初心者にもお手軽・・・ちょっとお高めだけど(^^;;
今日、紹介するのは、ブルースやソウルの日本でのレーベルとして知られるP-Vineから発売された、ブルース・ハーモニカについての入門書「ブルース・ハーモニカよくばりガイド」。内容的には、これからブルース・ハーモニカをはじめる人に向けた教本・・・というよりも、ブルース・ハーモニカという視点から、ブルースを語ったような本。そういう意味では、ハーモニカは吹かないけど・・・というブルースリスナーでも興味深く読めた本でした。
内容は、ブルース・ハーモニカの製造工場のレポートやら、ブルース・ハーモニカをめぐる簡単な歴史やら、ブルース・ハーモニカの名盤や、著名なミュージシャンの紹介や簡単な用語集などが、シンプルにまとめられています。
ある意味、目玉になっているのは、CDで、HOWLIN' WOLFやSONNY BOY WILLIAMSONなどの大御所から、比較的最近の録音まで抑えられています。ガイドブックの中には、聴きどころも具体的に書いているため、ガイドブックで書かれているブルース・ハーモニカの奏法などについての具体例を耳で知ることが出来ます。個人的には、SONNY BOY WILLIAMSONの「Steady Rollin' Man」の、ウッドベースとハーモニカだけのシンプルな演奏に、強く惹かれるカッコよさを感じました。
ただ・・・正直、2,300円という価格を考えた時に、本が、予想以上に薄っぺらかった・・・(^^;;(左の写真参照)。いや、この程度のシンプルな内容の方が、私みたいな完全な初心者にとっては入り込みやすかったのは事実で、全10曲入りのCD込みの価格と考えるべきだとは思うのですが・・・。この手のコンピレーションは、20曲以上入って、2,500円程度ということを考えると、CD代を加味しても、「暴利」と怒るほどではないものの、ちょっと高いなぁ・・・というのが正直な感想になってしまいます。ここに書かれている内容自体に文句はないし、この本を読んで、よりブルース・ハーモニカに興味を持って、機会があれば、自分でも演奏したいなぁ~とも思ったのですが・・・。1,500円くらいだったら、一番妥当だったような感じも。この1点だけ、ちょっと残念です。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「セクシー歌謡」から日本ポップス史を眺める(2023.05.22)
- ボブ・ディラン入門(2023.04.28)
- 90年代オルタナ系を総花的に紹介(2023.04.16)
- 二律背反的な立場もユニーク(2023.04.09)
コメント