ハイプな側面も否定はできませんが・・・。
Title:BORN TO DIE
Musician:LANA DEL REY
このアルバムにも収録されている「Video Games」が大きな話題となり、一躍「時の人」となった、アメリカのシンガーソングライターによる、デビューアルバム。このアルバムは、全英チャートで1位、ビルボードでも2位を記録するなど、大ヒットを記録した一方、人気テレビ番組「サタデイ・ナイト・ライヴ」のパフォーマンスが酷評されるなど、いろいろと話題になっているシンガーです。
ジャケット写真を見てもわかるとおり、イメージとしては、古き良きアメリカの、典型的な白人女性という感じ。日本人から見ても、いや逆に日本人にとっては、まさにステレオタイプな白人女性像といった感じ。楽曲的にも、彼女のしっとりと、色っぽく歌い上げるメロウな曲調は、一種の郷愁を醸し出している感じがします。
最近、Adeleをはじめ、女性シンガーの活躍が目立ちますが、彼女もご他聞にもれず、欧米では大ヒットを記録しています。ただ、このアルバム、無条件で大絶賛できるか、といわれるとちょっと微妙な部分も。全体的にしんみりと聴かせる楽曲が多く、それは彼女のボーカルの特徴を生かしているのですが、さすがにアレンジ含め似たタイプの曲が多く、最後はちょっと飽きてしまいました。
また、そのアレンジも、微妙に今風の音づくりを意識しているような・・・無駄なエフェクトも多く、ちょっと中途半端な感じが。もっとシンプルにするか、もっと作りこんでダイナミックにするか、どちらかのほうがよかったのでは?ちょっとどっちつかずな感じが気になります。
ただ、そこらへんの点を差し引いても、彼女の魅力的なボーカルは、一聴の価値のあるものだと思います。どこかセクシーさ、色っぽさと、かわいらしさ、甘さ、さらに女性としての力強さを同居させたボーカルは、思わず聴きいってしまいますし、曲にバッチリはまった場合は、その声から、耳がはなせなくなります。まさに、話題となった「Video Games」などは、その最たる例でしょう。
他にも、その「いかにも」なミュージシャンイメージなど、作られた部分も多いだけに、2作目3作目と続けるか?という懸念もあるのですが、個人的には、そこらへんのプラスマイナスを考慮した上で、十分楽しめるアルバムだったと思います。やはりそのボーカルはとても魅力的ですし、マイナス面を考慮した場合、次回作どう進んでいくのか、とても気になる部分でもあります。「Video Games」を試聴して気に入ったのなら、チェックしてみて損はない、かも。
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
I AM...WORLD TOUR/BEYONCE
タイトル通り、2009年から2010年にかけて行われた「I AM...WORLD TOUR」の模様を収録したライブアルバム+DVD。一応、ライブアルバムにDVDがついて・・・みたいな形みたいですが、メインになるのは間違いなくDVDの方。各地のライブのいいとこ取りをしてつなげているのですが(日本のライブの模様も収録!)、パワフルなダンスには思わず釘付け。つーか、めちゃくちゃカッコいいんですけども!!以前、デスチャのライブに行ったことがあるのですが、その時よりもパワーアップしてませんか??
選曲は、デスチャ時代の曲もやってくれているのはうれしいですね。いろいろな会場を繋ぎ合わせているのですが、自然に繋がっているため、あたかも1本のライブを見ているような感覚になります。合間合間にドキュメンタリーがはいるのですが、旦那であるJAY-Zに会える日を待ちわびる、とてもかわいらしい姿がおさめられていたり、プライベートな彼女の姿と、ステージ上の彼女の姿のギャップがまたおもしろかったりします。
オリジナルアルバムよりも楽しめたかもしれないライブアルバム。次の来日ツアー、絶対に行かなくては!
評価:★★★★★
BEYONCE 過去の作品
I Am...Sasha Fierce
4
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