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2012年6月

2012年6月30日 (土)

単なるアコギデゥオにあらず

Title:YUZU YOU[2006-2011]
Musician:ゆず

先日、ミスチルのベスト盤を紹介しましたが、今回はゆずのベスト盤。どちらもトイズファクトリー所属のミュージシャンという共通点(ゆずは、トイズ傘下のセーニャ・アンド・カンパニー所属ですが)がありますね。

今回、3枚目となるベスト盤では、2004年に開催されたアテネオリンピックのNHKのテーマソング「栄光の架橋」のオーケストラバージョンから、2011年に発売された「Hey和」までのシングルを収録された、ほぼシングルベスト的な内容になっています。ただ、配信限定シングル「LOVE&PEACE」や2011年に発売された「翔」、また2010年に発売された「桜会」と両A面扱いだった「マイライフ」が未収録ということからも、ファンの間でも賛否はあるようですね・・・。

ストリートライブが話題となり、「夏色」でデビューしてから14年。すっかりベテランバンドになった彼ら。ただ、イメージとしては、いつまでも爽やかで若々しいアコースティック・デゥオという印象がつきまとっているような感じがします。そのため、少々軽く見られがちな印象も受けるのですが、ただ、ストリートから出てきて、これだけ長く人気を維持しているだけあって、やはりポップスグループとして、非常に優れた実力を持ったミュージシャンだと思います。

「シシカバブー」のような、軽快なポップスを奏でたかと思えば、「桜会」では、東洋風のメロでしんみり聴かせたり、「陽はまた昇る」では、ブルース・スプリングスティーンを彷彿とさせるようなサックスの音色が印象に残ります。アコギという印象が強い彼らですが、シングルだけでも、様々なバリエーションの曲をリリースしていることがわかります。

また、何よりもメロディーがいいですね。「いちご」みたいな、女の子受けしそうなかわいらしいメロディーや「ストーリー」「慈愛への旅路」みたいなスケール感あるメロディーも印象に残ります。個人的にメロディーが好きなのが「逢いたい」で、サビでマイナーコードに転調する展開に、思わずグッと来てしまいます。

ただ、とにかくスケール感を出すことを目標としているのか、単なるアコースティックデゥオとなめられないようにするためか、ここ最近のシングルは、やたらめったらストリングスをつかって、安直にスケール感を出そうとしている曲が目立つような印象を受けます。ここらへん、先日のミスチルのベストと似た感じもするのですが・・・。特に、このベスト盤に収録されている「栄光の架橋」のオーケストラバージョンは、ただでさえ仰々しい元曲が、より仰々しくなり、正直、一度聴いたらお腹いっぱい・・・。もうちょっとシンプルに、限られた音を生かすような曲のアレンジでもいいような気がするんだけどなぁ~。

なんてことを思いつつも、やはり名曲が揃っているベスト盤。ファンの中では賛否わかれているみたいですが、ヒットシングルも揃っているし、最初の1枚としても悪くないのでは?ゆずの魅力をあらためて実感できた1枚でした。

評価:★★★★★

ゆず 過去の作品
WONDERFUL WORLD
FURUSATO
2-NI-

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2012年6月29日 (金)

洋楽が目立つアルバムチャート

今週の着うたチャート

2012年6月20日~2012年6月26日付チャート

今週1位は・・・扱い的には、一応「洋楽」・・・なのかな?

1位は、ロサンジェルス在住の女性シンガーChe'Nelle(シェネル)の、7月4日リリース予定のアルバム「BELIEVE」からの配信曲「BELIEVE」が初登場で獲得。Che'Nelleは、一応、「アメリカのシンガー」的な触れ込みなのですが、活躍の場はもっぱら日本で、特に着うたチャートではおなじみのシンガー。この曲は、映画「BRAVE HEARTS 海猿」の主題歌で、歌い上げるバラードナンバーなのですが、歌詞も日本語で、完全に「邦楽」になってしまっています(^^;;

2位には韓国の女性アイドルグループ少女時代「PAPARAZZI」がランクイン。6月27日に発売したシングルからの先行配信。来週のシングルチャートでは上位にランクインしてきそう。3位は、先週1位だったJUJU「ただいま」が2ランクダウンながらも、ベスト3をキープしています。

3位以下には初登場は2曲。まず8位にヒルクライム「蛍」がランクイン。こちらも6月27日発売予定のシングルからの先行配信。そしてもう1曲、9位にMISIA「恋は終わらないずっと」が入ってきています。こちらはNHKドラマ「はつ恋」主題歌。こちらは、残念ながら今週のシングルチャートでは17位止まりだったのですが、着うたでは見事ベスト10入り。MISIAらしい伸びやかなボーカルをいかしたミディアムテンポのちょっと切ないナンバー。彼女らしいいい曲だとは思うのですが、ここ最近、売上の面ではかなり苦戦していますね・・・。

また、今週はベスト10返り咲き曲も2曲。5位にEXILE「ALL NIGHT LONG」が先週の13位から、10位にBIGBANG「FANTASTIC BABY」が先週の23位から、それぞれランクアップ。EXILEは、今週のシングルチャートで1位でしたが、シングルの発売にあわせて、2週ぶりにベスト10返り咲き。BIGBANGは、下のアルバムチャートで紹介していますが、来日記念盤発売及び来日にあわせての上昇。5月8日付チャート以来、7週ぶり2度目の返り咲きとなりました。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャートは、洋楽が目立つチャートに・・・。

ただし、そんな中で1位を獲得したのがaiko。ニューアルバム「時のシルエット」が1位獲得です。女性シンガーソングライターの1位獲得は、昨年11月のYUI「HOW CRAZY YOUR LOVE」以来で、意外なことに、今年第1号だとか。確かに、女性シンガーソングライターで、確実に1位を取れるシンガーは少ないからなぁ。ただ、初動売上は10万1千枚。2年3ヶ月前の前作「BABY」の13万5千枚からダウン。前々作は初動16万7千枚だっただけに、下落傾向が止まらないことが気になります。

さて、洋楽が目立った今週のチャート。ベスト3のうち、2位3位はいずれも海外勢。2位はアメリカ。日本でも人気のミクスチャーロックバンド、LINKIN PARK「LIVING THINGS」がランクイン。前作「A Thousand Suns」から引き続きの2位。ただし、初動売上は4万6千枚で、前作の5万1千枚からはダウンしてしまいました。

また、3位には、こちらは韓国。男性アイドルグループBIGBANG「ALIVE」が先週の89位から一気にジャンプアップし、3位に返り咲きです。これは、新録音源と、ボーナストラックを追加した、来日記念盤「MONSTER EDITION」の発売があった影響。売上は3万8千枚で、日本盤発売時が5万2千枚を売り上げたので、ざっと5分の4近くが新たに購入した計算に。

さて、続いて4位以下なのですが、4位に、B'z松本孝弘ことTak Matsumoto「Strings Of My Soul」がランクイン。ラリー・カールトンと組んでグラミー賞を受賞して話題となった「TAKE YOUR PICK」以来の新作ですが、本作でも、1曲、ラリー・カールトンがゲストとして参加しています。初動売上は、その「TAKE YOUR PICK」の1万7千枚から2万7千枚にアップ。グラミー賞受賞効果か?

5位も洋楽勢。アメリカの人気ロックバンドMaroon5「Overexposed」がランクインです。これは偶然なんでしょうが、LINKIN PARKとMaroon5、前作も前々作も、日本のチャートでは同じ週にランクインしています。初動売上の2万4千枚は、前作「Hands All Over」の2万9千枚から、こちらもダウンです。

洋楽勢はもういっちょ。アメリカでは、絶大な人気を誇る男性アイドルJustin Bieber「Believe」が、日本でも7位に入ってきました。ただ、前作「MY WORLDS」は、発売日の関係で2週目にベスト10入りしましたが、その時の売上が1万6千枚だったのに対して、本作は初動で1万3千枚とダウンした結果になってしまいました。

最後10位には、EXILEが所属する芸能プロダクションLDH所属の女性アイドルグループHapinessのデビューアルバム「Happy Time」がランクイン。シングルアルバム通じて、これがはじめてのベスト10ヒット。初動売上は1万1千枚。直近のシングル「We Can Fly」が最高位19位の初動8千枚だったので、シングルの売上よりは、初動売上を伸ばしてきました。

今週の着うた&アルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2012年6月28日 (木)

飛行機の中での出会い

Title:Rocket Juice&The Moon
Musician:Rocket Juice&The Moon

ブラーのデーモン・アルバーンが、レッチリのベーシスト、フリー、アフロ・ビートの創始者、フェラ・クティと活動していたドラマーのトニー・アレンと組んだ3人組バンド。もともと、飛行機の中で偶然一緒になり意気投合し、結成したというこのバンド。メンバーの名前を見るだけで、ワクワクしてくるような豪華なユニットで、特にデーモンは、以前からアフリカの音楽に深い関心を示しているだけに、ある程度の方向性は予想できるものの、どんな音が飛び出してくるか、楽しみなバンドでした。

・・・が、これだけ豪華なバンドにも関わらず、いろいろなところの評判がいまひとつ芳しくない・・・(^^;;なぜ?予想外の駄作なの??今回のアルバムは、そんな感じで、楽しみ半分、不安半分で聴いてみました。

しかし、とりあえずこのアルバム、序盤聴く限りでは、そんな不安は吹き飛ばされました。いい意味で、期待通りの方向性。アフロ・ビートの独特なリズムに、フリーのファンキーなベースがのるリズムは、高揚感があり、ゾクゾクするほどカッコよさを感じます。

一方では、打ち込みを入れたり、AOR風の曲があったり、ラップを入れたりと、決して単純な「アフリカ音楽そのまま」といった感じではありません。どの曲も、3分程度のポップソングの尺におさめられており、あくまでもポップソングにまとめられているのはデーモン・アルバーンならでは。単純なアフロ・ビートとは異なった方向性も楽しめます。

ただ・・・序盤はおもいっきりはまったものの、後半になると、徐々に飽きてきてしまいました・・・。一番の大きな理由は、楽曲が全体的に細切れになってしまっている点。心地よいリズムが高揚感があるものの、どの曲も2、3分程度のポップソングの尺なのがアダとなり、気分が盛り上がったところで、唐突に曲が終わり、次の曲へ・・・というパターンが多かったのがマイナス要因だよなぁ。

また、後半になればなるほど、ちょっと地味な印象もぬぐえませんでした。まだ、メンバー3人が曲の方向性を模索しているような感じの曲も多く、メンバーが遠慮しあっているような印象すら感じてしまいました。そのため、序盤の高揚感でアルバムを聴き始めると、どうにも尻つぼみしてしまうような、そんな印象を強く受けてしまいます。

もっとも、じゃあこのアルバムが駄作だったか、と言われるとそうではなく。それなりにバンドの個性が出つつ、まだ模索中といった感じでしょうか?とりあえず、この3人の名前を聞いて、ワクワクするような方なら、チェックして損はないかと思います。これで終わり、じゃなくて次回作も作って欲しいなぁ。

評価:★★★★

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2012年6月27日 (水)

1位は圧倒的な強さで・・・

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

EXILEのニューシングルが、AKB48からのソロシングルの1位を阻みました。

今週は、EXILEのニューシングル「ALL NIGHT LONG」と、卒業発表後、初のソロシングルとなるAKB48前田敦子「君は僕だ」が同時にランクインしてきました。結果は、EXILEが初動20万6千枚、前田敦子は13万6千枚と、EXILEの圧勝となりました。

EXILEは、前作「あなたへ」の初動11万9千枚から大幅アップ。ただ、前作は、アルバムからの先行シングルだった影響が大きく、初動20万6千枚という数字は、前々作の「Rising Sun」20万1千枚とほぼ同水準。アルバム先行とそれ以外でこれだけ差があるというのは、それだけ、アイドルみたいに「どんなアイテムでもとりあえず買う」というファンは、さほど多くない、ということでしょうか。

一方、前田敦子は前作「Flower」の17万6千枚からダウン。前作はソロデビュー作だったので、卒業表明も、その話題性には勝てなかったということでしょうか。まあ、AKB48からの卒業なんて、もとからのファンじゃなければ、どうでもいいことなんですが。

3位は、ハロプロ系アイドル同士のユニットBerryz工房×℃-ute「超HAPPY SONG」がランクイン。もともと、先行で発表された、Berryz工房の「Because happiness」と℃-uteの「幸せの途中」の二曲を同時に再生すると別の曲になるという企画があり、その曲を別アレンジして新曲としたもの。別々のCDを一緒に流すと、1曲になる、という企画は、昔、corneliusが「STAR FRUITS SURF RIDER」でもやっていた試みですね。でも、この手のつんくの遊び心は嫌いじゃないです。Berryz工房と℃-uteのコラボはこれが2作目ですが、初動売上は前作「甘酸っぱい春にサクラサク」の2万枚から大幅アップの4万8千枚。これは、おそらく、握手会参加券がついてきた影響によるところが大きいかと・・・。

続いて、4位以下の初登場ですが・・・まず5位にUNICORN「Feel So Moon」がランクインしてきています。日テレ系アニメ「宇宙兄弟」主題歌。UNICORNらしい、伸びやかなギターロック。初動売上は1万8千枚で、前作「デジタルスープ」の1万7千枚からほぼ横バイ。あまりタイアップ効果はなかった模様。

7位には、ビジュアル系バンドbaroque「ザザ降り雨」がランクイン。初動売上は1万枚。前作は「凛然アイデンティティ」「teeny-tiny star」「モノドラマ」の3枚が同時リリースで、いずれも初動1万7千枚だったのに対して、売上は大きくダウンしてしまいました。

8位に入ってきたのが、人気MC、KREVA「OH YEAH」。昨年2月の「挑め」以来、3作ぶりのベスト10入り。初動売上9千枚は、前作「KILA KILA」の7千枚よりアップ。爽やかなサマーチューンといった感じの曲で、ノンタイアップながらも、好セールスを記録しています。

9位にはキャラソン、アニメ「黒子のバスケ」のキャラクター高尾和成名義の「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング SOLO SERIES Vol.5(F.O.V.)」がランクインしています。

最後10位には、女性アイドルグループ9nine「流星のくちづけ」がランクイン。TBSドラマNEO「放課後はミステリーとともに」主題歌。初動8千枚は、前作「少女トラベラー」の1万枚からはダウン。低水準のチャートに助けられた形になりました。

今週のシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に~。

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2012年6月26日 (火)

僕たちのヒット曲!その2

以前、このサイトで紹介した、日本における洋楽のヒット曲を網羅的に収録したコンピレーションアルバム。今回は、その後半。Vol.5~Vol.8を紹介します。

Title:僕たちの洋楽ヒットDELUXE Vol.5 1977-79

前回にも書いたのですが、全8作のうち、70年代後半が、楽曲が様式化してしまって、面白みがなくなったと思うのですが、Vol.5は、アルバム全体的には、無難なAORやいかにもな産業ロックが多く、BGMのように聴けてしまう内容で、全8作の中では、正直、一番つまらなかった・・・・・・。とはいうものの、一方では、ABBA「Dancing Queen」のように、来るべき80年代を彷彿とさせるような、魅力的なポップナンバーもおさめられていて、そういう意味では、聴きどころも。次の時代への萌芽を感じられるオムニバスでした。

評価:★★★

Title:僕たちの洋楽ヒットDELUXE Vol.6 1980-82

80年代ポップスというと、最近はちょっとイメージが変わりましたが、一昔前は、軽薄なポップソングの時代というイメージがあり、かなり評価が低かった印象があります。確かに、その前の時代の70年代のロックやパンク、90年代のグランジと比べると、インパクトのあるメロディーばかりが目立つポップソングが主流だったこの時代。ただ、ともすれば「ベタ」とも言われそうな、この時代の底抜けに明るいポップソング、実は嫌いじゃなかったりします(^^;;

このアルバムでは、そんなMTVで最初に流されたPVということで、ある意味、80年代の幕開けの象徴として捉えられがちなTHE BUGGLES「Video Killed The Radio Star(邦題:ラジオ・スターの悲劇)も収録されており、まさに80年代らしいポップチューンにウキウキするようなオムニバス。一方では、70年代から続く、AORも多く収録しており、バランスが取れているような印象も受けました。

他にも、一体、日本で何人の人がカバーしたんだ?というほどのカバーの定番、BOYS TOWN GANG「Can't Take My Eyes Off You(邦題:君の瞳に恋してる)や、ちょっと意外なところでは、ある年代以上には懐かしい、フジテレビ系クイズ番組「なるほど!ザ・ワールド」のオープニングTRAMMPS「Trammps Disco Theme」なんかも収録されていて、私くらいの世代でも、懐かしさを感じるようなナンバーが・・・。

評価:★★★★★

Title:僕たちの洋楽ヒットDELUXE Vol.7 1983-84

自分が、80年代ポップスが結構好きなのは、小難しいこと抜きのポップが好き!という好みの問題もあるのでしょうが、意識的なり無意識なり、この時代の音楽をリアルタイムで聴いていて、どこか懐かしさを感じてしまうから、というのもあるからでしょうか。ここらへんの年代になると、私も小学生。完全に物心がついた年代になってきます。

Duran Duranやら、WHAM!やらYES「Owner Of Lonely Heart」やら、いかにも80年代!という曲が並ぶこの回。PRINCECYNDI LAUPERといった、80年代を代表するミュージシャンの曲もきちんと収録されており、その時代の空気を感じることが出来ます。ただ、例のごとく、大人の事情か、マイケル・ジャクソンにマドンナといった、80年代を代表するポップ・アイコンの曲が収録されていないのが残念なのですが・・・。ちなみに、AFTER THE FIRE「Der Kommissar(邦題:秘密警察)にはラップみたいな部分が顔を見せ、次の時代の萌芽を、こちらにも感じます。

評価:★★★★

Title:僕たちの洋楽ヒットDELUXE Vol.8 1985-89

このシリーズのトリを飾るのがこの回。こちらもいかにも80年代的なa-ha「Take On Me」からスタートし、80年代らしい明るいポップソングが並びます。ROXETTE「THE LOOK」なんかも収録されていたりして・・・懐かしい~。ROXETTE、ちょうど私が洋楽を聴き始めたころに流行っていて、実は結構好きだったんだよなぁ~。

ただ、この時期でおもしろいのは、次の時代、90年代のテイストを感じる曲がある点。例えばLOS LOBOS「La Bamba」なんかは、どこかオルタナティヴなテイストを感じますし、SOUL II SOUL「Keep On Movin'」なんかも、どこか今風な雰囲気も?その一方では、EUROPE「The Final Countdown」のような、産業ロックの極みみたいな曲もあったりして(笑)、ここらへんの雑多な感じもまた、ポップス音楽に勢いがあったんだなぁ、ということを感じます。

そんな来るべき次の時代への空気を感じつつ、このシリーズは終了。いやぁ、本当は個人的には次の90年代こそ、リアルタイムで聴いていた世代だっただけに、このシリーズの続きを聴きたいところなのですが・・・90年代も、やってくれないかなぁ。

評価:★★★★

そんな訳で、まさにボリュームたっぷり、おなか一杯になったシリーズ。懐かしい曲から、逆に今聴くと、新鮮味を感じる曲、スタンダードナンバーとして、すっかりおなじみの曲まで、バラエティーに富んだ楽曲の数々を楽しめるオムニバスでした。全8巻、すべて買うのは大変かもしれませんが、興味がある方は是非。たまには、バブルガムなヒット曲も楽しいですよ。

僕たちの洋楽ヒットDELUXE Vol.1~Vol.4

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2012年6月25日 (月)

3月11日以降の日本への・・・

Title:TOTAL
Musician:THA BLUE HERB

ここ最近、特に日本では、となるのでしょうが、「歌詞」から強烈なメッセージを発しているのは、いわば「反体制」を標榜していたロックやパンクではなく、HIP HOPというジャンルだったりします。もちろん、ラップの性質上、1曲に多くのメッセージをのせられるということもあるのでしょうが、例えば雑誌のインタビューなどを読むと、大学のサークルのりの延長が多いような若手ロックバンドと比べて、HIP HOPのミュージシャンは、なにげにシーンに対して真摯に向き合って、音楽に対して、よく考えているなぁ、ということを感じる場面が少なくありません。

THA BLUE HERBの新作に関して、やはり昨年の東日本大震災と、その後の日本の状況が大きく影響しているのでしょう、より強いメッセージ性を秘めたラップを綴っています。シーンに対して強烈なメッセージを放つ「UNFORGIVEN」や、タイトルそのまま「LOST IN MUSIC BUSINESS」はもちろんなのですが、一番強烈だったのが「GET READY」。政治に対する皮肉を綴ったこの曲。歌詞の内容と相反するようなトラックがポップにまとめられているのがとてもユニークなのですが、それがまた、この曲にインパクトを与えています。

ただ、このアルバムで一番強烈だったのは、実は本編ではなく、付属のCDに収録されている「NUCLEAR,DOWN」。タイトル通り、原発問題を真正面から取り組んで、原子力発電への思いを、これでもかというほど綴った楽曲。あまりにもストレートな内容が、心に突き刺さります。特に忘れられないが

「勇気の使い方は学校じゃ習わなねえ ここで学ばなかったらバカだぜ」
(「NUCLEAR,DOWN」より 作詞 BOSS THE MC)

というメッセージ。でも、あの原発事故の後、何も学んでいないこの国に悲しくなります・・・

今回のアルバムは、3月11日以降も、何も変わらないこの国に対する、BOSS THE MCの静かな怒りのメッセージでしょうか。対するO.N.O.のトラックは、基本的にいままでの路線を継承した形で大きな変化はありません。音数を絞ったタイトなトラックは、緊張感があふれるもの。ただ、今回は、ピアノを効果的に取り込んだ、より悲しげなトラックが多く、BOSS THE MCのメッセージを、よりインパクトのあるものにしているように感じました。

地元札幌について綴ったリリックもあいかわらず多く、そういう意味では、怒りのメッセージも含めて、自分たちの生まれ故郷への愛にあふれたアルバムと言えるかもしれません。今年を代表する傑作です。

評価:★★★★★

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2012年6月24日 (日)

数多くのミュージシャンを輩出した街

Title:イマ福岡デ ナッテイル音楽

Fukuoka_comp

毎回、ここでも紹介している、音楽配信サイトOTOTOYの企画、ローカル・コンピレーション・シリーズ。第4弾となるのは、満を持しての登場の福岡。かつては、ルースターズやシーナ&ザ・ロケッツ、THE MODS、最近では、NUMBER GIRLやMO'SOME TONEBENDER、あるいは椎名林檎といった、数多くのロックミュージシャンを輩出してきた街。それだけに、ここに収録されているミュージシャンから、将来の日本のロックシーンを背負って立つ人材が出てくるかも??そう期待しつつ、ダウンロードして、さっそく聴いてみました。

まず、序盤からして、福岡のロックシーンの勢いを感じる作品が並んでいました。変態チックなギターノイズが、独特の個性を放つ百蚊「YA SU KU NI」に、迫力あるハードコアパンクのstep lightly「白いヤミの中」、さらに独特なリズム感が癖になりそうなインストaccidents in too large field「Southern Slaves(No Resort)」と、めんたいロックいまだ健在を感じさせる、パワーのあるバンドが並んでいました。

このコンピシリーズを聴くと、狭い日本なのに、街ごとにそれぞれの色を感じさせます。福岡に関しては、このコンピとは別に、東京のバンドをおさめた「TOKYO NEW WAVE 2010」と近いものを感じます。それは、新しく尖っている感じ。そういう意味では、前回の埼玉のバンドにも近いのかもしれませんが、ただ、埼玉のバンドは、東京を目指そうとしてなりきれない感があるのに対して、福岡のバンドのベクトルは、東京のバンドとはちょっと違う方向を向いており、福岡にしかない個性を感じさせます。

また、東京のバンドとは異なり、どこかぬぐいきれない泥臭さがあるのですが、その泥臭さに田舎臭いとか垢抜けないとかいうネガティブなイメージはなく、確固たる個性として確立されているところも福岡のバンドの特徴でしょうか。

他には、ある歌手のおっさんをテーマとした、ハードコアパンクTHE VOTTONES「藤田のおっさん」や、下流社会のリアルを鋭く歌った(ってか、歌詞の内容が西原理恵子っぽいんですが)ポカムス「トルエン売り」などは、福岡らしい泥臭さを前面に押し出した感じで、良かったです。逆に、ポップでインパクトがあったのが、folk enough「Rock'n Roll Sunday」2907831「光」でしょうか。他にもタイトル通りの珍曲とんちピクルス「まんこにタッチ」なんて曲もインパクトはあったのですが、さすがに、歌詞の内容にちょっと引いた・・・(^^;;

そんな訳で、全体的に荒削りな部分はあったものの、個性派そろいで、めんたいロック、ここにありを主張するには十分なコンピレーションだったと思います。ちなみにダウンロードはこちらから。8月21日までの期間限定で無料なので、興味がある方は急げ!

評価:★★★★★

OTOTOYローカル・コンピレーション・シリーズ 過去の作品
All Along Kyoto(京都タワーからずっと)
IN THE CITY THERE IS A NAGOYA MUSIC
SAITAMA LOCAL MUSIC RECONSTRUCTION

Next Music From Tokyo
TOKYO NEW WAVE 2010

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2012年6月23日 (土)

名実ともに日本を代表するバンド

なんか、もう詳しい説明は不要ですね。名実共に、いまの日本を代表するロックバンド、Mr.Childrenのベストアルバムが、2枚同時に発売されました。

Title:Mr.Children 2001-2005<micro>
Musician:Mr.Children

こちらは2001年に発売した「優しい歌」から、2005年にリリースされた「四次元 Four Dimensions」の収録曲までおさめられたベスト盤。

Title:Mr.Children 2005-2010<macro>
Musician:Mr.Children

で、こちらが2005年に発売されたアルバム「I (Love) U」の収録曲から、2010年に発売されたアルバム「SENSE」収録曲までをおさめたベスト盤になっています。

どちらも「CDが売れない」といわれている時代に、易々と100万枚を突破。さらに売上を伸ばし続けており、Mr.Childrenの人気の高さを、まざまざと見せつめる結果となっています。

もう、このアルバムに収録されている曲は、ある意味、おなじみの曲が並んでいるわけですが、まず「micro」の1曲目「優しい歌」を聴いた時にすごく感じたのは、「懐かしいなぁ」という感情でした。なんだかんだいっても、もう11年も前になる曲。切なさを感じさせるメロディーや、初期ミスチルを彷彿とさせるようなシンプルなメロとアレンジが、「懐かしい」という感情を沸き立たせる要因なのかもしれません。ただ、2001年の頃、何度も聴いたこの曲は、自分にとって、その時期の自分と密接に結びついた曲になってしまったのでしょうか。

「その時期の自分と密接に結びつく」といえば、やはり同じく「micro」に収録されている「タガタメ」でしょう。愛・地球博の「国際赤十字・赤新月パビリオン」テーマ曲としても話題になったこの曲。万博に足しげく通っていた自分にとって、懐かしさを感じる曲になっています。

そんな感じで、特に「micro」については、懐かしさを感じる曲が多く、ミスチルというミュージシャンが、自分にとって、それだけ思いいれのあるミュージシャンなんだなぁ、ということを再確認することが出来た1枚でした。

ただ、一方で、この2枚のベスト盤を聴いて気になったのが、特に最近の曲になればなるほど、アレンジが仰々しく、大味になってきているという点。まずは何をさておいてストリングスをどんどん入れてきて分厚くするしたがるのは、レミオロメンでも感じたのですが、最近の小林武史の傾向。正直、ここ最近の小林武史は、アレンジがどんどんつまんなくなってきた気がする・・・。例えば「macro」の最後に収録されている「365日」なんて、もっとシンプルなアレンジの方がおもしろいと思うんだけどなぁ。このベスト盤の大ヒットを受けて、「次は桜井がソロデビューか?」なんて勝手に書いているメディアなんかもあるみたいだけど、個人的には、桜井のソロデビューよりも、小林武史の手をはなれて、セルフプロデュースでアルバムを作ったほうがおもしろいような気がするんですが・・・。

今回のベスト盤、初回盤にはPV集のDVDがついてきます。「未来」のDVDには、今をときめく綾瀬はるかが出演していたりして、要注目だったりする訳ですが、全体的に凝ったPVが多いなぁ、と感心します。特にここ最近、アルバムの特典として、PVがおさめられたDVDがついてくるケースが多く、ミュージシャンのPVを、以前以上にじっくり見れる機会が増えたのですが、やはりミスチルのPVは、お金をかけてるよなぁ、と思ったりして(笑)。いや、もちろんおもわず見入ってしまう、よく出来たPVが多いんですけどね。

そんな訳で、懐かしさを感じつつ楽しめた「micro」と、最近のアレンジにはちょっと不満を感じてしまった「macro」ですが、その点を差し引いても名曲揃いなのは言うまでもありません。個人的には「micro」の方が好きなのですが、ただ、売上としては「macro」の方が上という事実は、ミスチルが、「懐かしいミュージシャン」として語られるのではなく、現役のミュージシャンとして、まだまだ新たなファンをどんどんと取り込んでいる証拠。それだけに「macro」の方が売れているというのはやはりうれしいですね~。まだまだ、Mr.Childrenとしての今後の活躍も、大いに期待できそうです!

評価:
Mr.Children 2001-2005<micro> ★★★★★
Mr.Children 2005-2010<macro> ★★★★★

Mr.Children 過去の作品
SUPERMARKET FANTASY
SENSE

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2012年6月22日 (金)

アルバムもジャニーズ系

今週の着うたチャート

2012年6月13日~2012年6月19日付チャート

シングルチャートのベスト10入りに続き、こちらでは1位獲得です。

今週の1位は、JUJU「ただいま」。TBS系ドラマ「もう一度君に、プロポーズ」主題歌で、シングルでも今週7位にランクインしてきましたが、着うたチャートでは先週の2位からランクアップ。3週目にしての1位獲得。着うたではロングヒットになりそうです。

2位には、GReeeeN「weeeek」がランクイン。NEWSに提供した楽曲のセルフカバーで、6月27日に発売が予定されているニューアルバムに収録が予定されている曲の先行配信です。

3位は、先週1位だった湘南乃風「炎天夏」が、先週の1位から2ランクダウンながらも、ベスト3をキープしています。

続いて4位以下の初登場ですが、まず4位。先日、卒業を発表したAKB48の前田敦子のソロシングル「君は僕だ」がこの位置にランクイン。6月20日に発売されたシングルからの先行配信。来週のシングルチャートでは上位へのランクインが予想されます。

初登場最後は6位、いきものがかり「風が吹いている」がランクイン。こちらは、7月18日発売予定のシングルからの先行配信。NHKのロンドンオリンピック中継のテーマソングで、オリンピック中継のテーマといえば、一時期、嫌というほど耳にする好タイアップ。大ヒットも予想されます。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

先週に引き続き、今週もアルバムシングル共にジャニーズ系が1位獲得。今週1位は、NEWS初のベスト盤「NEWS BEST」が獲得。山下智久と錦戸亮が脱退してから、事実上の活動休止状態となっていた彼らですが、7月に1年8ヶ月ぶりのニューシングルの発売が決定。その前哨戦的な意味合いのアルバムでしょうか?ただ、初動売上は、オリジナルとしての前作「LIVE」の15万6千枚から大きくダウンした10万9千枚。かなり厳しい結果になっています。

2位も初登場。氷川きよし「演歌名曲コレクション16~櫻~」。初動売上4万枚は前作「演歌名曲コレクション15~情熱のマリアッチ~」の3万4千枚より大きくアップ。3万2千枚→3万4千枚→4万枚と、ここ2作連続、売上が回復傾向に転化しています。

3位はまだまだ強いですね~Mr.Childrenのベスト盤「Mr.Children 2005-2010<macro>」が、先週から引き続き3位をキープ。ちなみに、「Mr.Children 2001-2005<micro>」も4位をキープしています。まだまだヒットは続きそうです。

5位初登場が、L'Arc~en~Cielの楽曲を、国内外のミュージシャンがカバーした「L'Arc~en~Ciel Tribute」がランクインしています。ラルクの曲を、Boyz II MenやZeebrahead、TLCなどの豪華ミュージシャンがカバー。なんか、この全然ラルクの音楽性とは無関係の外タレを大量に起用している点、いまさらなバブルの香りが漂ってきます。つーか、もうここ何年も言われなくなった言葉ですが、ジャパン・マネーは強いなぁ、と感じさせる企画(苦笑)。まあ、実際、円高な今、日本円は、世界的には「強い」状況なのですが・・・。

初登場最後は、9位にさだまさし「もう来る頃・・・」がランクイン。前々作「予感」以来、2作ぶりのベスト10入り。ただ、初動売上は1万枚で、12位に終わった前作「Sada City」の1万2千枚より若干のダウンとなりました。

今週の着うた&アルバムチャートは以上。チャート評は、来週は、予定通り、水曜日に・・・。

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2012年6月21日 (木)

今週はジャニーズ系が1、2

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

先々週は、AKB関係が1位から3位を独占しましたが、今週は、ジャニーズ系が1位2位に並びました。

1位は関ジャニ∞「愛でした。」。TBS系ドラマ「パパドル」主題歌。初動売上26万2千枚は、前作「ツブサニコイ」の15万2千枚から大幅アップ。ここ何作か、漸減傾向にあったのが急速に回復した結果となりましたが、8月に大阪ドームで行われる「ファン感謝CD特典フリーイベント」という無料ライブイベントに、このCDと、次回作のCDの両方を買った購入者の中から、抽選で4万名に当るという特典の影響か?なんか、あらゆる手を作って、なりふり構わなくなってきている感じが。まあ、まだマシな方だけど・・・。

で、2位は嵐「Your Eyes」が先週の1位からワンランクダウンで2位をキープしています。

3位は初登場。小野恵令奈「えれぴょん」がランクイン。フジテレビ系ドラマ「リーガル・ハイ」オープニング曲。しかし、本人作詞でこのタイトルは、アイドルとしてもちょっと痛くないか(^^;;3位は、AKBの卒業生として過去最高らしいですが、まだAKBを脱退した人の曲って、何曲出てるの??

5位は、あのDAIGO率いるバンド、BREAKERZ「オーバーライト」がランクイン。例のごとく日テレ系アニメ「名探偵コナン」エンディングテーマ。初動売上1万5千枚は、前作「Miss Mystery」の1万6千枚から若干ダウン。とはいえ、根強さは感じされます。なんだかんだいって、ビーイング系で今売れているのって、B'zやTUBEみたいな古参組を除くと、彼らと倉木麻衣くらいになっちゃったし・・・。

6位は、韓国の女性アイドルグループAFTERSCHOOL「Lady Luck」が入ってきました。「サマンサタバサ」のCMソング。楽曲は、ちょっと前のR&B風J-POPといった雰囲気?で、エレクトロダンスチューン路線からは離れた感じが。初動売上は1万3千枚で、前作「Rambling girls」の1万2千枚からは若干のアップです。

7位には、JUJU「ただいま」がランクイン。TBS系ドラマ「もう一度君に、プロポーズ」主題歌で、初動売上1万2千枚は、前作「sign」の9千枚よりアップ。ベスト10入りは、ちょうど1年前のシングル「また明日...」より4作ぶり。タイアップがつくとヒットしたり、カバーアルバムが大ヒットしたりするのに、なかなか彼女には固定ファンがつきませんね。この手のミュージシャンは、タイアップをつけてもらえるうちは大丈夫なのですが、あまりこの状況が続くと、あっという間に消えていなくなりそう・・・かつての小柳ゆきみたいな感じで・・・。

初登場最後、9位には、The Birthday「さよなら最終兵器」がランクイン。元ミッシェルのチバとクハラの・・・という決まり文句がそろそろ不要になるくらい、ベスト10の常連になってきた感が。9千枚は前作「ROKA」から横バイで、7月にリリースされるニューアルバムからの先行シングルにも関わらず、初動が落ちない点、根強い固定ファンに支えられている感があります。

1日遅くなってしまいまいすいません。着うた&アルバムチャートは、予定通りに明日更新予定です。

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2012年6月20日 (水)

すいません。

所用のため、本日更新予定のチャート評は、明日以降の更新に変更します。ご了承ください。

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オーバー70にして、この迫力!

Title:Locked Down
Musician:Dr.John

Dr.Johnは、アメリカはニューオーリンズ出身の男性ミュージシャン。ニューオーリンズといえば、ジャズ発祥の地として知られ、アメリカの音楽の都とも言われる街。彼は、R&Bやブルースなど、ニューオーリンズの音楽を積極的に取り入れ、1972年に発表された「Gumbo」は、ロック史に残る傑作として、高い評価を集めています。

今回のアルバムは、昨年のグラミー賞で、3部門を受賞した、今、話題のロックバンドThe Black KeysのギタリストDan Auerbachがプロデューサーとして参加しています。御年72歳となるDr.Johnと、いわば「現在」のロックバンドとの融合が、どう作用するか・・・注目させる組み合わせとなりました。

そして、その結果として、この両者の組み合わせは大成功ではないでしょうか。ルーツミュージックの要素を取り込みつつ、ぶっといホーンセッションがファンキーに鳴り響くこのアルバム。オールドスタイルの要素を組み込みつつも、決して古びた感じがしないのは、やはりDan Auerbachのプロデュースによるところが大きいのでしょうか?Dr.Johnの魅力を、しっかりと今の時代にマッチさせることに成功しています。

それに負けずとも劣らず、非常に魅力的だったのは、やはりDr.Johnその人なのは言うまでもないでしょう。なによりも、上でも書いたとおり、現在、72歳。一般的にいえばすっかり「おじいちゃん」な訳ですが、今回のボーカルからは、まったく力の衰えを感じさせません。パワフルでファンキーで、声量はもちろん安定していて、かつ、その表現力には、やはりすごみを感じさせます。いやはや、すごいなぁ・・・。

アルバム全体としては、比較的シンプルな、ルーツオリエンテッドなロックなのですが、そんなルーツ志向の魅力を感じつつも、ノスタルジック志向な古びた感じがしないアルバム。派手さはないものの、気が付いたら、そのリズムとサウンドとボーカルに、グイグイ惹きつけられる作品です。「Gumbo」を聴いたことある方はもちろん、ロック好きやソウル好きにもお勧めしたい1枚です。

評価:★★★★★

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2012年6月19日 (火)

魅力満載のライブ盤

Title:3peace2
Musician:クラムボン

自前の音楽機材と楽器をつみこみ、全国を横断したライブツアー「ドコガイイデスカツアー」。そのライブからのベストアクトを選択して収録したライブアルバムです。タイトル通り、2006年にリリースされたライブアルバム「3peace」の第2弾ということでしょうか。

今回のアルバムでユニークなのは、1曲目「GOOD TIME MUSIC」で、いきなり会場が停電になってしまうハプニングがそのまま収録されている点。本来、ベストアクトを収録しているライブアルバムである以上、選ばれるはずのないアクトのはず。それをあえて収録し、なおかつ、1曲目に収録している点、ライブというのは、この手のハプニング性こそが最大の魅力であること、また、このライブが、それだけ手作りであることを、より主張しているように感じました。

「Re-アホイ」のような、サイケデリックで、幻想的なナンバーにトリップさせられそうになりつつ、アルバム全体としては、アコースティックなポップソングが大半を締めていました。アコースティックなポップソングがメインだからこそ、幻想的なナンバーがより映えるなぁ、ということを強く感じる一方で、やはりクラムボンの最大の魅力は、そのポップス性だよな、ということも強く認識しました。

ともかく、凝ったアレンジのポストロック志向という側面と、ポップバンドという側面という、クラムボンの2つの魅力を体験できるライブ盤。ファンにとっても、初心者に対しても、お勧めできるアルバムです。

評価:★★★★★

クラムボン 過去の作品
Re-clammbon2
JAPANESE MANNER ep
2010

ワーナーベスト
columbia best


ほかに聴いたアルバム

心ばかり/KOKIA

KOKIAがいままで発表したシングルのカップリングや、配信限定曲を収録した、いわばレアコレクションアルバム。KOKIAのシングル曲は、ともすれば「売れ線」狙いだったり、逆に、ファンタジックな部分があまりに強調されている曲が少なくないのですが、カップリング曲は、逆に、KOKIAのポップな側面と、ファンタジックな側面が、ほどよくバランスしており、むしろベスト盤以上に、KOKIAの魅力を感じることが出来るかも?ともすれば、ベスト盤より、こちらの方が、KOKIAの最初の1枚としてはお勧めできるかもしれません。

評価:★★★★★

KOKIA 過去の作品
The VOICE
KOKIA∞AKIKO~balance~
Coquillage~The Best Collection II~
REAL WORLD
Musique a la Carte
moment
pieces

日本人/氣志團

氣志團の新譜は、タイトル通り、例の震災を経て、「日本人」としての誇りと日本への愛情をテーマとしたアルバム。ここで「政治的」にどうこう言うのは、避けたいのですが、「日本」への愛情を語った歌詞に関して、ちょっと単純すぎるのでは?ちょっと前によく陳腐な歌詞として批判されていた「親を大切にしよう」「仲間を大切にしよう」的な歌詞の延長線上のように感じました。愛国心を語るにしても、ひとひねりやユニークな視点がほしかったなぁ。主張性が強すぎて、少々ポップスとしてはエンタテイメント性に欠ける印象が。

評価:★★★

氣志團 過去の作品
房総魂~Song For Route 127
木更津グラフィティ
蔑衆斗 呼麗苦衝音

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2012年6月18日 (月)

SAKAE SP-RING 2012 その2

Sakaespring2012_2

昨日に引き続き、先日、参加してきた、名古屋栄地域全体のライブ・サーキット「SAKAE SP-RING2012」のライブレポです。

HAPPY BIRTHDAYTIGHT ROPE

続いては、そのままTIGHT ROPEに残り、HAPPY BIRTHDAYという女の子2人組バンドのライブ。女の子の本音を赤裸々に綴った歌詞が「女版銀杏BOYZ」として、最近、雑誌などでよく目にするミュージシャンです。

ただ、一般的な認知度はまだ高くないみたいで、会場の入りはちょっと寂しい感じ。で、時間になったら、いきなりR&Bの歌姫バリに歌を歌う女の子と、その後ろで、奇妙な踊りを踊る女の子が登場。妙な登場シーンで、メンバー2人が登場して、ライブのスタートとなりました。

ちょっと微妙な空気の中(笑)ライブがスタートとなったのですが、ライブはボーカルとドラムスの2人だけのステージ。あとはカラオケという状況。なので、ステージとしては、ちょっと微妙な状況。ドラムも悪くはないけど、圧倒的な・・・といった感じではなかったし・・・。

最後に演奏した「あの子の彼氏」は、歌詞もなかなかよかったと思うのですが、それ以外はあまりピンと来ず。方向性としては、おもしろいバンドだと思うのですが、期待したよりは、いまひとつで残念。次は、やはりライブはフルバンドで聴きたい・・・。

住所不定無職@R.A.D

続いては、R.A.Dのお隣のライブハウスに移動して、住所不定無職のライブ。その名前に似つかわず、女の子3人組のギャルバン。今日は、なぜか女性ミュージシャンのステージが多い・・・。こちらも名前だけは知っていたのですが、評判は高いみたいで、R.A.Dは狭いライブハウスとはいえ、ほぼ満員の状況でした。

ステージは、迫力あるガレージロックでパンキッシュ。満員のため、ステージ自体はあまりよく見えなったのですが、女の子3人組とは思えないような力強いステージに、惹かれるものがありました。そんなステージとは反面、メロディーはいたってポップでバラエティーがありました。「キスキス」みたいに、アイドルポップみたいな、軽快なポップソングがあったり、「あの娘のaiko」みたいな、聴かせる曲があったり、曲名は不明ですが、昭和歌謡曲っぽい曲があったり。バラエティー豊かな作風が楽しめたライブでした。

予定変更で急遽みたステージだったのですが、なかなかよかったなぁ~。また、ライブを見てみたいです。

(M)otocompo@EDITS

続いては、EDITSに移動して(M)otocompo。こちらは、名前も音も初耳。事前にTwitterを見ていて、話題になっていたから、というのが至急会場に足を運んだ理由(笑)。そして、なんと会場は入場規制が・・・。もっとも、並んでいたのは数人だったので、すぐに入ることが出来ましたが。

もちろん会場は超満員。そんな中、ライブがスタートすると、最初は、メンバー3人が、ステージ上で横に並んでロボットみたいなパフォーマンスで登場したかと思えば、ボーカルは客席の後ろからいきなりの登場。最初から会場は大盛り上がりとなりました。

彼らの音楽は、テクノポップ。本人たち曰く「『スカ』と『エレクトロ』の融合、『スカ』と『エレク・・・』、略して『・・・』」だそうで(笑)、その通り、テクノポップに、スカ風のリズムを取り込んだ感じの曲は、ひとことで言えば、底抜けに楽しかった!MCでも、笑いをまぜながら、とてもユーモラスなステージになっていました。

選曲もユニークで、中盤には、「笑点のテーマ」をエレクトロ調にアレンジして披露したり、ラストでは、少女時代の「Gee」をカバーしたりと、誰もが知っているような曲のカバーでも盛り上がっていました。理屈抜きに楽しいステージで、会場も終始大盛り上がり。入場制限が出て、外で入れないファンもいたそうなのですが、これだけ楽しいステージなら、その人気も納得です。

Sakaespring2012_3

ちなみに、最後にアンケートに答えた方には、無料でCDを提供という太っ腹(?)なサービス(とはいっても、1曲入りでしたが)。もちろん、アンケートに答えて入手してきましたよ!(⇒)ただ・・・この曲は聴いたのですが、平凡なテクノポップという印象で、ライブほどは楽しめなかったかも(^^;;ライブバンドなんだなぁ、彼ら。でも、ライブは理屈抜きで最高だったので、また是非、参加したいです!

そして、この後は、夕食を食べ、最後の締めくくりにHOLIDAY NAGOYAへ。栄の東の端から西の端へ、ほぼ横断する大移動でした(^^;;

ハイスイノナサ@HOLIDAY NAGOYA

最後は、HOLIDAY NAGOYAのハイスイノナサというバンドへ。このバンドも、名前も音も初耳。ただ、クワトロのTHE BACK HORNやブルーノートの家入レオなど知った名前のミュージシャンは入場制限でとても入れず、他のミュージシャンは・・・と紹介文を読んで、「ポストロックバンド」ということで、良さげかな?と思い、HOLIDAY NAGOYAに向かいました。

開始10分くらい前に会場に到着。入場制限もなく、難なく会場に入れたものの、会場はほぼ満員。ただ、開始予定時間の21時になってもライブはスタートせず、予定時間を20分くらい押して、ようやくライブがスタート。正直、この段階で、少々テンションが下がってしまいました。

ただ、ライブ自体はなかなかよかったと思います。変拍子を多用し、シンセなどを取り入れ、女性ボーカリストの美しい声を入れることにより、幻想的で、かつポピュラリティーのある世界観を作り出していました。意外とポップで聴きやすく、楽しめました。途中、観客に手拍子を求める曲があったのですが、そのリズムが少々難しい感じで、合わせるのに苦労したのですが、その手拍子だけが鳴り響く瞬間が、曲の雰囲気にマッチしていて、会場とバンドが一体になったように感じました。20分遅れでテンションが下がったのですが(途中のMCで謝罪してくれましたが)、最後は楽しめて、満足して会場を後にすることが出来ました。

そんな訳で、クワトロのあまりの混みようで、当初の予定を大幅に変更してしまいました。が、その結果、bomiとか住所不定無職とか(M)otocompoとかハイスイノナサとか、完全に初耳のバンドの素晴らしいステージが見れたのはとてもよかったです。

ただ・・・クワトロでは入場に下手したら3時間くらいを要したらしく、正直、これはいただけません。有名どころがそろいすぎた、というスケジュールの配慮を指摘する声も大きかったみたいですが、ブルーノートも終日入場規制がかかっており、ともすれば、HOLIDAY NAGOYAやEDITSまで入場規制がかかっていた時もありました。単純に人気ミュージシャンがかたまったから、というよりも、純粋にチケットを売りすぎ(苦笑)。2日とも、ソールドアウトしていましたが、もっとチケット数を絞った方がよかったのでは?

いろいろ素晴らしいミュージシャンが見れて、とても楽しめた1日でしたが、これだけ入場規制の連続で、ミュージシャンの選択を絞られてしまうと、ちょっと来年以降の参加は考えちゃうなぁ・・・。人気が高まり盛り上がるのはいいのですが、開催者側は、もうちょっと現状の問題を考えてほしいなぁ、と思ったイベントでした。

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2012年6月17日 (日)

予想以上の混雑ぶり・・・。

SAKAE SP-RING 2012

会場:OZON、HOLIDAY NAGOYA 他 日時:2012年6月2日(土)

すっかり初夏のイベントとして定着した感のある、名古屋の栄エリア一帯で開催されるライブ・サーキットイベント、SAKAE SP-RING。私も2年ぶりに参加してきました。これが3回目の参加。今回は、チケットもソールドアウトしたみたいで、入場規制が頻発するのではないか、とちょっと心配になりながら会場に向かいました。

Sakaespring2012

で、チケット引き換え所のラシックの段階で、既に行列が・・・。こちらの行列は、比較的スムーズに流れ、チケットと、ステージパスの交換はスマートに進んだのですが・・・。まず、昼飯を取り、最初に見ようと思った、オワリカラのステージのため、OZONに向かいました。

オワリカラ@OZON

オワリカラというバンドは、以前、TOKYO NEW WAVE 2010というコンピで聴いたことがあったバンド。その時、なかなかよかった印象があったので、この日のライブを見ることにしました。会場は、ほぼ満員。注目を集めているバンドということがわかります。

で、これが予想以上に良いステージでした。ジャンルはシンプルなガレージロックだったのですが、シンセがちょうどよい隠し味みたいになって、音に厚みを加えています。演奏も、決して派手ではないものの、迫力があり、惹き付けられるものがありました。

メロもポップで聴きやすいため、その演奏と共に、グイグイとひきつけられるようなステージ。途中では、ガレージロックのみならず、ディスコ調の作品もあったりして、それなりのバリエーションも感じられます。30分程度の短いステージでしたが、予想以上に楽しめたステージでした。

Qomolangma Tomato@HOLIDAY NAGOYA

続いては、HOLIDAY NAGOYAに移動して、Qomolangma Tomatoのステージに。裏のブルーノートののあのわと迷ったのですが、次の日本マドンナも見てみたかったので、HOLIDAY NAGOYAに向かいました。

Qomolangma Tomatoは、アルバムも聴いたことあって、個人的に注目しているバンドの一組なのですが、ライブを見るのはこれがはじめて。結構期待してステージにのぞんだのですが・・・ステージとしては、迫力もあり、カッコいいステージだったと思います。途中、ボーカルも客を煽ったり、ギターが観客スペースにまで降りてきたりして、盛り上がったステージだったと思います。

ただ・・・CDで聴いた時に比べると、物足りない・・・というよりも、CDに比べて、ライブならではのプラスアルファがなかったように感じました。いや、ライブパフォーマンス自体は決して悪くはないと思いますし、それなりに楽しめたステージだったのですが、CDを聴いた時の期待値に比べると、といった感じの感想。あと、CDだと個性的に感じたボーカルが、ちょっと弱かったかなぁ。もっとも、なかなか良いステージだとは思ったので、機会があれば、また見てみたいです。

日本マドンナ@HOLIDAY NAGOYA

で、会場にそのまま残って、日本マドンナのステージへ。日本マドンナについては、ライブはもちろん音源も聴いたことないものの、かわいいルックスとは裏腹の、過激な歌詞が話題のパンクバンド。実はこの日、もっともお目当てのバンドの一組だったりします。

ステージがはじまる前に、サウンドチェックということで、メンバーが軽く演奏していたのですが(HOLIDAY NAGOYAはステージの前に幕がかかっているため、セットチェンジ中の模様はわからないのですが)、このサウンドチェックの音が、すごくエッジが効いていてカッコいい!否応無く、期待してしまいました。

そしてステージがはじまったのですが、最初からしていきなり「幸せカップルファック&シット」(笑)という、もう、そのまんまの過激な歌詞。その次には、これは一応知っていたのですが「バンドやめろ」という曲が続きます。その後も、村上春樹を批判(?)したり、アイドルについて歌ったり、過激な内容のパンクロックが続きました。

そんな過激な歌詞を歌う彼女たちのルックスは、意外とかわいらしいお嬢さんたち。それだけに、この過激な歌詞が話題を呼んでいるみたいなのですが、ただ、この日、歌詞以上に印象に残ったのが、バンドとしてのパフォーマンス。いや、めちゃくちゃ上手いんですけど。3人の息がピッタリあっていて、そのため、非常に迫力があります。上手いバンドだと、ギターとベースとドラムの音が、きれいに重なっているため、爆音でもあまり不快にならないんですよね。彼女たちの演奏はまさにそれ。爆音なのに、聴いていてほとんど不快になりません。また、若いバンドらしく、演奏には緊張感があり、その演奏だけでひきつけられました。

過激な歌詞が大きな話題となるバンドですが、実はロックバンドとしての実力も高いんだ、ということに気がついたステージ。いや、このバンド、めちゃくちゃおもしろいかも。今後が楽しみです。

で、次は、avengers in sci-fiからねごとまで、QUATTROに行こうかなぁ・・・と思っていたのですが、Twitterの情報では、QUATTROでは入場規制がかかっていて、なおかつ、入場待ちの列が8階のQUATTROの入り口の階段から、1階まで伸び、さらに折り返しているという、恐ろしい状況とか(^^;;さすがにあきらめて、他に誰かいいミュージシャンは、と探しているところ、一応名前だけ知っているミュージシャンがいたので、TIGHT ROPEに向かいます。

bomi@TIGHT ROPE

で、やってきたのはbomiという女性シンガーのステージ。一応、名前だけは雑誌で見たことがある、程度の認識だったのですが、その後のTIGHT ROPEのHAPPY BIRTHDAYと、R.A.D.の住所不定無職のステージを見たいなぁ、と思い、つなぎ感覚で来てみました。

ルックスは、たむらぱんと安藤裕子を足して2で割った感じのかわいらしい女の子といった感じで、アイドルっぽいかなぁ・・・と思いつつ、ライブを見てみたのですが・・・これが、期待以上に楽しいステージでした!

楽曲は、ストレートで、非常にポップなギターロック。タイプ的には、木村カエラの系統といった感じでしょうか?とてもキュートで耳なじみのいい曲なだけに、一度聴いただけで、すぐ楽しめちゃうようなポップなナンバーばかり。全く初耳の曲ばかりなのに、いつのまにか一緒にのっていました。

予想外に楽しいステージで、これはもうけモノといった感じ。この手のイベントは、こういう出会いがあるからやめられないんですよね~。HOLIDAY NAGOYAから徒歩15分以上。かなり歩いてようやくたどりついた会場なのですが、長く歩いたかいがありました!ポップでキュートで、とても楽しいステージでした。

次へ続く

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2012年6月16日 (土)

これはこれで悪くないけど・・・。

Title:BLUNDERBUSS
Musician:JACK WHITE

昨年2月に、突然の解散を発表したTHE WHITE STRIPES。新作が最も心待ちにされていたバンドのひとつだっただけに、衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。

そして、それから1年、THE WHITE STRIPESのJACK WHITEの待望のソロ作がリリースされました。デビューから15年目にして、純粋なソロ作としては初の作品。待ちかねたファンも多かったのではないでしょうか?

ただ・・・THE WHITE STRIPESのように、ゴリゴリのギターサウンドを期待していたファンにとっては、少々肩透かしのアルバムだったかもしれません。「Sixteen Saltines」みたいな、ゴリゴリのギターリフを聴かせるような曲もあるものの、アコースティックなサウンドで、しんみりとメロディーを聴かせる曲がメインのアルバムになっています。

それじゃあ、期待はずれの駄作だったか、と言われるとそうではなく。メロディーは派手さはないものの、それなりにインパクトがあり、心に残りますし、「Weep Themselves to Sleep」のピアノとバンドのコラボといい、「I'm Shakin'」のロックンロールテイストの軽快なギターリフといい、聴きどころは多く、十分楽しめるアルバムだと思います。

ブルースロック的な要素を秘めながらも、ブルースロックに留まらない、自由度の高いアルバムで、そういう意味では、実にソロアルバムらしいソロアルバムと言えるかもしれません。ただ、THE WHITE STRIPESが解散し、核となるバンドがなくなってしまった今、「これはこれでいいけど・・・」と物足りなさも感じてしまうのも事実。もっとも、それはファンにとっては、勝手な要望かもしれませんが。でも、次は、もっとゴリゴリしたギターロックが聴きたいなぁ、と、ちょっと欲求不満が残ってしまうようなアルバムでした。

評価:★★★★

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2012年6月15日 (金)

暑苦しい(笑)

今週の着うたチャート

2012年6月6日~2012年6月12日付チャート

今週の1位は、なんとも暑苦しいナンバー(笑)

今週の1位は、湘南乃風「炎天夏」が獲得。シングルチャートでは7位にランクインしましたが、着うたでは、見事1位獲得です。シングルチャートの時に紹介したとおり、「品切れ続出」らしいナンバー。その人気の理由のひとつらしい、カップリングで、テレビ東京系ドラマ「クローバー」主題歌「白詰草」が7位にランクインしてきています。

2位は、JUJU「ただいま」が、先週から変わらず2週連続2位をキープ。3位はAKB48「真夏のSounds good !」が先週の4位からワンランクアップでベスト3返り咲きです。

4位以下の初登場は、まず4位。着うたチャートではおなじみのNO DOUBT TRACKS所属の女性シンガーNoa「愛した君がいた feat. LGYankees, LGMonkees」がランクイン。7月11日発売予定のベストアルバム「Noa's LOVE」に収録予定の新曲だそうです。

新曲はもう1曲。先週のシングルチャートで4位に入ってきたSEKAI NO OWARI「眠り姫」が今週、初登場で6位にランクインしています。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

シングルチャート1位は嵐でしたが、アルバムチャートも1位はジャニーズ系。Hey!Say!JUMP「JUMP WORLD」が1位獲得です。初動売上は12万6千枚。前作のデビューアルバム「JUMP No.1」は15万6千枚。まあ、2作目としては順調といった感じでしょうか。

2位は、韓国の女性アイドルグループT-ARAの日本デビューアルバム「Jewelry box」がランクイン。初動売上は5万7千枚で、直近のシングル「Lovey-Dovey」の1万9千枚はもちろん、シングル前作の「Roly-Poly」の4万1千枚からもアップという、好セールスを記録しています。

3位は、まだまだ強い、Mr.Children「Mr.Children 2005-2010<macro>」がランクイン。ちなみに「Mr.Children 2001-2005<micro>」も4位にランクインしており、先週の「macro」に続き、「micro」もついにミリオンを突破しています。

続いて4位以下の初登場ですが、まず6位に女性シンガーソングライター阿部真央「戦いは終わらない」がランクイン。アルバムでは3作連続ベスト10入り。ただ、初動売上1万7千枚は、前作「素。」の2万4千枚からダウンしてしまいました。

7位にはちょっと聞きなれない名前が。そらる「そらあい」がランクイン。人気動画サイト「ニコニコ動画」で人気が出たシンガーのデビューアルバムになります。

8位は、人気男性声優寺島拓篤「NEW GAME」がランクイン。本人名義ではシングルアルバムあわせて初となる作品で、いきなりのベスト10ヒットとなりました。

9位には、松田聖子のニューアルバム「Very Very」が入ってきました。アイドルが続々ヒットを飛ばす中、かつての国民的アイドルも負けてはいません。初動売上1万1千枚は、前作「Cherish」からほぼ横バイ。

そしてラスト。10位に入ってきたのはロックバンドTHE BACK HORN「リヴスコール」。これでオリジナルアルバムとしては3作連続のベスト10入り。初動売上1万1千枚も、前作「アサイラム」の1万2千枚からほぼ横バイ。固定ファンをつけ、安定的な人気を感じられます。

今週の着うた&アルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2012年6月14日 (木)

有名プロデューサーと組んだ新作

Title:LITTLE BROKEN HEARTS
Musician:NORAH JONES

NORAH JONESの3年ぶりとなる最新作は、プロデューサーに、Gnarls Barkleyの一員として知られ、Gorillazのプロデュースで評判になったDANGER MOUSEを起用した、ということで大いに話題となっています。

ジャジーだったりアコースティックテイストだったり、いわゆる「大人の音」を志向してきたNORAH JONESと、DANGER MOUSEの組み合わせは、果たしてどうか・・・

結果としては、この2人の相性は、決して悪くはなかったと思います。サウンドに関しては、あきらかに今風になってきたように感じました。特に、音数を絞った上に、重低音を強調するようなサウンドメイキングは、今風の音に感じましたが、基本的には、NORAH JONESのイメージを大きく崩すものではありません。

ただ、アルバムのタイトル通り、「失恋」の歌が多い今回のアルバムは、曲調が全体的に暗め。それに重低音を強調したような今回のサウンドは、その「暗さ」をさらに強調していたように感じました。

まあ、この「暗い雰囲気」に関しては好き嫌いはわかれそうです。ただ、その点を差し引いても、個人的に、今回のアルバムは、いままでのアルバムに比べると、いまひとつピンと来ませんでした。それは、DANGER MOUSEをプロデューサーとして起用したサウンド面によるもの・・・というよりも、純粋にメロディーに、これといって惹き付けられる曲がなかったから、という結論になってしまうんですよね。彼女の曲って、決して派手ではないものの、2度3度聴くうちに、耳に残るような美しいメロディーを書いてくるのですが、今回のアルバムでは、残念ながらそういう曲がなかったなぁ。あえていえば、幻想的な音も印象に残る「MIRIAM」あたりは良かったかなぁ。

悪いアルバムではないので、NORAH JONESのいままでのアルバムが好きなら、チェックして間違いないと思いますが、彼女を聴く、一番最初のアルバムとしてはちょっと薦められないかも。次回作に期待。

評価:★★★★

NORAH JONES 過去の作品
THE FALL

...FEATURING NORAH JONES(ノラ・ジョーンズの自由時間)

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2012年6月13日 (水)

珍しく新譜は少なめ

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、珍しく新譜は少なめ。ベスト10のうち、初登場は5曲のみという、最近としては珍しい、旧譜が並ぶチャートとなりました。

そんな中1位は、「Your Eyes」が獲得。日テレ系ドラマ「三毛猫ホームズの推理」主題歌。初動売上47万7千枚は、あいかわらずの圧勝ながらも、前作「Face Down」の52万6千枚から大きくダウンしてしまいました。いきなりの急減の理由はちょっと不明なのですが・・・曲がちょっと地味だった影響でしょうか?

ちなみに、その前作「Face Down」は、先週の11位から10位にランクアップし、今週、ベスト10に返り咲いています。ただ売上は7千8百枚から7千5百枚に若干ダウンしており、低水準のチャートになった影響でしょう。

今週は、新譜が少なかった影響か、返り咲き組がもう1曲。NMB48「ナギイチ」が20位からいきなり5位にランクアップ。こちらは売上も5千枚から2万3千枚に大きくアップ。どうも劇場版の発売の影響のようですが・・・氷川きよしみたいだな。

2位は、韓国の男性アイドルグループ2PM「Beautiful」が獲得。初動売上14万1千枚は、前作「Ultra Lover」の6万5千枚からの倍増以上となる急増。最近、かなりプロモーションをかけているみたいですが、その影響?哀愁ただようメロは、ちょっと歌謡曲っぽい感じが。

3位には、人気声優水樹奈々「TIME SPACE EP」がランクイン。1曲目「METRO BAROQUE」は先週の着うたチャートでベスト10入りしてきましたが、シングルは見事ベスト3入り。初動売上5万2千枚は、前作「Synchrogazer」の5万1千枚からほぼ横バイ。最近は、アニメの枠内に留まらないプロモーションが目立ちますが、売上はなかなか伸びない感じ。ただ、ここ数作、5万→5万1千→5万2千と、徐々にですが、増加傾向にはあります。

続いて、4位以下の初登場曲ですが、今週は残りあとわずか2曲。まず7位には、人気レゲエユニット湘南乃風「炎天夏」という、タイトルからして暑苦しいナンバーがランクイン(笑)。曲も、アップテンポながらも、ど太い声が暑苦しいアップテンポなレゲエナンバー。初動売上は1万5千枚で、前作「爆音男~BOMBERMAN~」の1万2千枚よりアップ。カップリングの「白詰草」がテレビ東京系ドラマ「クローバー」主題歌に採用されるなど、タイアップ効果か、この曲、「品切れ続出」なんていうニュースもあったりして、好評の模様。ただ、前々作「ガチ桜」も初動で1万5千枚売っているため、人気急上昇というよりも、レコード会社側の読み違えという要素も強いかも。

そして、9位には、Boom Boom Satellites「BROKEN MIRROR」がランクイン。ここでもよく取り上げていますが、ご存知、テクノロックの代表的なバンド。映画「機動戦士ガンダムUC episode5」主題歌。シングルとしては初のベスト10ヒットとなりました。ただ、初動売上は8千枚で、前作「BACK ON MY FEET」の6千枚から若干のアップ。ベスト10入りはタイアップ効果よりも、低水準となった今週のチャートに助けられた感が。ただ、楽曲は、テクノ以上にロック色が強いダイナミックなナンバーで、彼ららしく仕上がっています。

今週のシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に。

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2012年6月12日 (火)

インディーっぽさを随所に感じる

Title:A+E
Musician:GRAHAM COXON

blurのギタリストによる最新ソロアルバム。もともと、2003年に、一度blurを脱退したものの、2009年に復帰し、大きな話題となりました。その後、blurはライブなどは行ったものの、新作はなかなか発表されず・・・そのまま解散という噂もあり・・・今日に至っています。

今回のアルバム、最初は買おうかどうか迷っていたのですが、1曲目「Advice」のノイジーなギターサウンドとポップなメロにやられて購入してしまいました。

で、ストレートなギターロックのアルバムになる・・・かとおもいきや、「City Hall」は四つ打ちのリズム、「What'll It Take」はエレポップ、「The Truth」は、ノイジーでヘヴィーなギターが続く、ちょっとサイケチックなナンバーと、一筋縄ではいかない感じが・・・。

ただ、後半は、基本的にノイジーなギターサウンドがメインとなる、オルタナ系のギターロックナンバーが続き、ある意味、聴きやすいナンバーになっています。もっとも、ストレートなポップ、という感じではなく、どこかひねくれた感じがあるのが特徴的。

また、荒々しさが残る音の感じといい、好き勝手さを感じる「ひねくれ具合」といい、どこかインディーロックのテイストが感じられます。アルバムのジャケットもそうなのですが、イギリスを代表するロックバンドに所属しているギタリストとは思えない、インディーっぽさがアルバム全体に漂うような内容が。ここらへんが魅力的といえば魅力的なのですが、一方では、ちょっと安っぽさを感じるというか、どこか物足りなさも感じてしまうのも事実でした。

次は、やはりblurとしてのアルバム、なんでしょうか?こちらは、現在、どうなるかわからない状況みたいですし・・・うーん・・・。

評価:★★★★

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2012年6月11日 (月)

悪ガキどもが集まって・・・

Title:The Odd Future Tape Vol.2
Musician:Odd Future

個人的に、2011年を代表するアルバムの1枚だと思うTyler,The Creatorの「Goblin」。そのTyler,The Creatorが所属するHIP HOP集団、Odd Future。いままでは、主にネットのフリーダウンロードで作品を発表してきたみたいですが、この作品で、メジャーデビューとなりました。

このアルバムでも、Tyler,The Creatorが、主にプロデュースを担当しているため、イメージ的には「Goblin」と大きく変りません。音数を絞ったトラックと、ヘヴィーなリズム。空間があるからこそ、不気味さを漂わせる作品は、聴いていてゾクゾクしてしまいます。

そんな中でも、「Ya Know」や、「Analog2」みたいな、メロウな歌を入れてくるナンバーがあったり、特に前半、プロデュースをLeft Brainが手がけた楽曲については、トラックに、どこかスウィートさが混じった曲調も多く、ヤバさを感じる不気味なトラックの中で、一種独特な雰囲気を感じます。

一方、後半は、Tyler,The Creatorがプロデュースを手がけているナンバーが続き、ダークな雰囲気をより増したトラックになっています。ただし、ここらへんも、「Goblin」の最後と同様、最初はメチャクチャカッコよく感じるものの、聴き進めるうちに、ちょっと飽きかけてしまうのですが・・・。

リリックも、冷たい雰囲気のある、いかにも「今時の若者」らしい、暗い雰囲気なのも「Goblin」と近いものが。ただ、「Goblin」の時のような、個人的な感情を吐露するような感じではなく、攻撃的な内容も増えたような印象がありました。

「Bitches」のようなマイクリレーは、やはりHIP HOP集団ならではですし、個人のアルバムだった「Goblin」を、仲間内のアルバムに増幅させたような、そんなアルバムといった感じでしょうか?「Goblin」が気に入ったのなら、こちらも文句なくお勧めですし、そのカッコよさにしびれると思います。逆に「Goblin」が気に入らなかったり、一種の嫌悪感を覚えた人は、こちらのアルバムも厳しいかも・・・。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

WASTING LIGHT/FOO FIGHTERS

昨年、大きな評判となったFOO FIGHTERSの新作。全編、デイヴ・クロールのガレージで録音したという、名実ともに「ガレージ・ロック」な作品。そのため、バンドサウンドの音が半端じゃありません。エッジの効いた音は聴いていて迫力があり、切れもあります。ヘッドフォンをつけて聴くと、その場で演奏しているかのよう。ロックが本来持っているダイナミックさを体現したようなアルバムで、これぞロックのカッコよさという音を体感できます。ロックが好きなら、聴くべし!

評価:★★★★★

FOO FIGHTERS 過去の作品
ECHOES,SILENCE,PATIENCE&GRACE
GREATEST HITS

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2012年6月10日 (日)

甘いクリームのかかったケーキのような。

Title:Some Nights
Musician:fun.

fun.は、アメリカの3人組ロックバンド。このアルバムに収録されている先行シングル「We Are Young」が、ビルボードのシングルチャート1位を獲得し、大ヒットを記録。このアルバムもアルバムチャートで3位にランクインしてきています。

もともと、このバンドについては、「ビルボードチャート1位獲得」ということで名前を知ったのですが、直接購入したきっかけは近所のタワレコ。輸入盤がわずか1,000円で販売されていて、試聴した感じだと、ポップなメロディーが、壺な感じがしたので、半分衝動買いで購入してしまいました。

「Queenっぽい」という評価もあるみたいですあ、確かに、その大ヒットしたシングル「We Are Young」も、タイトル曲「Some Night」も、非常に人懐っこいポップなメロディーながら、重厚なコーラスやピアノ、力強いドラムスの音で、アレンジは、ちょっと過剰ともいえるくらいダイナミックなのは、Queenっぽい感じなのでしょうか。否応無く、気分も盛り上がるようなハッピーな雰囲気のポップナンバーは、聴いていて、とても心地よいものでした。

その後も「Why Am I The One」の分厚いコーラスやらもQueenっぽい感じかな?「One Foot」みたいなホーンがバリバリ入ってにぎやかなナンバーなんか、いかにもといった感じなのですが、全体的にアレンジは過剰気味。ある意味、とても甘いクリームがこれでもかというほどたっぷりかかったショートケーキといった感じでしょうか?ポップで心地よいのは間違いない反面、あまりひねりのないストレートなメロとアレンジなだけに(まあ、ポップスとしては、それもプラス要素にもなるのですが)、飽きが来るのもはやそう・・・。実際、数回聴いただけで、ちょっと飽き気味になってしまいましたし(^^;;

まあ、1,000円程度なら、十分元が取れたと思いますし、Amazonに至っては、輸入盤で現時点でわずか780円だし、ポップス好きやQueenあたりが好きな人なら、チェックしても損はないかも。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

Lasers/Lupe Fiasco

こちらも、このアルバムがビルボードで1位を記録したアメリカのHIP HOPミュージシャン。全体的に、非常にポップで聴きやすく、HIP HOPというよりも、ポップスのアルバムにHIP HOP的な要素が入っている感じ?「Words I Never Said」の強いビートのトラックといい、所々カッコよさも感じるのですが、ある意味、あまりに平凡なメロディーの連続に、最後は飽きてしまった・・・。

評価:★★★

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2012年6月 9日 (土)

今回も「普通」のアルバム??

Title:Sweet Heart Sweet Light
Musician:Spiritualized

Spiritualizedの前作「Songs in A&E」は、「非常に普通のアルバム」という印象を受けました。非常にシンプルなポップアルバムで、そういう意味では、彼らとしては「普通」というイメージを強く受けました。

そういうことを言うと、今回のアルバムも、ある意味、シンプルな印象を受けます。このアルバムに収録されている先行シングル「Hay Jane」にしても、オルタナ系のギターサウンドに、シンプルでポップなメロディーを聴かせる楽曲。8分以上の長尺という点を除けば、軽く聴いた感じでは、比較的シンプルでポップな曲という印象を受けます。

ただ、今回のアルバムでは、王道のオルタナ系ともいえるギターサウンドに、ストリングスの要素を上手く組み込んでいるように感じます。続く「Little girl」にしても、「Get what you deserve」にしても、ノイジーなギターサウンドと、ストリングスを上手く溶け込ませているような印象を受けました。

中盤は、ノイジーなギターが前面に押し出された「Headin' for the top now」で、サイケな雰囲気が強調されたかと思えば、続く「Freedom」は、アコースティックなカントリーテイストのナンバーで、しんみりと聴かせたりして、全体的にバランスが良く、いろいろなタイプの曲が構成されているため、最後まで耳を離せない展開。ある意味、とても上手いアルバム、そんな印象を受けました。

そういう意味では、良く出来た佳作で、実際、いろいろなところで大絶賛を集めている作品みたいですが・・・個人的には、いいアルバムだなぁ、とは思いつつ、大絶賛!とまでははまれなかったかも。純粋にメロディーが壺にはまらなかったのと、ある意味、ちょっと優等生的に感じてしまったからかなぁ?ただ、ここらへん、好みによる部分も多いので、Spiritualizedが好きな方や、この手のサイケちっくなギターロックバンドが好きなら、はまるかも。

評価:★★★★

Spiritualized 過去の作品
Songs in A&E

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2012年6月 8日 (金)

AKB48を寄せ付けず・・・

今週の着うたチャート

2012年5月30日~2012年6月5日付チャート

なんと、3週連続で1位を獲得したのは・・・

西野カナ「私たち」が3週連続の1位獲得!AKB48「真夏のSounds good !」は、今週は4位までダウンし、着うたチャートでの圧倒的な強さを見せ付けました。それだけではなく、今週、このシングルのカップリング「Happy Half Year!」も8位にランクインしてきています。ただ、来週は、あの異常ともいえる「総選挙」の影響で、AKB48が着うたでも大幅にアップしてくるかも?

2位には、JUJU「ただいま」が初登場。こちらは6月13日発売予定のシングルの先行配信。TBS系ドラマ「もう一度君に、プロポーズ」の主題歌になっており、好タイアップがシングルチャートにどう影響するのか、気になるところ。

3位は、こちらもドラマ主題歌、テレビ朝日系ドラマ「Wの悲劇」主題歌の平井堅「告白」が着うたではこの位置にランクインです。

4位以下の初登場ですが・・・まず今週のシングルチャートにランクイン済みの曲としては、シングルでは1位だったNot yet「西瓜BABY」が9位にランクイン。着うたでは少々奮いませんでした。

先行配信組では、7位に6月6日に発売された加藤ミリア「AIAIAI」がランクイン。お猿さんですか?もう1曲、こちらも6月6日発売予定の水樹奈々のシングル「TIME SPACE EP」のリードトラック「METRO BAROQUE」がランクインしてきています。どちらも来週のシングルチャートでの上位ランクインが予想されます。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週1位は、韓国の人気俳優

ミスチルに代わり1位獲得となったのは、韓国の人気俳優、チャン・グンソクの日本でビューアルバム「Just Crazy」が1位獲得です。初動売上は8万8千枚。ただ、昨年発売されて、同じく1位を獲得したシングル「Let me cry」の初動11万9千枚よりはダウンしています。

1位陥落・・・とはいえ、まだまだ強いミスチル。「Mr.Children 2005-2010<macro>」は2位、「Mr.Children 2001-2005<micro>」は4位につけています。特に「macro」は今週も4万3千枚を突破し、ついに累計102万9千枚で、ミリオン達成。「micro」も99万1千枚を売り上げており、来週にはミリオン突破は確実な状況となっています。

そんなミスチルのベスト盤に割り込んできたのが、3位初登場、徳永英明「VOCALIST VINTAGE」。大ヒットした「VOCALIST」シリーズの最新作で、今回は、特に「昭和歌謡曲」をカバーしたアルバムになっています。ただ、初動売上は4万1千枚。昨年リリースされたベスト盤「VOCALIST&BALLAD BEST」の4万6千枚よりダウン。前作「VOCALIST4」の12万枚からは、約1/3という結果になっています。さすがにもう第5弾ということで、飽きられてしまった感が否めません。それでも、直近のオリジナル「WE ALL」の初動3万枚は上回っているので、第6弾も作りそうな感じが・・・。

他に初登場は・・・5位に遊助ことタレント上地雄輔の「あの・・お祭りですケド。」がランクイン。YOSAKOIソーラン祭り公式応援ソング「ヨッシャ来い!」も収録されている、お祭りをコンセプトにしたミニアルバムだそうです。初動売上は2万5千枚で、前作「あの・・涙があるから愛があるんですケド。」の3万8千枚からはダウン。もっとも、売上減は、フルアルバムではなく、企画盤的なミニアルバムだった影響でしょうが。

6位には、ニコニコ動画から人気を博した、VOCALOIDミュージシャン、じんのデビューアルバム「メカクシティデイズ」がランクインしています。

8位はエレファントカシマシ「MASTERPIECE」がランクイン。なんか、大胆不敵なタイトルですね。前作「悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~」は、初動売上が、前々作「昇れる太陽」の2万6千枚から1万3千枚に大幅減となったのですが、本作は初動売上が1万5千枚と若干持ち直しています。それでも、前々作の水準にまでは戻りませんでしたが。

今週の着うた&アルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2012年6月 7日 (木)

ミッチーと宇宙旅行

及川光博 ワンマンショーツアー2012「銀河伝説」

会場:愛知県芸術劇場大ホール 日時:2012年5月26日(土) 18:00~

先日、テレビドラマ「相棒」も卒業となり、ファンとしてはちょっと寂しく感じてしまったのですが、ミュージシャンとしてのミッチーの活躍は留まりません。毎年恒例の全国ツアーが今年もスタート。そのツアーに、足を運んできました。

ミッチーのライブに行くのはこれが2回目。ただ、前回が2003年のツアーだったので、なんと9年ぶり(!)。本当に久しぶりのライブとなりました。

今回のツアーは、ミニアルバム「銀河伝説」発売後のツアー。その「銀河伝説」のイメージに伴い、スタート前のアナウンスは、まるで宇宙船の搭乗案内のように注意事項をアナウンスし、幕が開きます。会場は、大きな宇宙船のようなセット。最初はインスト曲が続き、やがて、ステージ奥の扉が開いて、ミッチーの登場となりました。

えー、実は「ファン」と書いておきながら、最新アルバム「銀河伝説」はこの段階でまだ聴いていなかったので・・・(^^;;「銀河伝説」からの曲については、正直、この日が初耳の曲ばかり(^^;;そんな前提で、ライブレポをすすめますので、ご了承くださいm(_ _)m

1曲目は、やはり宇宙をコンセプトにしたらこの曲しかないよな!と「悲しみロケット2号」からスタート。その後は、「銀河伝説」からの曲が続き、最初はハイテンションなダンスナンバーが続きます。ミッチーの服装は、宇宙服みたいなコスプレ。バックバンドも同じような格好で、まさに宇宙というコンセプトのステージとなっていました。

途中、ミッチーのベルトがはずれるというアクシデントがあり、一度後ろに下がった後、最初のMCコーナー。コールアンドレスポンズでは、5階まで満員となった県芸ホールの、階ごとにコールアンドレスポンズ。最初は「ギャラクシーですか」「ギャラクシーです」みたいな宇宙ネタからスタートし、最後は、名古屋名物ネタに。「サンシャイン栄」「オアシス21」、そしてなぜか「武将隊」というコールアンドレスポンズに。(「オアシス・にじゅういち」のことを「オアシス・トゥエンティーワン」と言っていたのは、ご愛嬌ですね。)

トークネタでは、「ミッチー、スカイツリーに行く」「歯科女子の甘い誘惑」「女の子って大変だよね」の3つのネタから2つファンに選ばしていました(結局、3つ共話してくれましたが)。ファンが選んだのは後の2つ。やはり名古屋だとスカイツリーってあまり話題になっていないんですよね。

前半は、「銀河伝説」からの曲がメインだったのですが、過去の曲からも「プラネタリウム」や「流星」と、宇宙にちなんだ曲ばかりがセレクトされているのはさすが。途中、サナトリウムをみんなで降るお約束の曲なんかもあったりして。これは後ろで見ていても、なかなか圧巻でした。中盤は、他にも「ココロノヤミ」みたいにしんみり聴かせる曲などを挟みつつ、ラストは「Shinin' Star」(これまた宇宙ネタ)に「ファンキー☆ミュージック」と続き、一度前半終了となりました。

この段階で7時40分くらい。15分間の休憩が入ります。前半は、途中の長いMCの後は、一気に次々と曲をたたみかける展開で、曲をしっかりと聴かせて、そして盛り上げるステージになっていました。

後半は、宇宙船をイメージしたステージは取り払われ、シンプルなステージに。最初はミッチーが一人、派手な色のスーツを着て登場し、「セルロイドの夜」からスタート。ちょっとした歌謡ショーみたいなスタートに(笑)。途中、ステージから観客席にも降りてきていました。

その後は、ファンからの質問にミッチーがアドリブで答える「愛と哲学の小部屋」のコーナー・・・って9年前もあったけど、まだ続いていたんだ(笑)。かなり多くの質問に、時には笑わせながらも真面目に答えていたのですが、「ミッチーは嫌なことがあったらどうしていますか?」という質問で「美しいモノを見たり聴いたりするようにしています」という回答はミッチーらしいなぁ、と思いつつ、嫌な出来事が多い昨今、確かにミッチーの言う通り、嫌なことがあったら、美しいモノを見たりすることは、最適な方法だよなぁ、と思いました。

後半は、「君がまってる」「メリーゴーランド」と過去の曲が続き、最後は、待ってました!「死んでもいい」で締めくくり。お約束のボンボンが会場全体で振られていて、思いっきり踊りつつ、本編終了となりました。

もちろんその後は盛大なアンコールに。アンコールでは全員、ピシッと決めたスーツで登場。ミッチーももちろんカッコよかったのですが、男子ベイベー視点では、スッチー風のスーツで決めた、女性ダンサーが、ちょっとエロっちく感じたりして(笑)。

アンコールでは「恋のヒゲキ」、そしてこれも待ってましたの「バラ色の人生」で一気にヒートアップ。ここで終わりかと思いきや、もう1曲「CRAZY A GO GO!!」で、最後まで盛り上がり、最高潮の中、ライブは終了となりました。

全3時間強。かなりボリューム満天のステージ。「銀河伝説」の曲を知らない状況で出かけたのですが、あっという間だったのは、それだけ楽しいステージだったということなんでしょうね。42歳となったミッチーですが、相変わらず踊りまくるステージで、若いなぁ・・・と感じつつ、最後は、ヘトヘトになっていましたね(笑)。

ちなみに、先日卒業した「相棒」の話はMC含めて全くなしでしたね。あと、結婚の話もなし。ここらへん、ライブとは切り離しているということなのかなぁ。まあ、ライブの最中は、現実は忘れてほしいということなのでしょうか。あと、下手なことを言うと、今はネットを通じてすぐに広まってしまう、ということもあるのでしょうが。

ミッチーのライブは、アイドルのライブ風な、振り付けは、好き嫌い分かれそうですが(笑)、それを差し引いても、観客を楽しませることについて、よく考えられた、とても楽しいステージで、とても満足して会場を後にしました。また、機会があれば、ライブを見たいなぁ~。

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2012年6月 6日 (水)

AKBがらみが1、2、3

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、ベスト3が、AKB48がらみのユニットが並ぶ結果となりました。

1位はNot yet「西瓜BABY」、3位に渡り廊下走り隊7「少年よ 嘘をつけ!」と新譜が並び、先週1位を獲得したAKB48「真夏のSounds good!」が2位をキープしています。ただ、あれだけAKB48のシングルで複数枚買いを煽り、ファンのお財布が厳しくなった影響か、Not yetの初動13万5千枚は前作「ペラペラペラオ」の17万1千枚から、渡り廊下走り隊7の初動6万7千枚は、前作「希望山脈」の9万2千枚から大きくダウンしています。

おそらく、この結果は織り込み済みで、売ることよりも「ベスト3独占」というニュース価値を狙ったのでしょう。AKB48人気がピークが来ていることを感じ、CDの単純な売上よりも、話題性で、このピークの時期を伸ばそうとする戦略のような印象を受けます。

4位以下初登場では、若手ロックバンドの新譜が並んでランクイン。4位にSEKAI NO OWARI「眠り姫」が、6位にサカナクション「僕と花」が入ってきています。SEKAI NO OWARIは、ミュージシャン名からしていかにもなのですが、青春期の妄想を感じさせるような歌詞が魅力的なバンド。これがアルバムシングル通じて初のベスト10ヒットとなり、(すいません、SEKAI NO OWARIは、以前シングル「天使と悪魔」でベスト10入りしていました。お詫びして、訂正します)初動売上3万6千枚は、前作「スターライトパレード」の1万4千枚から大幅アップ。ただ、通常盤+初回限定盤2種の3種販売で、かつ、通常盤では当たりが出たら「謎のDVD」が当たるという「AKB48」は賛否がありそう・・・。売り上げ大幅アップは、その影響もあったのでしょうか?

サカナクションは、すっかりベスト10チャートの常連になってきましたね。このシングルはフジテレビ系ドラマ「37歳で医者になった僕 ~研修医純情物語~」主題歌にも抜擢。初動売上1万7千枚は、前作「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」の1万4千枚よりアップ。タイアップ効果もありそうですが、順調に人気を伸ばしています。

他には・・・5位に平井堅「告白」がランクイン。テレビ朝日系ドラマ「Wの悲劇」主題歌。初動売上2万6千枚は、前作「いとしき日々よ」の1万3千枚から大幅にアップしています。最近は、少々シングルの売上が低迷気味だったのですが、この新譜はタイアップの良さもあるのですが、積極的にプロモーションもかけているみたいで、その効果があらわれたのでしょうか?余談ですが、この曲、メロディーも歌詞も、ちょっと槇原敬之っぽい部分を感じるのですが・・・私だけ??

今週は、比較的新譜は少なめで、初登場はもう1枚。9位にさくひま*ひまさく「ゆるゆりでゅえっとそんぐ♪『恋のダブルパンチ』」が入ってきました。テレビ東京系アニメ「ゆるゆり」のキャラクターによるキャラソンです。

今週のシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に~。

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2012年6月 5日 (火)

エレクトロの枠組みを超えて

Title:TURBO TOWN
Musician:80kidz

約1年半ぶりとなる80kidzのニューアルバム。日本におけるエレクトロシーンの代表的なミュージシャンの一組・・・80kidzのいままでのイメージはそんな感じでした。しかし、最新アルバムでは、そのイメージからすると、ちょっと意外な印象を受ける作品になっていたかもしれません。

序盤から、エレクトロよりもロックテイストの強い曲調に「おや?」と思うかもしれません。そのロック傾向が顕著になるのが「Turbo Town」「Big Bay」。ギターサウンドを前面に押し出した、バンドサウンドの色合いの濃い作品は、完全にロックのインスト。これだけ聴けば「エレクトロ」という言葉はおそらく出てこないでしょう。

ただ、その後はエレクトロ色の強いナンバーも多く、本人たち、インタビューなどでも「エレクトロの枠にとどまりたくない」ような話をしているのですが、確かに、エレクトロをベースとしながらも、エレクトロの枠に留まらない作風が目立っていたと思います。

とはいえ、このアルバムの中で、一番良いと思ったのが、「Dream City Dream」「Esquire」のような、ロッキンエレクトロというか、ロックの要素を取り入れたエレクトロ。まあ、いままでの彼らの王道とも言えるような路線ですね。なんだかんだいっても、やはり彼らにとって、一番やりやすいのはこの路線なんでしょうか。

ただ、どんなジャンルに挑戦しようとも、基本的にリスナーの壺をついたサウンドという、彼らの魅力はそのまんま。正直「Lightwaves」「I Shake」あたりは、壺をつくことを狙いすぎて、肝心のメロがちょっと陳腐では?とも思ってしまったのですが、やはりアルバム全体としては、直感的に気持ちよいよいなメロとサウンドを最後まで楽しめることが出来ました。

今回のアルバムは、よりロック寄りのサウンドに挑戦しようとしたため、アルバム全体としては、重厚な感じになり、聴いた印象としては、ちょっとトゥーマッチな感も。そういう意味では、前々作「THIS IS MY SHIT」、前作「WEEKEND WARRIOR」には及ばなかったかなぁ・・・という印象も抱いたのですが。ただ、それでも、このアルバムが傑作なのは間違いないと思います。聴いて、難しいことを考えず、気持ちよくなれる作品です。

評価:★★★★★

80kidz 過去の作品
THIS IS MY SHIT
THIS IS MY WORKS
WEEKEND WARRIOR

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2012年6月 4日 (月)

彼ららしさを今にアップデート

Title:Wonky
Musician:Orbital

underworld、THE CHEMICAL BROTHERS、PRODIGYと並び、「テクノ四天王」と呼ばれるイギリスのテクノユニット、Orbital・・・余談だけど、「テクノ四天王」って呼び方、日本だけだよね?そもそも、「四天王」だし・・・2004年のWIRE出演を最後に活動を休止していましたが、このたび活動を再開。約8年ぶりとなるニューアルバムが発売されました。

久々の新譜なだけに、期待も高まるのですが、なによりも王道でポップな作品に仕上がり、私たちの耳にすんなりと入ってくるようなアルバムになっています。

序盤の「Straight Sun」は、まさに何かがはじまるかのような高揚感を、曲の裏に感じられるようなナンバーですし、「New France」は、ボーカルが入ってからのダイナミズムに、否応なく耳をひきつけられます。

特に後半「Stringy Acid」からは、ライブで言えば、クライマックス、最高潮!といった感じでしょうか。「Stringy Acid」では、序盤から中盤にかけて徐々に盛り上がりヒートアップ。終盤の「Wonky」「Where Is It Going?」はいずれもロッキンなナンバーで、強いビートが、とにかく気持ちよいダイナミックなナンバーになっています。

音的には、それなりに今風の音になっているものの、「流行に乗る」というよりは、時代にあわせて、自分たちの音をアップデートさせているような印象でしょうか?そのため、最新鋭のサウンドという感じではなく、Orbitalらしさを感じつつも、決して古さも感じない、ちょうどよいバランスになっていたと思います。

いろいろ理屈こねる前に、このリズムを楽しめる、そんなアルバム。素直にお勧めできるアルバムだと思います。

評価:★★★★★

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2012年6月 3日 (日)

憧れの都(?)

Title:東京こんぴ

私は、大学から社会人にかけて、東京に、合わせて10年以上住んでいました(まあ、その約半分は、東京というより、多摩でしたが(^^;;)。その後、ふるさとである名古屋に戻ってきたわけですが、そんな私が、いまさら東京に抱く感想は、東京は人が住む街じゃない!ということ(笑)。

とにかく、こちらは住みやすいんです。ふるさとだから、ということもあるかもしれませんが、人の多さもちょうどいいし、通勤ラッシュも通勤時間も適度だし、治安や生活環境も名古屋の方が快適です。

ただ、それでも、1年に1、2ヶ月くらいの期間は、東京にまた住みたいなぁ~と、思ってしまいます。確かに東京は、人ゴミだらけだし、治安も悪いし、生活環境もよくないけど、一方では、それをおぎなってあまりある魅力にもあふれている訳ですよね。

で、今回のこのアルバム、「東京」というタイトルの曲をまとめたコンピレーション。全13曲中11曲が「東京」、1曲が「Tokyo」、もう1曲が「弦楽四重奏曲第9番ホ長調『東京』」という、非常にユニークな構成になっています。

以前から思っていたのですが、「東京」って曲は、基本的に、地方出身のミュージシャンが歌っているんですよね。今回のコンピでも、東京出身なのは、Base Ball BearとTHEラブ人間くらい(□□□は出身地不明でした)。桶川という微妙なところもあるのですが、くるり(京都)といいBEGIN(沖縄)といい、ガガガSP(神戸)といい、地方出身のミュージシャンだからこそ、東京に対する、独特な思いがあるのでしょう。

ユニークなのが、「東京」について歌う歌詞が、大体パターン化していること。ひとつが自分が東京に出てきて、孤独の中で必死に生きているというパターン。くるり、小谷美紗子、GO!GO!7188などがそのパターンで、一番多いパターンかも。もうひとつのパターンが、東京へ行ってしまった好きな子を思い描くパターン。ガガガSPとBEGIN(こちらは70年代のフォークグループ、マイ・ペースの曲のカバーですが)がまさにそのパターン。「東京」というと、たくさんの人の中での孤独と、一方では、都会の憧憬という、ふたつのイメージが、やはり地方出身者には持っているということなのでしょうか。

もうひとつユニークだったのが、その東京出身のTHE ラブ人間とBase Ball Bearの曲が、いずれも「東京に住んでいる君と僕の日常」がテーマという点。ここらへん、東京の内側からの視点という意味でユニーク。ただ、Base Ball Bearが、都会の無機質さを歌詞に入れている一方、THE ラブ人間は、都会の中の暖かさみたいなものも感じさせる歌詞で対極的なのも興味深いところでした。

個人的に、このコンピの中ではじめて知って、気に入ったのが、倉橋ヨエコ「東京」。ファンキーなリズムに不協和音風なピアノに、ちょっと歌謡曲風のメロが非常にユニーク。名前は知っていたんですが、ノーチェックだったなぁ。名古屋出身で、もう引退しちゃったんですね・・・残念。

そんな訳で、「東京」というひとつのテーマを縦糸にして曲を集めたこのシリーズ。同じテーマで、それぞれのミュージシャンがどんな曲を書くか、比較できてとてもおもしろい試みでした。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

on the remix/東京スカパラダイスオーケストラ

3月にリリースされたオリジナルアルバムに先立って発売されたリミックスアルバム。石野卓球や中田ヤスタカなど、豪華なリミキサー陣を迎えての作品で、エレクトロ系が目立った感じが。特に中田ヤスタカのリミックスは、原曲の良さを出しながらも、リミキサーの個性を生かした良作でした。

評価:★★★★

東京スカパラダイスオーケストラ 過去の作品
Perfect Future
PARADISE BLUE
WILD SKA SYMPHONY
Goldfingers
HEROES
Sunny Side of the Street

23edge/SEEDA

エレクトロサウンドがメインで、いわゆる「今時の音」といった感じ。ストリート感がありながらも、ポップにまとめられているため、いい意味で聴きやすさがある一方で、インパクトのあるリリックがちょっと少なかったのは残念な感じ。ラストはアコギでメロウに聴かせる「LIVIN'」で締めくくり、暖かさが後に残る内容。

評価:★★★★

SEEDA 過去の作品
BREATH

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2012年6月 2日 (土)

ポップなサウンドが次々に展開

Title:Iradelphic
Musician:CLARK

WARPレーベル所属の、イギリスはバーミンガム出身のミュージシャン、CLARKの最新作。私自身、彼のアルバムを聴くのは、前作「Totems Flare」に続いて2作目となります。

このアルバムがユニークなのは、アコギのみで構成された「HENDERSON WRENCH」や、いかにもエレクトロニカ風の強烈なリズムが特徴的な「SKYWARD BRUISE/DESCENT」などが展開されながらも、実に哀愁漂うメロディアスな楽曲が続いているという点。そんな中、女性ボーカルを前面に持ってきた歌モノの「OPEN」「SECRET」が流れてくるという展開に、彼のポップス志向を感じます。

不気味なピアノとギターがノイズを奏でる「GHOSTED」の後に、美しいピアノインスト曲「BLACK STONE」が来たりと、良く言えば、アイディア豊富でバラエティーのある内容、悪く言えば、ちょっとバラバラな感も?ただ、全体を貫く楽曲から感じられるポピュラリティーのため、最後まで飽きさせません。

前作同様、決定的な真新しさ、という感じではなく、ちょっとインパクトも薄めで、決定的な「売り」みたいな部分が感じられなかったのはマイナスかな?ただ一方では、ポピュラリティーを感じるサウンドがアイディアたっぷりに展開しており、最後まで楽しめる内容だったかと。エレクトロニカ、やWARPという言葉に反応するリスナーなら、要チェックの作品と思います。

評価:★★★★

CLARK 過去の作品
Totems Flare

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2012年6月 1日 (金)

着うた、アルバム共に1位は先週と変らず

今週の着うたチャート

2012年5月23日~2012年5月29日付チャート

シングルチャートではAKB48が圧勝でしたが・・・

着うたチャートではさすがですね。西野カナ「私たち」AKB48「真夏のSounds good !」を抑えて2週連続の1位。AKB48は2位に留まっています。西野カナは、シングルチャートでは6位という結果になりましたが、着うたでは圧倒的な強さを見せつけています。ちなみに今週、AKB48は8位に「君のために僕は…」が初登場でランクイン。GREEのCMソングで、現在、CDでの販売予定はなく、着うたオンリーでの販売になっているそうです。

3位にはEXILE「ALL NIGHT LONG」が先週の5位からランクアップ。初登場から2週目でベスト3入りとなりました。

4位以下の初登場は、今週シングルチャートに登場した後ろから這いより隊G「太陽曰く燃えよカオス」が5位に、ゆず「with you」が6位にランクイン。後ろから這いより隊Gはテレビ東京系アニメ「這いよれ!ニャル子さん」のキャラソン。シングルチャートではゆずが5位、後ろから這いより隊Gが7位でしたが、着うたチャートでは順位が入れ替わっています。

初登場はあと1曲。7位にAKINO with bless4「パラドキシカルZOO」がランクインしています。AKINO with bless4は、AKINOを含む4人兄妹によるダンスユニット。テレビ東京系アニメ「アクエリオンEVOL」のオープニング曲で、アルバムチャートで4位にランクインしている「アクエリオンEVOL イヴの詩篇」にも収録されています。

他に、今週9位に、きゃりーぱみゅぱみゅ「CANDY CANDY」が、先週の17位からランクイン。こちらも、今週2位に入ってきているアルバム発売の影響でしょう。3月20日付チャートで初登場8位に入って以来、9週ぶりのベスト10返り咲きとなっています。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

これで3週連続1位獲得となりました。

今週も1位はMr.Childrenのベスト盤、「Mr.Children 2005-2010<macro>」。これで3週連続の1位となり、その強さを見せつけています。また、「Mr.Children 2001-2005<micro>」も3位にランクイン。3週連続、ベスト3のうち2枚がミスチルという結果となりました。ちなみに、今週は「macro」が7万4千枚、「micro」が6万7千枚を売り上げ、累計で「macro」は98万枚超、「micro」は95万枚超、「macro」は来週にもミリオンが、「micro」もミリオン達成は時間の問題の模様です。

そんなミスチルに割って入ったのが、2位初登場、きゃりーぱみゅぱみゅ「ぱみゅぱみゅレボリューション」。ご存知、人気ファッションモデルの彼女の、2枚目となるアルバムで、全曲Perfumeなどでおなじみの中田ヤスタカプロデュースということで大きな話題に。初動売上7万1千枚は、デビュー作でありミニアルバムも「もしもし原宿」の6千枚の10倍以上。先行シングルのヒットなどで、一気に音楽的な面でも知名度をあげた模様です。

以下、4位以下の初登場は・・・4位に菅野よう子「アクエリオンEVOL イヴの詩篇」がランクイン。テレビ東京系アニメ「アクエリオンEVOL」のサントラ盤ですが、菅野よう子名義という点でも注目を集めそう。今週の着うたチャートにランクインしてきた「パラドキシカルZOO」も収録されています。

9位には、人気男性声優、岡本信彦「Palette」がランクイン。これが、本人名義では、初の音楽作品となるみたいで、いきなりのベスト10入りとなりました。

最後10位に「デュラララッピング!!-『デュラララ!!』キャラクターソングコレクション-」がランクイン。こちらもTBS系アニメ「デュラララ!!」のキャラクターソングを集めたアルバムだそうです。

今週の着うた&アルバムチャートは以上。ランキング評は、また来週の水曜日に~。

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