久しぶりにO.T.F.とタッグ!
Title:ハルカリノオカワリ
Musician:HALCALI
HALCALIのニューアルバムは、2枚組となる企画盤的なアルバム。DISC1は、彼女たちの初期のプロデューサーである、RIP SLYMEのRYO-ZとDJ FUMIYAによるプロデュースチーム、O.T.F(オシャレトラックファクトリー)がプロデュースを手がけた楽曲を収録した「O.T.F盤」。一方、DISC2は、カバー曲はじめ、数々のミュージシャンたちが提供した楽曲を集めた1枚になっています。
「O.T.F.盤」は、「タンデム」「ストロベリーチップス」など、初期の代表曲を収録した、ベスト盤的な役割と同時に、全8曲中4曲が新曲。その新曲では、なんと6年ぶりにO.T.F.とタッグを久那ことになります。その初期代表曲は言うまでもないのですが、その新曲4曲が、そんな代表曲と、全く遜色ない出来になっている、という点がうれしいところ。HALCALIの初期の代表曲といえば、ポップでキュートな作風だけども、トラックには様々なユーモアなアイディアがつまっていて、リスナーを飽きさせない展開になっています。そんなハッピーで楽しく、かつアイディアのつまった作風は、新曲でも全く変りません。特に、50年代あたりのダンスポップっぽい雰囲気のトラックがユーモラスな「アティチュード」など、新たなHALCALIの代表曲になりそう・・・。HALCALIの魅力が100%発揮されている1枚になっています。
そんな「O.T.F.盤」に比べると、DISC2の方は、ちょっと物足りなさを感じてしまいます。もちろん、こちらも数々の実力派が参加しているだけに、1曲1曲の出来はわるくないのですが、ちょっと真面目になりすぎというか、「O.T.F.盤」のような、はじけたような感じがなく、HALCALIの魅力を生かせていないような。唯一、よかったのが、Mr.DrunkことRHYMESTERのMummy-Dがプロデュースを手がけた「燃えよハルカリ」くらい。
そういう意味では、このアルバムを聴きとおして感じたのは、HALCALIとO.T.F.の相性の良さ。つーか、また以前みたいに、全面的にO.T.F.プロデュースの方がいいんじゃないの?そう強く感じてしまった企画盤でした。
評価:★★★★★
HALCALI 過去の作品
TOKYO GROOVE
TOKYO CONNECTION
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