企画盤だけど聴き所たくさん
Title:15th P
Musician:POLYSICS
結成から15周年を記念してリリースされた、POLYSICSの15周年記念盤。もっとも、15年前というのは、初ライブの時点。私がはじめて知ったのは、「1st P」がリリースされた1999年頃だったのですが・・・それでも、もう13年も経つんですね・・・。あの頃は、「ライブを3回見ると飽きる」なんて言われていたのですが・・・もう隔年の感はあります(って、なにかにつけ、このコメントしているような(^^;;)
今回のアルバムは、15周年を記念した企画盤、ということで、1曲1曲、ちょっと変わった試みが行われています。1曲目「Buggie Technica 2012」は、デビューアルバム「1st P」に収録されていた曲のセルフカバーですし(イントロは、いかにもPOLYSICSといった象徴的な感じですね)、彼らの決め台詞をそのままタイトルにした「ありがTOISU!」は、なんといままでリリースされた曲の中から61曲(!)をマッシュアップした作品だとか。
「Mix Juice」は初のラップに挑戦したり、「明るい生活」では、チュートリアルの徳井義実が参加しているコント調(?)の楽曲だったり、「友達ケチャ」では、総勢67人のミュージシャンが参加しているとか・・・。
一方、音楽的な側面でも、「MECHA-MANIA BOY」では、なんと彼らの憧れDEVOのMark Mothersbaughとコラボしたエレポップナンバーだったり、そして、個人的にうれしかったのが、「1.2.ダー!」で、小島麻由美と元GO!GO!7188のゆうという、個性的な女性ボーカリスト2人のデゥオによる昭和歌謡風エレポップ。コジマユとGO!GO!7188のファンである私にとっては、この曲だけでも別の意味でうれしかったです(笑)。
そんな訳で、お遊び的要素が強い反面、音楽的にもきちんと聴かせてくれる、この絶妙なバランス感覚がまた、なんだかんだと言われながら、15年と、長く活動を続けてこれた大きな理由かもしれません。
ファンズアイテム的アルバムでありながらも、いままでPOLYSICSを聴いてこなかった人にとっても、最初の1枚として取っ付きやすいアルバム。ただ、「ライブバンド」としての側面は、このアルバムではあまり強くは感じられませんでしたが。
評価:★★★★★
POLYSICS 過去の作品
We ate the machine
We ate the show!!
Absolute POLYSICS
BESTOISU!!!
eee-P!!!
Oh!No!It's Heavy Polysick!!!
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