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは、また明日!

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2012年9月11日 (火)

富山から世界へ!

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド

会場:富山県南砺市ヘリオス/フローラルパーク 日時:2012年8月25日(土)、26日(日)

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドというイベントをご存知でしょうか?毎年8月、富山県南砺市で行われる、日本最大級のワールドミュージックのイベントで、毎年、ワールドミュージックと呼ばれるジャンルの著名なミュージシャンが参加しているイベントです。今年で、なんと22回目を数え、ある意味、フジロックよりずっと歴史のある音楽イベント。ワールドミュージックを聴き出して、このイベントについて知り、以前から行きたいなぁ・・・と思っていたのですが、今年、ようやく足を運ぶことが出来ました!

会場は、高岡市から城端線というローカル線で30分程度の、福野という駅から徒歩。

Smw01

↑駅を出たところの写真。こんな感じののどかな田舎町。ちょっと離れると、田んぼが広がります。

ちょうど私が駅に降りると、スキヤキ・パレードが、駅前から、この日の会場であるフローラルステージに向けてパレードの最中でした。

Smw02

こんな感じで、トラックに乗りながら、スティールドラムが楽しげに演奏されていたり・・・

Smw03

こんな感じで、山車も出てきたり。他にも、地元の中学の吹奏楽団が演奏していたり、ドラムを抱えて、楽しげに演奏する集団があったり、無国籍な、とても楽しげなパレードがにぎやかに進行していました。

で、そんなパレードを楽しみながら、まずこの日のライブ会場であるフローラルステージへ。会場は、南砺市園芸植物園の一角に野外ステージを設置した会場。

Smw04

ステージの雰囲気はこんな感じ。ステージの前はスタンディングゾーン。ちょっと後ろに下がったところに、テントと椅子と机がセットされていました。

Smw05

で、ステージの周りには、こんな感じで、屋台が並んでいて、食事とビール片手にライブを楽しむことが出来ます。

スキヤキ・スティール・オーケストラ

まず登場したのは、スキヤキ・スティール・オーケストラという、このイベントをきっかけに誕生した市民楽団。ただ、市民楽団といっても、CDデビューをしている、かなりの本格派。スティール・パンを使った、涼しげで楽しい演奏を聴かせてくれたのですが、この日のスタートにふさわしく、いきなり大盛り上がりのステージになりました。

途中、「ジュピター」などおなじみの曲を挟み、「Pump yuh flag」(旗を振れ)という曲では、会場に、旗(バンダナ?)が配られ、みんなで旗を振りながらの激しい演奏で、一気にヒートアップ。さらに、この日も参加しているPERNETTのCDに、演奏で参加したらしく、PERNETTが登場し、彼のボーカルのもと、1曲を披露し、盛り上がります。スタート間もないのに、一気にヒートアップした、楽しいステージでした。

キウイとパパイヤ、マンゴーズ

で、続いてはキウイとパパイヤ、マンゴーズという7人組のバンド。軽快なラテン風のリズムをベースにしながらも、レゲエっぽい曲や、あるいは、創作民謡とかで、日本の民謡みたいな曲を歌ったり。無国籍な雰囲気が漂う、非常に楽しく軽快なポップス。最初は、後ろの椅子席でマッタリ見ていたのですが、途中から、ステージ前で踊りだしてしまいました。

この頃には、多くの人には、たくさんの人が踊っていました。妙に外国人の比率が多く、黒人のお兄ちゃんが、周りの人をまきこみながら、楽しげに踊ってた姿が印象的。また、子どもも多く参加していて、まさに老若男女、国籍を問わず、みんなで楽しく踊っている姿が印象的でした。

途中、ライブでは「キウイとパパイヤ、サカキマンゴーズ」として、一緒にステージにも立つという、親指ピアノ奏者のサカキマンゴーも登場。彼の爽やか親指ピアノの音色が、キウイとパパイヤ、マンゴーズの曲にもピッタリマッチしていて、会場はさらにヒートアップしていました。いやぁ、楽しかったなぁ~。楽曲は音色がとても爽快で、ラテンから民謡から、無国籍な雰囲気はあるものの、基本のメロディーは至ってポップで、いい意味で耳なじみやすい楽曲だったと思います。とても楽しいステージでした!

PERNETT

この日の最後は、PERNETT(ペルネット)という、コロンビアから来たミュージシャン。大きなアフロヘアが印象的で(笑)、見た目からして、かなりのインパクトのあるミュージシャンです。楽曲は、最近、クラブ・シーンで流行っている、デジタル・クンビアという、クンビアという、コロンビアの伝統的なダンス音楽に、電子音を取り入れた音楽。

彼自身、エフェクターを扱いつつ、シンセの音などが入ったステージだったのですが、メインとなるビートは、あくまでも生音のドラムとパーカッション。そのため、電子音は、楽曲のスパイスみたいな感じになっていて、ダイナミックなドラムとパーカッションでのクンビアのビートで、会場は再びダンスホールと化していました。

正直なところ、ボーカリストとしての彼は決して上手い感じではなくて(失礼!)、最初、ちょっと心配していたのですが、曲が進むにつれ、そんなこと、全く気にならないほどの楽しいリズムを聴かせてくれました。特に、リズムにのって、彼自身、ダンスを踊るのですが、それがまた、とてもユーモラスで・・・。また、彼が歌うメロディーも、ラテン音楽らしい、日本人の琴線にも触れそうな、郷愁を誘うメロディー。これがまた、なんともいえない味がありました。

Smw06

18時半スタートで、最後、高岡行きの終電がったので、私は後ろ髪引かれる気分で、21時25分くらいには会場を離れましたが、会場は、ペルネットの楽しげなビートで、まだまだ盛り上がっていました。

この日のライブは野外ライブ、ということもあって、野外独特の開放感もあり、とても楽しかったのですが、それ以上によかったのが会場の雰囲気!上にも書いたのですが、外国人比率が妙に高かったのも印象的ながら、子どもからお年寄りまで、年齢層が非常に幅広かったのも特徴的でした。

なんというか、雰囲気としては、夏フェスと、村の夏祭りを足して2で割った感じ。自由な感じがあって、どんな人も拒絶しないような開放感があって、とても幸せな気分になり、満ち足りた感じになりました。特に、子どもたちが、音楽にあわせて、無邪気に踊っている姿を見ると、こちらも幸せになりますね~。幸福感いっぱいに、この日は高岡のホテルに一泊しました。

その2に続く

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2012年9月10日 (月)

徐々に味が出てくる?

Title:CHEEKY FOR A REASON
Musician:THE VIEW

4枚目となるスコットランド出身の4人組ギターロックバンド。デビュー作で、いきなりイギリスのアルバムチャート1位を記録し、幸先良いデビューを飾りましたが、その後は右肩下がり気味。前作では14位までチャートを下げてきましたが、本作ではちょっと持ち直し、最高位9位と、再びベスト10入りしてきました。

もともと、デビュー以来、美メロを持ち味としてきた彼ら。今回の作品でも、基本的にポップなメロディーラインと、軽快なギターロックを前面に出した、いい意味で、聴きやすいギターロックを展開しています。

序盤「HOW LONG」「AB(WE NEED TREATMENT)」は、爽快なギターロックで、リスナーをつかみ、中盤「BULLET」「BUNKER(SOLID GROUND)」あたりは、メロディアスな展開に耳を惹かれ、さらに先行シングルとなった「THE CLOCK」は、哀愁あるメロが、いい意味で歌謡曲ぽさも感じられ、日本人の壺にもはまりそう。

今回の作品も、序盤や、後半の「HOLD IN THE BED」のような、パンキッシュな作品はあったものの、全体的には、メロディーを押し出したポップな作風がメイン。そういうこともあってか、少々勢いが弱く、おとなしい印象を受けました。前作も、確かに地味な印象を受け、物足りなさを感じたものの、2度3度聴くうちに、好きな作品になったのですが、今回は残念ながら、まだそこまではまれない感じが・・・・・・。ただ、本作も美メロは多く、またもっと何度か聴くうちに、徐々に味が出てくるのかもしれませんが・・・。

評価:★★★★

the view 過去の作品
Which Bitch?
BREAD AND CIRCUSES

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2012年9月 9日 (日)

いつも以上にaiko節炸裂

Title:時のシルエット
Musician:aiko

途中、ベスト盤の発売も挟んだため、オリジナルとしては、2年3ヶ月ぶり。ちょっと久しぶりとなったaikoの新作です。

そんな感じで、オリジナルアルバムの間隔がちょっと開いてしまったのですが、まず感じるのは、そんなスパンなど、彼女にとっては全く関係ないのでしょうね。いい意味で、相変わらずの安定感でした。

ただ、そんな中、今回のアルバムは、いつも以上に「aiko節」を強く感じたように思います。aiko節、要するに、ブルージーにすら感じられる、ブルーノートを多用した、独特の楽曲展開。先の見えない展開が、聴けば聴くほど癖になります。今回で言えば、「くちびる」の冒頭、いきなりaikoらしい独特のメロディーが展開していますし、メジャーコードとマイナーコードを言ったりきたりする「向かいあわせ」もおもしろいし、先の読めない展開といえば、「雨あがり」も、まさにaiko節といった感じ。他にも、彼女らしい、非常に癖があるメロディーラインの曲が多く、聴きどころたくさん。この独特のメロディーラインが好きな方には、まさにたまらない逸品です。

歌詞にしても、情熱的なラブソングが多いのは相変わらず。

「目の前に広がる今だけの世界 ここはあなたとあたしの幸せの中だろう
ぼやけた向こうに見える顔
泣いてしまうなんて勿体ない 泣いてしまうなんて勿体ない」

(「AKA」より 作詞 aiko)

だとか、

「生きてる限り何度も触れて知るの
あなたのあたたかい味 永遠に」

(「ずっと」より 作詞 aiko)

だとか。一歩間違えれば、相当重い歌詞。こういう歌詞といい、癖がありまくりのメロディーといい、ともすれば、軽快なポップスソングとして扱うと、破綻してしまいそうな素材を用いながらも、ちゃんとポップにまとめあげている。まさに彼女の実力というほかありません。

軽快なポップソングや、ストリングスなどを取り入れたバラードなどを上手く織り交ぜつつ、途中、「運命」のような、オルタナ系風のギターロックや、「恋のスーパーボール」みたいなスカポップを入れてきたりと、アルバムのバランスも実によく出来ています。

もう、まさに「安心の傑作」といった感じの極上のポップスアルバム。長らく待ったファンも、十分すぎるほど楽しめた作品だったのではないでしょうか。aikoの勢いは、まだまだ止まらなさそうです。

評価:★★★★★

aiko 過去の作品
秘密
BABY
まとめI
まとめII


ほかに聴いたアルバム

MASTERPIECE/エレファントカシマシ

おお、こういうタイトルつけちゃうのね、といった感じのエレカシの新作。ただ、正直言って、このアルバム、派手さはありません。むしろバラードナンバーが多く、比較的地味。インパクトがあるのは、1曲目「我が祈り」くらいかもしれません。それだけに、逆に、アルバム全体としては味があるメロディーというか、ついつい聴き返しちゃいたくなってしまう楽曲が並んでいます。ここ最近、バンドとしての方向性が明確になってきて、いい意味での安定感が出てきたエレカシですが、そのひとつの到達点といったアルバム。「傑作」というタイトルは伊達じゃありません。

評価:★★★★★

エレファントカシマシ 過去の作品
STARTING OVER
昇れる太陽
エレカシ自選作品集EPIC 創世記
エレカシ自選作品集PONY CANYON 浪漫記
エレカシ自選作品集EMI 胎動記

悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~

SOFT/ストレイテナー

ストレイテナーの過去の楽曲を、アコースティックアレンジで再録音した企画盤。メロディアスな楽曲をしんみり聴かせるアルバムなのですが、アレンジにいまひとつ特色がなく、1時間程度の内容ながらも、最後は正直飽きてしまった・・・。

評価:★★★

ストレイテナー過去の作品
Immortal
Nexus
CREATURES
STOUT
STRAIGHTENER

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2012年9月 8日 (土)

注目の未発表ライブ音源

Title:LIVE 1969 RAW BLUES!
Musician:MAGIC SAM

今日紹介するMAGIC SAMは、1950年代から60年代にかけて、シカゴで活躍していたブルース・ギタリスト。1937年生まれの彼は、当時、若手のブルース・シンガーとして、その将来を嘱望されていましたが、1969年、わずか32歳でこの世を去ります。ちなみに、先日、フジロックで元気なプレイをみせてくれた、BUDDY GUYは、彼の1歳年上。もし、彼が、これだけ早世でなければ・・・と、とても残念に思います。

今回発売されたアルバムは、1969年にカリフォルニア・バークレーで行われた未発表のライブ音源。亡くなる半年前のライブであり、かつ、この翌月に行われた、アン・アーバー・ブルース・フェスティバルでのライブは、名盤「Magic Sam Live」に収録されており、伝説とされています。今回のライブ音源は、そのアン・アーバーでのライブと同じメンバーによるステージだそうで、それだけに注目度の高いアルバムになっているそうです。

正直言って、このライブ音源、収録状況は決して良くなく、音質については、かなり厳しい状況になっています。こもったような音になってしまい、音飛びすらある録音状況で、そういう意味では、ファン向けのアイテムといった感じかも。ただ、そこらへんを差し引いても、バンドとしてのグルーヴに、ギターソロの迫力は、十分に伝わってきます。音質が悪いライブ盤ですが、逆に、その場の音をそのままパッケージしたようなリアリティーは感じられる部分も。そのスピード感ある演奏に、聴きはじめたら、最後まで耳の離せないアルバムになっています。

ちなみに、MAGIC SAMは、ブルースの代表的なミュージシャンですが、比較的、ロック寄りの音を奏でるミュージシャンですし、ロック好きで、ブルースに興味があるかも・・・という方が、最初に聴くのはお勧めしたいだと思います。生前にリリースされたオリジナルは2枚のみなのですが、一般的には「WEST SIDE SOUL」というアルバムが、名盤と言われていて、お勧め。興味がある方は、是非。

評価:★★★★★

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2012年9月 7日 (金)

ハッピーで、でも、それだけじゃなくて・・・

Title:Le Soleil Est Leve(邦題 ライジング・サン)
Musician:Cedric Watson&Bijou Creole

今回、紹介するアルバムは、アメリカで活躍するサディコのミュージシャンである、セドリック・ワトスンによるアルバムです。セドリック・ワトスンは、現在、28歳。デビュー以来、何度もグラミー賞にノミネートされている実力派ミュージシャンで、サディコ界の貴公子とも呼ばれているそうです。

サディコという音楽は、アメリカはルイジアナで発達したフォークミュージック。アコーディオンやフィドル(=バイオリン)をメインとして奏でられる音楽で、もともとは、フランス系移民により、もともとフランス領だったルイジアナで発達したケイジャンという音楽が、ブルースやR&Bといったブラックミュージックに出会って生まれた音楽だそうです。

このアルバムも、軽快なアコーディオンの音色がとても楽しいパーティーチューン。そのハッピーなメロディーには、ラテンの要素も感じられますが、個人的に壺だったのは、単純にラテン系というのはぬぐいきれないような、「影」のような要素を感じられること。例えば、「T'est Petite」みたいな、郷愁感のあるメロディーには、どこか日本の歌謡曲的な要素も感じられるような・・・。

ラテン的な要素と、ブルースやR&B的な要素をほどよく融合させたからこそ、ハッピーな楽曲ながらも、単純にそれだけでは終わらない奥深さを感じられました。他にも、「I'll Live Till I Die」みたいな曲には、どこか壮大なアメリカ南部の空気を感じられましたし、「La Rose Jaune」みたいな、アップテンポだけど、ちょっと切なさを感じられるような曲もいいですね。

個人的にお気に入りは「Les Blues Creole」で、この曲、完全にソウルフラワーユニオンを彷彿とさせるような、ハッピーだけど、ちょっとブルージーなパーティーチューン。こんな曲をライブで演奏したら盛り上がるんだろうなぁ~。

で、この曲に限らず、日本でいえば、ソウルフラワーユニオンあたりが好きな方なら、絶対にはまりそうな感じ。ハッピーなんだけど、ちょっと切なくもなる彼らの音楽は、日本人の壺にもはまりそう・・・な気がするんだけどなぁ。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Belong/The Pains Of Being Pure At Heart

かよわい感じの女性ボーカルに、非常にキュートな感じのメロディーライン。というと、言うまでも無い、マイブラ直系の、王道シューゲイザーといった感じ。それだけに、真新しさという感じはないものの、しかし、聴いていて、心地よさは天下一品。個人的にも、完全に壺にはまりました(笑)。

評価:★★★★★

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2012年9月 6日 (木)

今週も初登場は少なめ

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週も、先週に引き続き、チャートの谷間となりました。

そんな中、1位を獲得したのが、韓国の4人組バンドCNBLUE「CODE NAME BLUE」。初動売上4万5千枚と、先週に引き続き、1位としてはかなり寂しい数値なのですが、前作「392」の1万4千枚から大きくアップし、見事1位獲得となりました。

2位は、先週1位だったAKB48「1830m」がワンランクダウンながらも、ベスト3をキープしています。

3位には、今年、惜しまれながら解散した、椎名林檎率いる東京事変のシングルのカップリング集「深夜枠」がランクイン。初動売上3万6千枚は、前作となるライブベスト「東京コレクション」から横バイ。「東京コレクション」を買った人は、漏れなく買ってそう・・・。

4位以下の初登場ですが、まず4位に、the GazettE「DIVISION」が入ってきています。初動売上2万3千枚は、前作「TOXIC」の2万5千枚から若干のダウン。ただ、前々作は初動3万8千枚を記録しており、下落傾向が続いているのが気になるところ。

初登場は今週もう1枚。9位にDef Tech「Official Bootleg Mix CD」がランクイン。こちらは、彼らの大ヒット曲やリミックス曲、ライブ音源を、ミックスCD風につなぎ、かつ、ブートレグ風な体裁でリリースした企画盤。初動売上は8千枚。直近のベスト盤「GREATEST HITS」の3万2千枚からは大きくダウンですが、ファン向けアイテムなので、低水準の週とはいえ、ベスト10入りは立派。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2012年9月 5日 (水)

前田敦子卒業後初のシングルは?

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、AKB48の新曲「ギンガムチェック」がリリース。一番人気だった前田敦子卒業後初のシングルとして、その売上が注目されました。

初動売上は118万1千枚。もちろん、2位以下を圧倒しての強さなのですが、前作「真夏のSound Good!」の161万6千枚より大きくダウン。ここ最近の曲では、「じゃんけん選抜」のため、初動売上が低かった「上からマリコ」の119万8千枚も下回ってしまいました。前田敦子卒業の影響は、小さくなかった・・・・というよりも、ただ、あれだけ煽った「総選挙」や、続くアルバムリリースなどで、かなりファンが疲弊してしまっているような感じも(苦笑)。

2位は、5人組バンドUVERworld「THE OVER」がランクイン。TBS系ドラマ「黒の女教師」主題歌。ちょっと切ないメロを前面に押し出した、ロックナンバー。初動売上6万1千枚は、前作「7th Trigger」の5万2千枚よりアップ。ここ最近、5万枚前半で推移していたので、ここに来てのアップは、やはりタイアップ効果か?これで3作連続2位という結果に。

で、3位から以下で、今週は妙に韓流の新譜が目立つチャートになっています。3位がINFINITE「She's Back」、4位にB1A4「おやすみgood night」、そして6位に超新星「She's Gone」がランクイン。INFINITEと超新星の曲のタイトルは、別に何ら関連性はないと思うのですが・・・(^^;;

INFINITEは、初動3万8千枚で、前作「Be Mine」の5万枚から大幅ダウン。一方で、B1A4は初動3万6千枚で前作「Beautiful Target」の3万2千枚より若干のアップで、超新星も初動2万9千枚は、前作「Stupid Love」の1万6千枚から大幅アップ。ただ、超新星は、前々作で初動3万5千枚を売っていて、イベントなどの関連で、売上が大きく変動している模様。

韓流男性アイドルの曲は、ジャニーズ系の亜流といった感じの曲が多く、正直、面白みはなく、今回もINFINITEと超新星はまさにそんな感じ。ただ、B1A4も、いかにもなアイドルポップなのですが、こちらは軽快で、ユーモラスがあって、耳を惹きました。

先週も書いたように、竹島問題などで揺れる日韓関係ですが、CDの売上だけ見ると、さほど大きな影響はなさそう。ただ、もっとも、ここらへんのリスナー層は、かなりコアなファンと思われるので、ちょっとしたことでは、韓流ファンをやめなさそうな感じだとは思うのですが。

今週のその他の初登場曲ですが・・・まず5位、サカナクション「夜の踊り子」がランクイン。初動売上3万枚は、前作「僕と花」の1万7千枚から大きくアップ。初動売上では、過去最高を記録しています。今回も彼ららしい、マイナーコード主体のダンスチューン。先日のフジロックで、久々に彼らのステージを見たのですが、どんどん大きくなっていきますね、彼らは。まだまだ人気を伸ばしていきそうです。

7位には、女性アイドルグループ私立恵比寿中学「Go!Go!Here We Go!ロック・リー」が入ってきました。テレビ東京系アニメ「NARUTO -ナルト- SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝」エンディングテーマ。初動売上2万枚は、前作「仮契約のシンデレラ」から横バイ。

9位は黒子テツヤ(小野賢章),黄瀬涼太(木村良平)名義アニメ「黒子のバスケ」の登場キャラクターによるキャラクターソング「TVアニメ 黒子のバスケ キャラクターソング DUET SERIES Vol.2」がランクイン。初動売上は1万6千枚。「黒子のバスケ」のキャラソンは、以前高尾和成名義の「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング SOLO SERIES Vol.5(F.O.V.)」が9位にランクインしましたが、そのときの初動売上は9千枚だったので、それよりも大きくアップする結果に。

最後10位には、YUKI「わたしの願い事」が入ってきました。映画「ひみつのアッコちゃん」主題歌。初動売上1万5千枚は、前作「プレイボール」の2万1千枚からダウンしています。ここ最近、初動売上は1万5千枚→1万3千枚(アルバム先行)→2万1千枚と推移していたので、ちょっと変動がある感じ。曲の良し悪しで、変動しているのでしょうか?

今週のシングルチャートは以上。明日はアルバムチャート!

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2012年9月 4日 (火)

ネットコミュニティー発

Title:diorama
Musician:米津玄師

個人的に、以前から、いわゆる「同人音楽」と言われる、インターネット発の音楽の動きに対して、非常に興味深く見ていました。ここのサイトでも、「同人音楽」系のミュージシャンのアルバムは、何度か紹介してきましたが、そういう商業ベースがスタートではないヒットが、新たな音楽の潮流になるのではないか、そういう期待があったからです。(ただ、残念ながら、最近、そういう「同人音楽」がむしろ商業ベースに容易に組み込まれてしまっている傾向があるようですが・・・)

ただ、残念ながら、ネット発の音楽は、例えば初音ミクのように、どうしてもいわゆる「おたくカルチャー」に吸収されてしまい、その狭いコミュニティーに留まる傾向にありました。特に最近は、音楽市場が狭くなってしまったため、狭いコミュニティーに留まっていても、チャート的には十分ヒットを狙えるようになってしまったため、その傾向は、より強まってしまったように感じます。

そんな流れの中、おもしろいミュージシャンが出てきました。彼、米津玄師は、もともと「ハチ」というハンドルネームのボーカロイドのプロデューサーとして、ニコニコ動画で絶大な支持を得ていたそうです。それが今回、ボーカロイドをやめ、自らボーカルを取り、アルバムをリリースしました。

ボーカロイドという形態をやめたため、このアルバムは、ネットコミュニティーの枠を超え、注目を集め、特に「ロッキンオン・ジャパン」誌では大絶賛。一気にその狭い世界の扉を切り開くことになりました。いや、それまでの「おたくカルチャー」という狭いコミュニティーに、「ロケノン系」という別の狭いコミュニティーが加わっただけじゃないか、という揶揄も聞こえてきそうですが(^^;;ただ、それでも、ひとつの枠組みを超えて、普段、同人音楽に触れないようなリスナー層に広がったというのは、大きな意義があると思います。

で、前置きな長くなってしまいましたが、肝心のアルバムの感想ですが・・・

楽曲のベースとなるのは、ストレートなオルタナ系のギターロック。ただ、バンドサウンドがメインという感じではなく、基本的には、宅録系といった感じでしょう。打ち込みなども積極的につかっており、少々音を詰め込みすぎでは?と思うこともあるのですが、軽快でポップ、だけどどこかひねくれた感じのサウンドは、聴いていて癖になる部分も。

それ以上に特徴的だったのが歌詞の世界観で、不思議で幻想的な世界を、1曲1曲構築しています。ユーモアで、文学的な感覚もある歌詞で、リスナーに深読みの楽しさも提供できるような内容になっています。

今回、はじめてボーカルを取った彼ですが、結構端整な歌声で、歌詞の世界観にもあっている感じが。彼のボーカロイドの曲は、聴いたことないのですが、ここらへん、下手にボーカロイドを使うよりも、生声の方が、やはり説得力がったのでは?そういう意味では、自らボーカルを取ったのは、大正解、という印象を受けました。

で、この手のギターロックに、この手の歌詞というと、タイプ的には、BUMP OF CHICKENやRADWIMPSあたりを彷彿とさせるものがあります。というと、完全に「ロケノン系」といわれそうなタイプの音楽で、そういう意味では「ロッキンオン・ジャパン」誌で絶賛されるのも納得といった感じがします。

また、歌詞にしろサウンドにしろ、いい意味でも悪い意味でも「同人音楽」出身らしさを感じました。悪い意味、で言えば、歌詞もサウンドもちょっと主張が強すぎて、詰め込みすぎな感じが。歌詞の世界観もとてもユニークな一方で、歌詞カード片手で聴かないと、世界観が入ってこないというのがマイナスかも。一方では、このユニークで、立派に構築され、広がりのある歌詞の世界というのも、ネットコミュニティー出身ならでは、といった感じがします。

そういう意味では、ネットコミュニティー発の音楽の良さを発揮しつつ、きっちり狭いコミュニティーの枠組みを超えてきた、という意味で、非常に意義深いアルバムに感じました。確かに、上に書いた通り、マイナス点も目立った感もするのですが、それを差し引いて、十分すぎるほど楽しめた作品だったと思います。これからの活躍も本当に楽しみですし、彼に続くミュージシャンも期待したいところです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

AUDIO GALAXY-RAM RIDER vs STARS!!!-/RAM RIDER

RAM RIDERが、様々なシンガーたちと組んだ企画盤的ニューアルバム。それも、ORANGE RANGEやスチャダラパーのBoseから、中川翔子に声優などで人気を集める桃井はるこまで、バラエティー富んだ参加者がユニークな作品になっています。

ただ、楽曲は、リズミカルなエレクトロポップなのですが、ストレートでベタといった感じ。そのため、最初のインパクトはあって、誰でもすぐに楽しめる内容になっている一方、2度3度聴くと、少々物足りなさを感じそうな内容に。

評価:★★★★

FAMOUS MICROPHONE/鬼束ちひろ

最近、Twitterの暴言騒ぎなど、悪い意味で注目を集めてしまった鬼束ちひろによる、洋楽カバーアルバム。サイモン&ガーファンクルやビートルズ、イーグルスにキャロル・キングなど、選曲は比較的王道な感じ。ただ、カバー自体も、無難な感じ。もちろん、ボーカリストとしても定評のある彼女なだけに、悪いカバーではないものの、後に残る印象はない感じ。Twitterでの暴言など、最近見せる彼女の「狂気」の部分が、曲にももっと反映されればおもしろいと思うのですが・・・。

評価:★★★★

鬼束ちひろ 過去の作品
LAS VEGAS
DOROTHY
ONE OF PILLARS~BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000-2010
剣と楓

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2012年9月 3日 (月)

33年ぶりの来日公演!

THE BEACH BOYS JAPAN TOUR

会場 日本ガイシホール 日時 2012年8月10日(日) 17:00~

Beachboys

ブライアン・ウィルソンを加えたオリジナルメンバーで再結成され、アルバムもリリースされたTHE BEACH BOYS。その来日コンサートが行われる、とあって、さっそく出かけてきました。「THE BEACH BOYS」名義では、ちょくちょく来日しているのですが、ブライアン・ウィルソンを加えたメンバーといては、なんと33年ぶり。それだけに、注目度も非常に高いステージ。貴重なリビング・レジェンドの公演、ということもあり、足を運んできました。

会場は、日本ガイシホール。名古屋では、かなり大きな会場なのですが、残念ながら、客の入りは、アリーナ席がようやく埋まった程度。スタンド席は、ほとんど人が入っておらず、ガラガラの状況。正直、ちょっと寂しいものもありました・・・。

開演時間の17時になると、まずは、スペシャルゲストのAMERICAというバンドが登場しました。すいません、このバンド、「名前はどこかで聞いたことあるような・・・」程度の認識(^^;;在英のアメリカ人により結成されたバンドで、かつてTHE BEACH BOYSのオープニングアクトを何度か務めたことがあるバンドだとか。タイプとしては、いかにも70年代的なアメリカンロックのバンドといった感じで、ちょっとサザンロックやフォークロックなどの色合いも感じる音に。バックには、70年代のアメリカの世相を感じさせる映像なども流され、リアルタイムに聴いていた世代には「懐かしさ」を感じさせるような、そんな演出になっていました。

で、このAMERICAの演奏が約50分程度。その後、長めの休憩を挟み、お待ちかね、ついにTHE BEACH BOYSのライブがスタートしました!

「BOYS」といっての、ステージ上に並ぶのは、平均年齢69歳の「おじいちゃん」たち(失礼!)。とはいえ、やはり往年のメンバーが並ぶということで、リアルタイムを知らない私にも感激するものがありました。特に、ブライアンが元気にステージ上にあらわれたのは、やはり感動すらしました。

ライブは「恋のリバイバル(Do It Again)」からはじまり、まさにヒット曲の連続の出し惜しみなしのステージになります。序盤から「Little Honda」「Catch A Wave」と盛り上がります。1曲あたり2、3分という短いナンバーが多いこともあり、次から次へと切れ目無く曲が続いていくように進んでいきます。個人的には、序盤で一番のってきたのが「409」や「Shut Down」のあたりかなぁ。ここらへん、ポップでキュートな曲の連続で、否応無く、身体が動いてしまう曲の連続でした。

中盤では、「新曲です」というマイク・ラヴの紹介と共に、最新アルバムから「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ(That's Why God Made the Radio)」に、「英雄と悪漢(Heroes and Villain)」もちゃんと披露。さらに後半、「Forever」では、オリジナルメンバーで1983年にわずか39歳でこの世を去った、デニス・ウィルソンに捧げるという形で、彼の映像が流れ、続く「神のみぞ知る(God Only Knows)」では、おなじくオリジナルメンバーで98年に亡くなったカール・ウィルソンに捧げるという形で彼の映像が流され、彼が歌う映像にあわせ、ブライアンが歌うというスタイルで披露されました。この演出には、なかなか感動させられました。

その後、終盤には、待ってました!「Sloop John B」に「素敵じゃないか(Wouldn't It Be Nice)」とPet Soundsからのおなじみのナンバーが連続。個人的に大好きなアルバムからのナンバーが、オリジナルメンバーにより生で聴けて感激の一瞬。どちらも美しいハーモニーで私たちを魅了してくれました。

そして本編最後は「California Girls」「Help Me, Rhonda」「Rock and Roll Music」と来て、「Surfin' USA」と来る軽快でハッピーなロックンロールナンバーの連続。ヒット曲の連続で終始盛り上がりっぱなしの会場をさらに盛り上げ、本編が終わります。

で、アンコールとなったのですが、この日は、アンコール、あっという間に出てきました(^^;;アンコールでは「kokomo」からスタート。続く「Barbara Ann」では、ブライアンがキーボードを離れ、ベースの演奏をはじめたため、歓声が起こります。ここでは、メンバー全員がステージ上で各々楽しげに踊り、会場全体がハッピーな雰囲気に。そしてラストは「Fun, Fun, Fun」で、テンションが最高潮になる中、ライブは終了。アンコール含め、約2時間弱のステージでした。

ライブは、往年のヒット曲を出し惜しみなく披露。バックには、往年の懐かしい写真なども次々と流され、ファンにとってはたまらない演出になっていました。33年待ったファンの壺をついた選曲に演出だったのではないでしょうか。

そういう意味では、確かに「同窓会」的も感じられました。また、メインボーカルの声については、やはりどうしても寄る年波には勝てず、音域が狭くなっていました。特に、ブライアンがボーカルを取った曲ではちょっと苦しそうな感じも・・・・・・。

とはいえ、全体的には、安定感のある演奏は言うまでもなく、「音域が狭くなった」といっても、曲の良さを壊さない程度。そういう意味では、まだまだバリバリの現役感も同時に感じられました。そしてなによりも素晴らしかったのはコーラスライン。久々の再結成と信じられないくらい、息のあったコーラスを、ほぼパーフェクトに聴かせてくれました。その美しく、ピッタリと合ったコーラスに、鳥肌がたつほど。それほど素晴らしい内容でした。

ポップで楽しいヒット曲の連続に、あっという間に2時間が過ぎていく、とても楽しいステージでした。確かに、懐かしさも感じられたライブだったのですが、決して錆びた「懐メロ」になっておらず、決して若手ミュージシャンに負けないパワーも感じられる、「懐かしい」という要素を取り去っても、十分すぎるほど素晴らしいステージだったと思います。まさに美しいポップミュージックと共に、夢のような2時間でした。

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2012年9月 2日 (日)

ジャパンマネーの力?

Title:L'Arc~en~Ciel Tribute

ジャパン・マネー、強し!

なんか、バブル期によく使われたこの言葉、再び、使えるシーンが来るとは・・・(苦笑)。ご存知、L'Arc~en~Cielのトリビュートアルバム・・・なんですが、その面子のほとんどが洋楽勢(というか、日本勢はボーナストラック扱いなので、事実上、洋楽勢オンリー)という内容。つーか、ほとんどのミュージシャンはラルクなんて知らないでしょ?これだけの面子をひっぱってこれた点、なんだかんだいっても、まだまだ日本円は強いんだなぁ、なんて皮肉的なことを思ったりして(^^;;

ただ、よくよく見ると、参加している面子は、ほとんどが日本でだけ人気の出た、ビック・イン・ジャパンだったり、本国では、「終わった」感のあるミュージシャンだったり。いかにも、「普段、洋楽を聴かない層にアピールできるネームバリューを持っていて、かつ、こういう企画でも載ってくれそうな」ミュージシャンを選んでいるなぁ、という感じは否めません。とはいえ、レフト・アイ逝去後、活動休止状態のTLCが参加している点は驚きましたが。

Amazonのレビューを見ると、概ね、洋楽勢が好評な一方、邦楽勢を酷評しているレビューが目立ちます。しかし、アルバムを聴いた感想としては、正直、言われるほど洋楽勢は良くないし、逆に邦楽勢はそんなに悪くはないという印象。

洋楽勢に関しては、おそらく原曲に思いいれがないためでしょうか、とってつけたようなカバーがほとんど。確かに、ミュージシャンとしての基礎体力があるため、それでもそれなりの内容には仕上がっていますが、トリビュートといった感じはほとんどありません。ただ、完全に畑違いのBoyz II Menや、TLCが、それなりに曲を自分の土俵にあげて、上手くR&B風にカバーしているのは、さすが、といった感じはしましたが。

そこらへん、すっかり日本に定住し、下手な日本人以上に邦楽に精通しているEric Martinの「HONEY」のカバーはさすが。原曲を生かしていて、壺をついている感じ。そういう意味では、ちゃんと「トリビュート」していました。

逆に邦楽勢は、確かにミュージシャンとしての基礎体力は洋楽勢に劣っているのは否めない部分はありますが、しっかりとトリビュートしていました。

POLYSICSの「SEVENTH HEAVEN」は、いつもながらのポリらしいテクノパンク風カバー。個人的には、もっと原曲の雰囲気をぶっとばしたほうがおもしろかったと思うのですが・・・。シドの「Shout at the Devil」は、ある意味そのまんまなのですが、ここらへんは普段からラルクへの敬愛を口にしている(らしい)彼らならでは。HemenwayやTOTALFATのカバーも、これはこれで悪くないのでは?TOTALFATのコアパンク風カバーもおもしろかったし。Hemenwayの韓国語カバーも、ちょっと違う雰囲気のスパイスといった感じで、悪くなかったし。

ただ、全体的には、やはり、あえて洋楽勢を中心に据える点で、商業的意図がチラホラ見えてしまったため、トリビュートとしては「?」。本当に、ラルクが好きなミュージシャンによる、本当の意味でのトリビュートにしてほしかったなぁ。参加ミュージシャンに興味を持った方は、チェックして悪くないと思うけど・・・。

評価:★★★


ほかに聴いたアルバム

VOCALIST VINTAGE/徳永英明

徳永英明のVOCALISTシリーズ最新作は、昭和歌謡曲のカバー。アレンジも含めて、昭和歌謡曲をそのままパッケージしたような内容。なにげに、彼のスモーキーなボーカルは、この時代の歌謡曲にピッタリマッチしています。そういう意味では、うってつけの選曲。ただ、個人的には、いつまで続くの、このシリーズ?という印象も否めないのですが・・・。★1つマイナスはそういう理由で。

評価:★★★★

徳永英明 過去の作品
SINGLES BEST
SINGLES B-Side BEST

WE ALL
VOCALIST4
VOCALIST&BALLADE BEST

聞こえる/中村中

中村中の今回の作品は、東日本大震災を受けて、一度、脱力することをテーマとして思いついた、ということ。そういう意味では、いままでの作品に比べて、これでもかというように、聴いている者の耳をつかみとるような曲はなく、全体的にはポップになった感じも。そういう意味では、少々薄味な感は否めないのですが、節々に聴こえる、彼女らしい強い感情はやはり大きな魅力。もっと売れていいミュージシャンだと思うのですが・・・。

評価:★★★★

中村中 過去の作品
私を抱いて下さい
あしたは晴れますように
少年少女
若気の至り
二番煎じ

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2012年9月 1日 (土)

結局、CD媒体でリリース

Title:OCEANIA(邦題 オセアニア~海洋の彼方)
Musician:THE SMASHING PUMPKINS

アメリカを代表するオルタナティヴ・ロックバンド、THE SMASHING PUMPKINS。2005年に再結成を宣言した後、2007年にアルバムをリリース。その後、2009年に、「Teargarden by Kaleidyscope」というプロジェクトをはじめて大きな話題を呼びました。これは、全44曲からなるアルバムで、全曲ネットを通じて順次、無料配信を進めていくというプロジェクト。その年の12月より、約2、3ヶ月に1曲というペースで、新曲が届きはじめました。

しかし、このプロジェクトも2011年5月に、10曲目がリリースされて以来、更新がストップ。全44曲の4分の1にも満たないじゃん、と思っている中、リリースされたのが、今回のアルバム。一応、流れ的には、「Teargarden by Kaleidyscope」の一部を構成する、ということだそうです。

ジミー・チェンバレンも脱退し、オリジナルメンバーがビリー・コーガン1人になってしまったスマパンですが、ただ、スマパンらしさは、このアルバムでもしっかりと健在だったように思います。

特に印象的だったのが、やはりスマパンらしい、メランコリックなメロディーライン。派手さはないものの、メロディアスで、どこか切なさを感じるメロディーは、聴いていて、ついつい耳が離せなくなる底力を感じさせます。特に中盤、「MY LOVE IS WINTER」「ONE DIAMOND,ONE HEART」あたりは、そんなメロディーの良さを感じる作品が並んでいたと思います。

ただ、バンドサウンドに関しては「QUASAR」みたいなダイナミックな曲がある一方で、よくまとまっているように感じる一方、全体的には、ちょっと印象薄だったような。メロディーの地味さもあわせて、パッと聴いた感じでは、正直、ちょっとひっかかりは少なく感じられたのも事実。もっとも、2度3度聴くうちに、メロディーの良さを感じることは出来たのですが。

CD媒体としては久々となる新譜で、待ちに待っていたファンにとっては、それなりに納得が出来た1枚だったように思えました。ただ、一方、美メロは印象的ながらも、新たなファン層をつかむには、ちょっと弱い部分もあったような感も。もっとも、全体の出来としてはスマパンらしさをしっかりと発揮しており、そういう意味では、次回作にも期待できそうな1枚でした。

評価:★★★★

Title:Teargarden by Kaleidyscope
Musician:THE SMASHING PUMPKINS

で、せっかくなので、同時に、10曲でほうりだされた、「Teargarden by Kaleidyscope」も紹介。無料提供なのですが、公式サイトでは、もうダウンロードできないみたいだし・・・。なんか、中途半端で放り出すのはやめてほしいなぁ。一応、ブログパーツは生きているみたいですが・・・。

ただ、1曲1曲に関しては、正直、「OCEANIA」よりいいかも。特に、メロディーラインのインパクトに関しては、こちらの10曲の方が上。「A Song For A Son」の切ないメロディーラインなど、強く印象に残りますし、現段階で最後の曲になる「Owata」の爽やかなメロディーもなかなか。「Astral Planes」みたいな轟音ギターを聴かせる曲もあったり、「The Fellowship」みたいに打ち込みを入れた曲もあったり、ある意味、自由度は高い印象を受けます。

ただ、今回、あらためて10曲をまとめて聴いたのですが、アルバムとして聴くにはバラバラ。まとめて聴くと、1曲1曲の印象は薄くなってしまいます。まあ、1曲1曲、別々にリリースしていたので、シングルの集合体的な感じになってしまっているのでしょうか?

で、今後、このプロジェクトはどうなるのかなぁ?一応、「OCEANIA」は、このプロジェクトの一環みたいな発言をしているだけに、ビリー的には、終わってしまったわけじゃないんだろうけど・・・。

評価:★★★★

ブログパーツ、下に貼っておきますね。興味がある方は、こちらから、まだダウンロードできる模様です。

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