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2011年11月21日 (月)

久しぶりに聴いたアルバムでしたが・・・。

Title:荒野/On the Wild Side
Musician:アナログフィッシュ

荒野/On the Wild Side

正直に白状してしまうと・・・アナログフィッシュというバンド、ちょっと忘れかけていました(^^;;

個人的に、「ひねくれ系のギターロックバンド」という括りでアナログフィッシュのことを、フジファブリックやMONOBRIGHTと同じ箱に入れていたのですが、フジファブリックはブレイクし、MONOBRIGHTはヒダカトオル加入で大きな話題となり、そんな中、アルバム「KISS」のあたりで注目していた、アナログフィッシュというバンドのことを、すっかり忘れていました・・・。

そんな訳で、「ROCK IS HARMONY」以来、久しぶりに聴いたアナログフィッシュの新作。忘れていてごめんなさい!期待のバンドと言われていた彼らの、実力を再認識した傑作を、彼らはしっかりと作り上げていました。

「ひねくれポップ」という意味では、「No Way」あたりが該当するでしょうか?勢いのあるロックナンバーでもない、かといって、美しいメロディーを聴かせるようなタイプではない、でも、妙に耳に残るメロディーラインはこのアルバムでも健在です。

また、そんなメロディー以上にインパクトがあったのが歌詞の世界。現実社会を、ちょっと皮肉めいた視点からみつめるような歌詞が特徴的。

「失う用意はある?
それともほっておく勇気はあるのかい」

(「PHASE」より 作詞 下岡晃)

「正義という名の暴力 エコにまぎれた広告
泣きながら笑うような
狂気と正気のハイブリッド」

(「HYBRID」より 作詞 下岡晃)

など、ある種、現実社会が抱える、物事の両面性を、時には皮肉めいて、時にはユーモラスに描く歌詞が強いインパクトを受けます。

また、ファンキーな「ロックンロール」、フォーキーな「戦争がおきた」、ダンサナブルなリズムが特徴的な「SAVANNA」など、バラエティー豊かな作風も魅力的。そのユーモラスなメロディー、独特の切り口の歌詞と合わせて、最後まで飽きさせない展開が楽しめます。

以前に聴いた「ROCK IS HARMONY」と比べて、バンドとしての成長を強く感じます。しばらくノーチェックだったのですが、惜しいことしたなぁ・・・。そろそろ中堅のバンドですが、まだまだこれからのブレイクも期待できる、そんなことを感じた新作でした。

評価:★★★★★


Concert at SUNTORY HALL/山崎まさよし

Concert at Suntory Hall

今年4月、デビュー15周年を記念して、服部隆之の率いるRush Orchestraを迎えてサントリーホールで行われたライブの模様を収録したライブ盤。ただ、オーケストラを迎えたライブによくありがちな、これでもかというほどの管弦楽の音を導入するような感じ・・・ではなく、あくまでもアコギがメインになっていて、原曲のイメージを大きくは変えていません。ちょうどバランスよく、弦楽器が音の世界をちょっと広げているような感じ。個人的には、あまりにも仰々しいオーケストラアレンジは好きではないので、このくらいの方が、原曲の良さが生きているような印象を受けました。

評価:★★★★

山崎まさよし 過去の作品
COVER ALL-YO!
COVER ALL-HO!

IN MY HOUSE
HOBO'S MUSIC

PHOENIX RISING/ROVO×SYSTEM 7

Phoenix Rising

日本の人力トランスバンドROVOと、イギリスのテクノユニットSYSTEM7が、お互いの代表曲をカバーしあった企画盤。SYSTEM7が、手塚治虫の「火の鳥」にインスパイヤされて完成させた「Hinotori」をROVOが、ROVOの「Eclipse」をSYSTEM7が、それぞれカバー。プラス、それぞれのオリジナルバージョンも収録されています。

同じトランスながらも、生音でトランシーな世界を作り上げるROVOと、電子音でトランシーな世界をつくるSYSTEM7の音の対比がとてもおもしろく感じます。どちらも基本的にはシンプルにその音の世界を楽しませてくれるだけに、ライブはすごく気持ちよさそう・・・。そんな中でも、やはり特に個人的にはROVOの音に耳を惹かれます。人力らしい、どこか暖かみがありながらも、テンポよくおおいかぶさるリズムと、様々な音が、非常に中毒性が強く、ライブではなくCD音源でもついつい聴き入ってしまいます。

同じ曲どうしの聴きくらべもとても楽しいかも。わずか4曲ながらも、とても魅力的なアルバムでした。

評価:★★★★★

ROVO 過去の作品
NUOU
ROVO Selected 2001-2004
RAVO

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アルバムレビュー(邦楽)2011年」カテゴリの記事

コメント

アナログの評価が高くて、うれしいです。
私も「ROCK IS HARMONY」でアナログにハマったクチなんですが、ホントにバンドとして成長してるなぁと思ってます。
2年ほど前にドラム斎藤氏の一時脱退(自律神経失調症の治療のため。のちに復帰)があって、それを乗り越えたのが大きかったのかもしれません。

「PHASE」の歌詞を聴いた時、ドキッとしました。
どうしても原発を連想してしまうのですが、この曲、発売は5月でしたけど曲自体を作ったのは3・11よりもかなり前だったそうです。

投稿: SEIYA | 2011年11月22日 (火) 08時32分

>SEIYAさん
アナログフィッシュの新譜、正直、そんなに期待していなかったのですが、聴いてみて、期待以上の内容でした!確実に成長していますね。これからが楽しみです!
「PHASE」は確かに、原発事故以降の日本人につきつめられた課題について歌った、とも取れますね。これが3.11以前につくられた曲だとしたら、とても奇妙な偶然ですね・・・。

投稿: ゆういち | 2011年11月28日 (月) 00時50分

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