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2011年10月15日 (土)

TOYOTA ROCK FESTIVAL 2011 その2

おとといに続き、トヨロックのライブレポ第2弾です。

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eastern youth@MAIN STAGE

続いてのMAIN STAGEも、またまた大物。eastern youthの登場です。おそらく彼らのステージを見るのは、2001年のエゾロク以来ではないかと・・・かなり久々に見るステージでした。

で、そこで奏でられた3人のバンドサウンドに、圧巻されたステージでした。爆音なのですが、3人の音が見事にかみあって、迫力ある一つの音を作り出していました。思わず聴き入ってしまうサウンドは、ベテランならではの安定感と同時に、いまだに若手バンドに負けない高いテンションも感じられます。もうね、ライブを積み重ねたバンドとしての実力を思う存分に感じて、そのステージに釘付けになってしまいました。

選曲は「ドッコイ生キテル街ノ中」や「踵鳴る」「雨曝しなら濡れるがいいさ」など、おなじみのナンバーが並んでいただけに、久しぶりに聴いた私でも十分楽しめるステージ。ちょうどこの時間帯に、夕陽が沈んでいったのですが、これがeastern youthの哀愁感じるサウンドとマッチして、とても気持ちよかった~♪もう、最高のステージでした。

ステージ前ではモッシュも発生。ボーカルの吉野寿は、「観客との間にバリケード(?)がなくて、近い感じなのがいいよね」とMCで話していましたが、途中、ファンがステージ上にあがり、ステージからダイブも。これはちょっと賛否両論かなぁ、と思いつつ、仕方ないのかなぁ、なんてことも感じたりして。

イルリメ@EAST LAND

続いては、EAST LANDに戻って、HIP HOPミュージシャン、イルリメのライブ。彼に関しては、完全にこの日がはじめてのステージで、かつ(名前は知っていたのですが)音を聴くのもはじめてでした。

でも、これがエンタテイメントの要素あふれる、とても楽しいステージで、途中の曲では「この曲を流すと、途中からゾンビがあらわれます」みたいな声を流してから曲がスタートすると、本人がゾンビの仮面をかぶって歌い始めたり。また、ビートボックスを取り出して、観客席からファンをステージにあげて、ビートボックスで演奏させたり(ちなみに、この時、ステージにあげられたファンの女の子は、さきほどのやけのはらのライブで、「七尾旅子」としてステージで歌った女の子らしいです。偶然?)。

最後は天井のミラーボールが回りだして、ディスコ状態。最初から最後まで、エンタテイメント要素あふれる楽しいステージで、全くはじめて見たミュージシャンだったのですが、文句なしに楽しいステージでした。とてもよかったです!またライブ、見てみたいなぁ。

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→メインステージの様子。この時間には、もう日も沈んでいましたが・・・。

TURTLE ISLAND@MAIN STAGE

続いては、豊田出身のロックバンドTURTLE ISLAND。このフェスには毎回出ている常連のようです。総勢14名の大所帯バンドで、ジャンルはいわば「ミクスチャー」とでも言うのでしょうか?普通のギター、ドラムス、ベースの他、大太鼓が3名、銅鑼も1名入り、他にも、日本や中国などの様々な楽器が・・・。

太鼓とドラムの大迫力のビートが鳴り響くステージは迫力満点。ギターのサウンドは、意外とヘヴィーなサウンドで、楽曲自体は、民謡風なリズムを奏でていながら、ヘヴィーロックのテイストの強いバンドでした。そのため、ステージ前は大盛り上がり。eastern youth同様、モッシュと、ステージからのダイバーが続出していました。

彼らも、こういう野外のステージにはピッタリ来る、ライブ映えするバンドだなぁ~。正直、ちょっとワンパターンな部分を感じられ、CDで聴くと・・・と思ったのですが、ライブで騒ぐには文句なしに楽しいバンドでした。

The ボンゴメン@One Love Stage

続いてはOne Love StageのTheボンゴメン。もちろん、音を聴くのも名前を聞くのもはじめてのバンド。レゲエバンドで、いわゆるサウンドシステムをひっさげての登場。かなりヘヴィーに音を鳴り響かせるステージで、ステージ前ではかなり盛り上がっていました。ただ、ちょっとさすがに疲れ気味だったので、後ろですわりながら聴いていて、ちょっとウトウト・・・。

RICO RODRIGUEZ feat. THE RUDE PRESSURES @MAIN STAGE

そして、最後のメインステージでは、この日のフェスの目玉、THE SPECIALSにも参加していたことがある、ジャマイカ音楽を代表するトロンボーンニスト、リコ・ロドリゲスが、地元名古屋のスカバンドTHE RUDE PRESSURESと共に会場に登場しました。

御歳77歳になる彼なのですが、全く年齢を感じさせない元気な姿。THE RUDE PRESSURESのテンポのよい演奏とも息がピッタリ。でも、なにより印象に残ったのは、そのトロンボーンの音色でした。なんともいえない優しく、そして丸みを帯びた音色が実に魅力的。年齢を重ねたからこそ出せる深さというのでしょうか、聴いていて、ほれぼれするような演奏でした。

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途中、スタンダードナンバーの「Over The Rainbow」や、「What A Wonderful World」ではリコ本人がボーカルも披露。暖かいトロンボーンの音色が、会場に響き渡りました。

そして、フェスも大盛況のうちに幕を降ろします。最後は、おなじみ花火が大きく打ちあがってライブが終了。無料のライブということが信じられないくらい、充実した内容の、とても素晴らしいフェスでした。昨年、はじめて知ったのですが、これは来年も来なくてはいけないですね~。こんなイベントが、地元で開催されていたとは知りませんでした。

最後に、フェス全体の感想を。会場は、音楽だけではなく、フリーマーケットがあったり、自転車のイベントがあったり、子供が遊べるスペースがあったりと、ライブ以外の部分でも楽しめるあたり、本当の意味での「ロックフェス」らしいイベントがうれしいですね~。

また、会場は無料ということで、小さな子供を連れた家族連れや、散歩がてら、犬をつれた人が目立った、とてもフレンドリーな雰囲気のステージでした。(ただ、小さな子供に関しては、かなりの爆音が流れる会場なだけに、未成熟な耳を持つ子供を連れてくるのは、必ずしも望ましくないと思うのですが・・・)

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→トヨタでのロックフェスらしく、こんな感じで、クラッシックカーが並んでいて、クラッシックカーに乗れるアトラクションもあったみたいですね。ただ、いろいろとお金をかけられないためか、アトラクションが全体的にアナウンス不足で、よくわからない部分もあったのは残念・・・。

あと、フリーマーケットも、ほとんどがアジア、アフリカ系の衣服、雑貨屋ばかりで、ここらへんに興味がない人にはちょっと楽しめなかったかも(この手のショップが並ぶのは、ロックフェスどこも共通なのですが・・・)。もうちょっとバリエーションがあればよかったようにも思います。

ただ、全体としては、とてもハッピーな空気が流れ、ミュージシャンのセレクトも素晴らしく、無料でこれだけのものを作り上げたスタッフには素直に頭が下がります。本当に素敵なフェスでした。来年も、また来ます!

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