飛行機の中での出会い
Title:Rocket Juice&The Moon
Musician:Rocket Juice&The Moon
ブラーのデーモン・アルバーンが、レッチリのベーシスト、フリー、アフロ・ビートの創始者、フェラ・クティと活動していたドラマーのトニー・アレンと組んだ3人組バンド。もともと、飛行機の中で偶然一緒になり意気投合し、結成したというこのバンド。メンバーの名前を見るだけで、ワクワクしてくるような豪華なユニットで、特にデーモンは、以前からアフリカの音楽に深い関心を示しているだけに、ある程度の方向性は予想できるものの、どんな音が飛び出してくるか、楽しみなバンドでした。
・・・が、これだけ豪華なバンドにも関わらず、いろいろなところの評判がいまひとつ芳しくない・・・(^^;;なぜ?予想外の駄作なの??今回のアルバムは、そんな感じで、楽しみ半分、不安半分で聴いてみました。
しかし、とりあえずこのアルバム、序盤聴く限りでは、そんな不安は吹き飛ばされました。いい意味で、期待通りの方向性。アフロ・ビートの独特なリズムに、フリーのファンキーなベースがのるリズムは、高揚感があり、ゾクゾクするほどカッコよさを感じます。
一方では、打ち込みを入れたり、AOR風の曲があったり、ラップを入れたりと、決して単純な「アフリカ音楽そのまま」といった感じではありません。どの曲も、3分程度のポップソングの尺におさめられており、あくまでもポップソングにまとめられているのはデーモン・アルバーンならでは。単純なアフロ・ビートとは異なった方向性も楽しめます。
ただ・・・序盤はおもいっきりはまったものの、後半になると、徐々に飽きてきてしまいました・・・。一番の大きな理由は、楽曲が全体的に細切れになってしまっている点。心地よいリズムが高揚感があるものの、どの曲も2、3分程度のポップソングの尺なのがアダとなり、気分が盛り上がったところで、唐突に曲が終わり、次の曲へ・・・というパターンが多かったのがマイナス要因だよなぁ。
また、後半になればなるほど、ちょっと地味な印象もぬぐえませんでした。まだ、メンバー3人が曲の方向性を模索しているような感じの曲も多く、メンバーが遠慮しあっているような印象すら感じてしまいました。そのため、序盤の高揚感でアルバムを聴き始めると、どうにも尻つぼみしてしまうような、そんな印象を強く受けてしまいます。
もっとも、じゃあこのアルバムが駄作だったか、と言われるとそうではなく。それなりにバンドの個性が出つつ、まだ模索中といった感じでしょうか?とりあえず、この3人の名前を聞いて、ワクワクするような方なら、チェックして損はないかと思います。これで終わり、じゃなくて次回作も作って欲しいなぁ。
評価:★★★★
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