次へ進むための一歩
Title:ENOUGH THUNDER
Musician:JAMES BLAKE
昨年、本国イギリスで大きな話題となり、ここ日本でも、アルバム「JAMES BLAKE」が高い評価を得たイギリスのシンガーソングライターJAMES BLAKEのニューEP。このサイトでも、私的ベストアルバム洋楽版で2位に入れるなど、ご他聞に漏れず、私もその音楽のトリコになってしまったのですが、続く新作が早くもリリースされました。
さて、今回のミニアルバム、注目なのは、3曲目「FALL CREEK BOYS CHOIR」が、なんとBON IVERと組んだ曲ということ。BON IVERといえば、これまた昨年、アルバム「BON IVER」が大きな話題となりました。昨年の年末の各種ベストアルバムでは、どんな雑誌でも、必ず「JAMES BLAKE」と「BON IVER」が取り上げられるという、ある種、2011年を代表する2人。その2人のタッグというのは、ビックリです。
ただし、この2人、ある意味、似たタイプのシンガーということもあり、この曲に関しては、「2人の才能が融合して」という感じにいかなかったのは残念(笑)。もちろん、悪い曲ではなかったのですが、数あるJAMES BLAKEの曲と変化はなかったなぁ。
しかし、それに続く「A CASE OF YOU」が素晴らしい!こちら、ジョニ・ミッチェルのカバーなのですが、静かなピアノと、彼のソウルフルなボーカルのバランスが素晴らしい傑作カバー。ついつい聴きほれてしまう傑作で、この曲を聴くだけでも要チェックでしょう。
ラストのタイトル曲「ENOUGH THUNDER」もピアノバラードなのですが、こちらもJAMES BLAKEのボーカルに聴きほれる、シングルでメロディアスなナンバー。ボーカリストとしての魅力も存分に味わうことが出来ます。
今回のアルバム、ダブステップなナンバーもあるものの、どちらかというと、彼のソウルフルなボーカルと、メロディー自体に主軸を置き、「JAMES BLAKE」のイメージを踏襲しつつも、それだけに囚われない作品になっていたように感じます。次にリリースされるであろうアルバムとの、橋渡し的な作品、と言えるのかもしれません。
ちなみに、このアルバムだけの国内盤は残念ながら発売されておらず、アルバム「JAMES BLAKE」と、このEPをセットにした「来日記念デラックス・エディション」なるアコギなものが発売されています。アルバム「JAMES BLAKE」が未聴の方は、こちらを買ってもいいのかも。
評価:★★★★★
JAMES BLAKE 過去の作品
JAMES BLAKE
| 固定リンク
「アルバムレビュー(洋楽)2012年」カテゴリの記事
- 21世紀のシューゲイザーバンド(2013.01.06)
- 「今風」のR&Bなれども(2012.12.22)
- 今を生きるブルース(2012.12.18)
- ブレイク後の彼ら(2012.12.09)
- 天才、復活(2012.12.16)


コメント