振りきれてしまっています。
Title:pieces
Musician:KOKIA
今回のKOKIAのニューアルバムは、アニメタイアップを集めた企画盤だそうです。
もともと、KOKIAの曲って、クラッシックミュージック風のアレンジを取り入れたりして、少々オーバーアレンジ気味かも?と思いつつも、幻想的な世界観をつくりあげる曲が少なくありませんでした。
そしてそんな世界観って、非現実的な、ファンタジックな世界を描くことが多い、アニメとの親和性も高いのでしょう。今回のアルバムに収録されてる曲は、そんなファンタジックというKOKIAの楽曲のひとつの側面を、これでもかというほど味わうことが出来ます。
1曲目の「KARMA」からして、これでもか、というほどのアレンジで塗り固められています。この曲に限らず、全体的に、ある種振り切れてしまっている感じの曲が少なくありません。以前から、このタイプの曲に関しては、少々オーバーアレンジ気味な部分が、好みからは若干はずれていたのですが、自分の好みは別として、これだけやられてしまったら、「参りました」というしかないですね(^^;;
KOKIAのひとつの側面だけ、といわれればそういう部分も否定できないのですが、それでもKOKIAの魅力のひとつを、これでもかというほど凝縮したアルバムのように思います。下手に中途半端な曲よりも、こういう曲の方が、聴いていて素直に気持ちよかったかもしれません。
評価:★★★★★
KOKIA 過去の作品
The VOICE
KOKIA∞AKIKO~balance~
Coquillage~The Best Collection II~
REAL WORLD
Musique a la Carte
moment
ほかに聴いたアルバム
GOLDEN☆BEST-complete singles collection-/永井真理子
90年代に一世を風靡した、ガールズポップシンガー永井真理子の、デビュー作「Oh!ムーンライト」から、2002年リリースの「同じ時代」までを発売順に並べたシングル集。やはりあらためて聴くと、一番人気のあった「ミラクル・ガール」から「Chu-Chu」あたりまでが、勢いがあり、かつ、ボーイッシュという彼女の特徴を、上手く生かした曲が多い印象が。その後の曲に関しても、最新シングルを含め、概ね、一定以上の水準の曲を歌ってきているのですが、単純な「いい曲」に終わっていて、これなら彼女じゃなくても歌えるような・・・と思ってしまうあたり、一時期のような人気を持続できなかった要因でしょうか?2枚組のフルボリュームなので、かつてファンだった方向けかな?
評価:★★★★
永井真理子 過去の作品
My foot steps-20th anniversary memorial collection-
渋夜旅/渋さ知らズ
渋さ知らズのニューアルバムは、バンド結成20年を記念してリリースされた作品。彼ららしいダイナミックな作品もある一方、しんみりと聴かせる作品も比較的目だったような印象があります。ライブ寄りの作品が目立っていた中、彼らの音楽性の幅広さも感じられたアルバムでした。
評価:★★★★★
渋さ知らズ 過去の作品
渋栗(川口義之with栗コーダーカルテット&渋さ知らズオーケストラ)
生渋栗(川口義之with栗コーダーカルテット&渋さ知らズオーケストラ)
割れ渋栗(川口義之with渋さ知らズオーケストラ)
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