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2012年1月26日 (木)

独特の弦の響きが魅力

Title:AZIZ SAHMAOUI&UNIVERSITY OF GNAWA(邦題 グナワ大学)
Musician:AZIZ SAHMAOUI

今回聴いたアルバムは、ミュージックマガジン誌ワールドミュージック部門第3位に取り上げられていたモロッコ出身のミュージシャン、アジズ・サハマウイによるアルバムです。

彼が奏でるのは、グナワという音楽。CDのライナーツ・ノートによると

「グナワとはセネガル、スーダン、ガーナなどからモロッコに連れてこられたアフリカ黒人奴隷がもたらした音楽による病気治療の儀式であり、グンブリ(円筒胴の三弦撥弦楽器)とカルカブ(金属製カスタネット)と太鼓の伴奏に、祈祷師として霊媒のマーレム師の歌とコーラスと踊り手のダンスによって興奮状態を作り出し、その絶頂(トランス)が病者の憑き物を祓うというものである。」

・・・という音楽らしいです。このアルバムの中では、純粋なグナワの曲が5曲+グワナ曲として編曲した曲が1曲、他は彼のオリジナル曲だそうです。

聴いていると、純粋なグナワ曲と、オリジナル曲との差が明確で、アジズのオリジナル曲は、良くも悪くも垢抜けた感じを受けます。トランス調のリズムが軽快な「Ana Hayou」、メロディアスな「Miskina(哀れな女)、疾走感あるバンドサウンドが心地よい「Tamtamaki(こことよそ)など、バラエティーもあり、政治的な歌詞が多いのも、特徴的でした。

これらの曲も魅力的だったのですが、ただ個人的に、このアルバムではまったのは、そのグナワの音楽。アルバムの幕開けを飾る「Salabati」は歌い上げるボーカルが、荘厳で、どこか神秘的な雰囲気すら感じますし、「Foufou Danba」「Black Market」などは、曲にからみつくようなグンブリ(だと思うのですが)の音色と、リズミカルで、時としてトランシーなリズムの絡みが非常に魅力的でした。

そういえば、昨年ミュージックマガジン誌のワールド部門で1位になったアマジークも、グナワのミュージシャンだったし、最近、北アフリカ系の音楽が上位によく登場しているような・・・。この地域の音楽が、勢いがあるのか、それとも単純な選者の趣味か・・・??

評価:★★★★

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