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2012年7月 9日 (月)

TOKYO No.1 SOUL SETの良さがつまった作品

Title:Grinding Sound
Musician:TOKYO No.1 SOUL SET

途中、ベスト盤や、コラボ曲集などの企画盤のリリースはあったものの、アルバムとしては、3年ぶり。ちょっと久々となる、TOKYO No.1 SOUL SETのニューアルバムがリリースされました。

これは、一番最近聴いた「TOKYO No.1 SOUL SET」がらみの作品が、渡辺俊美のソロプロジェクトTHE ZOOT16のベスト盤だったからかもしれませんが、渡辺俊美のラテン調の哀愁あるボーカルと、BIKKEのラップの組み合わせは、やはり最高だなぁ、ということを感じます。特にTHE ZOOT16は、ちょっとくど過ぎるように感じたので、そういう意味でも、TOKYO No.1 SOUL SETは、もちろん川辺ヒロシのトラックによるところも少なくないのでしょうが、本当にバランスのよいユニットであることを、あらためて実感しました。

特に今回は、ちょっとマンネリ気味にすら感じた前作「Beyond The World」を払拭するかのように、バラエティー溢れる作風になっているように感じました。ダンサナブルな「Runaway」や、歌謡曲ばりの「アナタヲ」など、哀愁たっぷりのメロディーは相変わらずなれど、1曲1曲、それぞれの曲に個性があり、最後まで飽きずに楽しめます。

さらに、そんな曲の中で、特に目立つのがアコースティックな「春は、今、、」。わが子の成長を、親の目線から描いたこの曲は、とても暖かみを感じ、笑顔になるようなナンバーでした。逆に「Sound Of Love」は、都会の中で孤独を歌ったナンバー。この曲もこの曲で、都会で一人暮らしをしてみた身としては、心に強く残る楽曲になっていました。ここらへん、暖かさも寂しさも、人の心をしっかり描きながらも、どこか優しさを感じさせるのが、彼ららしいところですね。

TOKYO No.1 SOUL SETの良さが、よくあらわれている傑作だったと思います。前作が、ちょっといまひとつだっただけに、心配していたのですが、そんな心配、全く不要だったみたいですね。まだまだ、これからも名曲をつくってくれそうです!

評価:★★★★★

TOKYO NO.1 SOUL SET 過去の作品
No.1
Beyond The World
Best Set
全て光


ほかに聴いたアルバム

歌窈曲/一青窈

一青窈の新曲は、全編、歌謡曲のカバー。ちあきなおみの「喝采」や、奥村チヨの「終着駅」など、歌謡曲は歌謡曲でも、まさに「昭和歌謡!」といった感じの曲が並んでいます(中島みゆきの「時代」や「竹田の子守唄」は、「歌謡曲」といってしまっていいのか微妙な気もしますが)。で、この昭和歌謡って、ねちっこい一青窈のボーカルに、思った以上にはまっているんですよね。まあ、突飛なアレンジはなく、原曲の新たな側面を発見できるカバーというのはなく、原曲の良さに助けられている面も否定できないものの、逆にシンプルなカバーにしたからこそ、原曲の良さがよく出ているカバーアルバムでした。

評価:★★★★★

一青窈 過去の作品
key
花蓮街

夢の続き/古内東子

古内東子の新作は、これぞ古内東子ワールド!といった感じ。あいかわらず片想い&失恋のオンパレードで、悲しい女心を歌い上げる内容は、はっきりいってしまえばマンネリなんですが、もう彼女は、一種の「芸」になってきているなぁ。大いなるマンネリといった感じか。

評価:★★★★

古内東子 過去の作品
IN LOVE AGAIN
The Singles Sony Music Years 1993~2002
Purple
透明

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