FUJI ROCK FESTIVAL その3
その2より
THE SPECIALSに続いて、サカナクションを見るためにWHITE STAGEまで向かいます。その頃は、すっかり日も沈み、GREEN STAGEとWHITE STAGEの間には、こんなオブジェが木から釣り下がっていました。
サカナクション@WHITE STAGE
サカナクションのステージも、これでもかというほど超満員。よく入場規制がおきなかったな・・・。なんとか場所を確保し、スタートを待ちます。
やがてライブがスタートすると、最初、メンバー全員が、直立したままで、マックのラップトップパソコンに向かい、パソコンを操作して、音を奏でるスタイルに。そう、まるでクラフトワークのステージを模したようなスタート。非常にスタイリッシュな雰囲気を醸し出したスタートでした。
そのラップトップパソコンの前で奏でたインスト曲が終わると、メンバーはそれぞれの楽器を持ち、1曲目「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」からスタートします。その後のステージは、一言で言うと、ストイックな印象を受けました。途中、特にMCもなく、黙々と続く演奏。モノトーンで統一された、ある種の無機質な雰囲気を感じさせるステージで、一種のコンセプトを感じるステージでした。
結局、途中の「僕と花」まで見て、会場を離れたのですが、統一感ある考えられたステージから、さらに大きくなった彼らの姿を見て取れました。ただ、楽しさ、という意味では、ステージがはじまった後、2階席からおもわずステージ前に駆け出した、おととしのサマソニのステージの方が上だったかなぁ。
そして、WHITE STAGEを離れて、ORANGE COURTへ向かいました。
↑ORANGE COURTの全景。これは、昼間の写真ですが・・・。
BUDDY GUY@ORANGE COURT
そう、シカゴ・ブルースの最後の大物といわれるBUDDY GUY!正直、今年のフジロック、参戦を決めた最大の理由は彼だったりします。なんといっても、彼は御年75歳。こう言っては失礼ですが、来日できる今のうちにライブを見ておかなければ・・・。
昨年のフジロックでも来日が予定されていたのですが、直前に病気のため、来日中止となり、心配したのですが、しかし、この日ステージにあらわれた彼は、75歳という年齢を全く感じさせない、若さあふれるステージ。ステージ上を縦横無尽にかけまわり、全く年齢を感じさせないアグレッシブなギタープレイをみせてくれました。
そんな彼のステージは、印象としては、「本場シカゴのブルースのライブって、こういう風なんだろうなぁ」ということを感じるステージ。要するに、悪い意味での「よそ行き」を感じられない、自由なステージ、かつ、ユーモラスを感じるエンターテイメント性あるステージでした。会場の空気を見ながら、曲をはじめ、ワンフレーズだけ弾いたと思えば、次の曲へ。かと思えば、曲によっては、長くジャムセッションを。といった感じで、非常に自由度を感じるステージでした。
この日のステージでは、「Hoochie Coochie Man」では、観客とコールアンドレスポンズを繰り広げ、最新アルバム「Living Proof」から「74 Years Young」なんかも聴かせてくれました。この曲を演る時には、「このアルバムを出した頃は『74 Years Young』だったが、それから時間がたって、今は『75 Years Young』だ」なんてことを言っていました。
ステージ上では、背中でギターを弾いたり、服にこすりつけてギターを弾いたりと、ユニークなプレイスタイルを見せてくれたり、途中、いきなりステージ上からいなくなったかと思えば、客席の後ろの方からいきなり登場!これにはビックリしました。さらに、最後には、CREAMの「Sunshine Of My Heart」の有名なギターリフをベースにジャムセッション。途中、キーボードに対して、BUDDYが、「お前にこれを弾けるか」といった感じで、ギターのチョーキングを聴かせると、キーボードがそれに応え、全く同じフレーズを出し、BUDDYが負けじと、もっと難しい音を出すと、キーボードがそれに応えて・・・。なんともまあ、ユーモラスなやり取りを楽しめました。
全1時間20分程度。BUDDYのステージは、本当に年齢を全く感じさせない、若さあふれるステージで、期待以上の内容でした。次は是非、ソロライブを見てみたいなぁ。次の来日がいつになるかわかりませんが、また、彼のステージは、是非とも見てみたいです!
そんな感じで、非常に満ち足りた気分で、ORANGE COURTを離れて、再びWHITE STAGEへ。ちょうどJUSTICEのステージの真っ最中でした。
JUSTICE@WHITE STAGE
JUSTICEのステージは、ステージ上に、大きなサウンドシステムのセットが鎮座し、その中心には、彼らのトレードマークである十字のマークが。そして、そのサウンドシステムの中の、ひとつの機械のように、メンバー2人が座っていて、黙々とプレイしていました。
で、途中から参加したのですが、これが、とても素晴らしいステージで。重低音が腹に響きまくるのですが、音量がすごい割りには、音の悪さは感じません。そんな爆音で、鳴り響くのが、彼らの四つ打ちの、強いビートな訳ですから、これが楽しめない訳ありません。まさに、爆音に身体を預けるうちに、自然に身体が動いてしまうようなステージ・・・・・・だったのですが、さすがにこの頃には疲れていて、踊れなかったのですが(^^;;それでも、十分に楽しめたステージでした。
ただ、この後に行われる電気グルーヴのライブが見たく、また、ステージが終わった後だと、GREEN STAGEまでの通路が大混雑すると予想したため、後ろ髪を引かれる思いながら、途中で会場を後にしました。
↑誰もいなくなった、終演後のGREEN STAGE。本編は、ここで終わりなのですが・・・苗場の夜はまだまだ続くのであります。
その4へ続く
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