きっかけはツイッターでした。
Title:Antonio Loureiro
Musician:Antonio Loureiro
今回紹介するミュージシャンについて、私がはじめて知ったのは、ソウルフラワーユニオンの、下のツイートを見たことがきっかけでした。
美味! RT @kentarotakahash アントニオ・ロウレイロのデビュー・アルバムは、ここでフリー・ダウンロードできる。僕が近年、最も刺激を受けた音楽作品が、無料で公開されている。 bit.ly/o8oz0z
— ソウル・フラワー・ユニオンさん (@soulflowerunion) 2月 25, 2012
全く初耳のミュージシャンだったのですが、気になったので、調べてみると、どうも次のようなことがわかってきました。
・ブラジルのミュージシャンということ。
・それも、インディーズであるため、amazonですら取り扱いがないこと。
・音楽評論家の高橋健太郎氏が絶賛したため、一部で話題になったこと。
・そのため、一時期、渋谷のタワレコでもパワープッシュしていたこと。
そんな訳で、こちらのサイトからダウンロード。おそらく、ポルトガル語だと思うので、何が書いてあるのかサッパリわからないのですが、下の方に、アルバムのジャケットと、英語で「Download」と書いてあったため、リンクをクリック。で、難なくダウンロードできたわけです。
そんでもって、さっそく聴いてみたのですが、これが、中川敬氏が「美味!」と叫びたくなるのも納得の、傑作でした。
楽曲全体に流れるのは、ブラジル音楽としてイメージされやすいような、ピアノをはじめとする、アコースティックなサウンドが爽やかで、ちょっとジャジーな雰囲気のあるポップス。パッと聴いた感じだと、爽やかなブラジリアンポップ、のようにも感じます。
しかし、そこで流れる、特にリズムがとてもユニーク。変幻自在なパーカッションやドラムの独特のリズムが流れます。そこに、ピアノやアコギ、あるいはフルートだったりアコーディオンだったり、エレクトロな打ち込みだったり、様々な音が自在に重なっていき、全く先の読めない展開。それが複雑にからみあい、最後まで様々なアイディアがつめこまれた、とてもユニークな作品に仕上がっています。
ラテン系の音楽をベースにしながらも、ポストロックやエレクトロニカ的な要素も詰め込まれた、実にユニークな作品。確かに、高橋健太郎氏が絶賛したり、一部で注目を集めているのも納得。フリーダウンロードはいつまで行われているか、不明なので、興味ある方は、いまのうちに是非!
評価:★★★★★
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