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2012年4月14日 (土)

被災地への思い その2

OTOTOYのサイトでダウンロード販売している東日本大震災被災者への支援アルバム「Play for Japan 2012」。今回は、Vol.8からVol.11の紹介、これがラストです。

ダウンロードサイトはこちらから

Title:Play for Japan 2012 Vol.8

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このアルバムでなんといってもインパクトがあってユニークだったのが、井乃頭蓄音団「誕生日」。情けなさと寂しさとインパクトを兼ね備えたフォーキーな作品。Wikipediaによるとアンケートに「「歌詞が気持ち悪い」「聴くに見るに耐えがたし」などかかれたこともある。」もそうですが、確かにインパクトがある歌詞は少々どぎつくもあり、好き嫌いはわかれそう。ただ、非常にユニークなバンドであることは間違いなく、ほかの曲も聴いてみたくなります。

Vol.8ではギターロックバンドが比較的多く、ほかには、Lily Bell「あと少し」はつじあやの+空気公団といった感じで、暖かいポップを聴かせてくれますし、nothingman「夢の続き」は、切ないメロと歌詞を聴かせるギターロックの佳作。tokyo pinsalocks「Unlucky doughnuts」はPUFFYと少年ナイフを足してニューウェーヴで割った感じ(?)で、印象に残りました。

評価:★★★★

Title:Play for Japan 2012 Vol.9

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Joseph Nothing Orchestraも参加したVol.9。そのJoseph Nothing Orchestraの17分にも及ぶ大作「EBE pt01(20 light years mix)」も、ポップな装いながらも、様々な音があらわれる展開に耳を惹かれます。

他にも、静かなピアノの音や美しいストリングスの音色が耳を惹くポストロック風のTakahiro Kido「Oranges&Lemons」や、ダイナミックなエレクトロダンスチューンDAMAGE「SIGN OF THE TIMES」、同じくダイナミックなサウンドが耳を惹くギターロックTACOBONDS「BPM4」などが印象に残りました。

ただ、アルバム全体としては、ピアノがメインとなったインストナンバーが多く、特に終盤はしんみりとした曲が多く、静かな印象が残るアルバムに仕上がっていました。

評価:★★★★

Title:Play for Japan 2012 Vol.10

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で、この回には、先日もこのサイトで紹介した青葉市子の他、アナム&マキの河島アナムと本夛マキがそれぞれソロで参加しています。青葉市子は、先日紹介したアルバムに収録されていた「奇跡はいつでも」を歌っているのですが、やはり名曲!青葉市子をはじめ、アコースティックな作品が目立つ1枚になっています。

他には、爽やかなフォークソング、笹倉慎介「春の声」やノスタルジックな暖かい歌詞が良い、フォーキーなマモルとダイジュ「手を握る」なども印象的。アコースティックな楽曲が多いため、暖かい気持ちにさせてくれる1枚でした。

そんな中、フォークギターをバックにラップをつむぐDream Come Through「東京のどまん中」は、まさに震災の時の東京の情景をそのままラップしており、非常に印象的。こういう題材を使えるのは、ラップならでは。ある種のジャーナリスティックな内容も兼ねているといえるかもしれません。

評価:★★★★

Title:Play for Japan 2012 Vol.11

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そしてこれが最後。大トリは、Date Course Pentagon Royal Gardenが飾っています。最後らしく、アコースティックからギターロック、エレクトロニカ、ジャズなど、様々な楽曲が入ったアルバムになっていました。

そんな中でも個人的によかったのが、ショピン「ミクロコスモス」。リコーダーとアコギを奏でる暖かい雰囲気のポップナンバー。昨年発売した「Play for Japan Vol.2」にも参加していましたね。この楽曲を優しいボーカルで歌っている野々歩は、あの「ぽぽぽぽ~ん」のACのCM「まほうの言葉」の曲を歌っていた人です。

他には、シドニーから参加してくれたHinterlandt「Motion」tella×macra「優しい瞬きのあと」Paranel「蛇の心臓」、ソフトロックが心地よいスノーモービルズ「夕景の魔法」、テンポ良いエレクトロチューンLEF!!!CREW!!!「Suck A Free(MAYAKU's Ghetto Work)」や同じくアップテンポなエレクトロチューンRyoma Maeda「Are You Experienced?」などが印象に残りました。

評価:★★★★

そんな訳で全11枚。どれも1時間半を超えるボリューム満点の作品ばかりで、もうおなか一杯です(笑)。もっとも、いろいろと興味深いミュージシャンの曲にも出会えて、チャリティーしながらも、なかなかお得なコンピだったと思います。ただ・・・正直、全体の出来としては、震災直後にリリースした、前作の方がよかったかも、とも思ってしまったり・・・・・・。とはいうものの、前にも書いたとおり、このボリュームで1枚1,000円は間違いなくお得!まだまだ厳しい状況が続く被災地のためにも、ここで是非1枚!

以前のPlay for Japanの感想はこちら
Play for Japan Vol.1~Vol.3
Play for Japan Vol.4~Vol.6
Play for Japan Vol.7~Vol.10
Play for Japan 2012 Vol1~Vol.3
Play for Japan 2012 Vol.4~Vol.7

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