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2012年1月21日 (土)

生前の選曲を基にして

Title:sings soul ballads
Musician:忌野清志郎

あまりにも早い逝去からもう2年半以上が経過した忌野清志郎。このたび、その彼のバラードベストが発売されました。とはいっても、よくありがちな、ミュージシャンの死後に、周りで勝手に選曲し、追悼みたいな形で発売するような、彼の死を売りにしたようなアルバムではありません。もともとは、2008年の、闘病後の復活ライブの直後で、彼自信が選曲したもの。タイトルも彼が名付け、手書きのメモも残されており、そういう意味では、彼の遺志がようやく実現した、遅すぎるアルバム、と言えるかもしれません。ひょっとしたら、今のタイミングまで出さなかったのは、逝去後すぐにリリースすると、「死を売りにしている」という誤解を招くかもしれない、と考えたのでしょうか?

それだけに選曲が実にユニーク。「スローバラード」みたいな、RC時代からの代表曲もあるかと思えば、レアトラック、隠れた名曲まで。というか、すべてのアイテムは抑えている!という熱心なファンでなければ(熱心なファンでも?)、新しいアルバムみたいな感覚で楽しめる、かも?

もっとも、バラードベスト、とはいっても、キヨシローのこと。よく世間でありがちな、バラード=ラブソング的な公式には全くあてはまらないのがユニークなところ。「NEWSを知りたい」のような、ちょっとした社会派な曲もありつつ、なんといってもユーモラスとインパクトを兼ね備えているのが「まわりはワナ」で、歌詞をなぞるだけだと普通の(?)歌詞なのですが、「マリファナ」「ガンジャ」「ハッシシ」という、大麻がらみの用語がそのまま歌われている、かなりヤバイ曲(笑)。なのにダジャレの連発でユーモアたっぷりなのが彼らしいところです。

一方では、「君を信じてる」は、かなりストレートな、タイトル通りの歌詞にも関わらず、ベタにならず、説得力を感じさせるのは、やはり彼のボーカリストとしての力によるものなんでしょうね~。他にもソウルフルな「雪どけ」や、ブルースナンバーの「ギビツミ」など、ソウルフルな楽曲をこれでもかというほど聴くことが出来ます。

一言でバラードベストといっても、ラブソングから社会派、ソウルにバラード、ロックなど、ジャンルも歌詞も様々。キヨシローの音楽性の広さを感じると共に、ユーモアセンスあふれる楽曲や、熱い情熱を感じるラブソングまで、忌野清志郎というミュージシャンを知ることができる絶好のアルバムだったと思います。

そういう意味では、いわゆる代表曲というのは少なめかもしれませんが、入門盤的にも最適な1枚。そして、あらためて、彼の魅力に触れることが出来る、ファンにとってもうれしい作品だったと思います。

評価:★★★★★

忌野清志郎 過去の作品
入門編
忌野清志郎 青山ロックン・ロール・ショー2009.5.9 オリジナルサウンドトラック
Baby#1


ほかに聴いたアルバム

HUMANIA/NICO Touches the Walls

どうしても拭えないミスチルっぽさ・・・・・・ってのは毎回書いているよなぁ(^^;;「手を叩け」などいつも以上にポップス路線が強まった感もあり、このアルバムもベスト10ヒットを記録。人気バンドの仲間入りをしたなぁ、とは思うのですが・・・いまひとつ、「よくあるギターロックバンド」の域から離れられない印象がぬぐえません。

評価:★★★

NICO Touches the Walls 過去の作品
Who are you?
オーロラ
PASSENGER

LOVE IS LIKE A ROCK'N'ROLL/a flood of circle

以前から、ガツンと来るような曲が2、3曲があっても勢いが続かず、端整なボーカルが、楽曲にとって逆効果になっている、というイメージを持っていました。ただ、このアルバムで、ひとつ壁を乗り越えたかな?という印象。ボーカルの線の細さが相変わらず気になるものの、ガレージサウンドにも違和感なくマッチ。ポップな作品からブルージーな作品まで自在に聴かせる音楽性は多彩さも増し、なおかつ、バンドサウンドも上手く生かした作品に。個人的には、彼らの最高傑作だと思います。

評価;★★★★★

a flood of circle 過去の作品
泥水のメロディー
BUFFALO SOUL
PARADOX PARADE
ZOOMANITY

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