インディーっぽさを随所に感じる
Title:A+E
Musician:GRAHAM COXON
blurのギタリストによる最新ソロアルバム。もともと、2003年に、一度blurを脱退したものの、2009年に復帰し、大きな話題となりました。その後、blurはライブなどは行ったものの、新作はなかなか発表されず・・・そのまま解散という噂もあり・・・今日に至っています。
今回のアルバム、最初は買おうかどうか迷っていたのですが、1曲目「Advice」のノイジーなギターサウンドとポップなメロにやられて購入してしまいました。
で、ストレートなギターロックのアルバムになる・・・かとおもいきや、「City Hall」は四つ打ちのリズム、「What'll It Take」はエレポップ、「The Truth」は、ノイジーでヘヴィーなギターが続く、ちょっとサイケチックなナンバーと、一筋縄ではいかない感じが・・・。
ただ、後半は、基本的にノイジーなギターサウンドがメインとなる、オルタナ系のギターロックナンバーが続き、ある意味、聴きやすいナンバーになっています。もっとも、ストレートなポップ、という感じではなく、どこかひねくれた感じがあるのが特徴的。
また、荒々しさが残る音の感じといい、好き勝手さを感じる「ひねくれ具合」といい、どこかインディーロックのテイストが感じられます。アルバムのジャケットもそうなのですが、イギリスを代表するロックバンドに所属しているギタリストとは思えない、インディーっぽさがアルバム全体に漂うような内容が。ここらへんが魅力的といえば魅力的なのですが、一方では、ちょっと安っぽさを感じるというか、どこか物足りなさも感じてしまうのも事実でした。
次は、やはりblurとしてのアルバム、なんでしょうか?こちらは、現在、どうなるかわからない状況みたいですし・・・うーん・・・。
評価:★★★★
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