王道シューゲイザー
Title:Shadow
Musician:Ringo Deathstarr
アメリカ出身の3人組ロックバンドRingo Deathstarr。ビートルズのドラマーと、「スター・ウォーズ」に出てくる兵器の名前からバンド名を命名したこのバンド。一番最初に知ったのは、「シューゲイザー・ディスク・ガイド」からでしたが、そのバンドの音を聴き、気になっていたのは、以前、ここでも紹介したコンピレーションアルバム「THE LIGHT SHINES INTO YOUR DREAM」で、「Every Time I Leave You」を聴いてからでした。
今回のアルバムは、来日記念のミニアルバムなのですが、はじめて彼らのアルバムを聴いて・・・いきなりはまってしまいました!!
1曲目のタイトル曲「Shadow」からして、マイヴラを彷彿とさせる、うねるようなギターノイズに、囁くような女性ボーカル。そこに重なる男性ボーカルのシャウト。静かな女性ボーカルと、暴力的なノイズにシャウトの対比が見事。まさに王道ともいえるシューゲイザーサウンドが、壺にはまりまくります。
もう1曲注目は、Coaltar Of The Deepersの「Dear Future」のカバー。日本語のままのカバーなのですが、日本語が一種の記号のように聴こえるので、違和感なし!こちらもフィードバックノイズが心地よい、王道シューゲイザーナンバーになっています。
そんな感じで、どの曲も基本的には、これでもかというほど鳴らしまくるフィードバックノイズと、女性ボーカルを上手く用いたポップでキュートなメロディーという、まさしくシューゲイザーの王道ともいうべき楽曲の連続。そういう意味では、新鮮さはないかもしれません。ただ、個人的には壺にはいりまくりの楽曲の連続。マイブラやジザメリが好きなら、無条件でお勧めです!!
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
National Ransom/Elvis Costello
1曲目「National Ransom」はポップなギターロックからはじまったのですが、それ以降は、しんみりと聴かせる曲が多かった最新作。ジャズ風の曲やカントリー風の曲もあり、全体的に、いわゆる「大人」な雰囲気を感じたアルバム。まさに「大人のポップアルバム」といった感じの1枚でした。
評価:★★★★
Elvis Costello 過去の作品
Momofuku(Elvis Costello&the Imposters)
Secret,Profane&Sugarcane
utada the best/UTADA
一応、洋楽名義なのですが、発売は日本国内のみの模様。宇多田ヒカルがアメリカで活動する時のUTADA名義でのベスト盤。アルバムわずか2枚でのベスト盤リリースとなり、宇多田ヒカル本人がTwitterで不買を呼びかけるなど、悪い意味で話題になってしまったベスト盤。確かに、アルバムを2枚しか出しておらず、かつ、未発表音源はないのだから、わざわざ買うまでもないアルバムかも。
ただ、UTADA名義の曲に関しては、確かにいい曲も多いのですが、変に海外進出を意識しすぎて、宇多田ヒカル名義の曲に比べると、ちょっと遊びの要素みたいなものが足りないように思います。やはり個人的には、宇多田ヒカル名義の作品の方が、名曲が多いような・・・。
評価:★★★
宇多田ヒカル 過去の作品
HEAT STATION
This Is The One(Utada)
Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2
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