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2011年12月

2011年12月31日 (土)

2011年ベストアルバム(暫定版)

いろいろな出来事があった2011年もあと数時間。本年も、当サイトをご愛顧くださり、ありがとございました。そんな訳で、毎年恒例の2011年のベストアルバム、とりあえずは、まだ聴いていない2011年のアルバムもあるので、暫定版です。

邦楽編

まず、上半期のベスト5は・・・

1位 街道筋の着地しないブルース/中川敬
2位 11のとても悲しい歌/PIZZICATO ONE
3位 MUSICMAN/桑田佳祐
4位 liminal/砂原良徳
5位 POP LIFE/RHYMESTER

これに続く下半期のベスト盤候補としては・・・

JAPANESE SINGE/平井堅
Ray Of Hope/山下達郎
8月32日へ/神聖かまってちゃん
僕たちの未来/柴田淳
homely/OGRE YOU ASSHOLE
THE END/毛皮のマリーズ
にじみ/二階堂和美
爆弾こわい/在日ファンク
幻とのつきあい方/坂本慎太郎
キセキの渚/ソウルフラワーユニオン

いや、正直、不調気味だった上半期に比べると、下半期はかなり好調だったような気がします。ただ、年間通して充実していた昨年に比べると、やはりトータルとして、ベスト盤候補はちょっと少なめ。粋のいい新人も見当たらず、ちょっと来年以降が気になってしまいます・・・。

洋楽編

こちらも上半期のベスト3は・・・

1位 JONNY/JONNY
2位 James Blake/James Blake
3位 Bon Iver/Bon Iver

これに続く下半期のベスト盤候補としては・・・

GOBLIN/TYLER,THE CREATOR
TASSILI/TINARIWEN
THE WHOLE LOVE/WILCO
NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS/NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS
TAKE CARE/DRAKE

洋楽の方は、昨年から引き続き、充実した名盤が続々とリリースされ、昨年に続き、ベスト5を選ぶのがかなり迷いそう・・・。

そんな訳で、昨年、あれだけ威勢の良かった邦楽の新人勢が、いまひとつ今年、続いて続々デビュー・・・という感じにならなかったのが気になるところ。全体としてベテラン勢が目立ちますし、今年以上に、来年以降の動向が、ちょっとだけ心配になったりして。ただ、そうとはいっても、今年も数多くの名盤に出会えた2011年。来年も、たくさんの素晴らしい音楽に出会えますように!

それではみなさん、よいお年を!

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2011年12月30日 (金)

2011年ライブまとめ

今年も残るところ、今日も含めて2日!!そんな訳で、今年1年足を運んだライブをふり返ります。

今年、足を運んだライブは・・・

1/18(土) McCOY TYNER TRIO with special guests Eric Alexander&Jose James(Nagoya Blue Note)
2/9(水) ソウル・フラワー・モノノケ・サミット モノノケ・サミット2011!新春!初踊りツアー(名古屋CLUB QUATTRO)
3/21(月) 寺井尚子 ライムライトツアー2011(愛知県芸術劇場大ホール)
4/10(日) the pillows HORN AGAIN TOUR(Zepp Nagoya)
5/28(土) Rock on the Rock '11(三河湾リゾートリンクス海岸特設会場) その2
6/25(日) SPITZ JAMBOREE TOUR 2011 "とげまリーナ"(日本ガイシホール)
7/17(日) OUR FAVORITE THINGS-Murakuni Live-(村国座) その2
8/14(日) SUMMER SONIC 11(舞洲サマーソニック大阪特設会場) その2 
8/23(火) くるり TOWER OF MUSIC LOVER 2 購入者限定 スペシャルライブ(名古屋Club Diamond Hall)
9/18(日) 2011 岡村靖幸LIVE「エチケット」(Zepp Nagoya)
10/9(日) TOYOTA ROCK FESTIVAL(豊田スタジアム/西・東イベント広場) その2
10/23(日) 槇原敬之 Makihara Noriyuki Concert Tour 2011-12 "Heart to Heart"(長良川国際会議場メインホール)
11/20(日) 神聖かまってちゃん 26才の夏休みツアー(Zepp Nagoya)
12/11(日) ソウルフラワーユニオン 年末ソウルフラワー祭 2011(名古屋CLUB QUATTRO)
12/24(土) the band apart アコースティック・ミニライヴ(名古屋パルコ西館1階イベントスペース)

今年足を運んだのは全15本!!このうち、ベスト3は・・・

3位 二階堂和美@TOYOTA ROCK FESTIVAL

2010年に京都音楽博覧会で見た彼女のステージもとても印象的だったのですが、トヨロックのステージも最高でした。ステージ上の彼女はとてもかわいらしくて、かつボーカルは迫力があり、歌謡曲風な曲からジャジーな曲まで、どれも心に染みるようなボーカルが、とても印象に残りました。

2位 ソウル・フラワー・ユニオン@Rock on the Rock '11

年末のソウルフラワー祭りも最高だったのですが、どちらか1本と言われると、こちらかな?代表曲が網羅されたステージは、最後まで全くテンションが落ちることはありませんでした。雨の中のライブの最後で、疲れ果てていたはずなのに、思いっきり踊りまくったステージでした。

そして・・・

1位 七尾旅人@Our Favorite Things

いままで、CDで聴く彼はいまひとつ苦手なイメージはあったのですが、それを完全に払拭したステージ。途中にMCを挟みながらの、まったりとした雰囲気の中でのステージだったのですが、彼のつむぐメロディー、そしてボーカルに、一気に惹かれたステージ。七尾旅人を天才と称する理由が、よくわかった素晴らしいステージでした。

他にもモノノケ・サミット、the pillows、スピッツ、フラカン(Rock on the Rock)、THE BAWDIES(SUMMER SONIC)、岡村靖幸なども素晴らしかったなぁ。神聖かまってちゃんも、別の意味で、強いインパクトを残したステージでした。

いろいろと厳選して行っているからかもしれませんが、今年もはずれの少なかったライブ。ただ、今年は洋楽勢はあまり見れなかったな。来年もたくさんいいステージに出会えますように。

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2010年ライブまとめ

1年遅れですいません。2011年ライブまとめとあわせて、2010年以前のライブもまとめたいと思います。

2009年

3/29(日) KAN BAND LIVE TOUR 2009「じゃあ、スイスの首都は?」(Zepp Nagoya)
8/8(土) 情熱大陸SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA '09(夢の島公園陸上競技場) その2

2010年

5/31(月) JAPAN BLUES&SOUL CARNIVAL 2010~25周年記念スペシャル~(名古屋ボトムライン)
6/5(土) SAKAE SP-RING その2
8/7(土) SUMMER SONIC 10(舞洲サマーソニック大阪特設会場) その2 
9/19(土) 京都音楽博覧会(京都梅小路公園・芝生広場) その2
10/9(土) スタッフ・ベンダ・ビリリ ジャパンツアー2010(長久手町文化の家 森のホール)
11/1(月) VAMPIRE WEEKEND JAPAN TOUR 2010(名古屋CLUB QUATTRO)
12/4(土) ソウル・フラワー・ユニオン ニューアルバム「キャンプ・パンゲア」発売記念ツアー(名古屋CLUB QUATTRO)

で、2010年ライブのベスト3は・・・

3位 ソウル・フラワー・ユニオン ニューアルバム「キャンプ・パンゲア」発売記念ツアー

この時は、久々のソウルフラワーワンマンだったのですが、やはりソウルフラワーのライブははずれなし!!久々だったのですが、バッチリ盛り上がってきました!!!

2位 スタッフ・ベンダ・ビリリ ジャパンツアー2010

最初は、座っておとなしく見ていた観客が、最後には、客席の前の方にまで押し寄せて、みんなで踊りまくったのが印象的。CDもよかったけど、CDで期待していた予想をはるかに上回る、ハイテンションのビートが強く印象に残ったライブでした。

そして・・・

1位 ソロモンバーク@JAPAN BLUES&SOUL CARNIVAL 2010

最初で最後の来日になってしまったソロモンバークのステージを見れたのは、一生モノの思い出です!ボトムラインという小さな会場ながらも、大きなステージ並のエンターテイメントあふれるステージで、ソウルフルなボーカルを存分に聴かせてくれました。2010年どころか、生涯ベスト10にも入りそうな、素晴らしいステージでした!!

他にも、くるり・ザ・セッション(京都音博)、サカナクション、the pillows、スティーヴィー・ワンダー(SUMMER SONIC)なども強く印象に残りました。久しぶりにライブに足を運んだのですが、あたりが多い1年だったなぁ。

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2011年12月29日 (木)

歌ごころあるHIP HOPアルバム

Title:TAKE CARE
Musician:DRAKE

カナダ出身のラッパーによる2作目。前作「Thank Me Later」が大きな評判となり、また、私自身も聴いてみて、そのメランコリックな世界にはまってしまっただけに、この最新作も多いに期待していました。

そんな期待を背負ってリリースした最新作ですが、これが、前作に負けず劣らずの傑作!期待に見事応えるアルバムに仕上がっていました。

DRAKEの作品で、まず耳を惹くのが、そのトラック。エレクトロベースのトラックは、そのミニマルな構成が耳を惹きますし、なによりも音数を絞ったシンプルな内容が、逆に音に深みを与えています。

また、独特な電子音の柔らかい音感も彼の個性となっています。それがまた、楽曲の奏でるメランコリックなメロディーラインにもピッタリ来て・・・誰が聴いてもDRAKEとわかる個性を作り出しています。

そこらへんの音の世界とメロディーが実にマッチしているのが、「MARVINS ROOM」「DOING IT WRONG」あたりでしょうか?特に「DOING IT WRONG」は、包み込まれた優しい電子音の音色が、非常に印象的な作品。ちょっとレイハラカミの世界も彷彿とさせたりして??

そして、このメランコリックなメロディーも彼の大きな特徴。全体的にR&B色が強く、また、トラックとあわせて、ラップのアルバムでありながら、歌心にあふれた作品になっています。そこらへんが特に際立つのが冒頭。「OVER MY DEAD BODY」に、続く「SHOT FOR ME」も、美しくメロディアスな歌が、とにかく印象に強く残ります。

一方では、もちろん、NICKI MINAJが力強いラップを聴かせる「MAKE ME PROUD」をはじめ、聴かせるべきキレのあるラップももちろん抑えられており、日本の流行モノにありがちな、「ラップはお飾り」では決してありません。

R&B色が強い作品なので、HIP HOPは苦手・・・という方でも、十分楽しめる作品だと思います。やはりまだまだHIP HOPからはおもしろいミュージシャンがたくさん出てくるなぁ~。今年を代表する傑作。

評価:★★★★★

DRAKE 過去の作品
Thank Me Later


ほかに聴いたアルバム

B.O.B Presents THE ADVENTURES OF BOBBY RAY/B.O.B.

昨年、大ヒットしたアルバム。楽曲は、ポップなラップ。日本で言えば、ファンキーモンキーベイビーズやGReeeeNを想像させるような・・・もちろん、あそこまでポップに振り切れてはいないけど、いかにも売れ線といった感じの音は、即効性があるけど、飽きるのも早そうな。エミネムが参加しているのが、ちょっと意外な感じ。

評価:★★★

...FEATURING NORAH JONES(邦題:ノラ・ジョーンズの自由時間)/NORAH JONES

NORAH JONESと、様々なミュージシャンとのコラボ作を収録した企画盤。Foo FightersやらBelle&SebastianやらHerbie Hancockやら、バラエティーあふれるミュージシャンとコラボしていますが、そのため、楽曲もジャズからカントリー、ラップやポップスまで多種多様。ただ、どの曲も、NORAH JONESが歌うと、すぐにNORAH JONESの色になるのが、さすが。彼女のボーカリストとしての実力を実感します。また、様々な楽曲にもしっかりと順応できる彼女の包容力もさすが。NORAH JONESの魅力を様々な観点から知ることができる好企画でした。

評価:★★★★★

NORAH JONES 過去の作品
THE FALL

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2011年12月28日 (水)

今年最後のヒットチャート

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

シングルチャートも、今年最後のチャートとなりました。今年も1年、いろいろありましたが、来年こそ(?)は、ヒット曲らしいヒット曲がたくさんリリースされればいいのですが・・・。

そんな今年最後の1位を飾るのは、SMAP「僕の半分」。紅白でトリを飾ることが決まっている彼らですが、シングルチャートでも見事トリを飾りました。初動売上13万枚は、前作「This Is Love」の27万6千枚から大幅ダウン。ただ、もっともその前の「そっと きゅっと」は初動10万5千枚だったので、まあ、こんなものか、といったところでしょうか。

切ない雰囲気の聴かせるナンバーなのですが、この曲の作詞作曲は斉藤和義。その斉藤和義のシングル「やさしくなりたい」が、先週の13位から8位にランクアップ。売上も8千枚から1万3千枚に大幅アップし、7週ぶりにベスト10に返り咲いています。この曲、ご存知驚異的な大ヒットを記録した日テレ系ドラマ「家政婦のミタ」主題歌。ドラマのヒットにあわせて、シングルも売上を伸ばす結果になっています。

2位には、L'Arc~en~Ciel「CHASE」がランクイン。映画「ワイルド7」主題歌。出だしの打ち込みといい、4つ打ちのリズムがyukihiroの趣味っぽい雰囲気。初動売上7万1千枚は前作「×××」の8万1千枚よりダウンで、2作連続で下落。ちょっと厳しい結果になりました。

3位は、Janne Da ArcのyasuによるソロプロジェクトAcid Black Cherry「CRISIS」がランクイン。5ヶ月連続リリースの第4弾。初動売上は5万2千枚と、前作「蝶」より若干アップ。連続リリースのシングルの中では、一番の初動売上となりました。ちなみに、毎回、昔のJ-POPをカバーしているのですが、本作は、渡辺美里の「BELIEVE」!!よりによって渡辺美里の曲で、なぜこの曲を選んだんでしょうか??ちょっとマニアックな選曲にビックリです。

4位以下で初登場はあと3曲。年末に近いからか、比較的、新譜が少なめのチャートとなっています。

7位に、ビジュアル系バンドAlice Nine「虹の雪」がランクイン。タイトルから想像できそうなウィンターバラード。初動売上1万5千枚は、前作「Heart of Gold」の1万3千枚から若干アップです。

9位には、安室奈美恵などを擁するヴィジョンファクトリー(昔のライジングですね)が送り出した女性アイドルグループFairies「HERO」が入ってきました。全員、かなり幼い雰囲気なのは、あきらかに日本のアイドル的人気を狙っている感じなのですが、曲調と、整然としたダンスはK-POPを意識した感じ。2作目にして、初のベスト10入りで、初動売上1万2千枚は、前作「More Kiss」の9千枚よりアップ。

最後10位には、韓国のアイドルで、JYJ(元東方神起のメンバーによるユニット)JUNSUの兄であるJUNO「believe...~君を信じて~」がランクインしています。いかにもアイドルソング的なタイトルですが、楽曲も、一昔前のJ-POP風のバラードナンバー。ある意味、ベタベタの王道です。2作目にして初のベスト10入り。初動売上9千枚は、その前作「Fate」の7千枚からアップしています。

そしてそして、今年も来ました!山下達郎「クリスマス・イヴ」!今週、100位にギリギリランクインしています。これで、26年連続トップ10入りだとか。ただ昨年の98位から2ランクダウン。さすがに後がなくなってしまいました。27年連続はちょっと厳しい状況かも。

今週のシングルチャートは以上。着うたチャートは今週お休み。次回はアルバムチャートのみ、金曜日ではなく、1月1日(日)に更新予定です!

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2011年12月27日 (火)

これもくるりの最新作

Title:奇跡 オリジナルサウンドトラック
Musician:くるり

映画のサントラ盤というのは、ここでも何度か紹介しているのですが、正直言って、アルバムとして傑作!という作品に、ほとんど出会ったことはありません。

それは、あくまでも映画でつかわれることを前提につくられた曲であるため、BGM的になっていたり、曲の断片であったり。映画の中では効果的であるかもしれないのですが、ひとつの曲としては、いまひとつ、というケースが多いからだと思います。

ただ、この是枝監督作品「奇跡」のサントラは、いままで何枚か聴いてきた映画のサントラの中では、一番楽しめたアルバムでした。

ともすれば、映画の主題歌以外は、すべて1分程度のBGM的な曲、という構成が多いサントラ盤の中で、「鹿児島おはら節」「奇跡」「最終列車」と3曲も歌付の曲があった、ということも大きかったかもしれません。

ただ、それ以外にも、くるりの歌心があふれる曲が並んでいて、しっかりくるりのアルバムとしての魅力を感じることが出来たのが大きかったように思います。

全般的に、アコースティックでカントリー風な作品が目立つのですが、それらの曲も、しんみりとしたメロディーに、くるり岸田のメロディーセンスを感じることが出来ます。また、インストながらも「それぞれの日々」ように、アコーディオンでメロディーを奏でる、5分を超える曲もあり、ちゃんとくるりの作品として楽しむことが出来ます。

他にも「ぞわぞわ」のように、三味線の音色がブルージーで、それにバンドサウンドが加わるという、非常にユニークな作品や、「軍資金のテーマ」のようにバンドサウンドを前に押し出したような曲など、なにげにサントラ盤といってもくるりファンならチェックしておきたい作品も多数。

確かに、決してポップな曲が多いわけでもないし、映画の中ではないと楽しめないような曲も少なくないため、ファン以外にはお勧めしにくいのですが、ファンにとっては、サントラ盤といってスルー不可な1枚だと思います。間違いなく、この作品もくるりの作品。要チェックな1枚です。

評価:★★★★

くるり 過去の作品
Philharmonic or die
魂のゆくえ
僕の住んでいた街
言葉にならない、笑顔を見せてくれよ
ベスト オブ くるり TOWER OF MUSIC LOVER 2


ほかに聴いたアルバム

Second line&Acoustic collection/ACIDMAN

シングルのカップリングとして収録したセルフカバー、second lineシリーズに、あらたにセルフカバー作品を加えたアルバム。全体的にアコースティックで、ジャジーなカバーに仕上がっていて、ACIDMANのロック以外での音楽的嗜好を感じさせます。ジャズベースのおしゃれな雰囲気は、いつものACIDMANの曲の中にも垣間見れるので、意外性はあまりないような気はするのですが、それでもいつものACIDMANとは違う雰囲気で楽しめるアルバム。ただ、全体的に似たようなタイプの曲になっているのが残念なような・・・。

評価:★★★

ACIDMAN 過去の作品
LIFE
A beautiful greed
ALMA

LAST TRAIN TO EXITOWN/THE BEATNIKS

鈴木慶一と高橋幸宏によるユニットの、10年ぶり(!)となる新作。しっとりした大人のポップスといった感じで、鈴木慶一っぽいなぁ、という部分と、高橋幸宏っぽいなぁ、という部分が、それぞれ決してお互いに衝突することなく、上手く融合しているのが、実力のあるベテラン同士のユニットといった感じ。ただ、もちろんクオリティーの高いアルバムなのは間違いないのですが、聴き終わった後の印象が、ちと弱いような・・・。

評価:★★★★

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2011年12月26日 (月)

まさかこれだけ続くとは・・・。

Title:The Singles Collection 2001-2011
Musician:GORILLAZ

2011年で、デビューから10年を迎えた、GORILLAZによるベスト盤。

ご存知のように、GORILLAZは実在のバンドではありません。blurのデーモン・アルバーンが、漫画家のジェイミー・ヒューレットと組んで立ち上げたプロジェクト。ギネスブックでも「最も成功した架空のバンド」に認定されたそうです。

既にオリジナルアルバムを4作もリリースしており、他にも編集盤なども多くリリースしている彼ら。正直、この「バンド」がスタートした時、企画モノ的な色合いが強く、これだけ長く続くなんて誰も思わなかったのではないでしょうか?

ただ、ひょっとしたらこの「企画モノ」的な、「お気軽」ともいえる見られ方が、「バンド」の寿命を長くしたのかもしれません。このシングルコレクションを聴いてみると、その時代によって、デーモン・アルバーンの実に反映されているように感じました。

デビュー以来、初期の作品は、HIP HOP色が強め。それが「Dare」あたりからエレクトロ色が強くなり、彼の興味がエレクトロに向かったことを感じさせます。もちろん、最近の作風にもHIP HOPの要素は強いのですが、彼の興味の向くまま、自由度の高い音楽性は、あくまでも「お気軽」な「架空のバンド」であるからこそ。また、だからこそ、GORILLAZの曲には、魅力的な曲が多く収録されています。

また、それだけ自由度も高く、ともすれば「実験的」にもなりがちな作品にも関わらず、しっかりと後に残る印象的なメロがあるのも大きな特徴。確かに、ブリット・ポップ全盛期のblurのような、インパクト満載の曲はないものの、例えば「CLINT EASTWOOD」のメロディーなど、一度聴いたら、ついつい口ずさんでしまいます。

今回のシングル集では、そんな楽曲が発売順に並んでいるだけに、GORILLAZの変遷がよくわかる内容。1枚にまとめられているだけに、入門盤としても最適な作品だったと思います。企画モノ的要素が強かった「彼ら」ですが、すっかりデーモンのライフワーク的になりつつあるGORILLAZ。これからも、数々の名曲で私たちを楽しませてくれそうです。

評価:★★★★★

GORILLAZ 過去の作品
D-Sides
Plastic Beach
THE FALL


ほかに聴いたアルバム

DEATH TO FALSE METAL/WEEZER

日本でも大人気のパワーポップバンド、WEEZERのレア音源集。アルバムからはずれた曲などを収録しているのですが、WEEZERらしい、メロディアスなパワーポップの連続。最後を締める「Unbreak My Heart」のカバーもなかなかユニーク。ファンにとっては、新譜感覚で聴けるアルバムだと思います。

評価:★★★★

WEEZER 過去の作品
WEEZER(Red Album)
RADITUDE
HURLEY

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2011年12月25日 (日)

Merry X'mas!!

また、お得な無料ダウンロード音源ネタを2作ほど。まさに、クリスマスプレゼントな2作です。

Title:Beirut In Concert
Musician:Beirut

まずは、アメリカのミュージシャン、ベイルートによるライブ音源が無料ダウンロードされています。

ベイルートのライヴ音源、全曲ダウンロード中

ダウンロードはこちらから。

ベイルートは、もともと、男性ミュージシャン、ザック・コンドンのソロプロジェクトとしてはじまったバンド。その後、最近では、バンド形態となり、活動しているそうです。

フォークやアイリッシュトラッドをベースとしたような、アコースティックなサウンドを聴かせてくれるバンドで、哀愁あるメロディーは、日本人の琴線にも触れそう。ちょっと泥臭さも感じさせるのは、基本、アメリカのバンドだから、でしょうか?

ライブや、アコーディオンやホーンセッションなどを取り込んだ、明るく、楽しいもの。雰囲気としては、まさにヨーロッパの昔の祭りを彷彿とさせます。ここらへんの雰囲気は、日本でいえば、ソウルフラワーユニオンあたりに通じるものも?ただ、ライブは完全に「バンド」があってこそという雰囲気になっており、ベイルートがソロプロジェクトからスタートした、というのは信じられないくらい。

CD音源よりもライブが楽しそうだなぁ~ということは、このライブ録音からも実感できます。来年には、初の来日公演があるみたいですが、残念ながら名古屋はやらず、さらに東京大阪も完売の模様。確かに、このライブ音源を聴けば、その理由は納得。ただ、来日公演はライブハウスのようなのですが、このバンド、フジロックとか野外が似合いそうだなぁ~。今年の夏に、再来日希望!

ちなみに、ダウンロードは、emailなどの登録なしに出来るのがうれしいのですが、1時間以上にも及ぶmp3ファイル1つだけがダウンロードされるのがちょっとビックリ。音も、さほどよくないのは残念なのですが・・・まあ、無料なので、文句はいえないですね(^^;;

評価:★★★★★

で、もう1作は、もはやクリスマス恒例になった・・・

world's end boyfriend今年も曲追加でXmas盤無料配信

Title:Xmas Song
Musician:world's end boyfriend

Web_xmassong

おととし、昨年と同じ時期に無料ダウンロードしていたworld's end boyfriendの、2001年にリリースされたアルバム。今年は、昨年版で収録されていなかった「Rotten Pig Parade」が収録(ただし、2009年度版には収録)。また、オリジナルで収録されていた「Rope Skip Loop」が未収録となっています(こちらは、2009年度版にも2010年度版にも未収録)。

一方、今回の目玉は未発表曲。「Merry Sun No He Two G」「Stardust Melody Fair」の2曲が追加で収録されています。

アルバムは、クリスマスらしい、祝祭色のある音色が目立つのですが、「Very Merry Happy」のように、定番のクリスマスソングを一度解体し、新しい曲に再構築しているように、上のジャケット写真同様、単純なクリスマスソングというよりも、どこかシニカルにクリスマスを扱っているような感じがします。

新曲2曲も、メロディアスな部分や、祝祭色を感じる部分があるのですが、それを一度解体し、再構築したようなサウンドは非常に独特。こちらもポップなはずなのに、どこかシニカルな視点や狂気を秘めたような視点を感じさせる、world's end boyfriendらしい作品になっています。

ちなみに無料配信はこちらから。12月30日までなので、急げ!!

評価:★★★★★

world's end girlfriend(world's end boyfriend)過去の作品
空気人形オリジナルサウンドトラック
Xmas Song(2009年)

SEVEN IDIOTS
Xmas Song(2010年)

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今年のライブ締め

the band apart アコースティック・ミニ・ライヴ

会場:名古屋パルコ西館1階イベントスペース 日時:2011年12月24日(土) 14:00~

三連休の中日となった今年のクリスマス・イヴ。名古屋パルコに出かけていったのですが、西館の入り口あたりに黒山の人だかりが。時々、ここでイベントライブを演っているので、またイベントライブか、と思いつつ、それにしてはいつもより人が多いなぁ、誰かなぁ~と思い、覗いてみると・・・なんと、the band apart!それも、ちょうどはじまったばかり!!本当に通りがかりの偶然だったのですが、今年のライヴの締め、the band apartのミニライヴを見てきました。

この日来ていたのは、ボーカルの荒井岳史とドラムスの木暮栄一の2人。ちょうど1曲目が終わり、MCに入ったところでした。軽い紹介が終わると、2曲目(おそらく)「forget me nots」でじっくりと聴かせます。

その後は再びMCで、会場からのリクエストを募っていました。声があがった「Malibu」をちょっとだけ弾くも、上手く弾けなくて断念(笑)。その後、「K.and his bike」を、なんと日本語バージョンで。軽快なリズムで、盛り上がりました。

再びMCに入ると、やはりクリスマスの話題や、この日、不在のベース原昌和の話題など・・・なんでも彼、アニメにはまっているという話などで、盛り上がりつつ、クリスマスということで、「ラストクリスマス」と「クリスマス・イヴ」をワンフレーズだけ披露。さらに、以前、the band apartがカバーした「星に願いを」を披露してくれました!これは、ちょっと意外でうれしい展開。まさか、この曲を生で聴けるとは・・・。

ここで、ドラムスの木暮氏は退場。最後は、荒井氏一人のみが残り、彼が参加している東日本大震災のチャリティープロジェクト「HINATABOCCO」のためにつくったという、ソロの新曲を披露してくれました。日本語詞のナンバーで、前向きな歌詞が印象的な、the band apartとはまた違った雰囲気の、暖かい感じのポップスでした。

全35分のステージ。寒空の下、おそらくメンバーも大変だったでしょうが、それでもとても楽しむことが出来ました。the band apartも、また近いうちにライブに行きたいなぁ~。

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2011年12月24日 (土)

牧歌的な暖かい作品

Title:羊どろぼう
Musician:栗コーダーカルテット

栗コーダーカルテットの新作「羊どろぼう。」.。そのタイトル曲「羊どろぼう。」は、糸井重里の本「羊どろぼう。」のテーマ曲として書かれたそうです。え~その本自体は読んでいないのですが、その「羊どろぼう。」は、ちょっと牧歌的な雰囲気のする、暖かいポップソング。本のテーマ曲とはいっても、その本を読んでいないと楽しめない・・・という感じではもちろんありません。

今回の新作も、いつもと同様、笛を中心として、暖かいサウンドを奏でる曲たちが13曲。彼らの笛は、基本的にメロディーラインをなぞるカタチで演奏されるため、ボーカルのように歌っています。そのため、インストでありながらも、非常にうたごころを感じさせるアルバムになっています。

その「羊どろぼう。」もそうですが、「コカゲ鉄道」「コトバ写真館」「まどろみワルツ」・・・そのタイトルは、どこかファンタジックで、想像力がかきたてられます。シンプルなサウンドで、シンプルなメロディーラインを奏でる彼らの音は、その後ろに広がる世界を、リスナーにゆだねているよう。聴く人によって、想像する世界は違うのも、インストならでは。もっとも、おそらく誰が聴いても、思い描くのは、とても暖かく、やさしい世界でしょうが。

そんな中でも、ほっこりとしたポップな作品だけではなく、「リージェントパークの片隅で」のようなちょっとしんみりする作品があったり、「まどろみワルツ」みたいに、ちょっと不思議な感じの曲調を奏でたり。最後の「青空節」は、なんと民謡調。様々な「歌」を私たちに届けてくれます。

暖かい気持ちになる、実にステキなアルバムだと思います。それぞれの曲に特徴があって、どこかひねっている部分があるので、決してコンビニのBGMのようなイージーリスニングではありませんし、かといって、小難しくもないため、誰でもゆっくりと楽しめる音楽になっています。そういう意味では、広い方にお勧めできるバランスのとれた作品。これからの寒い季節にもピッタリです。

評価:★★★★★

栗コーダーカルテット 過去の作品
15周年ベスト
夏から秋へ渡る橋
渋栗(川口義之with栗コーダーカルテット&渋さ知らズオーケストラ)

遠くの友達
生渋栗(川口義之with栗コーダーカルテット&渋さ知らズオーケストラ)


ほかに聴いたアルバム

15年の日曜日/ホフディラン

またライブ盤ですか・・・・・・

15周年を記念して7月3日にSHIBUYA-AXで行われたライブの模様を収録したライブ盤。これで3作連続という訳ですが・・・まあ、全く何の活動もしなくなるよりはいいのでしょうが・・・。

ただ、今回、途中で、レーザーラモンRGがゲストとして登場して、あるあるネタを披露するのですが、これが鬼のようにつまらない!!つーか、はっきりいって、収録時間の無駄使いです(苦笑)。つまらないというよりも、どこが笑えるのかが、さっぱり不明・・・。CDの流れもぶちぎっているし、これをわざわざ収録した意図も不明。

それをのぞけば、あいかわらずのポップな曲の数々は、確かに魅力的なのですが。それよりも、早く新譜を!!

評価:★★★

ホフディラン 過去の作品
ブランニューピース
13年の金曜日
14年の土曜日

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2011年12月23日 (金)

こちらも年間チャート発表

着うたチャート年間ランキング

シングルチャートでは全滅だった韓流が3曲もランクイン。さすがにこれが今のヒットシーンを反映している・・・とは思わないのですが、「テレビとかで聴いて、ちょっと気になった」人は、おそらく、シングルCDではなく、ダウンロードで曲を購入しているんだろうなぁ。「違法ダウンロードがCD売上減少の原因」と業界では声高に叫んでいるけど、違法ダウンロードが万が一壊滅しても、着うたやダウンロードの売上が伸びても、CDの売上が伸びることはないんだろうなぁ・・・。

今週の着うたチャート

2011年12月14日~2011年12月20日付チャート

今週は、上位2曲は先週と変わらず。

今週の1位は、安室奈美恵「Love Story」が2週連続でランクイン。また、2位には、斉藤和義「やさしくなりたい」が、こちらも2週連続で2位。どちらもドラマ主題歌。上にも書いた通り、おそらく今って、ドラマで主題歌を聴いて「いいなぁ」と思っても、CDは買わずに、ダウンロードするんでしょうね。まあ、CDもそれなりにヒットしているようですが・・・。

ちなみに、安室奈美恵の「Sit! Stay! Wait! Down!」は、今週も9位にランクインしています。

3位は西野カナ「たとえ どんなに・・・」。先週の4位からランクアップ。11月15日付チャート以来のベスト3返り咲きです。

初登場で最高位は、5位のソナーポケット「『でも・・・。でも・・・。でも・・・。』」。今回は、配信限定のシングルだそうです。前作まで3作連続の着うたチャート1位でしたが、本作は5位と不調。さすがにドラマ性も何もない薄っぺらい歌詞が飽きられつつあるのか(苦笑)。

初登場7位にはL'Arc~en~Ciel「CHASE」がランクイン。21日に発売されたシングルからの先行配信。彼らも前作「×××」では、着うたチャート1位を獲得したのですが、本作は7位に留まりました。

10位には、現在、活動休止中のコブクロ「蜜蜂」がランクイン。もともと、NTT西日本のCMソングとして流れていた曲だったのですが、まだCD化はされていませんでした。このたび、期間限定で、会員限定でダウンロードにより販売。限られた流通経路とはいえ、見事ベスト10入りをしてきました。

初登場は以上なのですが、今週はベスト10以下からのランクアップが1曲。8位に、B'z「いつかのメリークリスマス」が11位からランクアップでベスト10入りです。ペプシのCMソングとして流れてますね。1992年発売という、もう20年も前の曲になる懐かしいナンバー。いまだに、高い支持を得ているようです。


オリコン年間アルバムチャート

ある意味、異常なシングルチャートよりも、今のシーンを反映しているチャート。1位嵐は2年連続。桑田佳祐の相変わらずな強さはともかく、シングルではすっかり後輩に大きく水をあけられているSMAPが、アルバムでは意外な人気を発揮していたり。なにげに、いきものがかりのベストは、昨年も年間2位にランクインしており、同じアルバムで2年連続年間アルバムチャートベスト10入りというのは、快挙だと思う・・・。

今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

年末に近づくと、新譜が少なくなり、少々寂しくなります。

1位は、KARA「スーパーガール」が返り咲き。売上は、7万9千枚から4万4千枚と落としたものの、他に強力な新譜がなかったこともあり、4位から1位にランクアップ。11月27日付チャートから、3週ぶりの1位獲得となりました。

2位も韓流。男性アイドルグループBIG BANGのベスト盤「THE BEST OF BIG BANG」がランクイン。ただ、初動売上は、オリジナルとしての直近作「BIG BANG 2」の6万5千枚から半減以下の3万枚。この手のファンは、やはり固定ファンのみで、浮動層への波及がほとんどない影響か?また、5月にもベスト盤「The Ultimate-International Best-」をリリースしたばかりなので、その影響もあるのでしょうか?

3位は、久保田利伸のベスト盤「THE BADDEST~Hit Parade~」が、先週の5位からランクアップ。こちらも12月4日付チャート以来、2週ぶりのベスト3返り咲きです。また、4位には、話題の由紀さおり&ピンク・マルティーニ「1969」が、先週8位からランクアップ。ベスト3目前で、こちらは、これからの年末の新譜が少ない時期に、一気に1位を獲得しそうな予感が。

5位には、日テレ系アニメ「名探偵コナン」の主題歌集「THE BEST OF DETECTIVE CONAN 4~名探偵コナンテーマ曲集4~」がランクイン。B'zや倉木麻衣をはじめ、例のごとく、ビーイング系ミュージシャンがズラリ・・・なのですが、「誰?」というミュージシャンも多く、以前に比べて小粒感は否めず。初動売上も、「3」の2万4千枚からダウンの1万9千枚。ただ、「2」は初動12万6千枚を売り上げたので、「3」から「2」への落ち幅に比べると、なんとか売上は確保したようですが。

7位には、人気声優神谷浩史「ハレゾラ」がランクイン。初動1万6千枚は、ミニアルバムだった前作「ハレノヒ」の1万2千枚を上回りました。

最後10位には、MISIAのカバーアルバム「MISIAの森 -Forest Covers-」がランクイン。「HEAL THE WORLD」や「CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU」など、ある意味、王道路線といった選曲。「WHITE CHRISTMAS」のカバーを収録するなど、明らかにクリスマスを意識しているだけに、クリスマスが終わった後の売上は期待できないかも。初動1万3千枚は、直近のオリジナルアルバム「SOUL QUEST」の1万9千枚よりダウン・・・とはいえ、オリジナルの売上を考えると、思ったより売れている感も。

今週の着うた&アルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2011年12月22日 (木)

日常と非日常の間

Title:幻とのつきあい方
Musician:坂本慎太郎

2010年、惜しまれつつ解散したゆらゆら帝国のフロントマン、坂本慎太郎による初のソロアルバム。

傑作アルバム「空洞です」で、「バンドとしてやれることはやりつくした」というコメントを残し解散した彼ら。それだけのアルバムをリリースして、一体、次はどんな一歩を見せてくれるのだろう、と期待半分、不安半分で聴いた今回のアルバムですが、その結果は、期待を超える傑作を聴かせてくれました。

楽曲の方向性としては、「空洞です」の延長線上にある楽曲だと思います。シンプルでミニマル、隙間の開いているような音の世界は、「空洞です」と通じるところがあります。ただ、大きく異なるのが、今回のアルバム、バンドサウンドが皆無という点。パーカッションやサックスなど、様々な音を用いており、バンドではない、ギターやドラムスの音に縛られることのないソロだからこその音を作り出しています。ただ、様々な音を用いながらも、楽曲全体の雰囲気はあくまでもシンプル。いろいろな音を上手く組み合わせて、最小限の音で、最大限の世界をつくりあげているという点も、「空洞です」と通じるところがあります。

メロディーに関しては、基本的にゆらゆら帝国と変わらず。ただ、バンドサウンドがなくなったため、よりメロディーと歌詞が前に出てきているように感じました。メロディーラインは、いわゆる一般的なヒット曲のように、フックの効いたようなわかりやすいサビがあるわけではありません。でも、妙に人なつっこいメロディーが魅力的で、聴き終わった後、ついつい口ずさんでしまうあたり、間違いなく、「ポップ」なんですよね。今回は、女性のコーラスを効果的に用いることにより、その人なつっこさが、より前に押し出されているように感じます。

今回のアルバムタイトル「幻とのつきあい方」の「幻」というのは現実社会のことだそうで、歌詞で歌われている内容も、日常をベースとした歌詞がメイン。ただ、それを「幻」と表現する彼の歌は、どこか地に足をつけない浮遊感が、日常の歌でありながらも、どこか幻想的な雰囲気を与えています。この日常と非日常の間の隙間にピッタリとはまったような感覚が、また独特で、癖になります。

「空洞です」の延長線上ながらも、「空洞です」とは全く異なる世界を見せてくれた今回のソロアルバム。まさに期待を大きく上回る傑作でした。間違いなく、今年のベスト盤候補の1枚。坂本慎太郎というミュージシャンの実力を、まじまじと感じさせてくれた作品でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Rock Kingdom/the telephones

高音のボーカルに、ディスコチューン。後半、ポップなメロディーを聴かせるナンバーもあるのですが、メインはやはりディスコサウンド。ワンパターンといえばワンパターンですが、ライブだと、このワンパターンさが楽しそう。アルバムの長さも40分弱と短めですが、こういうタイプの曲なら、この長さが限界だな・・・。マンネリといえばマンネリなのですが、変に路線を変えるよりも、もうこの路線で行くしかないような・・・。

評価:★★★★

the telephones 過去の作品
DANCE FLOOR MONSTER
A.B.C.D.e.p.
Oh My Telephones!!! e.p.

We Love Telephones!!!
100% DISCO HITS! SUMMER PACK

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2011年12月21日 (水)

去年よりはましか?

オリコンの年間チャートが発表されました。

とりあえずはシングルチャート。

上位5曲すべてAKB48ということで話題になりましたが、AKB48と嵐しかいなかった昨年のチャートに比べると、まだ8位に「マル・マル・モリ・モリ!」とヒット曲らしいヒット曲が並んでいるあたり、去年よりましでは。ただ、AKB48は2年連続年間5枚のリリースペースで、ちょっと異常な感じ。「今のうちに稼いでおかないと」という関係者の本音が、このリリースペースには見え隠れ・・・。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

さて、今週のシングルチャート。初登場は6曲のみとちょっと少なめ・・・と思ってしまうのが恐ろしいのですが・・・。

1位は、これが2作目となるジャニーズ系のアイドルユニットKis-My-Ft2「We never give up!」。トランシーでダンサナブルなナンバー。初動売上24万5千枚は、デビュー作であった前作「Everybody Go」の31万6千枚からダウン。まあ、本格的な人気を確保するのか否かはこれからでしょう。

2位はロックバンドUVERworld「BABY BORN&GO」がランクイン。ラップを取り入れた、意外と(?)本格的なロックナンバー。サビの部分で一気にポップなメロディーに抜ける感じが、売れる要素でしょうか。初動売上5万3千枚は、前作「CORE PRIDE」の6万1千枚からダウン。前作は、アニメタイアップの効果もあり、初動売上が伸びたので、今回は元に戻った感じでしょうか?

3位はAKB48「上からマリコ」が2ランクダウンでベスト3をキープ。

4位以下初登場は・・・まず5位に、韓流の男性アイドルグループU-KISS「Tick Tack」がランクイン。ちょっとジャニーズ系を思いださせるようなJ-POP風のダンスチューン。初動売上は2万7千枚。シングルではこれが日本盤で初ですが、アルバムはリリース済みで、直近のアルバム「Bran New KISS」は、初動1万3千枚だったので、こちらからはアップしています。

6位は、最近、テレビに引っ張りだこの女優武井咲の、シンガーとしてのデビューシングル「恋スルキモチ」が初登場でランクイン。作詞作曲はGLAYのTAKUROで、楽曲的には、典型的な90年代J-POPといった感じで、歌詞の内容はともかく、曲的には、そのままGLAYで歌っても違和感ない感じ。サビの部分のボーカルの伸びのなさからすると、歌わない方が無難なような・・・多分、2、3作シングルを出して、女優に専念するんでしょうね・・・。

7位には、EXILEの弟分の男性ユニットDEEP「True Love」がランクイン。楽曲は、これからの季節に向けたウィンターバラード。EXILEとそう大差はない感じ・・・。初動売上1万2千枚は、前作「君じゃない誰かなんて~Tejina~」の1万6千枚からダウン。

最後、8位には、ヒロト&マーシー率いるパンクバンド、ザ・クロマニヨンズ「雷雨決行」がランクイン。タイトルも彼ららしいのですが、楽曲は、いい意味でいつも通りのパンクチューン。初動売上1万1千枚は、前作「ナンバーワン野郎!」の1万3千枚からダウン。前作はCMタイアップの影響で売上を伸ばしたので、本来の彼らの人気は、おそらくこの位といった感じでしょう。

今週のシングルチャートは以上。アルバム&着うたチャートは、また金曜日に~。

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2011年12月20日 (火)

キリンジの意外な側面

Title:SONGBOOK
Musician:キリンジ

今回、こういうアルバムがリリースされて、ちょっと意外に感じたのが、キリンジって、意外といろいろなシンガーに曲を提供しているんだなぁ、ということ。確かに、彼らみたいなクオリティーの高いポップスを、確実に提供できるようなミュージシャンって、なかなかいないですからね。

今回のアルバムでおもしろかったのが、1枚目に本人たちのセルフカバーが収録されており、2枚目に、彼らが楽曲提供した元曲が収録されている点。1対1対応ではないのがちょっと謎で、おそらく、カバーに合う曲を選んだんでしょうが・・・。2枚の聴き比べを楽しむことが出来ます。

そして、そんな聴き比べをしておもしろいなぁ、と感じるのは、カバー曲に関しては、実にキリンジっぽさを感じながらも、キリンジの曲としてはどこか違和感を覚える点。逆に、元曲に関しては、どこかキリンジっぽさを残しながらも、本人たちの曲としてキッチリとマッチしている点でした。

例えばセルフカバーでいえば、「ロマンチック」は、サビのメロは確かにキリンジっぽいものの、それ以外の部分や、リズムの早さには違和感が。「わたしの青い空」にしても、歌謡曲っぽさが強く、どこかいつもの彼らの曲とは違う部分を感じます。

一方、元曲の方で言えば、「somewhere in TOKYO」は、完全に古内東子の曲になっていますし、「プールの青は嘘の青」にしても、ノスタルジックな歌詞と曲調が、南波志帆の、かわいらしい声とピッタリマッチしています(だからこそ、この曲はセルフカバーが出来なかったのでしょうか?)

おそらく、彼らが楽曲を提供する場合、いつも自分たちのために作る曲と違ったスタンスで、かつ、提供するシンガーに合った曲を書いているのでしょう。そして、それが意外とマッチしているところに、彼ら、実はシンガーソングライターとしてではなく、職業作家的にも通用する実力の持ち主なんだ、ということを感じました。

ちなみに、今回のアルバムで一番意外な発見が、藤井隆の「わたしの青い空」で、ちょっといろっぽいボーカルが、曲にマッチしていて、お笑いタレントの余芸と思えない出来。最初、誰が歌っているかわからず、歌っている人の名前をみて、ビックリしました。

キリンジの、その音楽性の広さも感じられた2枚組。キリンジファンにとっても、十分オリジナル感覚で聴けるアルバムだと思いますし、元曲の方も、それぞれシンガーは個性的で、よかったですよ!

評価:★★★★★

キリンジ 過去の作品
KIRINJI 19982008 10th Anniversary Celebration
7-seven-
BUOYANCY


ほかに聴いたアルバム

and...Life/熊木杏里

ワーナー移籍第1弾となるミニアルバム。ピアノの音が爽やかな「Hello Goodbye&Hello」からはじまる前半は聴かせる曲が並びます。特に、死んだ人のことを思う、切ない「hotline」はピアノの音が切なく、胸がしめつけられるような名曲。ただ、後半の曲に関しては、ちょっといまひとつというか、平凡なJ-POPに。なんか、彼女って、曲によって出来不出来の差が大きいような・・・。曲単位では名曲も多いのに、いまひとつブレイクできない理由がそのあたりにありそう・・・。

評価:★★★★

熊木杏里 過去の作品
ひとヒナタ
はなよりほかに
風と凪

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2011年12月19日 (月)

ソロアルバムらしいソロアルバム

Title:退屈な男
Musician:山中さわお

the pillowsのボーカリスト、山中さわおのソロアルバム。バンドメンバーのソロアルバム、というと、どうしてもバンドとどう区別するか、難しいものがあります。特に、彼のような、バンドのボーカルであり、かつ、バンドのメインライターである場合は。

バンドと同じ曲を作れば、「それってバンドでやればいいんじゃない?」ということになりますし、バンドと全く違うタイプのソロアルバムなら、「バンドとは違う、本当にやりたいことがあるんじゃない?」と思われてしまいます。

しかし、そんな中、彼がリリースしたソロアルバムは、実にソロアルバムらしいソロアルバムでした。

楽曲のタイプは、基本的にthe pillowsと同じ、オルタナティブなギターロック。もっとも、わかりやすいフックの利いた楽曲がない点、the pillowsよりも内向きなものを感じますし、「Youth Club(Two members)」「Absurd Song」あたりの曲はソロならでは、といった感じ。ただ、ここらへんの曲をthe pillowsで演れば、ファンがとまどったり、楽曲が浮いてしまうか、と言われると、そんなことはないでしょう。

このアルバムが、ソロアルバムらしいと感じるのは、歌詞の面。全編英語詞の歌詞は、山中さわおのパーソナリティーが強くあわれています。

「talk nonsense now.
「The life is unfair」
When thinking, I'm blessed.
Though I'm a man who lacks only affection.
So everyone is leaving.」

(「Vacant House」より 作詞 山中さわお)

という歌詞はあまりにもストレートですし、

「When noticing,
I got an age a lot.
But my mind was while being childish.
'I don't change'
I thought so for a long time.
But I became weak from the day when you have left.」

(「Rehabilitation」より 作詞 山中さわお)

というのも、彼の素直な心境を感じます。また、「Youth Club(Two members)」では、ロックへの率直な愛情を語ったり、山中さわおの心をさらけだした曲が並んでいます。

思えば、the pillowsの曲でも、個人の素直な心境をさらけだしたような曲が多いのですが、それでもあくまでも広い層に向けたメッセージ。山中さわおにとっては、まださらけだしたい本音があったという訳です。また、英語詞にしたのも、日本語だと、あまりにもストレートに伝わりすぎてしまうため、というのでしたら、非常に納得がいきます。

ただ、あくまでもパーソナリティーなアルバムであるため、the pillowsのような、ポピュラリティーが薄めなのは事実。やはり英語詞だと、the pillowsのように、歌詞でガツンと来るような曲はありませんし、メロディーもインパクトが薄め。the pillowsのファンにとっては、素直に受け入れられそうな曲ですが、the pillowsのファンでない方が、いきなりこのアルバムを聴く、というのは、あまり薦められないかもしれません。

ともあれ、これだけ山中さわおのパーソナルな側面をさらしだしたというのは、実にソロアルバムらしいと思います。バンドでは絶対出来ないですし、また、逆にサウンドの面では、バンドの時から大きく離れていないという意味で、音楽的な興味が、バンドから離れてしまった訳ではない、ということもわかります。

the pillowsファンならば、とりあえずチェックしておきたいアルバムだと思います。英語詞なので、抵抗感ある方もいるかもしれませんが・・・the pillowsの世界観が好きなら、きっとこの世界観も受け入れられる、はず。

評価:★★★★

山中さわお 過去の作品
DISCHARGE


ほかに聴いたアルバム

Trick or Treat e.p./MAN WITH A MISSION

最近話題のロックバンド。謎の覆面バンドで、ライブでも終始、オオカミの面をかぶっているとか。今回、はじめて聴いたアルバムでは、1曲目にいきなりNIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」のカバーが入っています。ラップや打ち込みなどを入れて、今風にアレンジしながらも、元曲のダイナミズムを失わない名カバーで、これは期待できる!・・・と思ったのですが・・・。

アルバム全体を聴いた感想としては、思ったよりも普通のパンクロックバンドだったなぁ、といった感じ。正直言って、一昔前からよくいるタイプの音で、あまり新鮮味がありませんでした。「お面をつけている」といった要素以外に、いまひとつ、彼らだけの個性が薄いような印象が。ライブパフォーマンスが圧倒的という評判も見かけるのですが、このアルバムに収録されているライブ音源を聴く限りだと、そこまで圧巻という印象もありません。ただ、ライブは、やはり生で見てみないと、なんとも言えないからなぁ・・・ライブを見たら、印象が大きく変わるかも。

評価:★★★

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2011年12月18日 (日)

年末恒例!

ソウルフラワーユニオン 年末ソウルフラワー祭 2011

会場:名古屋CLUB QUATTRO 日時:2011年12月11日(日)19:00~

昨年に引き続き、今年も行って来ました!ソウルフラワーユニオンの、年末ソウルフラワー祭。昨年は、ちょっと客の入りが寂しい感じだったクワトロでしたが、今回は、名古屋でのライブが久しぶりということもあってか、7割程度の客の入り。ほどよいスペースで、ライブを楽しむことが出来ました。

Soulflowerunonlive

まず、会場で目立ったのが、左の大きな旗。「THE NUCLEAR ERA IS OVER IF YOU WANT IT」と書かれていました。例の東日本大震災と、それに伴う福島第一原発の事故以来、彼らが主張し続ける反原発。この日、先行販売されたミニアルバム「キセキの渚」を購入するとついてくるステッカーにも「原発廃炉でエエジャナイカ」と書かれていました。

19時を5分ほど過ぎたところで、ライブがスタート。どしょっぱなから、「うたは自由をめざす!」ではじまり、会場のテンションが一気にあがります。その後、「月光ファンファーレ」「死ぬまで生きろ!」、この日、先行販売していたミニアルバム「キセキの渚」から、タイトル曲「キセキの渚」、さらには「エエジャナイカ」と一気にたたみかけるように続きます。序盤から定番曲の連続で、私のボルテージも一気に最高潮に。まだ、ライブがはじまったばかりなのに、これだけ盛り上がって大丈夫なの?なんて余計な心配をしながら、一気にライブがすすんでいきます。

その後も、どんどんテンションの高いまま、ライブは続いて行きます。この日の中川敬は、鼻かぜ気味で、ティッシュで鼻をかみながらのライブ(笑)(・・・というか、去年もそうじゃなかったっけ??)だったのですが、いつも以上にライブは盛り上がってたように感じます。中盤、三線を取り出して、おなじみ「満月の夕べ」を聴かせてくれましたが、この日は、比較的しんみりと聴かせる曲は少なめ。終始、みんなで踊りまくるステージでした。

中盤は、これもおなじみ「風の市」や、こちらも最新アルバムから「おいらの船は300トン」などを挟みつつ、この日の目玉は、ニューエストモデル時代の曲!・・・とはいえ、私自身、ソウルフラワー時代からのファンなので、詳しくは知らないのですが(^^;;それも、数曲披露してくれ、昔からのオールドファンにとっては、感涙ものだったのではないでしょうか。

また、この日、比較的目だったのが、ジャムセッションと、インストのナンバー。最新アルバムでも、インストの曲が何曲か収録されているのですが、まだアルバムを聴いていないので、どんな曲かわらかなかったのですが、その曲だったのでしょうか?しんみりした曲が少なかった代わりに、インストの曲が一種のクールダウン代わりになっていたような気がします。

そして印象に残ったMCが、今年解任された、中日の落合監督ネタ(笑)。Twitterでも、隠れ落合ファンを公言していた中川ですが、「これは、言おうかどうか迷ったんだけど・・・中京地区の人は、落合解任でいいの??」「落合の野球はつまんないというけど、野球をちゃんと見ている人にとって、あれほどおもしろい野球はない」「モリミチ・・・うーん、どうなん?」みたいな感じで、おもわず「その通り!」と声をかけたくなるようなMCでした(笑)。

また、東日本大震災での被災者支援ライブの話も、多くMCで語られました。ニューエストモデル時代のファンとあった話や、「キセキの渚」のもとになった、瓦礫の中からみつかったターンテーブルをめぐる出会いの話、そして現地の力強い人たちの話などなど、ユーモアを交えながらのMCでした。

中盤では、他に、地元岐阜の民謡である「郡上節」などを披露したあと、一気に後半へ。「ダンスは機会均等」「ホライズン・マーチ」「ラヴィエベル~人生は素晴らしい!」と、次々と飛び出るライブのキラーチューンの連続!!さらに「秋田音頭」でテンションがさらにアップしたあと、本編ラストは「海行かば 山行かば 踊るかばね」で、これほど盛り上がるのか、というほど、会場の空気の一体感の中、本編は終了しました。

もちろん、熱いアンコールの後、再度、メンバーが登場。アンコール1曲目は、再びニューエスト時代の曲へ。さらに「ソーラン節」へと続き、テンションが高い状態が続いて行きます。最後は「神頼みより安上がり」と、キラーチューンの連続で、ライブは終了しました。

もう、相変わらずの熱いライブで、最高!!の一言!でも、途中のMCでも触れていたのですが、とにかく長い・・・(^^;;全編あわせて、約3時間。みっちりのライブでした。

ただ、その3時間の長さを感じさせないライブ。特に、この日のライブは、上にも書いたとおり、踊らせる曲の連続で、終始、最高潮の空気が、会場を渦巻いていて、息を抜くひまもないほど(笑)。3時間もの間、このテンションを持たせることの出来る彼らのライブミュージシャンとしての実力を再認識しました。

ちなみに、会場に掲げた旗やらステッカーやらで、反原発を訴えている彼らですが、ライブの最中は、そんなアジテーションはほとんどありません。「エエジャナイカ」の曲の中で、「原発廃炉でええじゃないか」と曲に歌いこんだくらい。主張は主張で歌の中で訴えるものの、ライブはあくまでもみんなで楽しむ場・・・それが彼らのスタンスなのでしょうか?そういう意味でも、難しいこと抜きに、3時間、最高のライブ環境で楽しめた夜でした。

ソウルフラワーユニオンのライブ、何度行っても思うのですが、本当に最高ですよ~。是非一度、この熱い夜を体験してみてください!!!

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2011年12月17日 (土)

オルタナティヴなCHARA

Title:うたかた
Musician:CHARA

前作から、わずか約7ヶ月のインターバルでリリースされたCHARAのニューアルバムは、前作「Dark Candy」と対になるアルバムだそうです。デビュー20周年を迎えた彼女が、原点に戻った作品だそうで、「Dark Candy」は、ポップでガーリッシュな側面を強調した作品である一方、「うたかた」は、オルタナティヴな女性ミュージシャンとしての側面を強く押し出した曲だそうです。

で、今回の作品は、そんなオルタナティヴな作風なだけに、わずか7曲ながらも、アレンジが非常に凝った作品が並んでいます。アコースティックギターに、シューゲイザー風なノイズギターが重なる「Feeling Feeling」、打ち込みのリズムとギターの音色が幻想的な音を作り出す「Oshiete」などなど。

かと思えば、「Magic View」「わからない」など、ピアノ主体で、CHARAの歌とメロディーを十二分に生かした曲も多く、わずか7曲というミニアルバムながらも、CHARAというミュージシャンの魅力を、様々な側面から切り取ったアルバムのように感じました。

確かに、CHARAというミュージシャンでイメージされるスタイルで、このアルバムに足りないのは、ガーリッシュでポップな側面。それは、前作「Dark Candy」で表現した世界であって、まさに前作とあわせて2枚でCHARAというミュージシャンを表現した、ということなのでしょうか?

個人的に、ここ数作のCHARAのアルバムの中では、一番気に入った作品。シューゲイザーちっくなギターロックや、CHARAのボーカルを存分に聴かせるピアノバラードが気に入ったという部分が大きいのですが・・・。デビューから20年、まだまだ全く衰えを感じさせない彼女。これからも、まだまだたくさんの名曲を世に送り出してくれそうです。

評価:★★★★★

CHARA 過去の作品
honey
kiss
CAROL
Very Special
Dark Candy


ほかに聴いたアルバム

HOW CRAZY YOUR LOVE/YUI

学生の気持ちを素直に歌ったような歌詞が、いかにも若者向けといった感じ。ただ、どこかステレオタイプという印象があって、彼女の心からの叫びというよりも、どこか「歌わされている」感が否めないんだよなぁ・・・。アップテンポで爽快な、ポップスロックのスタイルはいつも通り。メロディーの面で勢いが出てきたかな、と思った前作に比べると、勢いは引っ込んでしまった感も。

評価:★★★

YUI 過去の作品
I LOVED YESTERDAY
HOLIDAYS IN THE SUN

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2011年12月16日 (金)

2週連続!

今週の着うたチャート

2011年12月7日~2011年12月13日付チャート

着うたチャートは、2週連続同一のミュージシャン。

今週の1位は、安室奈美恵「Love Story」。先週、着うたチャート1位だった「Sit! Stay! Wait! Down!」との両A面曲で、フジテレビの月9ドラマ「私が恋愛できない理由」の主題歌。ダンサナブルな「Sit! Stay! Wait! Down!」からうってかわってのバラードナンバーになっています。ちなみに、「Sit! Stay! Wait! Down!」も今週5位にランクインしています。

2位は、斉藤和義「やさしくなりたい」が2週連続の2位をキープ。3位は、先週4位に終わったAKB48「上からマリコ」がワンランクダウンでベスト3入りです。

着うたチャートで初登場は、今週はもう1曲のみ。6位にEXILE「NEVER LOSE」がランクイン。GREE「聖獣ケルベロス」のCMソングで、1月1日発売予定のアルバム「EXILE JAPAN」からの先行配信。ちょっとクールな雰囲気の、一昔前のR&B風ポップスといった感じ。

他に、今週10位にシャネル「ベイビー・アイラブユー (English Ver.)」が、先週36位から一気にランクアップで再度ベスト10入り。11月15日以来のベスト10復活となっています。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は、アルバムチャートでは1位だったのですが・・・。

1位は、JIN AKANISHI「TEST DRIVE featuring JASON DERULO」がランクイン。元KAT-TUNの赤西仁の、配信限定でリリースされたデビューシングルの、日本盤。リミックスを含めた5トラックで、曲数はわずか3曲なのですが、なぜかアルバム扱い。オリコンの基準は、一応、リミックスを除いて4曲以上ということのはずなのですが・・・(過去にも例外はありましたが)。前作「eternal」では、初動21万7千枚を売り上げたのですが、このアルバムでは初動10万8千枚と大幅ダウン。シングル扱いであれば、初登場2位でしたが、AKB48に勝てるはずもなく。「アメリカ進出の初のアイテムが、1位獲得」という箔をつけるために、アルバム扱いにしたのでしょうか?(としか考えられませんが)

2位初登場は、三代目J Soul Brothers「TRIBAL SOUL」。前作「J Soul Brothers」から、わずか半年のインターバルでの新作で、初動9万2千枚は、前作の9万5千枚から若干ダウン。今回は、CD+DVD3枚組という豪華バージョンがあり、お値段も5,930円とお高め。もっとも、昨今では、とっくに原価を回収し終わった、過去の洋楽の名盤に、過去の音源をひっぱりだしてまとめたCDやDVDをつけ、何枚組みにした「デラックス版」みたいなものを、1万円以上の高値で売りつける商法が花盛りなので、それに比べれば良心的・・・かも?

3位はKARA「スーパーガール」が、先週2位からワンランクダウンで、ベスト3をキープしています。

4位は、韓国の男性アイドルグループSHINee「THE FIRST」がランクイン。これが、日本でのデビューアルバムで、初動売上は7万1千枚。直近のシングル「LUCIFER」の5万枚よりアップしています。

9位には、着うたチャートでおなじみのラップユニット、ヒルクライム「RISING」が入ってきました。前作「MESSAGE」の初動3万7千枚から、半減以下の初動1万5千枚。予想していたとはいえ、厳しい結果に。

最後、10位には、オルタナ系ロックバンド、NICO Touches the Walls「HUMANIA」がランクインです。こちらは、前作「PASSENGER」の初動売上9千枚から大きくアップの初動1万5千枚。シングルでは「Diver」で最高位7位を記録しているのですが、アルバムでは初のベスト10ヒットとなりました。

今週の着うた&アルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2011年12月15日 (木)

強い芯を感じます。

Title:エピソード
Musician:星野源

先日、浜野謙太率いる在日ファンクのアルバムを紹介しましたが、こちらも浜野謙太と同じくSAKEROCKのメンバーで、俳優としても活躍している星野源のソロ2作目。オリコンチャートでもベスト10入りしてくるなど、高い支持を集めています。

基本的には前作「ばかのうた」と同様、暖かいアコースティックなサウンドが特徴的な作品。アコギだけではなく、ピアノやストリングスなどを取り入れていますが、至ってシンプルな曲調。派手さはないものの、そっと心に染み入るような音づくりが、とても魅力的な作品になっています。

そして、そこで歌われているのは、前作と同じく私たちの日常。暖かいサウンドなだけに、描かれているのもほっこりとした世界観・・・と言いたいところですが、そんな中に、強烈な毒が混じっていたりするのが非常にユニーク。確かに「布団」「喧嘩」など、ふとした日常を描いた暖かい作品もあるのですが、例えば「バイト」では、いきなり

「殺してやりたい 人はいるけれど
君だって同じだろ 嘘つくなよ」

(「バイト」より 作詞 星野源)

なんて強烈な歌詞が飛び込んできますし、「変わらないまま」

「さらば人気者の群れよ 僕は一人で行く
冷えた風があの校舎で
音を鳴らす 遠ざかる」

(「変わらないまま」より 作詞 星野源)

という、歌詞は、ある種「神聖かまってちゃん」的な世界とも共通しそう・・・。

そんな歌詞にひとつ流れてるメッセージは、やはり確固たる自分ということ。それが一番端的にあらわれたのが、「日常」という曲で

「みんなが嫌うものが好きでも それでもいいのよ
みんなが好きなものが好きでも それでもいいのよ」

(「日常」より 作詞 星野源)

は、ある意味、私たちに自分を持つようにという、力強いエールのようにも感じます。

そんな訳で、暖かいアコースティックでシンプルな楽曲と、ある種の力強さを秘めた歌詞のアンバランスが、ユニークな作品。非常に強い芯を感じた1枚でした。

評価:★★★★★

星野源 過去の作品
ばかのうた


ほかに聴いたアルバム

スーパースター/back number

最近、人気上昇中のバンド、back number。和風な切ないメロが特徴的なバンドで、このアルバムではオリコンチャートでもベスト10入りしてくるなど、人気を獲得しています。

そんな訳で、はじめて彼らの曲を聴いたのですが・・・哀愁あるメロが耳に残るのですが、似たタイプの曲が多く、曲も平凡。アレンジも、仰々しい感じの曲が多く、最後まで雰囲気で押していっているような。最初聴いた時は印象に残るのですが、2度3度聴くと、飽きてしまいそうに感じました。

評価:★★★

relight/androp

話題のバンドの新作。ちょっとシューゲイザーっぽさも感じる「Strobo」から、ダンスチューンの「ShowWindow」、幻想的な「HoshiDenwa」など、様々なバリエーションもあり、どの曲もバンドサウンドはなかなか凝っているのですが、どの曲も、既聴感があり、アルバム全体としては、このバンドだけが持っているような個性が薄く、普通のギターロックバンドに終わってしまっているのが残念。ポテンシャルはあるので、あとはandropだけが持っている何か、だけだとは思うのですが・・・。

評価:★★★★

androp 過去の作品
door

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2011年12月14日 (水)

次が勝負作か?

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週1位は、またAKB48のニューシングル。

今週1位は、AKB48のニューシングル「上からマリコ」がランクイン。初動売上119万8千枚は、また初動100万枚をオーバーしたものの、前作「風は吹いている」の130万枚から大きくダウン。2作続けての初動売上ダウンに。もっとも、前作のチャートの時のコメントしてくださったのですが、今回は、いわゆる「じゃんけん選抜」での曲なので、大幅ダウンはある種折込済み。そういう意味では、AKB48人気の岐路となるのは、次回作といったところでしょうか。

2位には、韓国の男性アイドルグループSUPER JUNIOR「Mr.Simple」がランクイン。今風のエレクトロアレンジのダンスチューン。前作「美人(BONAMANA)」に続く2位獲得で、初動売上も8万8千枚と、前作の5万9千枚からアップしています。

今週は、なぜか韓流グループが目立ったチャートになり、7位に、男性アイドルグループ大国男児「Love Days」が、9位には女性アイドルグループRAINBOW「マッハ」、10位に、男性アイドルグループSHU-I「ネバギバYeah!」がそれぞれランクインしています。

大国男児は、いかにも90年代J-POP風な、しんみりと聴かせるナンバー。初動1万7千枚は、前作「Love Parade」の1万8千枚から若干ダウン。RAINBOWは、KARAの妹分的なユニットとして、前作「A」は初動2万4千枚でベスト3入りを果たしましたが、今回は、1万5千枚と大幅ダウン。曲も、R&B風ポップスながらも、なにかあまり特徴のない平凡な感じに。最後、SHU-Iは、2010年から日本を拠点に活動をしているアイドルユニットで、曲も完全なジャニーズ系といった感じ。初のベスト10ヒットになりましたが、初動売上1万1千枚は、前作「summer sweet」の1万4千枚からダウンです。

AKB48にしても韓流にしても、今週だけでは判断しずらいのですが、「AKBだから」「韓流だから」といって右上がりに売れる時代は終わった感じがします。今週は、4組も韓流が入っていながらも、SUPER JUNIOR以外は軒並み初動売上を落としており、韓流も、何組かは残りそうですが、それ以外にとっては、かなり厳しい状況に徐々になりそう。

ベスト3に戻りましょう。3位は安室奈美恵「Sit! Stay! Wait! Down!」がランクインです。フジテレビ系ドラマ「私が恋愛できない理由」主題歌。安室らしい、エレクトロなダンスチューン。初動売上7万7千枚は、前作「NAKED」の6万枚よりアップ。タイアップ効果でしょうか?

4位5位には、久しぶりに入ってきました。アニメ「けいおん!」がらみ。放課後ティータイム「Singing!」が4位、「Unmei♪wa♪Endless!」が5位にランクインです。「Singing!」は、ギターロックなのですが、アイドル歌謡曲みたいでちょっといまひとつ・・・。「Unmei♪wa♪Endless!」は、ロリポップ風のパンキッシュな曲調で、サビの部分はかなりアニメっぽくて、正直苦手なのですが、こちらの方が曲としてはおもしろそう。初動売上は「Singing!」は4万7千枚、「Unmei♪wa♪Endless!」が4万6千枚で、前作「ごはんはおかず」の5万3千枚よりもダウン。さすがに以前ほどの勢いはなさそう。

最後、6位にはflumpool「Present」がランクイン。初動3万3千枚は、前作「証」の3万4千枚より若干ダウンしたものの、ここ数作、3万2~3千枚前後で推移しており、固定ファンをつかんだ模様。ストリングスを入れた、伸びやかなポップスロックといった感じ。

今週のシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に~。

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2011年12月13日 (火)

ユニークな企画盤

以前、こちらでも紹介した、久保ミツロウ作「モテキ」のコンピレーションアルバム。今回は、その実写版が、映画化されたということで、3枚の企画盤がリリースされました。私自身は、原作漫画も、実写ドラマも映画も全く見ていないのですが(笑)、こちらのアルバムはとてもおもしろそうなので、3枚とも聴いてみたわけです。

Title:モテキ的音楽のススメ映画盤

まずは、映画の中で使われた曲や、「モテキ」のイメージにピッタリ来る楽曲を集めたコンピ盤。90年代のちょっと懐かしいナンバーから、最近話題の新人まで、「ちょっと情けない男」が主人公の曲が並んでいます。

個人的に壺だったのが90年代の懐かしの曲たちで、岡村ちゃんにジュディマリに大江千里に、そして、TM NETWORK「Self Control」!!サブカル畑では、なにかと無視されているTMですが、30代半ばの人なら、一度ははまった人は多いはず!なんだかんだいっても名曲ですよ~特に「Self Control」は!

そして同じく懐かしかったのは、久しぶりに聴いた橘いずみ「失格」。この曲、はじめて聴いた時は衝撃的だったなぁ・・・。いまから聴くと、音が意外と軽かったんだ、と驚いたのですが、やはりインパクトはいまでも十分感じられます。

最近の曲だと、在日ファンクはもちろんなのですが、N'夙川BOYS「物語はちと?不安定」がよかったですね。地元のFM局で、彼らの曲がよく流れているので、名前は知っていたのですが、耳に残るポップなメロと、男女ボーカルの対比がとてもユニーク。最近知ったのですが、KING BROTHERSのメンバーが参加しているバンドなんですね!一気に気になるバンドになりました。

評価:★★★★★

Title:モテキ的音楽のススメ Covers for MTK Lovers盤

個人的に、3枚の中で、企画として一番おもしろかったのがこのカバーアルバム。単純なカバーではなく、「この人がこの曲を歌うの??」みたいな、意外な組み合わせがユニーク。もちろん、成功しているのと、失敗しちゃっているのがありましたが・・・。

こちらでもN'夙川BOYS「目を閉じておいでよ」がよかったですね。原曲そのままなのですが、N'夙川BOYSのイメージにもピッタリはまっています。ピッタリはまっているといえば、フラワーカンパニーズ「失格」。これ、もともとフラカンの曲だったのでは?と思うくらいのはまり方。この手の、主張がこれでもかとつまった歌って、フラカンのイメージにも合いそう。

原曲をおもいっきりぶっつぶしていておもしろかったのが、ミドリ解散後、ソロでの初の作品ということで話題となった後藤まりことクスノキリカによる「大スキ!」。歌詞の内容だけでかわいらしさがあふれている曲も、いまさらながら秀逸なのですが、後藤まりこのボーカルがとてもキュートで曲にマッチしている・・・と思えば、サビ意外の部分では曲をおもいっきり歪ませて、一気に狂気を感じさせる曲へと変貌させています。お見事。

また、さよならポニーテール「SAY YES」も、あんな情感こめて歌われた曲が、一気に脱力ポップに変貌しているカバーで、これも非常にユニーク。ただ、その分、楽曲がもともと持っていた、ナルシスティックな部分が前に出てきてしまっていています・・・これはこれでおもしろいのですが(笑)。

これだけユニークな組み合わせが多い一方で、いまひとつな曲も少なくなかったのがこのアルバム。フジファブリック「ぼくらが旅に出る理由」、ボーカルが淡白すぎるよなぁ・・・。OKAMOTO'S「どぉなっちゃってんだよ」、岡村ちゃんに比べると、力量不足が目立ってしまった感が・・・。HIROSHI II HIROSHI Feat.小泉今日子「空洞です」・・・普通のポップスになっちゃっています・・・。

そんな訳で、当たり外れも大きいのですが、非常にユニークな企画盤になっています。ある意味、3枚の中では、最も一聴の価値あり、です。

評価:★★★★

Title:モテキ的音楽のススメ MTK PARTY MIX盤

最後の1枚は、「モテキ」をテーマとしたDJ MIX盤。J-POPで踊るクラブイベント「申し訳ないと」のDJ陣、申し訳ナイタズによる選曲になっています。ただ、曲の方は、他の2枚のような、いかにも「ちょっと情けない男」といった感じではなく、各メンバーの趣味が反映された感じで、いまひとつかな?と思ったのですが、最初の曲目から思った予想よりは、楽しめる選曲になっていました。

特に予想外におもしろかったのが、掟ポルシェ選曲による「モテキ出演者枠・アイドルMIX」で、単なるアイドルソングの選曲か・・・と思いきや、企画モノアイドルやB級アイドルソングの、ちょっとキワモノ的な曲のつめあわせで、ぶっとんじゃっていて、かなりユニーク。アイドルに興味のない方でも、要チェックです。

評価:★★★★

そんな訳で、いろいろと豪華で、ユニークな企画盤の数々。ただ、この中で、どれか1枚、といわれたら、やはりカバー盤が要チェックかなぁ。このカバーは、このアルバムでしか聴けませんしね。当たり外れもありますが、参加ミュージシャンや楽曲に興味がある方は、要チェックです。

「モテキ」コンピレーション 過去の作品
モテキ的音楽のススメ~土井亜紀・林田尚子盤
モテキ的音楽のススメ~中柴いつか・小宮山夏樹盤

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2011年12月12日 (月)

やはりまずはブライアン版を聴いてから?

Title:SMILE
Musician:THE BEACH BOYS

世界で一番有名な未発表アルバムとも言われるTHE BEACH BOYSの「SMILE」。もともと1967年に完成する予定だったそうですが、完成が伸びに伸び、ついに未完成に終わってしまった作品。もし、完成していたら、THE BEATLESの「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」をしのぐアルバムになっていた・・・なんてことを話す方もいるほどです。

結局、アルバムの販売がお蔵入りになった後、2004年には、ボーカル、ブライアン・ウィルソン名義での「SMILE」が発売されました。そしてこのたび、THE BEACH BOYS版の「SMILE」がついに発売になりました!!

・・・なんてあおっていても、実際は、当時、完成した断片を張り合わせたようなデモ音源集。雑誌やレビューサイトなどでは、「ブライアン・ウィルソン版を聴いた人限定」という書き方もされていました。で、実は私、ブライアン・ウィルソンの「SMILE」は未聴なのですが、それでも、個人的に「PET SOUNDS」にはまって、THE BEACH BOYSのアルバムもいろいろ聴いているだけに十分楽しめるよね、と思って、アルバムを聴いたのですが・・・

うーん、予想以上に未完成だ(^^;;

ま、どの程度「未完成」なのかは、人によってそれぞれだと思うのですが、一言言えるのは、誰が聴いてもデモ音源とわかる程度の完成度ということ。そういう意味で、間違いなくマニア向けの作品だと思います。

とはいえ、重厚な美しいコーラスラインやメロディーの魅力は存分に伝わってきますし、いろいろな音が重ねながら、全体像としてトゥー・マッチにならず、ひとつひとつの音が輝いている曲たちには、ブライアンの才能を存分に感じることが出来ます。

そうはいっても、マニア以外には、ちょっと薦めにくいアルバムかも。すいません、ブライアン版「SMILE」を聴いて、出直してきます・・・。

評価:★★★


ほかに聴いたアルバム

The Union/Elton John&Leon Russell

「僕の歌は君の歌」「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」などで日本でも知名度の高いイギリスのシンガーソングライター、エルトン・ジョンと、カーペンターズがカバーした「スーパースター」などで知られる、アメリカのシンガーソングライター、レオン・ラッセルとのコラボアルバム。基本的にピアノをベースに聴かせる作品が多く、全体的に派手さはないものの、美しく、印象深いメロディーラインを書いてくるのはさすが。じっくり聴き込みたい大人のポップスアルバム。

評価:★★★★

Rock Dust Light Star/Jamiroquai

日本でも一世を風靡した、イギリスのロックバンド、Jamiroquaiの5年ぶりとなる新作。なんだかんだいっても、オリコンチャートではまだベスト10入りを果たしていて、高い人気を感じさせます。楽曲も、ファンキーなディスコチューンは相変わらずで、決して悪くはありません。ただ、全盛期の頃の、誰も真似できないような独特の音とリズムを作り上げていた頃の作品に比べると、かなり平凡・・・というよりも、「よく出来た、普通のロックアルバム」になってしまっています。マンネリ、というよりも、中盤以降、音が完全に「普通のバンドサウンド」になってしまっている感じ。序盤は悪くないと思うのですが・・・。

評価:★★★

DAVID FOSTER Presents Love,Again/DAVID FOSTER

数多くのヒットソングを生み出した、カナダのプロデューサー、デイヴィット・フォスターのラブ・バラード集。Whitney Houstonの「I'll Always Love You」やCeline Dionの「Beacuse You Loved Me」など、おなじみの曲が並んでいます。ある意味、有名どころをそろえた選曲といい、部屋のBGM向けの普段、洋楽を聴かない人向けのベストといった感じ。

評価:★★★★

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2011年12月11日 (日)

名古屋のミュージックシーン

Title:IN THE CITY THERE IS A NAGOYA MUSIC

Nagoya

ここのサイトでもよく取り上げている音楽サイトOTOTOYで、フリーでダウンロードできるコンピレーションアルバムに、またおもしろい企画が登場しました。

以前、東京のインディーバンドを取り上げた「TOKYO NEW WAVE 2010」や、京都をテーマとした「All Along Kyoto」などのコンピレーションを紹介しましたが、今回のテーマは、なんと私のふるさとでもある名古屋がテーマだそうです。

正直、名古屋という街、SEAMOやHOME MADE 家族あるいはAK-69などのHIP HOP勢や、ビジュアル系バンドはシーンを築いているものの、インディーロック、と言われるとあまりイメージが出来ません。古くは、ブランキーや、the原爆オナニーズ、最近では、Stereo Fabrication Of Youthやthe ARROWSといったバンドを思い出すのですが、シーンというほどのものは感じません。

そんな中ピックアップされた24組。名前だけは聞いたことあるバンドが数組のですが、基本的に全員、音は初耳。しかし、名古屋でもこれだけ粋のいいインディーバンドがいて、それぞれがんばっているというのは、地元民としてはうれしくなってきます。

そして、そんな名古屋のインディーバンドは、24組という数の影響もあるのですが、様々なタイプのミュージシャンが揃っています。ギターロック、フォーキーなバンド、ガレージ、シューゲイザー、パンク、ファンク・・・・・・名古屋のインディーシーンのバンドは、実に総花的と言えるかもしれません。そして、どのバンドも、勢いがあり、ハズレはありませんでした。

ただ、その一方、どのバンドも優等生的というか、平均的。東京のバンドは、新しい、とんがったものを持っていましたし、京都のバンドは暖かく、聴かせるタイプのバンドがメイン、という特徴がありました。しかし、このアルバムに参加しているミュージシャンたちは、シーン全体を通しての、名古屋のバンドだからこそ、といった特徴がありません。いや、特徴がないことこそが、ある意味、名古屋らしい、と言えるのかもしれません。

思えば、名古屋という街は、ある意味中庸的というか、堅実で優等生的。例えばドラゴンズなどが典型例なのですが、いい意味でも悪い意味でも優等生的な選手が揃っています。このコンピレーションのバンドもまさにそんな感じ。1曲1曲を取れば、むしろ東京や京都のコンピよりも曲の出来はよかったかもしれません。ただ、東京や京都にない、名古屋のバンドだからこそ、という個性は薄かったように感じました。

そんな中でもおもしろいバンドは何組かいて、個人的に気に入ったのが、男女デゥオのアコースティックでフォーキーなメロが心地よいtheSing2YOU「water」、ノイジーでハードなバンドサウンドながらも、人懐っこいメロディーがよいshort film no.9「Always Be」、さらに一番インパクトがあったのが、パンキッシュなロリータボイスと、はちゃめちゃな歌詞がインパクト満載なワッペリン「目ん玉飛び出る」あたりでしょうか。ワッペリンは、アルバムレベルでも聴いてみたいかも・・・アルバムは、大ハマリか大失敗か、どちらかのような気がするなぁ(笑)。

ダウンロードはこちらのサイトから。来年の1月末までだそうです。

評価:★★★★

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2011年12月10日 (土)

今度はエロ歌詞!

Title:爆弾こわい
Musician:在日ファンク

相変わらず、在日ファンク、サイコー!です!!

SAKEROCKのメンバーでもあり、最近は俳優といても活躍している浜野謙太率いるファンクバンドの新作。JBマナーにそった、分厚いサウンドが特徴のファンクバンド。「爆弾こわい」という、根も葉もないような歌詞を歌う曲からもわかるように、歌詞の意味よりも、言葉としてファンキーかどうかにこだわったような歌詞が特徴的・・・なのですが、この歌詞の内容がまた、妙にユニークで、ついクスリと笑ってしまう、とても楽しいバンドです。

そんな訳で、基本的な路線は、前作「在日ファンク」から大きくは変更ありません。というか、前作から彼らのスタイルを完成させていたバンドですからね。「変わらない」というよりも、その路線をさらに突き進めた、そんな感じでしょうか。

ただ、今回の作品は、「在日ファンク」での「最北端」や「ダンボール肉まん」みたいな、どこかいかがわしさを感じるような歌詞がなくなりました。その代わり、今回のアルバムに入ってきたのがエロ歌詞(笑)。それも「こまくやぶれる」「マルマルファンク」のような、ストレートではなく、隠喩の混ざった歌詞がなかなか楽しく、今後の彼らの大きな武器になりそうな予感も・・・。

今回も、とにかくファンキーで、とにかく楽しい傑作でした!まだまだ彼らの快進撃は続きそうです。

評価:★★★★★

で、このアルバムがリリースするちょっと前、彼らのベスト盤がリリースされました。

Title:ベスト・オブ・在日ファンク~覗いてごらん見てごらん~
Musician:在日ファンク

・・・・とはいってもこのアルバム、実はTSUTAYAでのレンタルオンリーの作品。リリースされたアルバムはわずか2枚ですから、あくまでも入門編といった感じ。ただ、「京都」「きず」のライブバージョンが収められているのがうれしいところ。また、アルバム「在日ファンク」で入った私にとっては、スタジオ録音の「京都」が入っているのもちょっとお得でした。

全9曲という短さもあって、とりあえず在日ファンクというバンドのつまみ食いをしたい方にはピッタリ。お手軽にレンタルできるので、興味のある方は是非。これで気に入った方は、「在日ファンク」か「爆弾こわい」か・・・どちらもお勧めです!

評価:★★★★★

在日ファンク 過去の作品
在日ファンク

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2011年12月 9日 (金)

ドラマタイアップ曲が上位独占

今週の着うたチャート

2011年11月30日~2011年12月6日付チャート

今週1位は、カッコいいダンスナンバー

今週の1位は、安室奈美恵の12月7日発売のシングル「Sit! Stay! Wait! Down!」がランクイン。両A面の「Love Story」は、フジテレビの月9ドラマ「私が恋愛できない理由」の主題歌だそうですが、こちらも、同じドラマで使われているそう。

2位は斉藤和義「やさしくなりたい」が5位からランクアップ。3位はいきものがかり「歩いていこう」が先週の1位から2ランクダウンとなりました。

「やさしくなりたい」は大ヒットしている日本テレビ系ドラマ「家政婦のミタ」主題歌、「歩いていこう」は、TBS系ドラマ「ランナウェイ~愛する君のために」主題歌と、今週の上位3曲は、ドラマタイアップ曲が占めました。ここ最近、シングルチャートでは正直ドラマタイアップ即ヒットという、以前の構図が成り立たなくなっていますが、着チャートでは、まだまだドラマタイアップの効果がある、ということでしょうか?

4位以下初登場は・・・

4位にAKB48「上からマリコ」がランクイン。こちらも12月7日に発売されたシングルの先行配信。ただ、今回は、「じゃんけん選抜」の曲なので、売上を落としそう・・・というコメントをいただいていたのですが、着うたチャートでは、「Everyday、カチューシャ」以来続いていた1位記録が、とりあえずは途絶えています。もっとも、シングル発売週の来週に一気にランクアップ、という可能性も高いのですが・・・。

9位には、女性ボーカリストNoa「約束... feat. LGYankees」がランクイン。12月7日にリリースされたアルバム「N」からの先行配信なのですが、同じ先行配信の前作「Dear Best Friend feat. LGMonkees」が初登場5位だったのに対して、本作は9位に留まっています。


今週のアルバムチャート
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アルバムチャート1位は、あの人気アイドルグループ

今週1位は、Perfumeのニューアルバム「JPN」が獲得しました。前作「トライアングル」から2年4ヶ月ぶりとなるアルバム。初動売上22万6千枚は、前作の21万枚からアップ。韓流ブームの流れで、少々目立たなくなってしまったようにもおもったのですが、まだまだ人気上昇中のようです。

2位はその韓流アイドルKARA「スーパーガール」が、3位はR&Bシンガー久保田利伸のベスト「THE BADDEST~Hit Parade~」が、それぞれ先週からワンランクずつダウンしながらもベスト3をキープしています。

4位以下では・・・まず4位に、こちらも韓国の男性アイドルグループ2PM「REPUBLIC OF 2PM」がランクイン。日本でのデビューアルバムで、前作「Hands Up」は、韓国で発売されたアルバムの日本版だったので、初動6千枚の17位に終わりましたが、本作は初動5万枚までアップし、ベスト10入りを果たしています。

5位には、女性シンガーJUJU「DELICIOUS」が入ってきています。本作は、大ヒットした「Request」に続くカバーアルバムなのですが、今回はジャズのスタンダードナンバーをカバーしたもの。そのため、初動売上は3万5千枚と、直近のオリジナルアルバム「YOU」の11万1千枚も、カバーアルバム「Request」の12万8千枚も大きく下回りましたが、JUJUの挑戦を感じさせる1枚です。

7位初登場は、男性シンガー三浦大知「D.M.」。ご存知の方も多いかと思いますが、90年代後半に、アイドルグループFolderのメンバーとしてデビューし、高い歌唱力は、その頃から評判になっていました。ただ、ソロになってからも高い評価は得ていたものの、ヒットには恵まれず、Folder時代から通じて、これが初のベスト10ヒットとなりました。初動売上1万8千枚も、前作「Who's The Man」の5千枚から3倍以上の大幅アップ。初の武道館公演も決定したみたいなのですが・・・いきなりどうしてこれだけ大ブレイク??

そして10位にはジャムロックバンドSPECIAL OTHERS「SPECIAL OTHERS」がランクイン。本作は、他のミュージシャンとのコラボ作を集めた企画盤的なアルバムで、本来、ファンズアイテムに近いものだと思うのですが、それでもベスト10入りしてしまうのは見事。初動売上も、前作「THE GUIDE」の1万枚から、1万4千枚と大幅アップしています。

今週はあと1枚。先週は、新譜ラッシュで13位にランクダウンしていた由紀さおり&ピンク・マルティーニ「1969」が今週は8位にランクアップ。ベスト10に返り咲きです。売上も、1万7千枚と先週の1万4千枚からアップ。初のベスト10入りを果たした先々週の1万枚よりもアップしています・・・って何気にここ数週、売上は順調に上り調子なのですね。まだまだ上位も狙えそうです。

今週の着うた&アルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2011年12月 8日 (木)

つかみのインパクトは大!

Title:孔雀
Musician:女王蜂

女王蜂というロックバンド、とにかくまず、見た目からインパクトありまくりです。ど派手なメイクに、セクシー(?)な服装。でも、その体格はあきらかに巨体で、男性?それともでかい女性?それともゲイ???

一応、神戸で結成されたバンドだそうですが、出身地はもちろん、本名、年齢、さらには性別まで不詳の彼(?)ら。つかみの部分だけで、忘れられないバンドといった感じです。

いい意味での「やばさ」を感じるバンド。強烈で、ユニークなサウンドが聴けるかな、と思いつつ、このアルバムではじめて女王蜂の音に触れました。

最初「夜曲」「砂姫様」で、奇声のようなコーラスとヘヴィーなサウンドで、これはなかなか強烈なサウンドを聴かせてくれるかな、と期待したのですが・・・

その後に関しては、見た目のやばさほど、楽曲からはやばさは感じませんでした(^^;;

ヘヴィーなギターリフを主体としたバンドサウンドと、ちょっとキャバレー風味の歌謡曲なメロディーが印象的。迫力あるギターのリフが、グイグイと攻めてくるようなサウンドは、確かに魅力的で、ライブはカッコいいだろうなぁ・・・という感じはCDからも伝わってきます。

ただ、ヘヴィーなバンドサウンド+歌謡曲風のメロって、ここ最近では、その手のバンドって増えすぎちゃったんだよなぁ・・・。そういう意味で、正直なところ、あまり新鮮味を感じませんでした。

とはいえ、ダレもが知っているメロディーに載せて、ちょっとエロティシズムな怪しげな歌詞を綴る「告げ口」あたりは、そのエログロちっくな歌詞が、女王蜂の外見からくるイメージともマッチしていて、彼らの個性を強く感じることが出来た怪曲。個人的には、こうゆう「やばさ」というか、「毒」の部分をもっと前に押し出したら、おもしろくなると思うんだけどなぁ、なんて思いました。

強烈な個性を秘めているように感じるものの、それがまだ、CDという媒体では出し切れていない感も。これからの作品に期待!

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

大阪ラモーンズ/少年ナイフ

少年ナイフによる、アメリカのパンクロックバンド、ラモーンズのカバーアルバム。ラモーンズというバンド、金太郎飴的なバンドで、ある意味、どの曲もみんな同じというバンドで、それだけに、1度聴いたら忘れられないくらいのラモーンズとしての個性が曲にこびりついています。しかし、それを少年ナイフがカバーすると、キチンと少年ナイフの曲になってしまう不思議。それだけ彼女たちが、自らの音に、彼女たちだけの個性を確立しているからでしょう。

評価:★★★★

少年ナイフ 過去の作品
スーパーグループ
フリータイム

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2011年12月 7日 (水)

すべて新譜!

今週のシングルチャート
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今週も、またもや怒涛の新譜ラッシュ。全10曲すべて新曲が並びました。

そんな中で1位だったのがKAT-TUN「BIRTH」。日テレ系ドラマ「妖怪人間ベム」の主題歌。ギターリフが主導となるロック風のナンバー。初動売上19万3千枚は、前作「RUN FOR YOU」の15万1千枚よりアップ。前作で、凋落傾向だった初動売上が下げ止まったのですが、本作ではアップ。タイアップ効果などもあるようですが、ようやく人気下落に歯止めがかかった模様。

2位は、韓国のアイドルグループ東方神起「Winter~Winter Rose/Duet -winter ver.-~」がランクイン。彼ら初となるウィンターバラードだそうです。ただ、初動売上が大きくダウンした前作「Superstar」の15万8千枚に続き、12万9千枚とさらにダウン。この凋落傾向が気になるところです。

3位には、AKB48の派生ユニット渡り廊下走り隊7「希望山脈」が入ってきました。昭和歌謡曲風を狙った曲・・・なのですが、その一方で、今風な要素も入れており、どうにも中途半端な内容になっています。テレビ朝日系アニメ「クレヨンしんちゃん」のオープニング曲。初動売上9万2千枚は前作「へたっぴウィンク」の8万枚よりアップ。前作で大きくダウンした初動売上でしたが、本作では盛り返してきました。

そんな訳で、今週はジャニーズ系、韓流、AKB関連と、今のヒットチャートの3強(?)が仲良く並んだチャートになりました。

4位以下を見ると、まずは目だったのが韓流。4位に韓国のアイドルロックバンドFTIsland「Distance」、7位に韓国の女性アイドルグループT-ARA「yayaya」がそれぞれランクイン。

FTIslandは、こちらもウィンターバラード。完全にJ-POP風のナンバー。初動3万9千枚は、前作「Let it go!」の3万3千枚よりアップ。T-ARAは、今風のエレクトロ風のダンサナブルなナンバー。こちらは初動3万1千枚で、前作の「Bo Peep Bo Peep」の5万枚からダウンしています。

他には・・・まず5位にゆず「翔」がランクイン。フジテレビ系「世界体操」のテーマソングなのは、やはり「栄光の架け橋」のイメージ?初動3万9千枚は、前作「Hey和」の3万3千枚からアップしました。

6位は倖田來未「Love Me Back」。こちらも今風のエレクトロナンバーで、安室奈美恵を彷彿とさせるような曲調。フジテレビ系ドラマ「謎解きはディナーのあとで」主題歌で、初動3万2千枚は、前作「愛を止めないで」の3万枚より若干アップ。タイアップ効果か?もっとも、前々作「4TIMES」の5万4千枚の水準には大きく及びませんが・・・。

8位には、フジテレビ系アニメ「ギルティクラウン」のエンディングで、作中のミュージシャンEGOIST名義の「Departures~あなたにおくるアイの歌~」が入ってきています。supercellのryo作曲による、バラードナンバー。静かで、比較的淡々とした曲調は、あまりアニソンっぽくありません。supercellの「My Dearest」も良かったけど、supercellは、ここに来て、一皮むけたなぁ。

9位は、人気ロックバンドASIAN KUNG-FU GENERATION「マーチングバンド」がランクインです。「ベネッセ進研ゼミ高校講座」CMソングというのは、アジカンのイメージにピッタリ(?)。前作「迷子犬と雨のビート」から1年半ぶりとなるシングルなのですが、初動1万7千枚は、前作の1万8千枚から微減となっています。前作も、アルバム発売を控えていたのですが、本作も来年1月に、このシングルも収録されるベスト盤の発売を控えており、その影響でしょうか?

最後10位には、GACKT「Grafitti」がランクイン。90年代どころか、BOOWYあたりを彷彿させそうなビートロックナンバー。テレビ東京系アニメ「SKET DANCE」オープニングテーマ。初動売上は、前作「Episode.0」の2万8千枚から大きくダウンの1万5千枚になってしまい、ギリギリのベスト10入りとなりました。

今週のシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に~。

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2011年12月 6日 (火)

幅のあるボーカルが魅力

Title:にじみ
Musician:二階堂和美

先日、TOYOTA ROCK FESTIVALで二階堂和美を見てきました。

もっとも、二階堂和美のライブを見るのはこれがはじめてではなく、昨年の「京都音博」でもステージを見ましたし、もっと前にも1度だけ見たことがあります。昨年の「京都音博」で、その魅力を再認識したのですが、先日のトヨロックで、すっかり二階堂和美のステージにはまってしまいました。

そんな訳で、ちょっとおくればせながら、二階堂和美の最新作を聴いてみました。

ライブでも感じたのですが、このアルバムでも、ひとつ大きな印象に残ったのは、「説教節」「いつのまにやら現在でした」みたいなナンバー。こぶしが効いたボーカルに、和風のメロディーは、完全に演歌風。ただ、氷川きよしも水森かおりも、最近の演歌歌手の曲には、全く心に響くものを感じられないのですが、彼女の曲は、思わず聴き入ってしまいました。

彼女の曲は、演歌といっても、パターン化されたものではなく、歌詞も女性の心境を素直に描いたもの。様式化されてしまった今の演歌とは、雰囲気は似ているかもしれないものの、似て非なるもの。演歌は日本人の心なる論調はよく耳にしますが、それを言うのなら、二階堂和美の曲こそ、人の(あえて日本人とは言いません)心を見事に歌いきった作品と言えるように思います。

その他にも、基本的に、日本人の琴線に触れそうな、しっかりと歌詞とメロディーをベースとした「歌」が並んでいます。ただ、そんな中で、もうひとつ、大きく印象に残ったのが、彼女のボーカリストとしての幅の広さでした。

基本的に、前述の曲や「女はつらいよ」みたいな、歌謡曲風な曲が多いのですが、同じ和風でも「蝉にたくして」では、ちょっとジャジーな雰囲気ですし、「Blue Moon」は、スティールパンが爽やかな、海辺を思わせるようナンバー。「お別れの時」は、軽快なラテン風のナンバーになっています。

「PUSH DOWN」は、どこかチャイルディッシュに愛嬌たっぷりに歌い上げたかと思えば、続く「ネコとアタシの門出のブルース」では、大人の女性の雰囲気を醸し出しています。かと思えば、「あなたと歩くの」は、恋を知ったばかりの高校生あたりの子のよう。実に多彩なボーカルが魅力的。いろいろなミュージシャンにゲストで参加したりしている彼女ですが、その理由がよくわかります。

ただ、どの曲にも共通しているのが、女性の素直な感情が歌われていること。それも、どこかかわいらしさがどの曲にも感じられます。実際に、ステージで、歌っている彼女は、すごくかわいらしい!思わず彼女に惚れてしまいそうになるアルバムです(笑)。

それだけの名盤なのですが・・・ただ、正直言って、ライブはもっとよかったなぁ(笑)。もっと、楽曲に感情がこもっていましたし、彼女のかわいらしさがもっと伝わってくるようでした。彼女のステージを、是非ともまた見たい!!もちろん、このアルバムも十分お勧めできる1枚です。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

勇気/岡村孝子

逆に、岡村孝子のボーカルは幅が狭いなぁ。それでも、これだけ人気を持続できるのは、やはりメロディーメイカーとしての実力と、50歳近くなっても全く衰えをしらないクリアボイスを持っているからなんでしょうが・・・。あみんとしてのアルバムを経て、5年ぶりになる新作。大いなるマンネリは相変わらずで、いい意味でも悪い意味でも安心して聴ける作品。ただ、最後の「夢をあきらめないで2011」は、いまだにこの曲頼みか、と思うのと同時に、他の曲との差が歴然で、勢いのなさを実感してしまいました。

評価:★★★

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2011年12月 5日 (月)

末光篤 is BACK!!

Title:Dear Grand Piano
Musician:末光篤

末光篤が帰ってきました!

末光篤といえば、SUEMITSU&THE SUEMITH名義で2006年にアルバムデビュー。特に、そのデビューアルバム「Man Here Plays Mean Piano」は個人的にはまりまくり、その年の年間ベストの5位にも入れたほどの傑作でした。

その後、ドラマ主題歌にシングルが起用されたり、それなりに期待されてきたようですが、残念ながら大きなヒットが出ず、2008年には、それまでのレコード会社と事務所を離れてしまい、その後、作品のリリースはありませんでした。

ただ、その後も、コンスタントに他のミュージシャンへの楽曲提供を続けており、特に2009年に木村カエラに提供した「Butterfly」は、ご存知の通り、大ヒットを記録。彼の楽曲が、ヒットシーンでも通用することを証明した形となりました。

そして、このたび、約3年半ぶりにニューアルバムが発売されました!

静かなピアノの音からスタートするイントロで気持ちを高まりつつ、続く「百花繚乱the World」は、いきなりギターの音からスタートし、驚かされますが、分厚いピアノにバンドサウンド、さらにストリングスを入れた、にぎやかな音づくりが彼らしく、久しぶりの末光ワールドに、おもわずにんまりしてしまいます。

・・・と、最初は末光篤の久々の新譜をうれしく思い、楽しみながら進めていきましたが、進めるにつれて、やはり、以前のアルバムで感じていた欠点が、徐々に気になるようになってきました。

彼の欠点、メロディーはインパクトが強い、音も分厚くて心地よい、でも、何曲が聴いていると、どうも飽きてしまうんです。

1曲1曲別々に聴けば、どの曲もはまれるだけの要素はあるのですが、どの曲も、味付けがあまりにもコッテリとしすぎていて、メロディーも、これでもかという自己主張が激しく、それだけに、つかみはかなり良い反面、何曲か聴くうちに飽きが来てしまうんです。また、正直、似たタイプの曲が多いのもマイナス要素でした。

このアルバムも、1曲1曲単発で聴けば、はずれのない名曲揃いなのですが、それが並ぶと、最後の方は、ちょっとダレ気味に・・・。特に、ストリングスやホーンセッションを取り入れて、バラエティーを出そうとしているのですが、それがまた、曲の濃さに拍車をかけているようで・・・(^^;;

ただ、それでも久しぶりの新譜ということで、1曲1曲の出来は、オリジナルとしての前作「Shock On The Piano」を上回っていると思いますし、配信限定の先行シングルとなった「Hello Hello」は、出だしがちょっとKANちゃんぽいなぁ、なんて思いつつも、ピアノの旋律が心地よい名曲。それが最後に控えているだけに、心地よくアルバムを聴き終えることが出来ます。

来年4月にもミニアルバムのリリースが予定されているみたいで、こちらも期待したいところなのですが・・・もうちょっと息抜きが出来るような曲が欲しいなぁ、と思ってしまうのも事実。とはいえ、末光篤復活はうれしいニュースです。これからの活躍に期待したいです。

評価:★★★★

末光篤(SUEMITSU&THE SUEMITH) 過去の作品
Shock On The Piano
Best Angel for the Pianist-SUEMITSU&THE SUEMITH 05-08-

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2011年12月 4日 (日)

下流社会のリアル

Title:Diggin' Anarchy
Musician:Anarchy

Diggin’ Anarchy

先日、Anarchyが、朝日新聞で取り上げられたそうです。

「下流」の現実リアルに 新世代ラッパーの歌詞に存在感

彼の歌詞はいわゆる「下流」のリアルな現実。ただ、正直なところ、彼の歌う世界が、どこまでリアルなのか、少々ピンと来ない部分もあったりします。

ただ、そんな中でも、強い印象に残ったのが「Broken Memory」。貧しい家庭に育った子供も、リアルな心境を痛いほどに綴った歌詞は、ストレートに胸をうつものがあります。

この曲に限らず、Anarchyの綴る歌詞の世界は、まさに底辺というべき社会。もともとアメリカのHIP HOPも、そんな社会の底辺に生きる若者たちの心の叫びを綴ったラップが少なくありません。その流れが日本にも来た、というのは、音楽的には興味深いのかもしれませんが、社会全体の流れとしては、決してうれしくない現象。そういう意味では、Anarchyの曲には、複雑な心境を抱いてしまいます。

ただ、決してカツゼツが言いわけでもない中、必死に、そして丁寧に綴るAnarchyのラップは非常に印象に残ります。ともすれば、リズムが重視される日本語ラップの中、ラップの中身をきちんと聴かせようとするスタイルは、やはり心に残るものがあります。

サウンドとしては、Anarchyのみが聴かせる真新しい音・・・というのは正直ありませんでした。とはいえ、PUSHIMのボーカルがメロウで印象的な「Magic Hour」や、歌詞の内容も含めて不気味な雰囲気と、OZROSAURUSとの力強い掛け合いが特徴的な「6 Feet Deep」など、思わず聴き入ってしまう曲も多く、プロデューサーとしてMUROを迎えた本作では、ぶっといビートが力強いサウンドも魅力的でした。

アルバムの内容としては、もちろん傑作。40分弱の短い内容も、主張をストレートに伝えるためには、ちょうどいい長さだったと思います。ただ、こういう内容のアルバムが「リアル」として出てきてしまう今の社会状況って・・・・・・と少々複雑な後味が残るアルバムでした。

評価:★★★★★

Anarchy 過去の作品
Dream and Drama


ほかに聴いたアルバム

MAGNETIC SOIL/SOIL&"PIMP"SESSIONS

MAGNETIC SOIL

いきなりアフリカ風のビートが飛び出す「Sexual Hungry」からスタートし、ファンク、R&B、ラテン、ディスコなど、様々な要素が展開し、最後まで飽きさせず、彼らの音楽の幅広さを感じさせる作品。ただ、その一方で、テーマとなるメロディーラインが少々平凡で、いまひとつ印象薄だったのが残念。

評価:★★★★

SOIL&"PIMP"SESSIONS 過去の作品
PLANET PIMP
SOIL&"PIMP"SESSIONS presents STONED PIRATES RADIO

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2011年12月 3日 (土)

新生フジファブリックの第1歩

Title:STAR
Musician:フジファブリック

STAR

バンドのボーカリストであり、多くの曲の作詞作曲を手がけていた、志村正彦の急逝。バンドにとって存続の危機となる事態を乗り越え、残されたメンバーがとった道は、「フジファブリック」というバンドそのままで、残されたメンバーでバンド活動を続けていく、という道でした。

前作「MUSIC」は、基本的に志村正彦が残したデモ音源を、他のメンバーが完成させた内容でした。しかし、最新作は、残されたメンバーが作詞作曲から演奏、録音まですべて手がけたアルバム。まさに新生フジファブリックの第1歩と言うべき作品と言えるでしょう。

そして、このアルバムに対して、リスナーが抱く感想はそれぞれかもしれません。

「これなら、これからのフジファブリックも大丈夫だ!」

と積極的に評価する方や

「残されたメンバーで、これなら悪くないかも」

と評価しても消極的な方、あるいは

「やはり、志村正彦がいなければダメなんだ・・・」

と否定的な方、様々かと思います。

そういう私は、「思ったより悪くないじゃん」という消極的に評価しつつも、「やはり志村正彦の曲と比べてしまうと・・・」と思ってしまったのが正直な感想です。

残されたメンバーが、フジファブリックというバンドを次に繋げるため、必死にがんばった。その姿勢は痛いほど伝わってきます。「Splash!」など、あきらかに志村正彦の曲を模倣しようとしていますし、その一方で、アイリッシュテイストの「君は炎天下」や、80年代テイストの打ち込みが、逆に新鮮さを感じる「アンダルシア」など、バンドとしての可能性も広げようとがんばっています。

ただ、やはりシンプルながらも妙に耳に残る、志村正彦の書くメロディーラインと比べると、どうしても、「普通のポップス」という印象は否めません。パッと聴いた感じ、インパクトもあり悪くないな、と思うのですが、アルバムを聴き終わった後、どうも後に残る曲が少ないように感じました。

また、ボーカル山内総一郎の声も、どうも淡白で、癖がないというのも、ある種のマイナスポイントかも。メロディーの要素と相まって、爽やかさは増しているものの、さらりと聴き流せてしまう曲が多かったように感じました。

メインライターの突然の死から、メンバーががんばって書いた最初のアルバムなんだから!という意味では、厳しい見方なのかもしれないのですが・・・ただやはり、志村正彦不在の大きさを感じてしまったアルバムでした。もっとも、これから可能性は大きいバンド。次回作以降に期待したいです!

評価:★★★

フジファブリック 過去の作品
TEENAGER
CHRONICLE
MUSIC
SINGLES 2004-2009


ほかに聴いたアルバム

Crossover And Over/BBQ CHICKENS

Crossover And Over

Ken Yokoyama率いるパンクロックバンド、BBQ CHICKENSまさかの復活!そして約8年ぶりとなるニューアルバムリリース!ただ、そのスタイルは前作からほとんど変わりません。全18曲ながらも、19分強というアルバムの短さ!(1曲あたり平均1分にも満たない!)前作に比べて、もっとハードに、ややメタリックになったのですが、基本的な路線は以前と同じ。ある意味、非常にシンプルで、わかりやすく、割り切りの良さが魅力的です。

評価:★★★★

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2011年12月 2日 (金)

アルバムは新譜ラッシュ

今週の着うたチャート

2011年11月23日~2011年11月29日付チャート

3週目で1位獲得です。

今週1位はいきものがかり「歩いていこう」。先週の2位からワンランクアップで、初登場から3週目にしての1位獲得です。シングルチャートでは初登場9位だったのですが、シングルチャートでは見事1位獲得です。

2位も先週からのランクアップ。EXILE「あなたへ」が、先週の5位から4ランクアップで、2週ぶりのベスト3に返り咲きました。この2曲は、シングルCDが発売となった影響でしょうか。

3位は初登場。倖田來未「LOVE ME BACK」がランクイン。11月30日に発売されたシングルからの先行配信で、フジテレビ系ドラマ「謎解きはディナーのあとで」のテーマ曲になっています。

4位以下では初登場は1曲のみ。9位にsupercell「My Dearest」がランクイン。今週のシングルチャートでも10位にランクインしていますが、着うたチャートでもランクインとなりました。

また、今週8位には、KARA「ウィンターマジック」が、先週の20位からランクアップで、3週ぶりにベスト10返り咲きです。こちらは、アルバム発売の影響でしょうか。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

シングルチャートは、全10曲が新曲という結果でしたが、アルバムチャートも10枚中8枚までが新譜という、新譜ラッシュとなっています。

そんな中、1位を獲得したのが、先日、紅白出演も決まった、韓流女性アイドルグループKARAのニューアルバム「スーパーガール」でした。ちょうど1年前にリリースしたアルバム「ガールズトーク」以来、日本盤では2枚目となるアルバム。初動売上27万5千枚は、その前作の10万枚から大きくアップしています。

続く2位には、久保田利伸「THE BADDEST~Hit Parade~」が入ってきています。ご存知、日本を代表するR&Bシンガーのベスト盤。デビュー25周年ということで、デビュー以来の代表曲を収録した、集大成的なベストとなっています。初動売上9万8千枚は、昨年8月にリリースしたオリジナルアルバム「Gold Skool」の初動3万3千枚のほぼ3倍。また、2002年にリリースした、ベスト盤「THE BADDEST III」の初動10万枚からほぼ横バイ。2002年は、まだCD不況が本格化する前なので、その時期の数値からほぼ横バイというのは見事です。

3位には、こちらもベストアルバム、人気声優水樹奈々「THE MUSEUM II」がランクインです。初動売上8万2千枚は、2007年にリリースしたベスト盤第1弾「THE MUSEUM」の4万枚から倍増となりましたが、2010年7月にリリースしたオリジナル「IMPACT EXCITER」の初動9万3千枚を下回る結果に。ベストだから買う、という浮動層をあまり取り込めなかった模様。

5位初登場は、氷川きよし「演歌名曲コレクション15~情熱のマリアッチ~」。初動売上3万4千枚は、前作「演歌名曲コレクション14~あの娘と野菊と渡し舟~」の3万2千枚より若干アップ。ここ数作、減少傾向が続いていましたが、ようやく下げ止まりました。

6位には、オルタナ系ロックバンド、the HIATUS「A World Of Pandemonium」が入ってきました。初動売上は、前作「ANOMALY」の5万5千枚から大きくダウンの3万3千枚。デビュー作「Trash We'd Love」が初動8万枚だったので、凋落傾向が続いています。

8位は、人気子役で、紅白出演も決めた芦田愛菜のデビューアルバム「Happy Smile!」がランクインです。いわゆるジャリタレのシングルヒットは珍しくないのですが、アルバムヒットは珍しいかも・・・と思ったら、10歳未満でのアルバムベスト10入りは初だとか。つーか、購買層ってどんな人??

9位には、まだ続いていたんだ、ヘキサゴンオールスターズ「WE LOVE ヘキサゴン 2011」がランクイン。ご存知フジテレビ系バラエティー「クイズ!ヘキサゴンII」出演者の曲を集めたオムニバス盤。島田紳助芸能界引退により、番組自体が打ち切りになっているので、これがおそらく最後のアルバムでしょう。前作「ヘキサゴン2010」は初動2万6千枚だったのに対して、初動1万7千枚とダウン。27万→7万8千枚→2万6千枚と急減していたので、島田紳助引退がなくても、先は長くなかった??

最後。10位にはヴィジュアル系バンドNIGHTMARE「NIGHTMARE」が入っています。初動売上は1万6千枚。前作はベスト盤「Historical ~The highest NIGHTMARE~」でしたが、初動売上が8千枚だったので本作は大きくアップ。ただし、オリジナルとしての前作「majestical parade」は初動2万5千枚だったので、こちらよりは売上を落としてしまいました。

着うた&アルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2011年12月 1日 (木)

せっちゃん、怒る

Title:45 STONES
Musician:斉藤和義

45 STONES

斉藤和義、といえば、やはり今年、もっとも話題になったミュージシャンの一人でしょう。

その理由は、原発行政を強烈に皮肉った「ずっとウソだった」を、突如、You Tube上にアップした、という大きなニュース。レコード会社やマスメディアなどを通さず、You Tubeでダイレクトにアップするという手法や、あまりにもストレートな歌詞の内容が、賛否両論を含め大きな話題となりました。

その後、はじめてリリースされた今回のアルバム、という訳で、当然、その内容にも大きな注目が集まりました。さすがに「ずっとウソだった」は収録されていませんが、「ずっとウソだった」で見せた、3月11日以降の日本社会に対する斉藤和義の怒りが、このアルバムにはつまっていました。

特にストレートだったのが「猿の惑星」「オオカミ中年」。「猿の惑星」では、原発自体だけではなく、いわゆる「原発村」と言われた、行財政あわせた癒着体質を、ユニークな皮肉でバッサリと切っていますし、「オオカミ中年」では、マスメディアを通じて流された、原発に関する嘘を並べ立てて、もっとストレートに「NO NUKES!=核反対」と叫んでいます。

他にも、本作でのせっちゃんの怒りは止まりません。

「テレビも新聞のニュースも 誰かに気を使ってばかり
そいつを鵜呑みにしてる 思考停止の悦楽主義者
身分不相応の夢を捨てるつもりもなく ただひたすら闇雲に「がんばろう!」」

(「雨宿り」より 作詞 斉藤和義)

と、下手すれば、最近のお気楽J-POPを批判しているようにも取れる内容を歌ったり、かと思えば、

「あれもタブー そしてこれもタブー それじゃ「がんばれ」って言うしかないだろう」
(「おとな」より 作詞 斉藤和義)

と、とかく細かいことまでバッシングにつながりがちな、閉塞的な今の社会も皮肉っています。

そんな怒りに満ちた感情が一気にはきだされたアルバムだからでしょうか、「ボクと彼女とロックンロール」や、「ギター」では、純粋に音楽やロックンロールに対する愛情をうたっていて、こういうクソッたれな社会だからこそ、ロックを奏でようという、強い決意も感じます。

個人的に、原発に対しては反対というスタンスである、ということもあるのですが、怒りや憎しみなどの感情も含めて、ミュージシャンの理屈抜きの素直な感情を曲にこめるべきだ、と思っているだけに、せっちゃんの「ずっとウソだった」以降の行動に対しては、素直に賛同しますし、こういう怒りの感情を込めた曲を並べたことに関しても、個人的には大賛成です。

ただそれでも、今回のアルバムに関しては、怒りの感情が強すぎて、いつものせっちゃんらしい、男女関係の微妙な感情を読み込んだ曲や、複雑な心境を歌いこんだ曲がほとんどなかったのは残念。いつものアルバムに比べて、歌詞についてはいい意味で言うとストレート、悪い意味で言うと、ちょっと雑になったような印象を受けました。

あと、ちょっと細かい話なのかもしれないのですが、気になったのが「ウサギとカメ」の歌詞。

「ほんのちょっと前までパソコンもケータイもなかった
でもなんの不自由もなくて笑っていたんだ」

(「ウサギとカメ」より 作詞 斉藤和義)

と、ネット社会を批判しています。それ自体はいいとは思うのですが、「昔がよかった」みたいな懐古趣味的な文脈はちょっと・・・。いかにもおやじ的な発想で、ロックンローラーとして、正直どうよ?と思ってしまいます。

まあ、今のせっちゃんが、その感情をストレートにぶつけてきた、という意味で、意義の深いアルバムではあるのかなぁ。上にも書いた通り、曲に感情をぶつける、というのは素晴らしいことだと思います。ただ、本作に関しては、ちょっと感情が先回りしすぎたかも。

評価:★★★★

斉藤和義 過去の作品
I (LOVE) ME
歌うたい15 SINGLES BEST 1993~2007
Collection "B" 1993~2007
月が昇れば
斉藤“弾き語り”和義 ライブツアー2009≫2010 十二月 in 大阪城ホール ~月が昇れば 弾き語る~
ARE YOU READY?


ほかに聴いたアルバム

太陽の花嫁/LITTLE TEMPO

太陽の花嫁

LITTLE TEMPOの最新作は、抜群の安定感がある、期待通りの作品といった感じ。心地よいスティールパンの音色をベースに、どこか哀愁あるメロディーラインが魅力的で、まったりとした空気を作り上げています。夏の海辺で、ビールなどを片手に、のんびりと聴きたいアルバム・・・もう冬ですが(^^;;

評価:★★★★★

LITTLE TEMPO 過去の作品
山と海

The Soul Extreme EP II/福原美穂

The Soul Extreme EP 2

福原美穂のソウルアルバム第2弾。前作でも感じたのですが、やはり彼女はこういうソウルフルな曲を歌いたいんでしょうね、アルバム全体、非常に生き生きしたボーカルを聴かせてくれます。「Get Up!」では和田アキ子と共演。パワフルなボーカル合戦を繰り広げていて、インパクト十分。ただ、和田アキ子のボーカルに、どこか違和感を覚えるのですが・・・どうしてかなぁ?MAROON5のカバー「Sunday Morning」も、KUWATA BANDのカバー「One Day」も、しっかり福原美穂の色に染めています。見事。次は是非、フルアルバムで!

評価:★★★★★

福原美穂 過去の作品
RAINBOW
Music Is My Life
Regrets of Love
The Soul Extreme EP

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