つかみのインパクトは大!
Title:孔雀
Musician:女王蜂
女王蜂というロックバンド、とにかくまず、見た目からインパクトありまくりです。ど派手なメイクに、セクシー(?)な服装。でも、その体格はあきらかに巨体で、男性?それともでかい女性?それともゲイ???
一応、神戸で結成されたバンドだそうですが、出身地はもちろん、本名、年齢、さらには性別まで不詳の彼(?)ら。つかみの部分だけで、忘れられないバンドといった感じです。
いい意味での「やばさ」を感じるバンド。強烈で、ユニークなサウンドが聴けるかな、と思いつつ、このアルバムではじめて女王蜂の音に触れました。
最初「夜曲」「砂姫様」で、奇声のようなコーラスとヘヴィーなサウンドで、これはなかなか強烈なサウンドを聴かせてくれるかな、と期待したのですが・・・
その後に関しては、見た目のやばさほど、楽曲からはやばさは感じませんでした(^^;;
ヘヴィーなギターリフを主体としたバンドサウンドと、ちょっとキャバレー風味の歌謡曲なメロディーが印象的。迫力あるギターのリフが、グイグイと攻めてくるようなサウンドは、確かに魅力的で、ライブはカッコいいだろうなぁ・・・という感じはCDからも伝わってきます。
ただ、ヘヴィーなバンドサウンド+歌謡曲風のメロって、ここ最近では、その手のバンドって増えすぎちゃったんだよなぁ・・・。そういう意味で、正直なところ、あまり新鮮味を感じませんでした。
とはいえ、ダレもが知っているメロディーに載せて、ちょっとエロティシズムな怪しげな歌詞を綴る「告げ口」あたりは、そのエログロちっくな歌詞が、女王蜂の外見からくるイメージともマッチしていて、彼らの個性を強く感じることが出来た怪曲。個人的には、こうゆう「やばさ」というか、「毒」の部分をもっと前に押し出したら、おもしろくなると思うんだけどなぁ、なんて思いました。
強烈な個性を秘めているように感じるものの、それがまだ、CDという媒体では出し切れていない感も。これからの作品に期待!
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
大阪ラモーンズ/少年ナイフ
少年ナイフによる、アメリカのパンクロックバンド、ラモーンズのカバーアルバム。ラモーンズというバンド、金太郎飴的なバンドで、ある意味、どの曲もみんな同じというバンドで、それだけに、1度聴いたら忘れられないくらいのラモーンズとしての個性が曲にこびりついています。しかし、それを少年ナイフがカバーすると、キチンと少年ナイフの曲になってしまう不思議。それだけ彼女たちが、自らの音に、彼女たちだけの個性を確立しているからでしょう。
評価:★★★★
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コメント
女王蜂、去年だか一昨年に高校卒業したばかり?だそうです。
末恐ろしい。
投稿: kk | 2011年12月29日 (木) 23時30分
>kkさん
え?まだそこまで若いんですか??
ちょっと驚きです。確かに、末恐ろしい・・・・・・。
投稿: ゆういち | 2011年12月31日 (土) 00時26分