ポップ回帰??
Title:Kitsune Maison Vol.12-Good Fun Issue
ここのサイトでも、何度か紹介している、フランスのレーベルKitsuneからリリースされるコンピレーションアルバムの第12弾。毎回、エレクトロ系のミュージシャンを中心に、最新の音楽シーンを彩るミュージシャンたちの新曲が紹介されており、今のシーンを知るにはうってつけな、お得なコンピになっています。
まずおもしろかったのが、The Cast Of Cheersというバンドの「Goose」。パンキッシュで、エッジの効いたギター、ダンスナンバーのようなリズミカルなリズム、なにげにポップでキュートなメロが魅力的。アイルランド、ダブリン出身の4人組バンドで、なかなかおもしろそうかも。
ノルウェーのエレクトロ・デゥオ、Lemaitreの「Excuse Me」も、強いビートのエレクトロ路線に、端整なボーカルのメロディーラインが乗った、ポップだけど刺激的なナンバーで魅力的ですし、全体的にちょっとシューゲイザー系のような、ノイジーなエレクトロに哀愁のあるメロがのったMan Without Countryの「Closet Addicts Anonymous」なども個人的には自分好みかも(^^;;
全体的には、エレクトロサウンドをベースに、しっかりとしたメロディーラインをのせてくるポップなミュージシャンが多かったような印象を受けました。前に聴いた「Kitsune Maison 10」も、80年代を彷彿とさせるようなキュートなメロディーラインを書いた楽曲が多かったような印象を受けたのですが、時代的にポップ回帰が進んでいるのでしょうか?
他にも魅力的なミュージシャン、楽曲が多く、エレクトロ系、ポストロック系が好きなら、是非。
評価:★★★★★
Kitsune Maison 過去の作品
Kitsune Maison 7
Kitsune Maison 9
Kitsune Maison 10-The Fireworks Issue
ほかに聴いたアルバム
COLLAPSE INTO NOW/R.E.M.
昨年9月、突然の解散を発表した、アメリカのオルタナティヴバンドR.E.M.の、事実上、ラストアルバムとなった作品。最後の最後まで彼ららしさを貫いたアルバムで、アメリカンロックらしい、ちょっと泥臭くも、ポップで魅力的なロックが並んでいます。
評価:★★★★★
R.E.M. 過去の作品
Accelerate
Goodbye Lullaby/Avril Lavigne
こちらも良くも悪くも彼女らしいアルバム。全体として、カラッとして、いかにもといった感じのアメリカらしい(・・・って彼女はカナダ出身ですが(^^;;)ポップスロックが並んでいます。ただ、ポップなメロディーラインはいい意味で癖がなく、日本でも洋楽リスナーという層を超え、多くのファンに支持されている理由はわかる感じが。
評価:★★★★
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