懐かしい名前から新進気鋭のバンドまで
Title:代沢時代~Decade of Daizawa Days~
私が20代半ばで、今よりももっと、下北近辺で活躍しているギターロックバンドを聴いていた頃、「おもしろいギターロックバンドがいるな」と思えば、大抵はDAIZAWA RECORDS所属でした。
・・・・・・まあ、「典型的な下北系って感じでつまんないな」ってバンドも、大抵はDAIZAWA RECORDS所属だったんですが(^^;;
下北沢のインディーレーベル「UKプロジェクト」の傘下レーベル、DAIZAWA RECORDS。タイトル通り、2001年に発足し、昨年でちょうど10周年となったのですが、それを記念したレーベルコンピが発売されました。
Syrup16gやSPARTA LOCALSといった懐かしい名前から、これからに期待の、新進気鋭のミュージシャンまで17組が名前を並べたコンピ。これぞ、DAIZAWA RECORDSの歴史だ!というには、若干物足りない気もするのですが、それでも下北インディーロックのコンピとしては、とても豪華な顔ぶれになっています。
今はなき、Syrup16gやSPARTA LOCALSは、やはりいいなぁ~、とあらためてしんみりしつつ。ただ、全体的には、どうも絶賛できない部分も。悪くはないんだけど、よくありがちで、今ひとつ突き抜けていない・・・と、下北系のインディーロックバンドに、よく感じてしまう感想を抱いてしまう曲もチラホラ。自由度も高いけれども、いい意味でも悪い意味でも洗練されていない、良くも悪くも「インディーズ」だなぁ、と感じてしまいます。
とはいえ、THE NOVEMBERSなんかは、非常に独特のギターサウンドを出しており、おもしろさを感じましたし、若手組で一番良かったのが、きのこ帝国。以前から名前だけは知っていたのですが、これでもかというほどの幻想的なシューゲイザーサウンドは、個人的に壺。一気にはまってしまいました。
そんな訳で、昔のバンドに懐かしがるもよし、新たなバンドを発掘するもよし。下北系ギターロックバンドが好きなら、間違いなく抑えておきたい1枚。良く言えば若くて自由、悪く言えば、学生ノリの延長な部分を感じるんですが、そうういう「インディーっぽさ」もまた、大きな魅力なんですよね。ここに参加しているバンドに、好きなバンドが1、2組あれば、間違いなくはまるコンピだと思います。
評価:★★★★
猫PACK2/黒猫チェルシー
で、彼らもDAIZAWA RECORDSの親レーベル、UKプロジェクト出身なんですよね。「猫PACK」に続いて、いわゆる彼らの初心者向け企画盤的アルバム。全編、ガレージロックの曲が6曲。「猫PACK」と同じく、6曲だけでは、「初心者向け」といっても、全貌がわかりにくいのでは?正直なところ、あまり印象に残らず・・・。
評価:★★★
黒猫チェルシー 過去の作品
All de Fashion
猫Pack
NUDE+
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