エロは日本を救う!
SEAMOがリリースしたアルバム2作品。
Title:ONE LIFE
Musician:SEAMO
まずは7月にリリースしたミニアルバム。
タイトル曲となった「ONE LIFE」は、ベートーベンの「悲愴」をモチーフ・・・って、またクラッシックのサンプリングかよ・・・と正直なところ思ってしまいました(^^;;
映画主題歌になった「ワン☆ダフル」もそうなんですが、全体的に、「聴かせてしんみりさせよう」という、売れ線狙いの曲が多くて、ちょっとうんざり。決して、駄作!とまでのレベルではないと思うのですが、SEAMOの良さが十分には発揮されていない感じが。シーモネーター時代の彼は何処に!!!
・・・・・・と、思っていたら・・・。
評価:★★★
Title:コラボ伝説
Musician:SEAMO
なんと、シーモネーター復活!!
それも、今回の東日本大震災を受けての復活だそうで、そこらへんの心境が、こちらのインタビューで語られていました。
彼曰く、「シーモネーターでハチャメチャになってバカをやることが「不謹慎」ではなく、実は元気を与えることなんじゃないかと。」さらに「エロいことは人に迷惑をかけないっていうこと。」ということから、シーモネーター復活となったそうです。
確かに、彼の言う通りで、エロネタというのは、誰も傷つけないし、笑えるし、元気づけることが出来ます。東日本大震災の影響を受けて、ミュージシャンがどのような行動を取るか、というのが、ミュージシャンそれぞれの考え方が如実にあわれていてとてもおもしろいのですが、ここでシーモネーター復活という行動を取るというのは、実にSEAMOらしいなぁ、と思いました。
そんな久しぶりのシーモネーターとしての新曲「S.e.x」は、まさにタイトル通りの曲。スガシカオの声が妙に印象に残ります。曲としては、あまりにもそのまますぎて、普通かなぁ・・・という印象なのですが、これからシーモネーターとしての活動を続けてくれたらうれしいなぁ~♪
今回のアルバムは、いろいろなミュージシャンとの、コラボ曲を集めたベストアルバム。Disc1は、SEAMO主体のコラボ曲が、Disc2はSEAMOが客演したコラボ曲が収録さrています。
そんなコラボ曲を集めただけに、様々なタイプの曲が収録されており、まさに玉石混合。哀愁たっぷりの歌謡曲風の「キミヲワスレナイ」や、長州小力とのコラボがユニークな「怒りの鉄槌」が印象的ですが、特に「a love story」のBENNIE Kとのコラボや「Do It!」や「fantasitc 3」のHOME MADE家族とのコラボは息がピッタリ。ベストコンビという感じがします。
また、シーモネーター&DJ TAKI-SHIT名義の「半熟ラバース」は、しんみりとしたメロながらも、エロエロの歌詞がシーモネーターらしく、やはりこういうエロ曲がSEAMOの十八番だよなぁ、と感じてしまいます。
逆に、Disc2に収録されている「時間よ止まれ」や「Be With You」などは、あからさまに着うたヒット狙いの平凡な曲で、SEAMOが客演とはいえがっかり。「素直になりたい」は、和田アキ子とのコラボなのですが、和田アキ子の声がいまひとつ出ていなくて、彼女のパワフルな声量が生かされていません。m-floとの共演はよかったのにな・・・。
ただ、SEAMOの良い面も悪い面も両方とも出ているという意味では、SEAMOの全てを知ることが出来るコラボベスト、と言えるかもしれません。もっとも、「悪い面」も出ているだけに、初心者にはお勧めできない部分もあるのですが・・・(苦笑)。
しかし、くり返しになりますが、やはりシーモネーターはいいなぁ~。今度も、SEAMOと同時にシーモネーターとしての活動も是非!!期待しています!
評価:★★★★
SEAMO 過去の作品
Round About
Stock Delivery
SCRAP&BUILD
Best of SEAMO
5WOMEN
MESSENGER
ほかに聴いたアルバム
STATE OF THE WORLD/オーサカ=モノレール
名前通り、大阪出身のファンクバンド、オーサカ=モノレール。名前は昔から知っていたのですが、実はアルバムを聴くのは今回がはじめて。JBばりのバリバリのファンキーチューンが、腰に来て、とにかくカッコいい!ライブはすごく楽しそうだなぁ~と感じます。ただ、一方で、ちょっと物足りなさも感じたり・・・。全体的に、楽曲が生真面目すぎる印象が。抜ける部分とか、ユーモアな部分が少なく、メロディーのポップスさももうちょっとといった感じ。おそらく、メンバーみんなとても真面目なんだろうなぁ、と感じて、それは好印象なのですが、在日ファンクみたいに、もうちょっとユーモラスな要素を入れた方がよかったかも?
評価:★★★★
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