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2012年4月17日 (火)

10年以上前の音源ですが・・・

Title:Live at All Tomorrow's Parties,9th April 2000
Musician:MOGWAI

Mogwai_live

最近(という感じじゃないか、ここ数年)、著名なミュージシャンも、ライブ音源を突如ネット上にアップし、フリーで配布するスタイルが日常になりました。

で、先日突如ネット上でフリーでアップされたのが、MOGWAIのライブ音源。ただ、最近のライブ音源ではありません。なぜか2000年4月9日という、10年以上前の、オルタナ系のロックフェス、All Tomorrow's Partiesの音源が、アップされました。

試聴とダウンロードはこちらのサイトから。期間は未定なので・・・いまのうちに急げ!

2000年、といえば、ちょうどMOGWAIがはじめてフジロックに出演し、その演奏が音楽ファンの中で大きな話題となった頃。それと共にMOGWAIという名前が一気に広まりました。

それは、日本人がMOGWAIというバンドにはじめて触れたから、そのもの珍しさから話題となった・・・ということもいえるかもしれません。しかし、今回あらためて2000年のライブ音源を聴くと、当時、彼らのライブが大きな衝撃を持って受け止められた理由が、嫌というほどわかりました。このライブ音源だけでも、彼らの魅力が、これでもかというほど伝わってきたからです。

特に「Christmas Steps」。最初は静かなギターの音ではじまります。ゆっくりと奏でるギターのメロは、ちょっと不気味な感じも。それが徐々に盛り上がっていったかと思うと、4分あたりからギターノイズが増え、5分くらいからは一気にノイズで埋め尽くされます。特に4分30秒くらいからのエッジの効いたギターとドラムスの演奏には、ゾクゾクっとさせられるものが。

一方では「Chrstmas Song」では、ピアノとストリングスでおごそかな雰囲気を醸し出したり、かと思えば、最後の「Mogwai Fear Satan」では、序盤からギターノイズが埋め尽くされ、ダイナミックなサウンドを聴かせてくれたり。次から次へと変っていく展開に、耳が離せません。

個人的に、このアルバムのMOGWAIの演奏で一番魅力に感じたのは、静と動の対比でしょうか。静寂感のある音と激しいギターノイズを対比させることにより、ライブ全体のダイナミックさがより際立っています。特に「Mogwai Fear Satan」の7分あたりで繰り広げられる、静かな音から激しいギターノイズへ一気にブレイクする展開には、鳥肌モノでした。

全7曲50分弱。十分、ライブ盤としての魅力が満載。いままで、いくつかのフリーダウンロードのライブ音源を聴いて、ここでも紹介してきましたが、いままで聴いた中でベストかも。MOGWAIのライブの魅力が、否応なくつたわってくる音源。いままで彼らの音楽を聴いたことない方にもお勧めできるかも。

評価:★★★★★

MOGWAI 過去の作品
The Hawk Is Howling
HARDCORE WILL NEVER DIE,BUT YOU WILL


ほかに聴いたアルバム

She's Always a Woman to Me:Lovesongs/BILLY JOEL

本人選曲によるラブソングを集めたバラードベスト・・・・・・とはいっても、必ずしもミディアム・テンポのナンバーだけではなく、「Until The Night」のようなアップテンポなナンバーもあって、バラエティーある選曲。「Honesty」みたいなおなじみのナンバーもあるものの、全体的に裏ベスト的な内容。もっとも、魅力ある曲の数々は、ビリー・ジョエルの最初の1枚、としても、彼の魅力を十分に伝えられる選曲だと思います。

評価:★★★★★

BILLY JOEL 過去の作品
LIVE AT SHEA STADIUM

Let England Shake/PJ Harvey

イギリスの女性シンガーソングライターによるアルバム。イギリスのメディアでは、かなり評判良く取り上げられていましたが、日本ではほとんど無視。イングランドの歴史という、アルバムのテーマが、日本では捉えられづらいからかなぁ。ただ、フォーキーな雰囲気や、曲によってはケルト民謡のテイストを入れた楽曲は、歌詞の背景がよくわからなくても、とても魅力的。どこか憂いを秘めたメロディーも、心に残ります。どこか幻想的なファンタジックな雰囲気は、古き良きイングランドのイメージでしょうか?比較的シンプルな音作りをしているため、そんな雰囲気が、より伝わってくる傑作だったと思います。

評価:★★★★★

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