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2012年1月11日 (水)

紅白の影響はほとんどなし・・・?

東京事変 解散

正直言うと、あまりショックはないな。東京事変自体が、それぞれ個々で活躍していたプロ集団の集まりというイメージがあって、バンドのメンバーは一緒に物語をつくっていく仲間だ、みたいなバンド幻想を感じさせないからかもしれないけど。むしろ、椎名林檎が、次は誰と組んで、どういう形態で活動をするのか、そちらの方が楽しみだったりして。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

新年2回目のヒットチャート。先週から2週続けて、ジャニーズ系が1位獲得です。

今週1位は、先週、フライング販売分の影響で、初登場4位だったNYC「ワンダフルキューピット」が、2週目にして1位獲得です。売上は3万8千枚から4万枚に若干アップ。先週でしたら、初登場と同じく4位止まりだったのですが、大物新譜が少ない影響もあり、見事、1位獲得です。

2位は、吉本興業からうまれたアイドルグループYGA「ライジング・サン JAPAN!」が初登場でランクイン。アイドルグループの曲にこんなコメントは野暮かもしれませんが、福島の原発事故とか、まだまったく終わっていないのに、こういう日本全体を無理やり盛り上げるような応援歌はちょっと薄ら怖い感じすらします。まあ、この手の曲は彼女たちに限らないですが。初動1万9千枚は、前作「情熱ヒロイン」の1万7千枚からアップ。その前が初動1万1千枚だったので、徐々に人気は上昇している模様。

そして3位から5位は、同じミュージシャンによる3枚同時リリースのシングルが並びました。2004年に解散し、昨年、復活したビジュアル系バンドbaroque「凛然アイデンティティ」が3位、「モノドラマ」が4位、「teeny-tiny star」が5位にそれぞれランクインしています。

これが彼らにとっては初のベスト10ヒット。初動売上も、解散前2004年にリリースした「Nutty a hermit.」の6千枚から大きくアップし、3枚とも1万7千枚の売り上げを記録。2004年の頃に比べると、ビジュアル系の人気が上がったことを考えても、CDの売上は大きく落ちているので、この結果はちょっとビックリです。

そんな訳で、初登場は以上。例年、正月休みで、新譜が極端に少なくなる時期で、同時に、年末の賞レースや、紅白で流れた曲が大きくランクアップするのですが・・・・・・今年はその影響がほとんどありません。あえていえば、薫と友樹、たまにムック。 「マル・マル・モリ・モリ!」が18位→13位(売上枚数 4千枚→6千枚)、AKB48「風は吹いている」が19位→15位(売上枚数 4千枚→5千枚)、福山雅治「家族になろうよ」が21位→18位(売上枚数 3千枚→4千枚)程度でしょうか?今年は、「トイレの神様」みたいなロングヒットの末のベスト10入りという曲もいまのところありませんし、かなりさびしい結果に。多分、紅白で見て、いいな、と思った方はほとんどダウンロードで買っているのかもしれませんが・・・なんか、シングルCDがさらに終焉に近づいている感じがします。

今週は新譜が少なかった影響で、返り咲きもチラホラ。Kis-My-Ft2「We never give up!」が13位から8位、AKB48「上からマリコ」が14位から9位、安室奈美恵「Sit!Stay!Wait!Down!」が11位から10位にいずれもランクアップし、ベスト10に返り咲いています。もっとも、どの曲も売上は先週から落としており、年末の賞レースや、お年玉需要などの影響で、相対的に売上が落ちなかったということはあるのでしょうが、大きな影響は見受けられませんでした。

ちょっとさびしい印象を受けたシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に!

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