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2012年5月13日 (日)

2012年を代表する新人バンド・・・か?

Title:透明なのか黒なのか
Musician:赤い公園

最近、急激に注目を集めているバンド、赤い公園。なんか、とても不思議な名前のバンドですが、女性4人組のロックバンド。インディーズでミニアルバムを1枚リリース後、メジャーデビュー。このアルバムは、全9曲入りですが、うち3曲は1分に短い曲(?)で、事実上、6曲入り(といっても、うち1曲は2分に満たないのですが)のミニアルバムになっています。

そんな話題になっているバンドなのですが、一言で言うと・・・・・・・・・・一言で言い表せないバンドです(笑)。

1曲目を飾る「塊」は、最初静かにスタート。ちょっと不気味な童謡みたいな歌詞が耳に残りつつ、突如ヘヴィーなギターが鳴り響く感覚は、デビュー時のCoccoを彷彿とさせる感じが。

「透明」の冒頭の、まるで暗い下水道の中の足音のような出だしのリズムといい、「潤いの人」の、水の中の泡の音といい、不思議な音を奏でつつ、ヘヴィーなギターが入ったり、テンポのよいリズミカルな作品になったり。どこかポストロック的な要素も強かったり。

メロディーも昭和歌謡曲的な要素が入りつつ、「塊」とか「世紀末」なんかは、メロディアスといえばメロディアスだし、かといって、楽曲の複雑な展開と、それにからむアレンジは、ポップであることを拒絶しているようにも感じるし・・・。

ある種の「わけのわからなさ」が、いい意味での「先の読めなさ」につながっていて、それでいてしっかりとしたメロディーと、ガールスバンドらしいクリアなボーカルが、絶妙にポップなバランスを保っているような、実に不思議なバンド。オルタナだとかハードコアだとかポストロックだとか、いろいろなジャンル付けされそうでいながらも、そんなジャンル付けを拒否するような、不思議なバンドでした。

このアルバム、傑作!と大絶賛したり、はまった、といった感じではありません。というよりも、今の段階では、「よくわからない・・・」という部分も少なくないのが正直な感想。ただ、一方では、その展開に、最後まで耳が離せませんでしたし、次のアルバムも実に楽しみになってきたりしている自分もいます。

なんでも、先日、彼女たちのポップな側面を押し出したミニアルバム第2弾「ランドリーで漂白を」が発売されたとか。このミニアルバムを聴けば、赤い公園というバンドがどんなバンドなのか、もっとわかるのでしょうか?

とりえあず、次のアルバムが楽しみなのは間違いありません。2012年を代表する新人バンドになるか??今後に要注目です。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

plenty/plenty

昨年、ドラムスが脱退し、2人組となったオルタナ系ギターロックバンド。タイトルがそのまま内容をあらわした「人との距離のはかりかた」という曲が収録されていますが、この曲をはじめ、全体的に、どこか居場所がなく、孤独を感じる若者を歌った曲が多いのが特徴的。っていうか、完全に「中2病」バンドです(笑)。いや、それって決して悪いことじゃなくて、やはり10代の頃って、多くの人がこういう感覚を抱くでしょうし、逆にそんな世代の若者の心境をストレートに、上手く読み取っていると思います。まあ、それだけに30代以上にとっては、青すぎて、ちょっと厳しい部分もあるのですが・・・。あと「待ち合わせの途中」の歌詞につかわれている「此処ではない何処か」は、NGワードだと思います(笑)。

評価:★★★★

plenty 過去の作品
拝啓。皆さま
理想的なボクの世界

北と南/OKI meets 大城美佐子

アイヌの楽器「トンコリ」奏者で、アイヌ民謡を楽曲に多く取り入れるOKIと、沖縄民謡の歌い手、大城美佐子によるコラボアルバム。まさにタイトル通り「北と南」。どちらも日本でありながらも、本土の文化とは全く異なる文化背景を持ったミュージシャン同士のコラボ。そこからどんな音楽が産まれるのか、興味深かったのですが・・・

アルバムは全体的に沖縄民謡主導な印象が。ひょっとしたら詳しい人に言わせれば、沖縄民謡とは全く異なるモノになっているのかもしれませんが、正直、パッと聴いた感じでは、一部の曲では、OKIの演奏が生かされていたのですが、全体としては、大城美佐子の色の方が強かったような。これはこれでよかったとは思うのですが、北と南の融合、というイメージとは、ちょっと違ったような・・・。

評価:★★★★

OKI 過去の作品
SAKHALIN ROCK(OKI DUB AINU BAND)

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