若手とベテラン
今日は、アメリカのHIP HOPミュージシャンが最近リリースしたミックス・テープ2本を紹介。どちらも無料ダウンロードで聴ける作品なので、興味がある方は、是非。
Title:Dreamchasers2
Musician:Meek Mill
まずは新進気鋭のラッパー、Meek Millのミックステープ。Meek Millは、昨年、人気ラッパー、リック・ロスのMaybach Music Groupと契約を結んで話題となったラッパー。このミックス・テープは、人気サイトで、半日で200万DLを突破するなど、その人気ぶりが話題を呼んでいます。
比較的、音数を絞り込んだタイトなトラックが印象的。Rick Rossや、こちらも最近話題のDrakeなども、豪華なゲスト陣も大きな魅力。ヘヴィーなラップを繰り出すナンバーもあるのですが、全体的には、メロウな雰囲気の聴きやすくポップにおさめられているのが特徴的。「Use To Be」や「Take U Home」みたいな聴かせる歌モノや、ピアノのメロが哀愁を奏でる「Big Dreams」みたいな曲もあったりして、トラックはそれなりにカッコいいと思うし、ヘヴィーなラップに一種のやばさを感じる部分もあるのですが、あくまでもポップで聴きやすい内容。この傾向が、最近のアメリカのHIP HOPシーンの流行なのかなぁ?
ちなみに、ダウンロードは、こちらのサイトから。
評価:★★★★
Title:The Wigh In
Musician:DMX
で、こちらは90年代初頭から活躍する、ベテランラッパーDMX。近日中に発売を予定している、久々のニューアルバム「Undisputed」の前哨戦としてリリースされたミックステープです。(でも「Undisputed」、当初の発売予定は6月でしたが、まだ販売されていませんね・・・)
全11曲入りなのですが、1分を超える曲は7曲だけ。全23分程度なので、事実上のミニアルバムともいえる作品。ただ、彼の特徴である、犬の叫び声みたいなしゃがれた声のラップが、冴えまくっています。「Where I Wanna Be」にしても「On the Frontline」にしても、女性ボーカルのコーラスと対比させるようなDMXのラップが、トラックやボーカルがメロウでポップなだけに、より凶暴に聴こえて、とにかくカッコいい!「Shit Don t Change」ではSnoop Doggが参加し、Dr.Dreがプロデュースということでも話題になっています。
最後の「Wright Or Wrong」も、ちょっとベタともいえるトラックが高揚感を煽ってとにかくカッコいい。来るべきニューアルバムも楽しみになってくるようなナンバー。わずか23分ですが、それだけ内容の濃い作品でした。
ちなみにこのアルバムも、こちらのサイトからダウンロード可能なようです。
評価:★★★★★
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