最後の置き土産
今年2月、突然の解散を発表したGO!GO!7188。残念ながら、解散発表後、ラストアルバムの発表もなく、ライブも行われませんでしたが、3月にリリースされたライブ盤に続き、置き土産となる2枚のアルバムが発表されました。
Title:カップリング ベスト オブ ゴー!ゴー!
Music:GO!GO1788
もう1枚は、iTunes Storeでの、配信限定でのリリースとなっています。
Title:レア コレクション オブ ゴー!ゴー!
Musician:GO!GO!7188
この2枚、アルバム未収録曲をまとめた、いわゆるB面ベストなのですが、ちょっと面倒なのが、その収録曲。「カップリングベスト」の方は、シングルのカップリング曲のうち、アルバム未収録曲を販売順に並べていますが、「レアコレクション」も、収録曲がほぼかぶっている内容になっています。
ただ、「レアコレクション」には、「カップリングベスト」に収録されていないシングルタイトル曲「むし'98」と、カバーアルバムに収録されていた「心の旅」、また「C7」と「こいのうた」のライブバージョンが収録。逆に、「カップリングベスト」に収録されている「できもの」以降のカップリング曲は未収録となっています。
まあ、おそらく「カップリングベスト」は文字通り、カップリング曲でアルバム未収録曲を素直に収録し、結果、アルバム未収録になってしまった「むし'98」を「レアコレクション」にまわして、逆に、(おそらく)容易に入手可能な最新のシングルのカップリングをはずした、ということでしょうか?結果、すべて聴くには、両方のアルバムを購入しなくてはいけなくなってしまっています・・・が、配信限定の「レアコレクション」は、曲毎に購入も出来るため、「カップリングベスト」未収録曲だけ買う、という手もあるかも(4曲で1,000円になります)。
さて、アルバム未収録曲のカップリングをおさめたこの置き土産ですが、正直、アルバム未収録とは思えないほどの名曲揃い。まあ、「パンク」や「太陽」、「ロック」など代表曲の別バージョン、ライブバージョンなども収録されているのですが、「パパパンツ」は、もともと、デビュー直後にカセットテープでのみ発売された、最初期の代表曲ですし、「らくだの涙」も、彼女たちらしい、ちょっと切ないロックナンバーが耳に残ります。
個人的には、GO!GO!7188はデビュー直後にはまりまくっていて、「竜舌蘭」あたり以降は、以前ほどはまらなくなってしまったため、カップリングで聴いても、初期のナンバーに特になじみがあり、また、荒削りな部分はあるものの、迫力と緊張感のある初期のナンバーの方が、後期のナンバーよりもいいなぁ、とは、あらためて思います。
ただ、後半のナンバーも、ポップで耳なじみのあるメロは相変わらず。「YOMEとして2008」のような、ユーモラス(で、非常に個人的)なナンバーも彼女たちらしいといったところ。いや、正直、ベスト盤に勝るとも劣らない名曲揃いの作品だと思います。
もっとも、「カップリングベスト」は、アルバム未収録曲とはいえ、既発表曲ばかりなので、シングルを買わなかったファン向け。プラス、「レアコレクション」で、曲毎に買えばいいかと。ただ、「はじめての1枚」としても十分お勧めできる出来だと思います。カップリング曲をおさめただけですが、「ベスト」という表題が嘘ではないアルバムです。
評価:
カップリング ベスト オブ ゴー!ゴー! ★★★★★
レア コレクション オブ ゴー!ゴー! ★★★★
GO!GO!7188 過去の作品
虎の穴2
2マンTour 徹子のHair+Open Night Family~夜明けの家族
アンテナ
Go!!GO!GO!Go!!
アコースティック大作戦!!アコースティック・ライブ・ベスト
ラストライブ オブ ゴー!ゴー!
ほかに聴いたアルバム
11/cali≠gari
2009年に「消費期限付」として活動を再開し、その後、再度、活動休止したものの、2012年に活動を再開。その後、初となるオリジナルがリリースされました。全体的にはバランスがよく、聴きやすい感触を抱きます。ただ、まとまっていて、ぶっ飛んだところが少なかったような。もっとも「初恋中毒」みたいに、普通のポップスロック風でも、その実、どこか狂っていたり、要所要所で一筋縄ではいかないところを感じられるのが彼ららしいところ。
評価:★★★★
cali≠gari 過去の作品
10
cali≠gariの世界
≠
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