ポップなサウンドが次々に展開
Title:Iradelphic
Musician:CLARK
WARPレーベル所属の、イギリスはバーミンガム出身のミュージシャン、CLARKの最新作。私自身、彼のアルバムを聴くのは、前作「Totems Flare」に続いて2作目となります。
このアルバムがユニークなのは、アコギのみで構成された「HENDERSON WRENCH」や、いかにもエレクトロニカ風の強烈なリズムが特徴的な「SKYWARD BRUISE/DESCENT」などが展開されながらも、実に哀愁漂うメロディアスな楽曲が続いているという点。そんな中、女性ボーカルを前面に持ってきた歌モノの「OPEN」や「SECRET」が流れてくるという展開に、彼のポップス志向を感じます。
不気味なピアノとギターがノイズを奏でる「GHOSTED」の後に、美しいピアノインスト曲「BLACK STONE」が来たりと、良く言えば、アイディア豊富でバラエティーのある内容、悪く言えば、ちょっとバラバラな感も?ただ、全体を貫く楽曲から感じられるポピュラリティーのため、最後まで飽きさせません。
前作同様、決定的な真新しさ、という感じではなく、ちょっとインパクトも薄めで、決定的な「売り」みたいな部分が感じられなかったのはマイナスかな?ただ一方では、ポピュラリティーを感じるサウンドがアイディアたっぷりに展開しており、最後まで楽しめる内容だったかと。エレクトロニカ、やWARPという言葉に反応するリスナーなら、要チェックの作品と思います。
評価:★★★★
CLARK 過去の作品
Totems Flare
| 固定リンク
「アルバムレビュー(洋楽)2012年」カテゴリの記事
- 21世紀のシューゲイザーバンド(2013.01.06)
- 「今風」のR&Bなれども(2012.12.22)
- 今を生きるブルース(2012.12.18)
- ブレイク後の彼ら(2012.12.09)
- 天才、復活(2012.12.16)
コメント